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− | * {{AUR|lxqt-desktop-git}} - LXQt のコアコンポーネント。 |
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− | * {{AUR|pcmanfm-qt-git}} - LXQt ファイルマネージャとデスクトップマネージャ。 |
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− | * {{AUR|lximage-qt-git}} - LXQt 画像ビューア。 |
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* {{AUR|qterminal-git}} - 軽量な Qt ターミナルエミュレータ。 |
* {{AUR|qterminal-git}} - 軽量な Qt ターミナルエミュレータ。 |
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* {{AUR|obconf-qt-git}} - openbox の設定ツール ObConf の Qt 移植。 |
* {{AUR|obconf-qt-git}} - openbox の設定ツール ObConf の Qt 移植。 |
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− | * {{AUR|lxqt-lightdm-greeter-git}} - [[LightDM|LightDM]] [[ディスプレイマネージャ]]の LXQt greeter。 |
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* {{Pkg|oxygen-icons}} - LXQt デスクトップに合っているアイコンテーマ。 |
* {{Pkg|oxygen-icons}} - LXQt デスクトップに合っているアイコンテーマ。 |
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* {{Grp|qtcurve}} - LXQt デスクトップに合っている Qt テーマ。 |
* {{Grp|qtcurve}} - LXQt デスクトップに合っている Qt テーマ。 |
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+ | * {{Pkg|sddm}} - LXQt の推奨ディスプレイマネージャ。 |
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== LXQt の起動 == |
== LXQt の起動 == |
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== 設定 == |
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+ | LXQt には設定を変更するための GUI アプリケーションが用意されています。設定ファイルは {{ic|~/.config/lxqt}} に存在します。このディレクトリは最初に自動的に作成されます。新しいユーザーのデフォルト設定は {{ic|/etc/xdg/lxqt}} にあります。 |
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− | 最初に、以下のようにデフォルトの設定ファイルを home ディレクトリにコピーしてください: |
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− | mkdir -p ~/.config/lxqt |
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− | cp /etc/xdg/lxqt/* ~/.config/lxqt |
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=== デフォルトのウィンドウマネージャを変更する === |
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次の行を使用したい[[ウィンドウマネージャ]]に変更してください: |
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window_manager=metacity |
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export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/ |
export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/ |
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− | これで qtconfig があなたの KDE スタイルを探せるようになって問題が解決するはずです。 |
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また、KDE の styles ディレクトリに Qt の styles ディレクトリからシンボリックリンクを貼ることも可能です: |
また、KDE の styles ディレクトリに Qt の styles ディレクトリからシンボリックリンクを貼ることも可能です: |
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=== Qt Configuration が起動しない === |
=== Qt Configuration が起動しない === |
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− | LXQt Configuration Center や設定メニューの 'Qt Configuration' は qtconfig を起動するために使用します。qtconfig を動かす前に以下の環境変数を設定する必要があります: |
+ | LXQt Configuration Center や設定メニューの 'Qt Configuration' は {{ic|qtconfig}} を起動するために使用します。qtconfig を動かす前に以下の環境変数を設定する必要があります: |
export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig |
export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig |
2015年2月16日 (月) 11:07時点における版
関連記事
LXQt ホームページ より:
- LXQt は LXDE (Lightweight Desktop Environment) を Qt に移植したバージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが合併して作られました。軽量で柔軟性があり、極めて高速で、ユーザーフレンドリなデスクトップ環境です。
目次
歴史
2013年の初めに、Hong Jen Yee "PCMan" によって LXDE コンポーネントの Qt ツールキットへの移植が開始されました。PCMan は GTK+2 ツールキットから LXDE を移植する必要を認識していました、GTK+2 は現在メンテナンスが終わっており、GTK+3 には不満があったのです。2013年7月3日に LXDE-Qt の最初のプレビュー がリリースされました。そして、7月21日、(LXDE と同じような設計思想でデスクトップを開発していた) Razor-qt プロジェクトと LXDE プロジェクトが合併することがアナウンスされます。これによって Razor-qt コンポーネントと移植した LXDE コンポーネントを使い Qt によって作成されるデスクトップ、LXQt が誕生しました。現在、プロジェクトの開発努力は LXQt に多く向けられていますが、LXDE の GTK+2 バージョンもしばらくの間は開発が続けられる予定です。Razor-qt のユーザーにとっては Razor-qt バージョン 0.6.0 が最後のパッケージとなります。このリリースの後は、Razor-qt ツリーのメンテナンスは打ち切られることになっています。そして全ての開発者は LXQt デスクトップの開発に従事することになります。
インストール
公式リポジトリから lxqt グループをインストールしてください。また、openbox もインストールします (LXQt のデフォルトウィンドウマネージャ)。
以下のパッケージもインストールすると良いでしょう:
- qterminal-gitAUR - 軽量な Qt ターミナルエミュレータ。
- obconf-qt-gitAUR - openbox の設定ツール ObConf の Qt 移植。
- oxygen-icons - LXQt デスクトップに合っているアイコンテーマ。
- qtcurve - LXQt デスクトップに合っている Qt テーマ。
- sddm - LXQt の推奨ディスプレイマネージャ。
LXQt の起動
グラフィカルログイン
お好きなディスプレイマネージャのセッションメニューから LXQt Desktop を選択してください。
xinit を使う
~/.xinitrc
ファイルに次の行を追加してください:
exec startlxqt
設定
LXQt には設定を変更するための GUI アプリケーションが用意されています。設定ファイルは ~/.config/lxqt
に存在します。このディレクトリは最初に自動的に作成されます。新しいユーザーのデフォルト設定は /etc/xdg/lxqt
にあります。
デフォルトのウィンドウマネージャを変更する
Openbox が LXQt におけるデフォルトのウィンドウマネージャですが、~/.config/lxqt/session.conf
ファイルを編集することで LXQt で使用するウィンドウマネージャを指定することができます。
次の行を使用したいウィンドウマネージャに変更してください:
window_manager=openbox
例えば、LXQt で metacity を使いたい場合、次のとおりに変更してください:
window_manager=metacity
LXQt で Compiz を使いたい場合は、次のとおりに変更してください:
window_manager=compiz ccp
アプリケーションの提案
LXQt は軽量デスクトップであるため、ただインストールしただけではデスクトップアプリケーションがあまり入っていません。インストールするアプリケーションの選択はユーザーに委ねられています。Razor-qt wiki にインストールできる便利な Qt アプリケーションがリストアップされたページが存在します。また、Arch で利用できるアプリケーションを包括的にまとめたアプリケーション一覧のページも参照してください。
トラブルシューティング
Qt テーマが反映されない
LXQt のアプリケーションが使用している Qt テーマにそわない場合 (特に KDE のシステム設定を使ってテーマを設定した場合)、KDE 4.6.1 現在、KDE のスタイルを探す場所を Qt に知らせる必要があります (Oxygen, QtCurve など)。
そのためには QT_PLUGIN_PATH
環境変数を設定してください。例えば、次のような行を /etc/profile
(root 権限がない場合 ~/.profile
) に挿入してください:
export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/
これで qtconfig-qt4
があなたの KDE スタイルを探せるようになって問題が解決するはずです。
また、KDE の styles ディレクトリに Qt の styles ディレクトリからシンボリックリンクを貼ることも可能です:
# ln -s /usr/lib/kde4/plugins/styles/ /usr/lib/qt/plugins/styles
Qt Configuration が起動しない
LXQt Configuration Center や設定メニューの 'Qt Configuration' は qtconfig
を起動するために使用します。qtconfig を動かす前に以下の環境変数を設定する必要があります:
export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig export QT_SELECT=4
上記は qt4 の qtconfig を有効にします。