PyPy

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PyPyPython 2.7、3.9、3.10 インタプリタの代替実装です。PyPy の利点は、速度、メモリ使用量、サンドボックス、並列性で優れています。CPython とは いくつかの例外を除いて 互換性があります。PyPy は、RPython プログラムを C コードにコンパイルするのにも使えます。

インストール

Python 2.7 の場合、pypy パッケージをインストールしてください。Python 3 の場合、pypy3 パッケージをインストールしてください。

PyPy は /opt/pypy//opt/pypy3 にインストールされて pypy のメイン実行ファイルは /bin/pypy-c になります。

使用方法

PyPy は pypypypy3 コマンドで使用することができ CPython と同じように機能します。pypy のオプションリストを表示するには次を実行:

$ pypy -h

対話型インタプリタ

pypy の対話型インタプリタをロードするには次を実行:

$ pypy

ファイルからプログラムを実行

pypy でファイルから Python プログラムを実行するには、次を実行:

$ pypy example.py

example.py はプログラムのファイル名に置き換えてください。

仮想環境の作成

PyPy で仮想環境を作成するには:

$ virtualenv --python=/usr/bin/pypy venv-pypy

仮想環境について詳しくは Python/仮想環境を見てください。

pip のインストール

pypy 用の python パッケージは Arch のパッケージとして配布されていないため、必要なものをインストールするときは pip を使ってインストールするのが便利です:

 $ pypy -m ensurepip --user
 $ pypy -m pip install --user --upgrade pip

pip をインストールしたら、以下のようにパッケージをインストールできます:

 $ pypy -m pip install --user sqlalchemy

システム全体にパッケージをインストールしたい場合は --user を付けずに root でコマンドを実行してください。インストールしたパッケージは /opt/pypy に配置されるためパッケージマネージャは関与しません。

EasyInstall

Python ライブラリとプログラムは、EasyInstall を通じて PyPy にインストールできます。

EasyInstall のインストール

EasyInstall は PyPy パッケージには付属していませんが、pip のインストール時に自動的にインストールされ、/opt/pypy/bin/easy_install にあります。

EasyInstall パッケージのインストール

EasyInstall パッケージ package_name を PyPy にインストールするには次を実行:

# /opt/pypy/bin/easy_install package_name

パッケージは /opt/pypy/site-packages に保存され、インストールされたライブラリやアプリケーションは /opt/pypy/bin に保存されます。PyPy の EasyInstall でインストールしたプログラムは /opt/pypy/bin/program_name で普通に実行できます (program_name は PyPy プログラムの名前です。)

EasyInstall パッケージの例

以下は Lamson メールフレームワークをインストールします:

# /opt/pypy/bin/easy_install lamson

以下はフレームワークの gen-project オプションを実行します:

$ /opt/pypy/bin/lamson gen -project testproject