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=== mpris-プレイヤーコントロール === |
=== mpris-プレイヤーコントロール === |
2022年5月13日 (金) 00:36時点における版
MPRIS (Media Player Remote Interfacing Specification) はメディアプレイヤーを制御するための共通のプログラマティック API を提供することを目的とした標準 D-Bus インターフェイスです。
準拠するメディアプレイヤーの発見、問い合わせ、基本的な再生制御のためのメカニズムや、アクティブなメディアアイテムにコンテンキストを追加するために使用するトラックリストインターフェイスを提供します。
サポートしているクライアント
- Chromium
- Firefox
- Dragon Player
- mpv#mpv-mpris
- Music Player Daemon/Tips and tricks#MPRIS support
- rageAUR
- Spotify#MPRIS
- ncspotAUR
- Telegram
- VLC
- celluloid
コントロールユーティリティ
Playerctl
playerctl ユーティリティは、MPRIS クライアントにコマンドを送信するためのコマンドラインツールを提供します。最も一般的なコマンドは、play-pause
、next
、および previous
です:
$ playerctl play-pause $ playerctl next $ playerctl previous
playerctl は、最初に見つかったプレーヤーにコマンドを送信します。プレーヤーを手動で選択するには、--player
オプションを使用します。例: --player=vlc
mpris-プレイヤーコントロール
mpris_player_control は dbus-send
と pactl
を統合して MPRIS クライアントを制御するシェルスクリプトです。再生、一時停止、PlayPause、停止の各操作と、Spotify の音量調整(ミュート/アンミュート/アップ/ダウン)をサポートしています。
mpris_player_control -h
を実行すると、スクリプトの基本的な使い方が表示されます。
D-Bus
[D-Bus] は systemd に依存しているため、デフォルトで利用できるはずです。
例えば、以下のようなコマンドで Spotify を制御することができます。
$ dbus-send --print-reply --dest=org.mpris.MediaPlayer2.spotify /org/mpris/MediaPlayer2 org.mpris.MediaPlayer2.Player.PlayPause $ dbus-send --print-reply --dest=org.mpris.MediaPlayer2.spotify /org/mpris/MediaPlayer2 org.mpris.MediaPlayer2.Player.Next $ dbus-send --print-reply --dest=org.mpris.MediaPlayer2.spotify /org/mpris/MediaPlayer2 org.mpris.MediaPlayer2.Player.Previous $ dbus-send --print-reply --dest=org.mpris.MediaPlayer2.spotify /org/mpris/MediaPlayer2 org.mpris.MediaPlayer2.Player.Stop
Bluetooth
Bluetooth ヘッドセットおよび同様のデバイスからのメディア制御は、MPRIS に転送される場合があります。
bluez-utils パッケージを インストール し、mpris-proxy
を実行します。バックグラウンド、および、または、システムの起動時に mpris-proxy を起動するために、systemd/ユーザー サービスを作成できます。
~/.config/systemd/user/mpris-proxy.service
[Unit] Description=Forward bluetooth media controls to MPRIS [Service] Type=simple ExecStart=/usr/bin/mpris-proxy [Install] WantedBy=default.target