ZTE MF 823 (Megafon M100-3) 4G モデム
デバイスの識別
lsusb の出力を確認してください。以下のように出力されます:
Bus 002 Device 018: ID 19d2:1405 ZTE WCDMA Technologies MSM
ZTE MF 823 には以下のモードが存在します:
- 1225 – デフォルトモード。CD-ROM とカードリーダーが付属した USB マスストレージデバイスとして認識。AT+ZCDRUN=9+AT+ZCDRUN=F に対応。
- 1403 – オペレーティングモード。RNDIS アダプタあるいはマスストレージデバイスとして認識。AT+ZCDRUN=8+AT+ZCDRUN=F に対応。
- 1405 – CDC イーサネットモード。上記のオペレーティングモード (1403) と同じようなモード。
- 0016 – ダウンロードモード。診断ポートと2つのコマンドが使えるモード (アナログモデムポートと PC UI デバイス)。AT+ZCDRUN=E に対応。
- 0076 – "real" ダウンロードモード。
モデムが 19d2:1405 (または 1403) と認識されない場合、USB 3G モデム#モードスイッチングを参照してください。
イーサネット接続
ZTE MF 823 はイーサネットインターフェイスとして認識されるため、使用するのに特殊なプログラムは不要です。NetworkManager や dhcpcd などを使ってください。
モデムの LED (青 - 2G/3G、緑 - 4G) が点滅していないことを確認してください。接続を確立するには、以下のリンク (CGI コマンド) をブラウザで開きます:
http://192.168.0.1/goform/goform_set_cmd_process?goformId=CONNECT_NETWORK
モデムを自動接続モードにすることで毎回上記のリンクを開く手間を省けます:
http://192.168.0.1/goform/goform_set_cmd_process?goformId=SET_CONNECTION_MODE&ConnectionMode=auto_dial
コンソールからインターネット接続をセットアップする場合、以下のようにしてリクエストを投げてください:
$ curl --header "Referer: http://192.168.0.1/index.html" http://192.168.0.1/goform/goform_set_cmd_process?goformId=CONNECT_NETWORK
コマンド
2G/3G/4G モードを選択する CGI コマンド:
http://192.168.0.1/goform/goform_set_cmd_process?goformId=SET_BEARER_PREFERENCE&BearerPreference=
"=" 記号の後には以下のオプションのどれかを指定します (大文字・小文字を区別します):
NETWORK_auto WCDMA_preferred GSM_preferred Only_GSM Only_WCDMA Only_LTE WCDMA_AND_GSM WCDMA_AND_LTE GSM_AND_LTE
上記のコマンドは先のセクションで説明した CONNECT_NETWORK
コマンドの後に実行する必要があります。
モデムをファクトリーモードにするには (接続が失われるので注意してください):
http://192.168.0.1/goform/goform_process?goformId=MODE_SWITCH&switchCmd=FACTORY
ファクトリーモードにすると、PuTTY からコマンドを実行できるようになります:
putty /dev/ttyUSB0
1403 モード (RNDIS) に切り替えるには:
AT+ZCDRUN=8
1225 モード (デフォルト) に切り替えるには:
AT+ZCDRUN=9
ダウンロードモードを終了して選択したモード (RNDIS またはデフォルト) に切り替えるには:
AT+ZCDRUN=F
Telnet 接続
以下のように telnet 接続をすることができます:
telnet 192.168.0.1 login: root password: zte9x15
Linux システムが含まれており、ARM ベースのパッケージをインストールしたりすることも可能です。