OpenSearch
Wikipedia:OpenSearch (software) より:
- OpenSearch は検索エンジン (その名も OpenSearch) と OpenSearch ダッシュボード (検索エンジンのためのデータ視覚化ダッシュボード) から構成されるソフトウェアファミリーである。ソフトウェアの開発は2021年に Elasticsearch と Kibana のフォークとして開始され、Amazon Web Services によって主導されている。
インストール
opensearch パッケージをインストールしてください。
任意の依存パッケージとして様々なプラグインが存在し必要に応じてインストールできます。opensearch-dashboards を使用する場合は Dashboards プラグインを忘れずにインストールしてください。
起動
/etc/opensearch/opensearch.keystore
にキーストアが存在しない場合、OpenSearch を起動する前に作成する必要があります:
# opensearch-keystore create
作成後、opensearch.service
を起動/有効化してください。
curl '<protocol>://<host>:<port>'
を使うことで OpenSearch が実行中か、curl でアクセスできるかどうか確認できます:
curl http://127.0.0.1:9200
{ "name" : "opensearch.example.net", "cluster_name" : "opensearch", "cluster_uuid" : "TRylpzbsQB-Nk2KgktTQtA", "version" : { "number" : "7.10.2", "build_type" : "tar", "build_hash" : "unknown", "build_date" : "2022-01-07T15:57:30.358290Z", "build_snapshot" : false, "lucene_version" : "8.10.1", "minimum_wire_compatibility_version" : "6.8.0", "minimum_index_compatibility_version" : "6.0.0-beta1" }, "tagline" : "The OpenSearch Project: https://opensearch.org/" }
設定
メインの OpenSearch 設定ファイルは /etc/opensearch/opensearch.yml
に存在し詳しい説明が書かれています。公式ドキュメント も役に立つでしょう。
- デフォルトでは OpenSearch はどこからでもアクセスできるようになっているため、ホスト上でしかアクセスできないように設定すると良いでしょう:
network.host: 127.0.0.1
- デフォルトの
9200
と異なるカスタムポートを使うこともできます:
http.port: 9200
使用方法
OpenSearch サーバーの管理 (ドキュメントのメンテナンスや検索の実行など) は基本的に クライアント を使って行い、お好きなプログラミング言語でシームレスに使うことができます。
opensearch-dashboards や opensearch-cli などの便利なツールを使うことで OpenSearch インスタンスやクラスタの管理が楽になります。
Elasticsearch OSS からのアップグレード
Elasticsearch OSS のマルチノードクラスタを OpenSearch にアップグレードする場合は 公式ガイド を参照してください。
スタンドアロンノードの場合は設定ファイルをコピーしてインデックスデータを新しく移動するだけで大丈夫です:
# systemctl stop elasticsearch # cp -r /var/lib/elasticsearch/nodes /var/lib/opensearch/ # chown opensearch:opensearch -R /var/lib/opensearch # systemctl start opensearch
Beats OSS との互換性
filebeat などの Beats エージェント は新しいバージョンの OpenSearch と互換性がありません。公式ドキュメント に互換表が存在します。バージョン 7.13.X
以上では動作せず、7.X
バージョンでは設定に変更が必要です:
/etc/opensearch/opensearch.yml
[...] compatibility.override_main_response_version: true [...]
上記の設定で OpenSearch はバージョン番号として 7.10.2
を返すようになります。
AUR に存在するエージェントで上記の設定を行うことで使えるエージェントは:
- metricbeat-ossAUR
- filebeat-ossAUR
- packetbeat-ossAUR
- heartbeat-ossAUR
- auditbeat-ossAUR
- journalbeat-ossAUR