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[[Category:Arch の入手とインストール]] [[Category:アクセシビリティ]] [[en:TalkingArch]] このページでは目の不自由なユーザー向けにカスタマイズされたブータブル CD / USB イメージについて解説します。公式の Archiso イメージと大部分は共通していますが、起動するとすぐに喋りだすようになっています。読み上げ音声は eSpeak ソフトウェアシンセサイザーと Speakup スクリーンリーダーを使ってサウンドカードから出力されます。brltty による、点字ディスプレイの使用も可能です。イメージは [http://talkingarch.tk/ このページ] から入手できます。 ダウンロードしたイメージは x86_64 アーキテクチャで使用することができます。また、追記可能な CD や USB スティックでも使えます。イメージをダウンロードしたらお好きなメディアに書き込んでください。 GPG 署名はダウンロードページに記載されています。 == クレジット == Archiso のリリースエンジニアリング設定を再構成したビルドシステムは Kelly Prescott と Kyle によってメンテナンスされており、イメージやメインのウェブサイトは Kyle によってホストされています。過去のメンテナである Chris Brannon と、プロジェクトに対して貴重な意見をくださった方に感謝します: Chuck Hallenbeck, Julien Claassen, Alastair Irving, Tyler Spivey, Keith Hinton など。また、以前にファイルをホストしていた Tyler Littlefield にも敬意を表します。 == CD からインストール == 以下は CD を使って Arch Linux をインストールする簡単な手順のリストです。以下の方法ではルートパーティションを {{ic|/mnt}} にマウントします。 #TalkingArch は x86_64 アーキテクチャのみ対応の .iso ファイルです。起動画面で {{ic|enter}} を押すか、ブートローダーがタイムアウトするまで待機してください。コンソールスピーカーが存在する場合、起動画面が現れたときにビープ音が鳴ります。ビープ音が鳴らない場合、10秒から20秒待って CD が回転し始めるのを待つか、3秒から5秒で USB からシステムが起動するのを待って、{{ic|enter}} を押してイメージを起動してください。 #Arch Linux のドキュメント、特に[[インストールガイド]]を熟読することを推奨します。インストールの手順は[[インストールガイド]]を元に、以下に書かれてるようなアレンジを加えます。 #{{ic|espeakup}} と {{ic|alsa-utils}} パッケージをインストールしてください。[[インストールガイド]]には pacstrap コマンドにパッケージの名前を追加すればそのパッケージをインストールできると書かれています。例えば、{{ic|pacstrap /mnt base espeakup alsa-utils}} のように入力します。 #複数のサウンドカードが認識されたという音声録音が聞こえたら、ビープ音が鳴ったときにエンターを押してカードを選択することで、選択したサウンドカードをデフォルトとして使用するように ALSA を設定する {{ic|/etc/asound.conf}} ファイルが生成されます。{{ic|cp /etc/asound.conf /mnt/etc}} を実行してファイルをコピーしてください。 #arch-chroot の中から、{{ic|systemctl enable espeakup.service}} を実行して espeakup の systemd サービスを有効化してください。 #再起動時にサウンドカードの状態が復元されるように、状態を保存する必要があります。arch-chroot の中から {{ic|alsactl store}} コマンドを実行してください。 #上記のようにインストールすることで、ハードディスクからシステムを起動したときに、読み上げが開始されるはずです。 == 点字のサポート == 最新イメージには点字ディスプレイを使っているユーザー向けに brltty が含まれています。CD から利用できる brltty パッケージは出来るかぎり依存パッケージが少なくなるようにコンパイルされています。Arch User Repository では brltty-minimal としてパッケージ化されているものです。点字を使いたい場合、起動プロンプトで brltty のパラメータを指定してください。もしくは、システムが起動した後に、シェルから brltty を起動することも可能です。 brltty の起動時のパラメータはカンマで区切られた3つのフィールドから成ります: ドライバー, デバイス, テーブル。1番目のフィールドはディスプレイのドライバー、2番目はデバイスファイルの名前、3番目は翻訳テーブルの相対パスになります。ドライバーには "auto" を使うことができ、自動的に認識されたドライバーが指定されます。brltty についてはドキュメントを読むことを推奨します。 例えば、デバイスが1番目のシリアルポートである {{ic|/dev/ttyS0}} に接続されているとし、アメリカ英語のテキストテーブルを使用して、ドライバーは自動的に認識させたい場合を考えます。その場合、起動プロンプトに以下のように入力してください: arch32 brltty=auto,ttyS0,en_US brltty を実行できたら、テキスト読み上げは無効化しても良いでしょう。"print screen" キー (別名 sysrq) で無効化できます。普通の qwerty キーボードの場合、"print screen" キーは insert キーの真上、F12 と scroll lock の間にあります。 == 音声読み上げを有効にした Arch Linux 環境のメンテナンス == 環境をメンテナンスするのに特別なことは必要ありません。全てが通常通りに機能します。 == 音声読み上げを有効にした ISO イメージのマスタリング == 今は非常に簡単に行うことができるようになりました。AUR から {{AUR|talkingarch-git}} パッケージを取得・インストールするだけです。パッケージは {{AUR|archiso-git}} に依存しています。詳しくは {{ic|/usr/share/doc/talkingarch/README}} を参照してください。 == 参考資料 == TalkingArch の IRC チャンネルが irc.netwirc.tk 上の #talkingarch にあります。自由にチャンネルに参加して、メンテナや他のユーザーと会話を楽しむことができます。また、メンテナには support [at] talkingarch [dot] tk からメールで連絡することもできます。 == 免責事項 == TalkingArch は公式リリースではありません。メンテナ以外からのサポートはありません。目の不自由な視覚に障害を持つユーザーの利便性の向上を図って作られているものであり、保証は全くありません。 <!-- vim: set ft=Wikipedia: -->
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