「Chromium」の版間の差分
(Chromium beta channelを削除。これはもはや存在しない。) |
(→インストール: 同期) |
||
17行目: | 17行目: | ||
== インストール == |
== インストール == |
||
+ | Chromium を[[インストール]]できるパッケージがいくつか存在します: |
||
− | オープンソースプロジェクトの '''Chromium''' は[[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|chromium}} パッケージで[[Pacman|インストール]]できます。 |
||
+ | * {{Pkg|chromium}} — 安定版; |
||
− | また、以下のバージョンが存在します: |
||
+ | * {{AUR|chromium-dev}} — 開発版; |
||
− | * {{App|Chromium Dev Channel|開発版。|https://googlechromereleases.blogspot.com/|{{AUR|chromium-dev}}}} |
||
+ | * {{AUR|chromium-snapshot-bin}} — nightly ビルド. |
||
− | * {{App|Chromium スナップショットビルド|テストされていないナイトリー版。|https://build.chromium.org/|{{AUR|chromium-snapshot-bin}}}} |
||
− | * {{App|Chromium [[VA-API]] サポート|VA-API を有効にするパッチが含まれたバージョン。|https://www.chromium.org/|{{AUR|chromium-vaapi}}}} |
||
+ | Google Chrome のパッケージは: |
||
− | Flash プレイヤーや Widevine [[Wikipedia:Encrypted Media Extensions|EME]] などが同梱された、'''Google Chrome''' は [[Arch User Repository|AUR]] の {{AUR|google-chrome}} パッケージでインストールできます。 |
||
+ | * {{AUR|google-chrome}} — 安定版; |
||
− | また、[[Arch User Repository|AUR]] から以下のバージョンをインストールできます: |
||
− | * |
+ | * {{AUR|google-chrome-beta}} — ベータ版; |
− | * |
+ | * {{AUR|google-chrome-dev}} — 開発版. |
+ | {{Note|[https://www.chromium.org/Home/chromium-privacy Chromium プライバシーページ]によると(日本語訳):「Chromium のソースコードをコンパイルすることで利用可能になる Google と通信する機能は、[https://www.google.com/policies/privacy/ Google プライバシーポリシー]に従います。」Google サービスとの統合をすべて避けたい人向けに[[アプリケーション一覧/インターネット#プライバシー重視の chromium 派生版|プライバシー重視の Chromium 派生版]]があります。}} |
||
− | {{Note|Google Chrome は32ビットのサポートを打ち切っており、64ビット環境だけをサポートしています。}} |
||
− | |||
− | 安定・ベータ・開発版の違いや、Chromium と Chrome、バージョン番号の説明などはこの [https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/master/docs/chromium_browser_vs_google_chrome.md 2つの][http://news.softpedia.com/news/Google-Chrome-vs-Chromium-Understanding-Stable-Beta-Dev-Releases-and-Version-No-140060.shtml 記事] を見て下さい。} |
||
− | |||
− | 様々な Chromium のビルドチャンネルの他に、機能が多少異なるフォークも多数存在します。[[アプリケーション一覧#Blink ベース]]を見てください。 |
||
== 設定 == |
== 設定 == |
2022年4月26日 (火) 18:47時点における版
関連記事
Chromium は Google によるオープンソースのグラフィカルウェブブラウザです。Blink レンダリングエンジンを使用しています。
インストール
Chromium をインストールできるパッケージがいくつか存在します:
- chromium — 安定版;
- chromium-devAUR — 開発版;
- chromium-snapshot-binAUR — nightly ビルド.
Google Chrome のパッケージは:
- google-chromeAUR — 安定版;
- google-chrome-betaAUR — ベータ版;
- google-chrome-devAUR — 開発版.
設定
Chromium をデフォルトブラウザに設定する
この設定は xdg-open と関連があります: xdg-open#デフォルトのブラウザを設定 を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、デフォルトアプリケーションを見て下さい。
証明書
Chromium は証明書の管理に NSS を使っています。設定
→ 詳細設定を表示...
→ 証明書の管理...
から証明書を管理できます。
フラグを永続化する
フラグは chromium-flags.conf
ファイルとして $HOME/.config/
の下に置くことができます。(または、その環境変数を設定した場合は $XDG_CONFIG_HOME
の下)
特別な構文は使用されず、フラグはターミナルに書き込まれるのと同じように定義されます。
- 引数は空白で分割され、シェルのクォート規則が適用されますが、それ以上の解析は実行されません。
- ファイル中のどこかが不適切に引用されている場合、致命的なエラーが発生します。
- フラグは読みやすくするために別の行にすることができますが、これは必須ではありません。
- ハッシュ記号(#)で始まる行は読み飛ばされます。(これは chromium ランチャースクリプトでのみサポートされており、google-chromeAUR パッケージで
chrome-flags.conf
を使用している場合は動作しません)
以下は、フラグ --start-maximized --incognito
を定義している chromium-flags.conf
ファイルの例です。
~/.config/chromium-flags.conf
# This line will be ignored. --start-maximized --incognito
ファイルの関連付け
この設定は xdg-open と関連があります: xdg-open#設定 を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、デフォルトアプリケーションを見て下さい。
フォントレンダリング
Chromium (と Google Chrome) は ~/.config/fontconfig/fonts.conf
の設定を使います。以下を試すことでレンダリングが良くなるかもしれません。ファイルが存在しない場合は作成してください。
~/.config/fontconfig/fonts.conf
<match target="font"> <edit mode="assign" name="autohint"><bool>true</bool></edit> <edit mode="assign" name="hinting"><bool>true</bool></edit> <edit mode="assign" name="hintstyle"><const>hintslight</const></edit> </match>
この設定でもフォントのレンダリングが良くない場合、ここに記述されている Xft 設定を使うことができます:
~/.Xresources
[...] ! Xft settings --------------------------------------------------------------- Xft.dpi: 96 Xft.antialias: true Xft.rgba: rgb Xft.hinting: true Xft.hintstyle: hintslight [...]
設定した後は次のコマンドで X Resources のデータベースを更新してください:
$ xrdb -merge ~/.Xresources
Widevine Content Decryption Module プラグイン
Widevine は Google の Encrypted Media Extensions (EME) Content Decryption Module (CDM) です。Netflix などの有料ビデオコンテンツを視聴するのに使われます。Widevine は Chrome には同梱されています。
Widevine CDM を Chromium にインストールするには、chromium-widevineAUR パッケージをインストールしてください。
chrome://plugins
でプラグインが有効になっていることを確認しましょう。
PDF ビューアプラグイン
Chromium の PDF サポートを有効にする方法は以下のとおり複数存在します。
libpdf
libpdf は Google Chrome に同梱されている Google による PDF レンダラーの実装です。v37 から Chromium にも内蔵されるようになりました。
v36 から v37 にアップデートする際に、chromium-libpdfAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] や chromium-libpdf-devAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] はアンインストールする必要があります。プラグインが無効になっている場合は、chrome://plugins
でプラグインを有効にしてください。
PDF.js を使う
次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#PDF.js
mozplugger を使う
次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#MozPlugger
KParts プラグインを使う
次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#kpartsplugin
Flash Player プラグイン
Linux 用の古い Flash プラグインはもう更新されませんが、Google Chrome には最新の Flash Player が含まれています。このプラグインは Chromium と互換があります。
Chromium に pepper-flash をインストールする一番簡単な方法は AUR にある pepper-flash パッケージを使うことです。
chrome://plugins
でプラグインが有効になっていることを確認して Chromium をメニューから再起動してください。
XWayland での動作
NVIDIA 社のプロプライエタリドライバを使用している場合、XWayland 上で Chromium を実行すると、GPU プロセスが時々クラッシュすることがあるようです。GPU プロセスがクラッシュしないようにするには、以下のフラグを追加してください。
--use-angle=vulkan --use-cmd-decoder=passthrough
ネイティブ Wayland サポート
バージョン 87 以降、Chromium でのネイティブ Wayland サポートは、次のフラグを使用して有効にできます。 [1]:
--enable-features=UseOzonePlatform --ozone-platform=wayland
永続的な設定については、#フラグを永続化するを参照してください。
X11 と Wayland を頻繁に切り替える場合は、デスクトップファイルの Exec 行を次のように編集します。
if [ "$XDG_SESSION_TYPE" = "wayland" ]; then /usr/bin/chromium --enable-features=UseOzonePlatform --ozone-platform=wayland %U ; else /usr/bin/chromium %U ; fi
これにより、Wayland セッション中にのみ Wayland フラグが適用されるため、両方のセッションタイプで機能する単一のデスクトップエントリを使用できます。
ヒントとテクニック
次の記事を参照してください: Chromium 設定
トラブルシューティング
KDE で定期的にフリーズする
libcanberra-pulse をアンインストールしてください。参照: BBS#1228558。
音が割れる
hdmi オーディオを使うと chromium で音割れがするという報告があります。問題を修正するには chromium を起動するときにオーディオバッファサイズを変えてみて下さい:
$ chromium --audio-buffer-size=2048
プロクシー設定
プロクシーの設定が上手く通らないという状況は多数考えられます (特に KDE のインターフェイスを使って設定した場合)。今のところ --proxy-pac-url
や --proxy-server
のように Chromium のコマンドラインオプションを使ってプロクシーを設定するのが最良の方法です。
デフォルトプロファイル
Chromium を起動しようとしたときにデフォルトプロファイルが取得できず以下のようなエラーが表示される場合:
$ chromium
[2630:2630:485325611:FATAL:chrome/browser/browser_main.cc(755)] Check failed: profile. Cannot get default profile. Trace/breakpoint trap
次のようにして ~/.config/chromium
ディレクトリの所有者を適切に設定してください:
# chown -R yourusername:yourusergroup ~/.config/chromium
フォント
PDF プラグインでのフォントレンダリングの問題
特定の PDF で発生するフォントレンダリングの問題を解決するためには ttf-liberation パッケージをインストールする必要があります。インストールしないと代替のフォントのせいでテキストが他のテキストの中に入ってしまいます。この問題は Arch ユーザーによって chromium バグトラッカーに報告されています。
WebGL
ときどき、Chromium が特定のグラフィックカードの設定で WebGL を無効にしてしまうことがあります。通常は URL バーに about:flags
を入力して WebGL フラグを有効にすることで直すことができます。ターミナルで Chromium にコマンドラインフラグ --enable-webgl
を指定することでも WebGL を有効にできます。
また、Chromium によってあなたの使っているグラフィックカードがブラックリストに入れられている可能性もあります。ブラックリストを上書きするには --ignore-gpu-blacklist
フラグを使うか about:flags
から Override software rendering list
を有効にしてください。
Bumblebee で Chromium を使っている場合、GPU のサンドボックスによって WebGL がクラッシュすることがあります。このようなときは、optirun chromium --disable-gpu-sandbox
で GPU のサンドボックスを無効にできます。
上記の方法で問題が解決しない場合、chrome://gpu/
のデバッグ情報を見て下さい。
Google Play と Flash
Flash の DRM コンテンツは再生に HAL を必要とします。このことは Google Play ムービーを使えばすぐにわかります。HAL なしで Google Play ムービーを再生しようとすると、YouTube のような画面が出ますが、動画が再生されません。詳しくは Flash DRM コンテンツを見て下さい。
radeon ドライバーなどで Pepper Flash Player の 3D アクセラレーションを強制的に有効にする
3D レンダリングを強制するオプションとして chrome://flags
に "Override software rendering list" があります。また、ビデオアクセラレーションの変数を export する必要があるかもしれません、ATI#ビデオアクセラレーションを有効にする を見て下さい。chrome://gpu
からアクセラレーションが機能しているかどうか確認できます。
speech-dispatcher コアダンプ
Chromium は依存パッケージとして speech-dispatcher をインストールします。音声合成インターフェイスの独自レイヤーでありデフォルトでバックエンドとして festival を使います。コアダンプが頻繁にされる場合、おそらく festival をインストールしていないのが原因です。エラーメッセージを解決するには、festival をインストールするか speech-dispatcher が使用するバックエンドを変更してください。
"このブラウザまたはアプリは安全でない可能性があります" Google へのログインエラー
2020年04月20日以降、Web 開発用に --remote-debugging-port=9222
フラグを指定して chromium を実行すると、 Google アカウントにログインできません。このフラグを一時的に無効にしてログインすると、再び有効にできます。