「AMD Catalyst」の版間の差分
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==== 非公式リポジトリからインストール ==== |
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− | もし [[Arch User Repository |
+ | もし [[Arch User Repository|AUR]] からパッケージをビルドするのが気に入らないなら、この方法を使って下さい。このリポジトリは非公式の Catalyst メンテナである Vi0L0 によって管理されています。全てのパッケージには署名がされているので安心して使うことができます。この記事の後ろの方で書かれているように、Vi0L0 は ATI グラフィックカードを動作させるために必要な他の多くのパッケージにも関わっています。 |
Vi0L0 は3つの異なる Catalyst リポジトリを保持しており、それぞれ異なるドライバーが置かれています: |
Vi0L0 は3つの異なる Catalyst リポジトリを保持しており、それぞれ異なるドライバーが置かれています: |
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<nowiki>Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/catalyst-hd234k/$arch</nowiki> |
<nowiki>Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/catalyst-hd234k/$arch</nowiki> |
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− | また、[[User:Vi0L0|Vi0L0 の GPG 鍵]]を追加して pacman がリポジトリを信頼するようにしてください。 |
+ | また、[[en2:User:Vi0L0|Vi0L0 の GPG 鍵]]を追加して pacman がリポジトリを信頼するようにしてください。 |
# pacman-key --keyserver pgp.mit.edu --recv-keys 0xabed422d653c3094 |
# pacman-key --keyserver pgp.mit.edu --recv-keys 0xabed422d653c3094 |
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− | リポジトリを追加したら、pacman のデータベースを更新して以下のパッケージを[[pacman |
+ | リポジトリを追加したら、pacman のデータベースを更新して以下のパッケージを[[pacman|インストール]]してください: |
* ''catalyst-hook'' |
* ''catalyst-hook'' |
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==== AUR からインストール ==== |
==== AUR からインストール ==== |
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− | Catalyst をインストールする二番目の方法は [[Arch User Repository |
+ | Catalyst をインストールする二番目の方法は [[Arch User Repository|AUR]] です。あなたのコンピュータにあわせてパッケージをビルドしたい場合、この方法を使って下さい。ただし AUR は Catalyst をインストールするのに一番面倒臭い方法です。一番作業量が多く、また、カーネルを更新する度に手動でアップデートする必要があります。 |
{{Warning|Catalyst パッケージを AUR からインストールする場合、カーネルが更新される度に Catalyst をリビルドする必要があります。そうしないと X の起動が'''失敗するようになります'''。}} |
{{Warning|Catalyst パッケージを AUR からインストールする場合、カーネルが更新される度に Catalyst をリビルドする必要があります。そうしないと X の起動が'''失敗するようになります'''。}} |
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− | 上で述べられている Vi0L0 の非公式リポジトリにあるパッケージは全て [[Arch User Repository |
+ | 上で述べられている Vi0L0 の非公式リポジトリにあるパッケージは全て [[Arch User Repository|AUR]] でも利用可能です: |
* {{AUR|catalyst}} |
* {{AUR|catalyst}} |
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* {{AUR|catalyst-generator}} |
* {{AUR|catalyst-generator}} |
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=== ドライバーの設定 === |
=== ドライバーの設定 === |
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− | あなたが選んだ方法でドライバーをインストールした後は、X を設定して Catalyst を動作させる必要があります。また、起動時にモジュールがロードされるようにしなくてはなりません。さらに、[[Kernel Mode Setting |
+ | あなたが選んだ方法でドライバーをインストールした後は、X を設定して Catalyst を動作させる必要があります。また、起動時にモジュールがロードされるようにしなくてはなりません。さらに、[[Kernel Mode Setting|KMS]] を無効にする必要があります。 |
==== X の設定 ==== |
==== X の設定 ==== |
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{{Note|デュアルモニタの設定について詳しくは [[#Double Screen (Dual Head / Dual Screen / Xinerama)]] を見て下さい。}} |
{{Note|デュアルモニタの設定について詳しくは [[#Double Screen (Dual Head / Dual Screen / Xinerama)]] を見て下さい。}} |
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− | Xorg ページに並べられた [[Xorg |
+ | Xorg ページに並べられた [[Xorg#設定サンプル|Xorg.conf のサンプル]]の一つと生成されたファイルを比較することができます。 |
現在のバージョンの Xorg は起動時にほとんどのオプションを自動で認識しますが、デフォルトのバージョンが変わった時のためオプションを指定しておいたほうがいいかもしれません。 |
現在のバージョンの Xorg は起動時にほとんどのオプションを自動で認識しますが、デフォルトのバージョンが変わった時のためオプションを指定しておいたほうがいいかもしれません。 |
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==== 起動時にモジュールをロード ==== |
==== 起動時にモジュールをロード ==== |
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− | {{ic|radeon}} が自動でロードされないようにブラックリストに入れる必要があります。{{ic|/etc/modprobe.d/modprobe.conf}} に blacklist ''radeon'' を追加してください。また、radeon が {{ic|/etc/modules-load.d/}} 下のファイルによってロードされていないことを確認してください。詳しくは、[[ |
+ | {{ic|radeon}} が自動でロードされないようにブラックリストに入れる必要があります。{{ic|/etc/modprobe.d/modprobe.conf}} に blacklist ''radeon'' を追加してください。また、radeon が {{ic|/etc/modules-load.d/}} 下のファイルによってロードされていないことを確認してください。詳しくは、[[カーネルモジュール#ブラックリスト]]を見て下さい。 |
それから {{ic|fglrx}} モジュールが自動でロードされるようにしなくてはなりません。{{ic|/etc/modules-load.d/}} 下にあるモジュールファイルを使うか、新しいファイルを作って {{ic|fglrx}} を追加してください。 |
それから {{ic|fglrx}} モジュールが自動でロードされるようにしなくてはなりません。{{ic|/etc/modules-load.d/}} 下にあるモジュールファイルを使うか、新しいファイルを作って {{ic|fglrx}} を追加してください。 |
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{{Note|{{ic|catalyst-utils-pxp}} や {{ic|catalyst-total-pxp}} を使っている場合は intel のドライバーが KMS を必要とするので KMS を無効化してはいけません。}} |
{{Note|{{ic|catalyst-utils-pxp}} や {{ic|catalyst-total-pxp}} を使っている場合は intel のドライバーが KMS を必要とするので KMS を無効化してはいけません。}} |
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− | ドライバーがまだ [[Kernel Mode Setting |
+ | ドライバーがまだ [[Kernel Mode Setting|KMS]] を利用できないので、kernel mode setting を無効にするのは重要です。KMS を無効化しないと、tty を切り替えたり DE からシャットダウンしようとした時にシステムがフリーズします。 |
− | kernel mode setting を無効化するには、{{ic|nomodeset}} を[[ |
+ | kernel mode setting を無効化するには、{{ic|nomodeset}} を[[カーネルパラメータ]]に追加してください。 |
==== 確認作業 ==== |
==== 確認作業 ==== |
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=== カスタムカーネル === |
=== カスタムカーネル === |
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− | {{Note|パッケージの作成を経験したことが全くない場合は、最初に [[Arch Build System |
+ | {{Note|パッケージの作成を経験したことが全くない場合は、最初に [[Arch Build System|ABS]] のページを読んでおいたほうがスムーズに事が進みます。}} |
カスタムカーネルで catalyst をインストールしたい場合、{{ic|catalyst-$kernel}} パッケージを自分でビルドする必要があります: |
カスタムカーネルで catalyst をインストールしたい場合、{{ic|catalyst-$kernel}} パッケージを自分でビルドする必要があります: |
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この機能を Arch で使うために必要なことは: |
この機能を Arch で使うために必要なことは: |
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− | * [[Arch User Repository |
+ | * [[Arch User Repository|AUR]] から {{AUR|catalyst-total-pxp}} パッケージを入手・ビルドする、もしくは |
* [catalyst] リポジトリから '''catalyst-utils-pxp''' パッケージをインストールする (必要ならば lib32-catalyst-utils-pxp も)。 |
* [catalyst] リポジトリから '''catalyst-utils-pxp''' パッケージをインストールする (必要ならば lib32-catalyst-utils-pxp も)。 |
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Catalyst は更新が遅いことで有名です。そのため、アップストリームから落ちてきた新しい Xorg が Catalyst との互換性を破壊してしまうことがよくあります。つまり Catalyst ユーザーは Xorg パッケージを更新から除外するか、更新を止めておく必要がある Xorg パッケージだけを保持しているバックポートリポジトリを使う必要があるということです。Vi0L0 がこの勤めを果たしており、複数のバックポートリポジトリを提供しています。 |
Catalyst は更新が遅いことで有名です。そのため、アップストリームから落ちてきた新しい Xorg が Catalyst との互換性を破壊してしまうことがよくあります。つまり Catalyst ユーザーは Xorg パッケージを更新から除外するか、更新を止めておく必要がある Xorg パッケージだけを保持しているバックポートリポジトリを使う必要があるということです。Vi0L0 がこの勤めを果たしており、複数のバックポートリポジトリを提供しています。 |
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− | pacman を使ってパッケージの更新を止めたい場合は、[[pacman |
+ | pacman を使ってパッケージの更新を止めたい場合は、[[pacman#アップグレードさせないパッケージを設定]] を見て下さい。更新を止める必要があるパッケージは、以下の通りです: |
*xorg-server-* |
*xorg-server-* |
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*xf86-input-* |
*xf86-input-* |
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=== Catalyst-hook === |
=== Catalyst-hook === |
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− | {{AUR|Catalyst-hook}} はシステムをシャットダウン・再起動した時に (アップデートの後など、必要な場合にのみ) 自動的に {{ic|fglrx}} モジュールをリビルドする [[systemd |
+ | {{AUR|Catalyst-hook}} はシステムをシャットダウン・再起動した時に (アップデートの後など、必要な場合にのみ) 自動的に {{ic|fglrx}} モジュールをリビルドする [[systemd|systemd]] サービスです。 |
このパッケージを使う前に {{Grp|base-devel}} グループと {{Pkg|linux-headers}} パッケージ (あなたの使っているカーネルに対応するもの) がインストールされているか確認してください。 |
このパッケージを使う前に {{Grp|base-devel}} グループと {{Pkg|linux-headers}} パッケージ (あなたの使っているカーネルに対応するもの) がインストールされているか確認してください。 |
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{{AUR|catalyst-generator}} は {{ic|fglrx}} モジュールをビルドして pacman 互換の {{ic|<nowiki>catalyst-${kernver}</nowiki>}} パッケージを作り、インストールすることができるパッケージです。コマンドを手動で実行する必要があるところが [[#Catalyst-hook]] との主な違いです。Catalyst-hook は新しいカーネルがインストールされた時に自動で行います。 |
{{AUR|catalyst-generator}} は {{ic|fglrx}} モジュールをビルドして pacman 互換の {{ic|<nowiki>catalyst-${kernver}</nowiki>}} パッケージを作り、インストールすることができるパッケージです。コマンドを手動で実行する必要があるところが [[#Catalyst-hook]] との主な違いです。Catalyst-hook は新しいカーネルがインストールされた時に自動で行います。 |
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− | generator は [[makepkg |
+ | generator は [[makepkg|makepkg]] を使って {{ic|<nowiki>catalyst-${kernver}</nowiki>}} パッケージを作成し、[[pacman|pacman]] でインストールします。{{ic|${kernver}}} はそれぞれのパッケージが作成されたときのカーネルのバージョンになります (例: 2.6.35-ARCH カーネルを使っている場合 catalyst-2.6.35-ARCH パッケージが作成されます)。 |
非特権ユーザー (root 以外、安全な方法) で現在起動しているカーネルのために {{ic|<nowiki>catalyst-${kernver}</nowiki>}} パッケージをビルド・インストールするには、{{ic|catalyst_build_module}} を使って下さい。root パスワードを求められ、パッケージのインストールに進みます。 |
非特権ユーザー (root 以外、安全な方法) で現在起動しているカーネルのために {{ic|<nowiki>catalyst-${kernver}</nowiki>}} パッケージをビルド・インストールするには、{{ic|catalyst_build_module}} を使って下さい。root パスワードを求められ、パッケージのインストールに進みます。 |
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$ mplayer -vo vaapi:gl movie.avi |
$ mplayer -vo vaapi:gl movie.avi |
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− | これらのオプションは mplayer の設定ファイルに追記することができます、[[MPlayer |
+ | これらのオプションは mplayer の設定ファイルに追記することができます、[[MPlayer|MPlayer]] を見て下さい。 |
'''smplayer''' の場合: |
'''smplayer''' の場合: |
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*(あなたのシステムに存在する場合) {{ic|/etc/profile.d/ati-flgrx.sh}} や {{ic|/etc/profile.d/lib32-catalyst}} を削除する必要があるかもしれません、そうしないと {{ic|r600_dri.so}} のロードが失敗して 3D サポートが得られません。}} |
*(あなたのシステムに存在する場合) {{ic|/etc/profile.d/ati-flgrx.sh}} や {{ic|/etc/profile.d/lib32-catalyst}} を削除する必要があるかもしれません、そうしないと {{ic|r600_dri.so}} のロードが失敗して 3D サポートが得られません。}} |
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− | {{Note|{{ic|/etc/pacman.conf}} から非公式リポジトリを削除して {{ic|# pacman -Syu}} を実行してください。非公式リポジトリには {{ic|catalyst}} を使うために古くなった Xorg パッケージが含まれており、{{Pkg|xf86-video-ati}} パッケージは[[Official Repositories |
+ | {{Note|{{ic|/etc/pacman.conf}} から非公式リポジトリを削除して {{ic|# pacman -Syu}} を実行してください。非公式リポジトリには {{ic|catalyst}} を使うために古くなった Xorg パッケージが含まれており、{{Pkg|xf86-video-ati}} パッケージは[[Official Repositories|公式リポジトリ]]にある最新の Xorg パッケージを必要としているからです。}} |
また、以下の手順に従って下さい: |
また、以下の手順に従って下さい: |
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* {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} を削除するかバックアップする。 |
* {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} を削除するかバックアップする。 |
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* {{AUR|catalyst-hook}} パッケージをインストールしていた場合は、systemd サービスを無効にしておく。 |
* {{AUR|catalyst-hook}} パッケージをインストールしていた場合は、systemd サービスを無効にしておく。 |
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− | * [[kernel parameters |
+ | * [[kernel parameters|カーネルパラメータ]]で {{ic|nomodeset}} オプションを使っていて [[Kernel Mode Setting|KMS]] をこれから使う場合、オプションを削除する。 |
* 他のドライバーをインストールする前に'''再起動'''をする。 |
* 他のドライバーをインストールする前に'''再起動'''をする。 |
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==== Video fails to resume from suspend2ram ==== |
==== Video fails to resume from suspend2ram ==== |
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− | フレームバッファが有効になっている場合 ATI のプロプライエタリ Catalyst ドライバーはサスペンド状態から復帰できません。フレームバッファを無効にするには、[[kernel parameters |
+ | フレームバッファが有効になっている場合 ATI のプロプライエタリ Catalyst ドライバーはサスペンド状態から復帰できません。フレームバッファを無効にするには、[[kernel parameters|カーネルパラメータ]]に {{ic|1=vga=0}} を追加してください。 |
=== システムがフリーズする・ハードが固まる === |
=== システムがフリーズする・ハードが固まる === |
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− | {{ic|nopat}} や {{ic|nomodeset}} [[ |
+ | {{ic|nopat}} や {{ic|nomodeset}} [[カーネルパラメータ]] を追加すれば直ります。 |
=== "aticonfig: No supported adapters detected" === |
=== "aticonfig: No supported adapters detected" === |
2015年1月12日 (月) 23:23時点における版
ATI/AMD のビデオカードを使っている人は AMD のプロプライエタリなドライバー (catalystAUR) かオープンソースドライバー (xf86-video-ati) のどちらかを選ぶことができます。この記事ではプロプライエタリドライバーについて記述します。
AMD の Linux ドライバーパッケージ catalyst は以前 fglrx (FireGL and Radeon X) と呼ばれていました。パッケージの名前が変わっただけで、カーネルモジュールはそのまま元の fglrx.ko というファイル名になっています。従って、以下で fglrx という名前を使っている時はカーネルモジュールのことを指していて、パッケージではありません。
Catalyst パッケージは公式リポジトリでは提供されていません。過去、開発の質・速度に問題があるとして Catalyst は公式の Arch サポートから外されました。少しの間リポジトリに戻った後、2013年4月に再びサポートが切られて、それからずっと公式リポジトリからは削除されています。
オープンソースドライバと比べると、Catalyst は 2D グラフィックと 3D レンダリング両方で素晴らしいパフォーマンスを発揮し電源管理のサポートも優れています。ただしマルチディスプレイのサポートはあまり充実していません。サポートされているデバイスはチップセット R600 以降を使っている (Radeon HD 2xxx 以降の) ATI/AMD Radeon ビデオカードです。Xorg の decoder ring やこの表で、モデル名 (X1900, HD4850) とチップ名 (R580, RV770) を見比べることができます。
目次
- 1 インストール
- 2 Xorg リポジトリ
- 3 ツール
- 4 機能
- 5 アンインストール
- 6 トラブルシューティング
- 6.1 3D の Wine アプリケーションがフリーズする
- 6.2 ビデオカラーの問題
- 6.3 KWin とコンポジット
- 6.4 再起動したり startx した後に真っ黒な画面で完全にロックしたりハングアップする
- 6.5 ログアウトした後に KDM が表示されない
- 6.6 ダイレクトレンダリングが機能しない
- 6.7 ハイバネート・スリープの問題
- 6.8 システムがフリーズする・ハードが固まる
- 6.9 ハードウェアが衝突する
- 6.10 動画を再生している時に一時的にハングする
- 6.11 "aticonfig: No supported adapters detected"
- 6.12 Chromium の WebGL サポート
- 6.13 Adobe の flashplugin を使って Flash ビデオを見ているとラグ・フリーズが発生する
- 6.14 GNOME3 でウィンドウを移動するとラグ・遅れが発生する
- 6.15 フル画面の 1920x1080 の解像度が使われない (アンダースキャン)
- 6.16 Dual Screen Setup: general problems with acceleration, OpenGL, compositing, performance
- 6.17 VariBright 機能を無効にする
- 6.18 Hybrid/PowerXpress: ディスクリート GPU をオフにする
- 6.19 X セッションから TTY に切り替えると画面が表示されなくなったり解像度が低くなる
- 6.20 TTY を切り替えてから X のセッションに戻るとマウスカーソルしか表示されない
- 6.21 30 FPS / Tear-Free / V-Sync バグ
- 6.22 バックライトの調整が動作しない
- 7 参照
インストール
Catalyst をあなたのシステムにインストール方法は3つあります。一つは (Arch の非公式 Catalyst メンテナである) Vi0L0 のリポジトリを使うことです。このリポジトリには必要なパッケージが全て含まれています。二番目の方法は AUR を使うことで、Vi0L0 によって作られた、彼のリポジトリで彼がパッケージを作成するために使っているのと同じものが提供されています。最後に、AMD から直接ドライバーをインストールできます。
方法を選ぶ前に、どのドライバーが必要なのか知る必要があります。Catalyst 12.4 から、AMD は Radeon HD 2xxx, 3xxx, 4xxx カードの開発を legacy Catalyst ドライバーに分割しています。Radeon HD 5xxx 以降では、標準の Catalyst ドライバーを使います。また、必要なドライバーがどれかにかかわらず、Catalyst ユーティリティが必要になります。
ドライバーのインストール
非公式リポジトリからインストール
もし AUR からパッケージをビルドするのが気に入らないなら、この方法を使って下さい。このリポジトリは非公式の Catalyst メンテナである Vi0L0 によって管理されています。全てのパッケージには署名がされているので安心して使うことができます。この記事の後ろの方で書かれているように、Vi0L0 は ATI グラフィックカードを動作させるために必要な他の多くのパッケージにも関わっています。
Vi0L0 は3つの異なる Catalyst リポジトリを保持しており、それぞれ異なるドライバーが置かれています:
- [catalyst]; Radeon HD 5xxx 以降で必要な標準 Catalyst ドライバー、(stable か beta かを問わず) 最新の Catalyst リリースを含んでいます。
- [catalyst-stable]; Radeon HD 5xxx 以降で必要な標準 Catalyst ドライバー、最新の stable ドライバー。
- [catalyst-hd234k]; Radeon HD 2xxx, 3xxx, 4xxx カードで必要な legacy Catalyst ドライバー。
リポジトリのどれかを有効にするには、/etc/pacman.conf
を編集して、そこに記述してある他のどのリポジトリよりも先に選択したリポジトリを追加する必要があります。
- [catalyst] の場合、次を追加してください:
[catalyst] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/catalyst/$arch
- [catalyst-stable] の場合、次を追加してください:
[catalyst-stable] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/catalyst/$arch
- [catalyst-hd234k] の場合、次を追加してください:
[catalyst-hd234k] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/catalyst-hd234k/$arch
また、Vi0L0 の GPG 鍵を追加して pacman がリポジトリを信頼するようにしてください。
# pacman-key --keyserver pgp.mit.edu --recv-keys 0xabed422d653c3094 # pacman-key --lsign-key 0xabed422d653c3094
{{Tip|catalyst.wirephire.com は帯域限界に達すると落ちたり (過去にありました)、あなたの地域では遅すぎたりするかもしれないので、goll [[1] (ドイツ) や rtsinformatique [2] (フランス) によってリポジトリミラーが提供されています。ただしこれらのミラーが常時利用できるという保証はありません:
[catalyst] #Server = http://70.239.162.206/catalyst-mirror/repo/catalyst/$arch #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/catalyst/$arch
[catalyst-stable] #Server = http://70.239.162.206/catalyst-mirror/repo/catalyst/$arch #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/catalyst/$arch
[catalyst-hd234k] #Server = http://70.239.162.206/catalyst-mirror/repo/catalyst-hd234k/$arch #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/catalyst-hd234k/$arch
あなたの住んでいる地域に一番近いミラーの行をアンコメントしてください。ミラーが落ちた場合にそなえて他のミラーも記述しておくと良いでしょう。
リポジトリのミラーリングは rsync://mirror.rts-informatique.fr::archlinux-catalyst
を使えば簡単にできます。
}}
リポジトリを追加したら、pacman のデータベースを更新して以下のパッケージをインストールしてください:
- catalyst-hook
- catalyst-utils
- catalyst-libgl
- opencl-catalyst - 任意、OpenCL サポートに必要
- lib32-catalyst-utils - 任意、64ビット環境での32ビットの OpenGL サポートに必要
- lib32-catalyst-libgl - 任意、64ビット環境での32ビットの OpenGL サポートに必要
- lib32-opencl-catalyst - 任意、64ビット環境での32ビットの OpenCL サポートに必要
Intel/AMD のグラフィックカードが搭載されているハイブリッドのノートブックを使っている場合は、インストールするパッケージは少し違います:
- catalyst-hook
- catalyst-utils-pxp
- lib32-catalyst-utils-pxp - 任意、64ビット環境での32ビットの OpenGL サポートに必要
- catalyst-hook にはシステムのシャットダウン・再起動時に
fglrx
モジュールを自動的に更新する systemd のサービスが入っています。#Catalyst-hook にこの説明があります。
catalyst-hook と自動更新が気に入らないのであれば catalyst-generator を使うことができます。
- catalyst-generator は
fglrx
モジュールを pacman 互換のパッケージとして生成します。よりセキュアで KISS 原則に沿っていますが、手動で操作する必要があります。詳しくは #Catalyst-generator を見て下さい。
以上のパッケージの詳細は #ツール にあります。 最後に、リポジトリには xvba-videoAUR パッケージと AMDOverdriveCtrl パッケージが含まれています。前者はビデオアクセラレーションを有効にするもので、#ビデオアクセラレーション で説明してます。後者は制御やアンダークロックをするための GUI で #GPU/Mem の周波数、温度、ファンスピード、オーバークロックユーティリティ で説明しています。そして #OpenCL や OpenGL を使った開発 で説明されている OpenCL/OpenGL 開発者 のためのツールパックが含まれています。
AUR からインストール
Catalyst をインストールする二番目の方法は AUR です。あなたのコンピュータにあわせてパッケージをビルドしたい場合、この方法を使って下さい。ただし AUR は Catalyst をインストールするのに一番面倒臭い方法です。一番作業量が多く、また、カーネルを更新する度に手動でアップデートする必要があります。
上で述べられている Vi0L0 の非公式リポジトリにあるパッケージは全て AUR でも利用可能です:
- catalystAUR
- catalyst-generatorAUR
- catalyst-hookAUR
- catalyst-utilsAUR
- lib32-catalyst-utilsAUR
AUR にはリポジトリにはないパッケージもいくつか存在します。これらのパッケージには所謂 Catalyst-total やベータバージョンが含まれます:
catalyst-totalAUR パッケージは AUR ユーザーの生活を楽にするために作られています。ドライバーとカーネルユーティリティ、32bit のカーネルユーティリティをビルドします。上で簡単に説明されている catalyst-hookAUR パッケージもビルドします (詳しい説明は下のセクションにあります)。
catalyst-total-pxpAUR は実験的な powerXpress サポートを有効にして Catalyst をビルドします。
ドライバーの設定
あなたが選んだ方法でドライバーをインストールした後は、X を設定して Catalyst を動作させる必要があります。また、起動時にモジュールがロードされるようにしなくてはなりません。さらに、KMS を無効にする必要があります。
X の設定
X を設定するために、xorg.conf
ファイルを作成する必要があります。Catalyst はこのファイルを作成・修正するための aticonfig
ツールを提供しています。
また、このツールを使えばカードのほとんど全てを設定することができ、/etc/ati/amdpcsdb
ファイルにアクセスします。aticonfig
のオプションを全て見るには、次を実行して下さい:
# aticonfig --help | less
ここで Catalyst を設定してください。モニターがひとつだけの場合、次を実行して下さい:
# aticonfig --initial
2つモニターがあって両方使いたい場合、下のコマンドを実行することができます。このコマンドでは最初のスクリーンの上に2番目のスクリーンがくる dual head 設定を生成します。
# aticonfig --initial=dual-head --screen-layout=above
Xorg ページに並べられた Xorg.conf のサンプルの一つと生成されたファイルを比較することができます。
現在のバージョンの Xorg は起動時にほとんどのオプションを自動で認識しますが、デフォルトのバージョンが変わった時のためオプションを指定しておいたほうがいいかもしれません。
参考までに以下に (注釈が付いた) 例を示します。#
が付いたエントリは必須で、##
が付いたエントリは必要に応じて追加してください:
/etc/X11/xorg.conf
Section "ServerLayout" Identifier "Arch" Screen 0 "Screen0" 0 0 # 0's are necessary. EndSection Section "Module" Load [...] [...] EndSection Section "Monitor" Identifier "Monitor0" [...] EndSection Section "Device" Identifier "Card0" Driver "fglrx" # Essential. BusID "PCI:1:0:0" # Recommended if autodetect fails. Option "OpenGLOverlay" "0" ## Option "XAANoOffscreenPixmaps" "false" ## EndSection Section "Screen" Identifier "Screen0" Device "Card0" Monitor "Monitor0" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Viewport 0 0 Depth 24 # Should not change from '24' Modes "1280x1024" "2048x1536" ## 1st value=default resolution, 2nd=maximum. Virtual 1664 1200 ## (x+64, y) to workaround potential OGL rect. artifacts/ EndSubSection ## fixed in Catalyst 9.8 EndSection Section "DRI" Mode 0666 # May help enable direct rendering. EndSection
Catalyst についてもっと詳しい情報が必要な場合は、このスレッドを見て下さい。
起動時にモジュールをロード
radeon
が自動でロードされないようにブラックリストに入れる必要があります。/etc/modprobe.d/modprobe.conf
に blacklist radeon を追加してください。また、radeon が /etc/modules-load.d/
下のファイルによってロードされていないことを確認してください。詳しくは、カーネルモジュール#ブラックリストを見て下さい。
それから fglrx
モジュールが自動でロードされるようにしなくてはなりません。/etc/modules-load.d/
下にあるモジュールファイルを使うか、新しいファイルを作って fglrx
を追加してください。
kernel mode setting を無効化
ドライバーがまだ KMS を利用できないので、kernel mode setting を無効にするのは重要です。KMS を無効化しないと、tty を切り替えたり DE からシャットダウンしようとした時にシステムがフリーズします。
kernel mode setting を無効化するには、nomodeset
をカーネルパラメータに追加してください。
確認作業
再起動した後ログインが成功したら、fglrx
が正しく動作しているか以下のコマンドで確認することができます:
$ lsmod | grep fglrx $ fglrxinfo
出力がされたら、動作しています。最後に、$ startx
か GDM/KDM を使って X を起動して、ダイレクトレンダリングが有効になっているかを端末で以下のコマンドを実行して確認してください:
$ glxinfo | grep "direct rendering"
"direct rendering: yes"
と表示されれば問題ありません!glxinfo
コマンドが見つからないときは mesa-demos パッケージをインストールしてください。
カスタムカーネル
カスタムカーネルで catalyst をインストールしたい場合、catalyst-$kernel
パッケージを自分でビルドする必要があります:
- Catalyst から
PKGBUILD
とcatalyst.install
ファイルを取得してください。 - PKGBUILD を編集してください。2つ修正が必要です:
pkgname=catalyst
をpkgname=catalyst-$kernel_name
に変更してください、$kernel_name
はあなたが自由に決めてください (例: custom, mm, themostawesomekernelever)。linux
の依存を$kernel_name
に変更してください。
- パッケージをビルドしてインストールしてください。
makepkg -i
かmakepkg
を実行してから# pacman -U pkgname.pkg.tar.gz
を実行して下さい。
PowerXpress サポート
PowerXpress テクノロジを使うことでノートブックで内蔵グラフィックス (IGP) と外付け (ディスクリート) グラフィックスの2つのグラフィックカードを切り替えることができるようになり、バッテリー寿命を伸ばしつつ 3D レンダリングのパフォーマンスを向上させることが可能です。
この機能を Arch で使うために必要なことは:
- AUR から catalyst-total-pxpAUR パッケージを入手・ビルドする、もしくは
- [catalyst] リポジトリから catalyst-utils-pxp パッケージをインストールする (必要ならば lib32-catalyst-utils-pxp も)。
Intel の IGP に切り替えるには mesa-libgl パッケージと Intel のドライバー (xf86-video-intel) をインストールする必要があります。
以下のコマンドを使うことで、内蔵・ディスクリート GPU の切り替えができます:
# aticonfig --px-igpu #for integrated GPU # aticonfig --px-dgpu #for discrete GPU
fglrx が fglrx
の内部で AMD カード用に設定された /etc/X11/xorg.conf
を必要とすることは覚えておいて下さい。
また、pxp_switch_catalyst
切り替えスクリプトを使うことで以下の便利な操作が行えます:
xorg.conf
の切り替え -xorg.conf
の名前をxorg.conf.cat
(fglrx) もしくはxorg.conf.oth
(intel) に変更してあなたの選択によってxorg.conf
にシンボリックリンクを作成します。aticonfig --px-Xgpu
の実行。switchlibGL
の実行。fglrx
を/etc/modules-load.d/catalyst.conf
から追加・削除。
使用方法:
# pxp_switch_catalyst amd # pxp_switch_catalyst intel
Intel のドライバーを使って X を実行している時に問題が発生する場合は "UXA" アクセラレーションの強制を試して下さい; xorg.conf
に、以下のように Option "AccelMethod" "uxa"
を指定するだけです:
/etc/X11/xorg.conf
Section "Device" Identifier "Intel Graphics" Driver "intel" #Option "AccelMethod" "sna" Option "AccelMethod" "uxa" #Option "AccelMethod" "xaa" EndSection
2つの X サーバーを同時に実行する (1つは Intel ドライバーを使い、もう1つは fglrx を使う)
(PowerXpress に関しては) fglrx はよくクラッシュするので、メインの X サーバーでは Intel ドライバーを使い、3D アクセラレーションが必要な2番目の X サーバーで fglrx を使うというのは良いアイデアと言えます。しかしながら、aticonfig
や amdcccle
を使って内蔵 GPU からディスクリート GPU に切り替えるだけでは2番目の X を起動する際に様々なバグが噴出することになります。
(それぞれ別のドライバーを使う) 2つの X サーバーを同時に動かすには、まず Catalyst で完全に X 環境をセットアップしてから xorg.conf
を一時的に退避させて下さい (例えば、/etc/X11/xorg.conf.fglrx
)。次に X を起動すると、デフォルトで fglrx の代わりに Intel ドライバーが使われます。
fglrx を使って2番目の X サーバーを起動するために、X を起動する前に適当な場所 (/etc/X11/xorg.conf
) に xorg.conf
を戻して下さい。この方法を使うことで動作している X セッションを切り替えることも可能です。fglrx を使って行ったら、xorg.conf
をまた別のところに移動して下さい。
この方法の欠点は Intel ドライバーを使って 3D アクセラレーションを得られないということです。ただし、2D アクセラレーションは完全に機能します。それだけでなく、完全に安定したデスクトップを使うことができます。
AMD 使用時 (pxp_switch_catalyst amd) の PowerXpress ラップトップと外部・外付モニターの問題
AMD だけのモードで PowerXpress ラップトップを使うと (つまりディスクリートカードで全てを表示するように設定している場合)、画面が乱れたり二重になる等の問題が生じることがあります。これは既知の問題で、7xxxM シリーズのカードで起こります。
この乱れはモニターのどれかを回転したりスケールすることで消えます。そのため xrandr を使えばこの問題を修正できます:
xrandr --output HDMI1 --left-of LVDS1 --primary --scale 1x1 --output LVDS1 --scale 1.0001x1.0001
Xorg リポジトリ
Catalyst は更新が遅いことで有名です。そのため、アップストリームから落ちてきた新しい Xorg が Catalyst との互換性を破壊してしまうことがよくあります。つまり Catalyst ユーザーは Xorg パッケージを更新から除外するか、更新を止めておく必要がある Xorg パッケージだけを保持しているバックポートリポジトリを使う必要があるということです。Vi0L0 がこの勤めを果たしており、複数のバックポートリポジトリを提供しています。
pacman を使ってパッケージの更新を止めたい場合は、pacman#アップグレードさせないパッケージを設定 を見て下さい。更新を止める必要があるパッケージは、以下の通りです:
- xorg-server-*
- xf86-input-*
- xf86-video-*
バックポートリポジトリを使いたい場合、/etc/pacman.conf
を編集して、(Catalyst リポジトリを含む) 他のどのリポジトリよりも前にリポジトリを追加する必要があります。
xorg115
Catalyst 14.9 未満は xorg-server 1.16 をサポートしていません。
[xorg115] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/xorg115/$arch ## Mirrors, if the primary server does not work or is too slow: #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/xorg115/$arch #Server = http://mirror.hactar.bz/Vi0L0/xorg115/$arch
[xorg114]
Catalyst 14.1 未満は xorg-server 1.15 をサポートしていません。
[xorg114] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/xorg114/$arch ## Mirrors, if the primary server does not work or is too slow: #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/xorg114/$arch #Server = http://mirror.hactar.bz/Vi0L0/xorg114/$arch
[xorg113]
Catalyst 13.6 未満は xorg-server 1.14 をサポートしていません。
[xorg113] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/xorg113/$arch ## Mirrors, if the primary server does not work or is too slow: #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/xorg113/$arch #Server = http://mirror.hactar.bz/Vi0L0/xorg113/$arch
[xorg112]
Catalyst 12.10 未満と Catalyst Legacy は xorg-server 1.13 をサポートしていません。
[xorg112] Server = http://catalyst.wirephire.com/repo/xorg112/$arch ## Mirrors, if the primary server does not work or is too slow: #Server = http://mirror.rts-informatique.fr/archlinux-catalyst/repo/xorg112/$arch #Server = http://mirror.hactar.bz/Vi0L0/xorg112/$arch
ツール
Catalyst-hook
Catalyst-hookAUR はシステムをシャットダウン・再起動した時に (アップデートの後など、必要な場合にのみ) 自動的に fglrx
モジュールをリビルドする systemd サービスです。
このパッケージを使う前に base-devel グループと linux-headers パッケージ (あなたの使っているカーネルに対応するもの) がインストールされているか確認してください。
自動アップデートを有効にするには、catalyst-hook.service
を有効にしてください:
# systemctl enable catalyst-hook # systemctl start catalyst-hook
このパッケージを使って fglrx
モジュールを手動でビルドすることもできます。カーネルが更新された後に catalyst_build_module
スクリプトを実行するだけです:
# catalyst_build_module all
技術的な詳細:
catalyst-hook.service
は systemd の「流れ」を止めて catalyst-hook のジョブが完了するまで systemd を待機させます。
catalyst-hook.service
は catalyst_build_module check
関数を呼び出し fglrx のリビルドが本当に必要なのかどうか確認します。
check
関数は fglrx
モジュールが存在しているのかをチェックします:
- 存在しない場合は、モジュールをビルドします。
- 存在している場合は、2つの値を比較してリビルドが必要か判断します。
比較する値は /usr/lib/modules/<kernel_version>/build/Module.symvers
ファイル (このファイルはカーネルのリリースがあるたびに異なった内容になります) の md5sum です。最初の値は既存の Module.symvers
ファイルの md5sum です。2番目の値は fglrx
モジュール作成時にある Module.symvers
ファイルの md5sum になります。この値は catalyst_build_module
スクリプトによって fglrx
モジュールに組み込まれます。
値が異なっている場合は、新しい fglrx モジュールをコンパイルします。
/usr/lib/modules/
ディレクトリ全体がチェックされ、必要に応じてインストールされているカーネル全てのためにモジュールがビルドされます。ビルドやリビルドが不要な場合、プロセス全体で systemd によって終了されるまでたった数ミリ秒しかかかりません。
Catalyst-generator
catalyst-generatorAUR は fglrx
モジュールをビルドして pacman 互換の catalyst-${kernver}
パッケージを作り、インストールすることができるパッケージです。コマンドを手動で実行する必要があるところが #Catalyst-hook との主な違いです。Catalyst-hook は新しいカーネルがインストールされた時に自動で行います。
generator は makepkg を使って catalyst-${kernver}
パッケージを作成し、pacman でインストールします。${kernver
} はそれぞれのパッケージが作成されたときのカーネルのバージョンになります (例: 2.6.35-ARCH カーネルを使っている場合 catalyst-2.6.35-ARCH パッケージが作成されます)。
非特権ユーザー (root 以外、安全な方法) で現在起動しているカーネルのために catalyst-${kernver}
パッケージをビルド・インストールするには、catalyst_build_module
を使って下さい。root パスワードを求められ、パッケージのインストールに進みます。
このパッケージの使い方の概要は以下の通りです:
- root で:
catalyst_build_module remove
。このコマンドは使用されていないcatalyst-{kernver}
パッケージを全て削除します。 - 通常ユーザーで:
catalyst_build_module ${kernver}
。${kernver}
はアップデートしたカーネルのバージョンに置き換えて下さい。例:catalyst_build_module 2.6.36-ARCH
。catalyst_build_module all
を使うことでインストールされているカーネル全てにcatalyst-{kernver}
をビルドすることもできます。 catalyst-generator
を削除したい場合、catalyst-generator を削除する前に root で次のコマンドを実行すると良いでしょう:catalyst_build_module remove_all
。このコマンドはシステムの全てのcatalyst-{kernver}
パッケージを削除します。
Catalyst-generator
isn't able to remove all those catalyst-{kernver}
packages automatically while being removed because there can not be more than one instance of pacman running. If you forget to run # catalyst_build_module remove_all
before using # pacman -R catalyst-generator
catalyst-generator will tell you which catalyst-{kernver}
packages you will have to remove manually after removing catalyst-generator itself.
Catalyst-generator は最も安全で KISS フレンドリーな方法です、なぜなら:
- 非特権ユーザーでパッケージをビルドできます。
- it is building modules in a fakeroot environment;
- it is not throwing files here and there, pacman always knows where they are;
- all you have to do is to remember to use it
OpenCL や OpenGL を使った開発
数年前から AMD は OpenCL・OpenGL 開発のためのツールを開発しています。
現在"ヘテロジニアスコンピューティング"の名のもとに AMD はそれらの多くを提供しており、ありがたいことにコンピューティングツールのほとんどが Linux でも利用可能です。
AUR や [catalyst] リポジトリから、AMD が提供している主なツールのパッケージをインストールできます: amdapp-aparapi, amdapp-sdk, amdapp-codexl.
APP は Accelerated Parallel Processing の略称です。
amdapp-aparapi
AMD の Aparapi は Java においてデータの並列処理を表現するための API と、相性が良い処理の Java バイトコードを OpenCL に変換して様々な GPU デバイスで実行できるようにするランタイムコンポーネントです。Aparapi は GPU で実行できなかった場合、Java のスレッドプールで実行されます。
Aparapi については ここ に詳しい情報が書かれています。
amdapp-sdk (旧名 amdstream)
AMD APP Software Development Kit (SDK) は AMD によって作成された完全な開発プラットフォームで、これを使えば AMD APP テクノロジーによるアクセラレーションが効いたアプリケーションを簡単に素早く開発することができます。あなたの C/C++ アプリケーションで OpenCL, Bolt, C++ AMP を使ったアクセラレーションがすぐ始められるように、この SDK ではサンプルやドキュメント、その他素材を提供しています。
バージョン 2.8 から amdapp-sdk は aparapiUtil と aparapi のサンプルを提供しています。パッケージは [catalyst] リポジトリから利用可能です; amdapp-aparapiAUR パッケージに依存しています。AUR のパッケージは aparapi のアディションが必要かどうか決めることができます。
バージョン 2.8 からプロファイラ機能は CodeXL に移され提供されなくなりました。
AMD APP SDK については ここ から詳しい情報を見ることができます。
amdapp-codexl
CodeXL は OpenCL と OpenGL のデバッガとプロファイラで、静的な OpenCL カーネルアナライザが付属しています。有名な gDEBugger の上で動くように書かれた GUI アプリケーションであり、x86_64 でだけ利用可能です。
CodeXL についての詳細は ここ にあります。
機能
ティアフリーレンダリング
Catalyst 11.1 にある、Tear Free Desktop 機能は 2D, 3D そして動画アプリケーションのティアリングを減らします。トリプルバッファリングと垂直同期を追加しているようです。GPU 処理が増えるので注意してください。
'Tear Free Desktop' を有効にするには amdcccle
を実行して: Display Options
→ Tear Free
。
もしくは root で次を実行して下さい:
# aticonfig --set-pcs-u32=DDX,EnableTearFreeDesktop,1
無効にするには、また amdcccle
を使うか、次を root で実行して下さい:
# aticonfig --del-pcs-key=DDX,EnableTearFreeDesktop
ビデオアクセラレーション
Video Acceleration API (VA API) は Linux/UNIX ベースのオペレーティングシステムで動画処理の GPU 支援を提供するためのオープンソースのソフトウェアライブラリ (libVA) と API の仕様です。様々なエントリーポイント (VLD, IDCT, Motion Compensation, deblocking) でハードウェア支援のビデオデコードを有効にすることで普遍的な符号化方式 (MPEG-2, MPEG-4 ASP/H.263, MPEG-4 AVC/H.264, VC-1/WMV3) で動作します。
VA-API は xvba-videoAUR という名前のプロプライエタリのバックエンドを (2009年11月に) 得たことで、XvBA (X-Video Bitstream Acceleration API designed by AMD) ライブラリを通して VA-API を使ってプログラミングされたアプリケーションが AMD Radeons UVD2 チップセットを活用にできるようになりました。
XvBA サポートと xvba-video は依然として開発途上にありますが、既にほとんどの場合で問題なく動きます。プロプライエタリの xvba-videoAUR パッケージをビルド (もしくは Vi0L0 のリポジトリからインストール) してください。そのバージョンで問題が発生したときは、libva-xvba-driverAUR のどちらかをインストールしてください。そして mplayer-vaapi と libva もインストールしてください。動画プレイヤーがビデオ出力に vaapi:gl を使うように設定します:
$ mplayer -vo vaapi:gl movie.avi
これらのオプションは mplayer の設定ファイルに追記することができます、MPlayer を見て下さい。
smplayer の場合:
Options → Preferences → General → Video (tab) → Output driver: User Defined : vaapi:gl Options → Preferences → General → Video (tab) → Double buffering on Options → Preferences → General → General → Screenshots → Turn screenshots off Options → Preferences → Performance → Threads for decoding: 1 (to turn off -lavdopts parameter)
VLC の場合:
Tools → Preferences → Input & Codecs → Use GPU accelerated decoding
amdcccle で v-sync を有効にすると良いかもしれません:
3D → More Settings → Wait for vertical refresh = Always On
GPU/Mem の周波数、温度、ファンスピード、オーバークロックユーティリティ
GPU/Mem クロックを取得するには: $ aticonfig --od-getclocks
ファンのスピードを取得するには: $ aticonfig --pplib-cmd "get fanspeed 0"
温度を取得するには: $ aticonfig --odgt
ファンのスピードを設定するには: $ aticonfig --pplib-cmd "set fanspeed 0 50"
Query Index: 50, Speed in percent
オーバークロックやアンダークロックをする場合 ATi Overclocking Utility (とてもシンプルで、動かすには qt が必要です) のような GUI を使うのが簡単です。古くなっているかもしれませんが、ここ から入手することができます。
また、このような操作をするためのより複雑なユーティリティとして AMDOverdriveCtrl があります。ホームページは ここ です。AUR の amdoverdrivectrlAUR か Vi0L0 の非公式リポジトリから Arch パッケージをビルドできます。
Double Screen (Dual Head / Dual Screen / Xinerama)
イントロダクション
- In this chapter, we will describe the installation of two different-sized screens on only one graphics card with two different output ports (DVI + HDMI) using a "BIG Desktop" configuration.
- The Xinerama solution has some inconveniences, especially because it is not compatible with XrandR. For that very reason, you should not use this solution, because XrandR is a must for our later configuration.
- The Dual Head solution would allow you to have 2 different sessions (one for each screen). It could be what you want, but you will not be able to move windows from one screen to another. If you have only one screen, you will have to define the mouse inside your Xorg session for each of the two sessions inside the Server Layout section.
ATI Catalyst Control Center
ATI によって提供されているとても便利な GUI ツールで、出来る限り試す価値があります。起動するには、ターミナルを開いて次のコマンドを実行してください:
$ {kdesu/gksu} amdcccle
インストール
Before we start, make sure that your hardware is plugged in correctly, that power is on and that you know your hardware characteristics (screen dimensions, sizes, refreshment rates, etc.) Normally, both screens are recognized during boot time but not necessarily identified properly, especially if you are not using any Xorg base configuration file (/etc/X11/xorg.conf
) but relying on the hot-plugging feature.
The first step is to make sure that you screens will be recognized by your DE and by X. For this, you need to generate a basic Xorg configuration file for your two screens:
# aticonfig --initial --desktop-setup=horizontal --overlay-on=1
もしくは:
# aticonfig --initial=dual-head --screen-layout=left
Now you should have a basic Xorg configuration file that you can edit to add your screen resolutions. It is important to use the precise resolution, especially if you have screens of different sizes. These resolutions have to be added in the "Screen" section:
SubSection "Display" Depth 24 Modes "X-resolution screen 1xY-resolution screen 1" "Xresolution screen 2xY-resolution screen 2" EndSubSection
From now on, instead of editing the xorg.conf
file manually, let us use the ATI GUI tool. Restart X to be sure that your two screens are properly supported and that the resolutions are properly recognized (Screens must be independent, not mirrored).
設定
Now you will only have to launch the ATI control center with root privileges, go to the display menu and choose how you would like to set your configuration (small arrow of the drop down menu). A last restart of X and you should be done!
Before you restart X, do not hesitate to verify your new xorg.conf
file. At this stage, inside the "Display" sub-section of the "Screen" section, you should see a "Virtual" command line, of which the resolution should be the sum of both screens. The "Server Layout" section says all the rest.
アンインストール
ドライバーが動作しなかったりオープンソースドライバーを試したい場合は、catalyst
と catalyst-utils
パッケージを削除してください。catalyst-generatorAUR, catalyst-hookAUR, lib32-catalyst-utilsAUR パッケージがインストールされている場合はこれらも削除するべきです。
また、以下の手順に従って下さい:
/etc/modprobe.d/blacklist-radeon.conf
ファイルがある場合、削除する。もしくはファイルの中のblacklist radeon
という行をコメントアウトする。/etc/modules-load.d
下にブート時にfglrx
モジュールをロードするファイルがある場合は、ファイルを削除するかfglrx
を含む行をコメントアウトする。/etc/X11/xorg.conf
を削除するかバックアップする。- catalyst-hookAUR パッケージをインストールしていた場合は、systemd サービスを無効にしておく。
- カーネルパラメータで
nomodeset
オプションを使っていて KMS をこれから使う場合、オプションを削除する。 - 他のドライバーをインストールする前に再起動をする。
トラブルシューティング
コマンドラインでしか起動できない場合、おそらく /etc/X11/xorg.conf
に問題が存在します。
You can parse the whole /var/log/Xorg.0.log
or, for clues:
$ grep '(EE)' /var/log/Xorg.0.log $ grep '(WW)' /var/log/Xorg.0.log
何が起こっているかわからない場合は、最初にフォーラムを検索してください。それから thread specific to ATI/AMD にメッセージを投稿してください。xorg.conf
や上のコマンドで得られた情報を加えるようにしましょう。
3D の Wine アプリケーションがフリーズする
3D の Wine アプリケーションを使っていてハングする場合、TLS を無効にする必要があります。aticonfig
を使うか /etc/X11/xorg.conf
を編集してください。aticonfig
を使う場合:
# aticonfig --tls=off
/etc/X11/xorg.conf
を編集する場合; まず root でファイルを開いて Device セクションに Option "UseFastTLS" "off"
を追加してください。
解決法のどちらかを行った後、X を再起動すれば変更が適用されます。
ビデオカラーの問題
vaapi:gl
を使って動画のちらつきを減らすことができますが、ビデオアクセラレーションは効きません:
-vo vaapi
スイッチを付けずに mplayer を実行する。
- smplayer を起動して Options → Preferences → Advanced → Options for MPlayer → Options: -vo vaapi から
-vo vaapi
を削除する。
さらに smplayer では安全にスクリーンショットをオンにできるようになります。
KWin とコンポジット
OpenGL でのレンダリングが遅い場合 XRender を使うといいかもしれません。ただし、カードによっては XRender は OpenGL よりも遅くなります。 また XRender を使うことで画面が (例えば Konsole をリサイズした時に) 乱れる問題が解決することもあります。
再起動したり startx した後に真っ黒な画面で完全にロックしたりハングアップする
ブートローダーのカーネルオプション行に nomodeset
オプションをちゃんと追加したかどうか確かめて下さい (#kernel mode setting を無効化を参照)。
レガシードライバー (catalyst-hd234k
) を使っていて黒画面が出る場合は、#[xorg111] を使って xorg-server を 1.11 にダウングレードしてみてください。
欠陥のある ACPI ハードウェアコール
fglrx がシステムの ACPI ハードウェアコールときちんと連携できずに、fglrx が自動で無効になって画面が表示されなくなることがあります。
このような場合、次を実行してみて下さい:
$ aticonfig --acpi-services=off
ログアウトした後に KDM が表示されない
Catalyst プロプライエタリドライバーを動かしていて、ログアウトしたとき予期される KDM 画面の代わりにコンソール (tty1) が表示される場合、ログアウトする度に X サーバーを再起動するよう KDM を設定する必要があります。[X-:*-Core]
と書かれたセクションの下にある以下の行をアンコメントしてください:
/usr/share/config/kdm/kdmrc
TerminateServer=True
これで KDE からログアウトした時 KDM が表示されるはずです。
ダイレクトレンダリングが機能しない
この問題はプロプライエタリの Catalyst ドライバーを使っていると起こることがあります。
ダイレクトレンダリングに問題が起こるときは、コマンドプロンプトから次を実行してください:
$ LIBGL_DEBUG=verbose glxinfo > /dev/null
通常、このコマンドによって出力されたメッセージの最初の方に、どうしてダイレクトレンダリングができなかったのかを説明しているエラーメッセージが表示されます。
Common errors and their solutions, are:
libGL error: XF86DRIQueryDirectRenderingCapable returned false
- Ensure that you are loading the correct agp modules for your AGP chipset before you load the
fglrx
kernel module. To determine which agp modules you'll need, run# hwdetect --show-agp
. Then open your/etc/modules-load.d/fglrx.conf
and add the agp module on a line before thefglrx
line.
libGL error: failed to open DRM: Operation not permitted libGL error: reverting to (slow) indirect rendering
libGL: OpenDriver: trying /usr/lib/xorg/modules/dri//fglrx_dri.so libGL error: dlopen /usr/lib/xorg/modules/dri//fglrx_dri.so failed (/usr/lib/xorg/modules/dri//fglrx_dri.so: cannot open shared object file: No such file or directory) libGL error: unable to find driver: fglrx_dri.so
- Something has not been installed correctly. If the paths in the error message are
/usr/X11R6/lib/modules/dri/fglrx_dri.so
, then ensure you've logged completely out of your system, then back in. If you're using a graphical login manager (gdm, kdm, xdm), ensure that/etc/profile
is sourced every time you log in. This is usually accomplished by addingsource /etc/profile
into~/.xsession
or~/.xinitrc
, but this may vary between login managers.
- If the paths above in your error message are
/usr/lib/xorg/modules/dri/fglrx_dri.so
, then something has not been correctly installed. Try reinstalling the catalystAUR package.
Errors such as:
fglrx: libGL version undetermined - OpenGL module is using glapi fallback
could be caused by having multiple versions of libGL.so
on your system. The command below should return the following output:
$ locate libGL.s
/usr/lib/libGL.so /usr/lib/libGL.so.1 /usr/lib/libGL.so.1.2
These are the only three libGL.so files you should have on your system. If you have any more (e.g. /usr/X11R6/lib/libGL.so.1.2
), then remove them. This should fix your problem.
You might not get any error to indicate that this is a problem. If you are using X11R7, make sure you do not have these files on your system:
/usr/X11R6/lib/libGL.so.1.2 /usr/X11R6/lib/libGL.so.1
ハイバネート・スリープの問題
Video fails to resume from suspend2ram
フレームバッファが有効になっている場合 ATI のプロプライエタリ Catalyst ドライバーはサスペンド状態から復帰できません。フレームバッファを無効にするには、カーネルパラメータに vga=0
を追加してください。
システムがフリーズする・ハードが固まる
- 従来
radeonfb
フレームバッファドライバーがこのような問題を引き起こすとして知られてきました。あなたのカーネルが radeonfb サポートを含めている場合、他のカーネルを使って問題が解決しないか確かめて下さい。 - DE を終了するとき (シャットダウン、サスペンド、tty の切り替えなど) にシステムがフリーズする場合、おそらく KMS の無効化を忘れています (#kernel mode setting を無効化を見て下さい)。
ハードウェアが衝突する
Radeon cards used in conjunction with some versions of the nForce3 chipset (e.g. nForce 3 250Gb) won't have 3D acceleration. Currently the cause of this issue is unknown, but some sources indicate that it may be possible to get acceleration with this combination of hardware by booting Windows with the drivers from nVIDIA and then rebooting the system. This can be verified by getting output something similar to this (using an nForce3-based system):
$ dmesg | grep agp
agpgart: Detected AGP bridge 0 agpgart: Setting up Nforce3 AGP. agpgart: aperture base > 4G
and also if issuing the following command gets you the following output:
$ tail -n 100 /var/log/Xorg.0.log | grep agp
(EE) fglrx(0): [agp] unable to acquire AGP, error "xf86_ENODEV"
you have this bug.
Some sources indicate that in some situations, downgrading the motherboard BIOS may help, but this cannot be verified in all cases. Also, a bad BIOS downgrade can render your hardware useless, so beware.
See this bugreport for more information and a potential fix.
動画を再生している時に一時的にハングする
プロプライエタリの Catalyst を使っていると起こる問題です。
mplayer の再生時、数秒間ランダムに一時的なハングアップが起こる場合、システムログに以下のような出力がされてないか確認してください:
/var/log/messages.log
Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c01c64a6>] ? proc_get_sb+0xc6/0x160 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c01c64a6>] ? proc_get_sb+0xc6/0x160 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<f8bc628c>] ? ip_firegl_ioctl+0x1c/0x30 [fglrx] Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c01c64a6>] ? proc_get_sb+0xc6/0x160 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c0197038>] ? vfs_ioctl+0x78/0x90 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c01970b7>] ? do_vfs_ioctl+0x67/0x2f0 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c01973a6>] ? sys_ioctl+0x66/0x70 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c0103ef3>] ? sysenter_do_call+0x12/0x33 Nov 28 18:31:56 pandemonium [<c01c64a6>] ? proc_get_sb+0xc6/0x160 Nov 28 18:31:56 pandemonium =======================
nopat
や nomodeset
カーネルパラメータ を追加すれば直ります。
"aticonfig: No supported adapters detected"
次を実行した時に:
# aticonfig --initial
AMD GPU (または APU) を使っているのに次のメッセージが表示される場合:
aticonfig: No supported adaptaters detected
手動で etc/X11/xorg.conf
ファイルにデバイスを設定したり、昔の問題なく動いていた /etc/ati/control ファイルをコピーする (推奨 - ウォーターマークの問題も解決します) ことで Catalyst を動かすことができるかもしれません。
To get an older control file, download a previous version of fglrx from AMD and run it with --extract driver
parameter. You'll find the control file in driver/common/etc/ati/control
. Copy the extracted file over the system file and restart Xorg. You can try different versions of the file.
To set your model in xorg.conf
, edit the device section of /etc/X11/xorg.conf
to:
/etc/X11/xorg.conf
Section "Device" Identifier "ATI radeon ****" Driver "fglrx" EndSection
Where ****
should be replaced with your device's marketing number (e.g. 6870 for the HD 6870 and 6310 for the E-350 APU).
Xorg will start and it is possible to use amdcccle
instead of aticonfig
. There will be an "AMD Unsupported hardware" watermark.
You can remove this watermark using the following script:
#!/bin/sh DRIVER=/usr/lib/xorg/modules/drivers/fglrx_drv.so for x in $(objdump -d $DRIVER|awk '/call/&&/EnableLogo/{print "\\x"$2"\\x"$3"\\x"$4"\\x"$5"\\x"$6}'); do sed -i "s/$x/\x90\x90\x90\x90\x90/g" $DRIVER done
and then reboot your machine.
Chromium の WebGL サポート
Google は Chromium/Chrome ブラウザの中で Linux の Catalyst ドライバーを WebGL サポートから外しています。
WebGL をオンにするには /usr/share/applications/chromium.desktop
ファイルを編集して次のように --ignore-gpu-blacklist
フラグを Exec
行に追加してください:
/usr/share/applications/chromium.desktop
Exec=chromium %U --ignore-gpu-blacklist
コンソールから同じ --ignore-gpu-blacklist
フラグを使って chromium を実行することもできます:
$ chromium --ignore-gpu-blacklist
Adobe の flashplugin を使って Flash ビデオを見ているとラグ・フリーズが発生する
/etc/adobe/mms.cfg
を以下のように編集してください:
/etc/adobe/mms.cfg
#EnableLinuxHWVideoDecode=1 OverrideGPUValidation=true
KDE を使っている場合は System Settings
→ Desktop Effects
→ Advanced
にある "Suspend desktop effects for fullscreen windows" のチェックを外して下さい。
GNOME3 でウィンドウを移動するとラグ・遅れが発生する
以下の方法が、ほとんどの人に効果があります。
次の行を ~/.profile
か /etc/profile
に追加してください:
export CLUTTER_VBLANK=none
X サーバーを再起動するかシステムを再起動してください。
フル画面の 1920x1080 の解像度が使われない (アンダースキャン)
通常、これは HDMI 接続を使ってモニタや TV をコンピュータに接続している時に発生します。
amdcccle GUI を使って、ディスプレイを選択して調整を選び、アンダースキャンを 0% (aticonfig のデフォルトのアンダースキャンは 15% です) に設定してください。
もしくは、aticonfig
を使って同じようにアンダースキャンを無効にすることもできます:
# aticonfig --set-pcs-val=MCIL,DigitalHDTVDefaultUnderscan,0
新しいバージョン (例えば 12.11) で、Catalyst のコントロールセンターがオーバースキャン設定の保存に失敗する場合は、/etc/ati/amdpcsdb
を次のように編集してください:
/etc/ati/amdpcsdb
TVEnableOverscan=V0
それから一度ログアウトしてからログインしなおしてください。
Dual Screen Setup: general problems with acceleration, OpenGL, compositing, performance
Try to disable xinerama and xrandr12. Check out ie. this way:
Type those commands:
# aticonfig --initial # aticonfig --set-pcs-str="DDX,EnableRandR12,FALSE"
Then reboot your system. In /etc/X11/xorg.conf
check that xinerama is disabled, if it's not disable it and reboot your system.
Next run amdcccle
and pick up amdcccle → display manager → multi-display → multidisplay desktop with display(s) 2.
Reboot again and set up your display layout whatever you desire.
VariBright 機能を無効にする
次のコマンドを実行すれば VariBright が無効になります:
# aticonfig --set-pcs-u32=MCIL,PP_UserVariBrightEnable,0
Hybrid/PowerXpress: ディスクリート GPU をオフにする
catalyst-total-pxpAUR や catalyst-utils-pxp を使っていて内蔵 GPU に切り替えてもディスクリート GPU の動作が止まらないことがあります。電力が消費されシステムの温度が高くなります。
内蔵 GPU が intel の GPU である場合、vgaswitcheroo
を使ってディスクリート GPU をオフにできるかもしれません。できないこともあります。
acpi_call を確認することもできます。MrDeepPurple がオフにするためのスクリプトを用意しており、起動時やシステムを復帰させたときに systemd のサービスファイルでスクリプトを呼ぶことができます。スクリプトは以下のとおりです:
#!/bin/sh libglx=$(/usr/lib/fglrx/switchlibglx query) modprobe acpi_call if [ "$libglx" = "intel" ]; then echo '\_SB.PCI0.PEG0.PEGP._OFF' > /proc/acpi/call fi
X セッションから TTY に切り替えると画面が表示されなくなったり解像度が低くなる
catalyst 13.2 beta で起こる、この"機能"の回避策は vga=792
のような vga=
カーネルオプションを使うことです。サポートされている解像度のリストは次のコマンドで調べられます:
$ hwinfo --framebuffer
適切な解像度を一つ選んで、ブートローダーの kernel 行にコピーペーストしてください。vga=0x03d4
みたいな感じです。
TTY を切り替えてから X のセッションに戻るとマウスカーソルしか表示されない
このバグが発生するときは、xorg.conf ファイルの 'Device' セクションに以下を追加してみてください:
Option "XAANoOffscreenPixmaps" "true"
30 FPS / Tear-Free / V-Sync バグ
Catalyst 13.6 beta から存在するバグで、まだ今も (13.9) 修正がされていません。
After enabling "Tear-Free" functionality every freshly started OpenGL application is lagging, often generates only 30 FPS, it also touches composited desktop.
Workaround is pretty simple and was found by M132. Here are the steps, do everything in "AMD Catalyst Control Center" (amdcccle) application:
1. Enable Tear-Free, it will set 3D V-Sync option to "Always on". 2. Set 3D V-Sync to "Always Off". 3. Make sure Tear-Free is still on. 4. Restart X / Re-login.
It is working well on KDE 4.11.x, but in case of problems M132 suggests: "Try disabling "Detect refresh rate" and specify monitor's refresh rate in the Composite plugin."
バックライトの調整が動作しない
バックライトの調整に問題が起こるときは、次のコマンドを実行してみてください:
# aticonfig --set-pcs-u32=MCIL,PP_PhmUseDummyBackEnd,1
これによって FPS が落ちると報告しているユーザーもいます。デフォルトに戻すには、次を実行:
# aticonfig --set-pcs-u32=MCIL,PP_PhmUseDummyBackEnd,0