「NVIDIA/トラブルシューティング」の版間の差分

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== サスペンドからの復帰後にスクリーンがおかしくなる ==
 
== サスペンドからの復帰後にスクリーンがおかしくなる ==
   
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[[NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する]] を見てください。
通常、NVIDIA ドライバーはサスペンドやハイバネートの時に、必要不可欠なビデオメモリの割り当てのみを保存します。その結果として引き起こるビデオメモリの内容の消失により、電源管理サイクルの終了時にレンダリングの破損やアプリケーションのクラッシュなどの機能不全が引き起こされます。すべてのビデオメモリを保存し復元するには、{{ic|nvidia}} カーネルモジュールに {{ic|1=NVreg_PreserveVideoMemoryAllocations=1}} オプションを[[カーネルモジュール#モジュールオプションを設定する|設定]]し、{{ic|nvidia-suspend.service}} と {{ic|nvidia-hibernate.service}} を[[Systemd#ユニットを使う|有効化]]してください。 [https://download.nvidia.com/XFree86/Linux-x86_64/495.44/README/powermanagement.html]。
 
 
{{Warning|1=ビデオメモリの内容は [[tmpfs]] タイプの {{ic|/tmp}} に保存されます。{{ic|/tmp}} のサイズがメモリの内容を保存するのに十分でない場合、{{ic|NVreg_TemporaryFilePath}} オプションを使って別の場所を使用してください。例えば、{{ic|1=NVreg_TemporaryFilePath=/var/tmp}}。
 
}}
 
   
 
[[GDM|gdm]] サービスを使用している際にサスペンド後に画面がおかしくなるバグは nvidia 515.43.04 ドライバで解決されました[https://forums.developer.nvidia.com/t/corrupted-graphics-upon-resume-gnome-41-x-org-495-44-driver/194565/18]。
 
[[GDM|gdm]] サービスを使用している際にサスペンド後に画面がおかしくなるバグは nvidia 515.43.04 ドライバで解決されました[https://forums.developer.nvidia.com/t/corrupted-graphics-upon-resume-gnome-41-x-org-495-44-driver/194565/18]。

2022年6月21日 (火) 14:38時点における版

目次

画面が崩れる: "Six screens" 問題

GeForce GT 100M を使用している場合、X を起動した後に画面が6つに分割されて解像度が 640x480 になってしまうことがあります。さらに、同じ問題は Quadro 2000 や高解像度ディスプレイでも報告されています。

この問題を解決するには、Device セクションで Validation Mode の NoTotalSizeCheck を有効にしてください:

Section "Device"
 ...
 Option "ModeValidation" "NoTotalSizeCheck"
 ...
EndSection

'/dev/nvidia0' input/output error

このエラーはいくつかの異なる理由により起こりえます。このエラーに対する最も一般的な解決策はグループ/ファイルのパーミッションを確認することで、ほとんどの場合、これは問題ではありません。NVIDIA のドキュメントには、この問題を解決するために何をすべきかについては詳しく書かれていません。しかし、一部の人にとって役に立った方法がいくつかあります。この問題は他のデバイスとの IRQ 衝突であるか、カーネルか BIOS のどちらか一方による不適切なルーティングである可能性があります。

まずはビデオキャプチャカードなどの他のビデオデバイスを取り外してみて問題が解決しないか確認してください。同一システム上にビデオプロセッサがたくさん存在すると、ビデオコントローラのメモリアロケーションに問題が発生してカーネルがデバイスを使えなくなることがあります。特に、ビデオメモリが極端に少ない環境では、ビデオプロセッサが一つしかないときでも問題が発生します。そのような場合、システムのビデオメモリの量を確認して (例: lspci -v)、カーネルにアロケーションパラメータを指定してください。例えば32ビットのカーネルの場合:

vmalloc=384M

64ビットのカーネルを使っている場合、ドライバーの問題によって IOMMU がオンになっている場合に NVIDIA モジュールの初期化が失敗している可能性があります。ユーザーによっては BIOS で IOMMU をオフにすることで問題が解決するようです [1]en2:User:Clickthem#nvidia module

もう一つ試すべきことは BIOS IRQ ルーティングを Operating system controlled から BIOS controlled に、またはその逆に変更してみることです。BIOS controlled に変更する場合はカーネルパラメータとして以下を渡すことで可能です:

PCI=biosirq

noacpi カーネルパラメータも一つの解決策として提案されてきましたが、これは ACPI を完全に無効化するので注意して使用されるべきです。一部のハードウェアはオーバーヒートにより簡単に損傷します。

ノート: カーネルパラメータはカーネルコマンドラインか、ブートローダー設定ファイルから渡すことができます。さらなる情報については使用中のブートローダーの Wiki ページをご覧ください。

クラッシュの一般的な対処方法

  • xorg.confRenderAccel を無効にしてみる。
  • Xorg が conflicting memory typefailed to allocate primary buffer: out of memory というエラーを出力する場合、あるいは nvidia-96xx ドライバーを使用しているときに "Signal 11" でクラッシュする場合、カーネルパラメータnopat を追加してください。
  • NVIDIA のコンパイラが、カーネルをコンパイルしたのに使用した GCC と現在使っている GCC のバージョンが異なるというエラーを出力する場合、/etc/profile に以下を追加してください:
export IGNORE_CC_MISMATCH=1
  • Xorg がクラッシュする場合、PAT を無効化してみる。カーネルパラメータnopat を追加してください。

ドライバーのトラブルシューティングに関する詳細は NVIDIA フォーラム にあります。

新しいバージョンのドライバーをインストールした後にパフォーマンスが悪くなる

古いドライバーと比べて FPS が落ちている場合、まずダイレクトレンダリングがオンになっているか確認してください (glxinfo は mesa-demos に含まれています):

$ glxinfo | grep direct

上のコマンドで以下のように表示されるなら:

direct rendering: No

これは FPS が下がっていることの兆候かもしれません。

前にインストールしたバージョンのドライバーに戻して再起動すれば解決することがあります。

画面のティアリングを抑える

ノート: この方法は一部の OpenGL アプリケーションでパフォーマンスの低下が報告されており、WebGL で問題が発生することがあります。また、ドライバがロード後にクロックダウンする時間が大幅に増加します。(Nvidia-Support-Thread).

コンポジタを使用しているかどうかに関わらず、完全なコンポジションパイプラインを強制することでティアリングを回避することができます。この方法がうまく行くかどうかテストするには以下を実行してください:

$ nvidia-settings --assign CurrentMetaMode="nvidia-auto-select +0+0 { ForceFullCompositionPipeline = On }"

または、X Server Display Configuration メニューオプションにある Advanced を押してください。Force Composition PipelineForce Full Composition Pipeline のどちらか一方を選択して、Apply をクリックしてください。

この変更を永続化させるには、Xorg の設定ファイルの "Screen" セクションに追加してください。そうする場合、ドライバーの設定で TripleBuffering を有効化して、AllowIndirectGLXProtocol を無効化するべきです。以下の設定例を見てください:

/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "Device"
        Identifier "Nvidia Card"
        Driver     "nvidia"
        VendorName "NVIDIA Corporation"
        BoardName  "GeForce GTX 1050 Ti"
EndSection

Section "Screen"
    Identifier     "Screen0"
    Device         "Device0"
    Monitor        "Monitor0"
    Option         "ForceFullCompositionPipeline" "on"
    Option         "AllowIndirectGLXProtocol" "off"
    Option         "TripleBuffer" "on"
EndSection

Xorg の設定ファイルが存在しない場合、nvidia-xconfig を使って、現在使用しているハードウェア用の設定ファイルを作成することができます(NVIDIA#自動設定を参照してください)。そして、作成したファイルを /etc/X11/xorg.conf から適当な場所(/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf)に移動してください。

ノート: nvidia-xconfig を使って 20-nvidia.conf に生成された設定オプションの多くはドライバーによって自動的に設定され、必須ではありません。コンポジションパイプラインを有効化するためだけにこのファイルを使用するのであれば、IdentifierOption の値の行を含んでいる "Screen" セクションだけが必須です。残りのセクションはファイルから削除できます。

マルチモニタ

マルチモニタ環境においては、それぞれのディスプレイに対して ForceCompositionPipeline=On を指定する必要があります。例えば:

$ nvidia-settings --assign CurrentMetaMode="DP-2: nvidia-auto-select +0+0 {ForceCompositionPipeline=On}, DP-4: nvidia-auto-select +3840+0 {ForceCompositionPipeline=On}"

こうしないと、nvidia-settings コマンドはサブモニタを無効化してしまいます。

--query を使えば、現在のスクリーン名とオフセットを入手できます:

$ nvidia-settings --query CurrentMetaMode

先のコマンドは、2台の 3840x2160 モニタが DP-2 と DP-4 に接続されている場合です。xorg.conf をエクスポートして正しい CurrentMetaMode を手に入れ、使用しているそれぞれのディスプレイに対して ForceCompositionPipeline を追加する必要があります。ForceCompositionPipeline の設定は対象にしたディスプレイにのみ影響します。

ヒント: 異なるモデルのモニタを使用しているマルチモニタ環境では、リフレッシュレートが若干異なることがあります。垂直同期がドライバによって有効化されている場合、ドライバは複数あるモニタのリフレッシュレートの内たった一つに同期します。これにより、正しく同期できていないモニタではスクリーンのティアリングが発生する可能性があります。主要なモニタのディスプレイを同期させると、他のモニタは正しく同期されません。よって、どのモニタを同期させるか選択する必要があります。このような設定は、~/.nvidia-settings-rc 内で 0/XVideoSyncToDisplayID= を使用するか、nvidia-settings をインストールしてグラフィカルな設定方法を使用することにより可能です。

linux >= 4.8 で Modprobe エラー: "Could not insert 'nvidia': No such device"

linux 4.8 ではディスクリートカードを使おうとすると次のエラーが発生することがあります:

$ modprobe nvidia -vv
modprobe: INFO: custom logging function 0x409c10 registered
modprobe: INFO: Failed to insert module '/lib/modules/4.8.6-1-ARCH/extramodules/nvidia.ko.gz': No such device
modprobe: ERROR: could not insert 'nvidia': No such device
modprobe: INFO: context 0x24481e0 released
insmod /lib/modules/4.8.6-1-ARCH/extramodules/nvidia.ko.gz
# dmesg
...
NVRM: The NVIDIA GPU 0000:01:00.0 (PCI ID: 10de:139b)
NVRM: installed in this system is not supported by the 370.28
NVRM: NVIDIA Linux driver release.  Please see 'Appendix
NVRM: A - Supported NVIDIA GPU Products' in this release's
NVRM: README, available on the Linux driver download page
NVRM: at www.nvidia.com.
...

この問題は Linux カーネルの PCIe 電源管理に関連する不適切なコミットによるものです( この NVIDIA DevTalk スレッド でドキュメント化されています)。

回避策は pcie_port_pm=offカーネルパラメータに追加することです。これにより、すべてのデバイスにおける PCIe 電源管理が無効化されることに注意してください。

サスペンドからの復帰後にスクリーンがおかしくなる

NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する を見てください。

gdm サービスを使用している際にサスペンド後に画面がおかしくなるバグは nvidia 515.43.04 ドライバで解決されました[2]

400 シリーズのカードで CPU の使用率が高くなる

400 シリーズのカードで時々 CPU の使用率が急上昇するような場合、PowerMizer が GPU のクロック周波数を断続的に変更しているのが原因です。以下を Xorg 設定の Device セクションに追加して、PowerMizer の設定を Adaptive から Performance にしてください:

Option "RegistryDwords" "PowerMizerEnable=0x1; PerfLevelSrc=0x3322; PowerMizerDefaultAC=0x1"

ノートパソコン: ログイン/ログアウト時に X がフリーズするが、Ctrl+Alt+Backspace で回避できる

もし、レガシーな NVIDIA ドライバーを使っていて、ログインやログアウト時に Xorg がフリーズし (特に画面が黒と白/灰の部分に分かれる)、Ctrl+Alt+Backspace によるログインはできる場合 (X を終了するキーバインドを実行した時)、/etc/modprobe.d/modprobe.conf に以下を追加してみてください:

options nvidia NVreg_Mobile=1

以下の設定は人によっては問題が解決しますが、逆にパフォーマンスが著しく悪化することもあります:

options nvidia NVreg_DeviceFileUID=0 NVreg_DeviceFileGID=33 NVreg_DeviceFileMode=0660 NVreg_SoftEDIDs=0 NVreg_Mobile=1

NVreg_Mobile は使用しているノートパソコンにあわせて変更する必要があります:

  • Dell のノートパソコンの場合 1。
  • コンパル製でない東芝のノートパソコンの場合 2。
  • その他のノートパソコンの場合 3。
  • コンパル製の東芝のノートパソコンの場合 4。
  • Gateway のノートパソコンの場合 5。

詳しくは NVIDIA ドライバーの README: Appendix K を見て下さい。

画面は認識されるが、設定が全くできない

ときに NVIDIA と X が有効な画面を確認できないことがあります。グラフィックカードに複数の出力端子がある場合、モニターを別の端子に接続してみてください。ノートパソコンの場合、グラフィックカードに VGA/TV 出力が存在することが原因の可能性があります。Xorg.0.log に詳しい情報が出力されます。

誤っている "ConnectedMonitor" Option をわざと Section "Device" に追加して、正しく認識させる方法を確認することもできます。ConnectedMonitor については [3] を参照。

X を再起動した後に Xorg.0.log を確認して正しい CRT-x,DFP-x,TV-x の値を見てください。

nvidia-xconfig --query-gpu-info で役に立つ情報が得られることもあります。

X の起動時に黒画面 / X のシャットダウン時にマシンの電源が切れる

NVIDIA ドライバーを更新した後に、Xorg の起動時に画面が黒くなったり、Xorg をシャットダウンするとマシンの電源がオフになるようになった場合、以下の方法を試してください。もしくは、Nouveau ドライバーを使ってください。

# modprobe nvidia

バックライトがオフにならない

デフォルトでは、タイムアウトを設定したり xset を実行すると DPMS はバックライトをオフにします。しかしながら、プロプライエタリの Nvidia ドライバーのバグによって、黒画面になるだけで節電ができないことがあります。バグが修正されるまで、対応策として root で vbetool を使う方法があります。

vbetool パッケージをインストールしてください。

画面をオフにして、何かキーを押したときにバックライトを再度オンにするには:

# vbetool dpms off && read -n1; vbetool dpms on

もしくは、xrandr でモニターの出力を有効化・無効化できます (root 権限は不要です):

$ xrandr --output DP-1 --off; read -n1; xrandr --output DP-1 --auto

415 ドライバー: HardDPMS

この記事またはセクションは加筆を必要としています。
理由: Add references for the "user reports". (議論: トーク:NVIDIA/トラブルシューティング#)

プロプライエタリの 415 ドライバには HardDPMS という新機能が含まれています。これは DisplayPort で接続されたモニターのサスペンドに関する問題を解決することが一部のユーザによって報告されています。これは将来のバージョンではデフォルトになると報告されていますが、今の所、HardDPMS オプションは DeviceScreen セクション内で設定することができます。

例:

/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "Device"
    ...
    Option         "HardDPMS" "true"
    ...
EndSection

Section "Screen"
    ...
    Option         "HardDPMS" "true"
    ...
EndSection

HardDPMSBlankTime のようなスクリーンセーバーの設定にトリガーされます。以下の ServerFlags は何も操作せずに 10 分経つとモニターをサスペンドします。

/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "ServerFlags"
    Option     "BlankTime" "10"
EndSection

Xorg がロードに失敗する、またはレッドスクリーンになる

GRUB を使っていてレッドスクリーンになる場合は、/etc/default/grub を編集して GRUB_TERMINAL_OUTPUT=console をアンコメントして GRUB のフレームバッファを無効にしてください。詳しくは GRUB/ヒントとテクニック#フレームバッファの無効化を参照。

Intel 内蔵 GPU が載っている環境で黒画面

内蔵 GPU が搭載された Intel の CPU を使っていて nvidia パッケージをインストールした場合、仮想ターミナルを変更したり、X セッションを終了したとき、または起動時に黒画面になることがあります。これはグラフィックモジュールの衝突が原因です。Intel の GPU モジュールをブラックリストに入れることで解決されます。/etc/modprobe.d/blacklist.conf ファイルを作成して起動時に i915intel_agp モジュールがロードされないようにしてください:

/etc/modprobe.d/blacklist.conf
install i915 /usr/bin/false
install intel_agp /usr/bin/false

HDMI で音が出ない

時々 nvidia の HDMI オーディオデバイスが以下のコマンドで表示されないことがあります:

aplay -l

何かしらの理由により一部の新しいマシンでは nvidia GPU のオーディオチップがブート時に無効化されます。詳しくは、これこれを読んでください。

オーディオを有効化して nvidia デバイスを再読み込みする必要があります。そうするためには、(laptops/Bumblebee の場合) GPU がオンになっていることや、GPU がリセットされるので GPU 上で X を実行していないことを確認してください:

# setpci -s 01:00.0 0x488.l=0x2000000:0x2000000
# rmmod nvidia-drm nvidia-modeset nvidia
# echo 1 > /sys/bus/pci/devices/0000:01:00.0/remove
# echo 1 > /sys/bus/pci/devices/0000:00:01.0/rescan
# modprobe nvidia-drm
# xinit -- -retro

nvidia 上で TTY を実行している場合、スクリーンが表示されなくなってしまわないように上記のコマンドを1つのスクリプトに記述してください。

VIA 内蔵 GPU が載っている環境で黒画面

上記と同じように、viafb モジュールをブラックリストに入れることで NVIDIA ドライバーとの衝突を解決できます:

/etc/modprobe.d/blacklist.conf
install viafb /usr/bin/false

複数の GPU を使うと "no screens found" によって X が起動しない

複数の GPU が搭載されているようなシステムで X が以下のメッセージによって起動しない場合:

[ 76.633] (EE) No devices detected.
[ 76.633] Fatal server error:
[ 76.633] no screens found

ディスクリートカードの BusID を X の設定に追加してください。これは、Intel CPU と内蔵 GPU があるシステムや、2つ以上の Nvidia カード が接続されているシステムで起こりえます。BusID を確認するには:

# lspci | grep -E "VGA|3D controller"
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Xeon E3-1200 v2/3rd Gen Core processor Graphics Controller (rev 09)
01:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK107 [GeForce GTX 650] (rev a1)
08:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108GLM [Quadro K620M / Quadro M500M] (rev a2)

X の設定ファイル内でカードの Device セクションに追加することで修正できます。例:

/etc/X11/xorg.conf.d/10-nvidia.conf
Section "Device"
    Identifier     "Device0"
    Driver         "nvidia"
    VendorName     "NVIDIA Corporation"
    BusID          "PCI:1:0:0"
EndSection
ノート: BusID のフォーマットが重要です!

上の例では、01:00.01:0:0 のように短縮されて記述されています。しかし、BusID の変換はより複雑になることもあります。lspci の出力は16進法ですが、設定ファイルでは BusID は10進法で記述されるのです! これはつまり、BusID が9よりも大きい場合に16進数から10進数に変換する必要があるということです!

例: lspci での 5e:00.0PCI:94:0:0 となります。

Xorg がブート時に失敗し、ブート完了後は起動できる

起動時間がとても短いシステムの場合、NVIDIA ドライバーが完全に初期化される前に systemd がディスプレイマネージャを起動してしまうことがあります。起動時に Xorg が実行された時にだけ、ログに以下のようなメッセージが表示されます:

/var/log/Xorg.0.log
[     1.807] (EE) NVIDIA(0): Failed to initialize the NVIDIA kernel module. Please see the
[     1.807] (EE) NVIDIA(0):     system's kernel log for additional error messages and
[     1.808] (EE) NVIDIA(0):     consult the NVIDIA README for details.
[     1.808] (EE) NVIDIA(0):  *** Aborting ***

このような場合、ディスプレイマネージャから DRI デバイスまでの順番付けをする必要があります。まず、新しい udev ルールファイルを作成して DRI デバイスのデバイスユニットを作成してください:

/etc/udev/rules.d/99-systemd-dri-devices.rules
ACTION=="add", KERNEL=="card*", SUBSYSTEM=="drm", TAG+="systemd"

次にディスプレイマネージャからデバイスまでの依存関係を作成します:

/etc/systemd/system/display-manager.service.d/10-wait-for-dri-devices.conf
[Unit]
Wants=dev-dri-card0.device
After=dev-dri-card0.device

デスクトップに必要な追加カードが存在する場合は、Wants と After にスペースで区切って記述してください。

xrandr BadMatch

xrandr を使って DELL U2515H のような WQHD モニターを設定しようとしたときに、xrandr --addmodeX Error of failed request: BadMatch というエラーを吐く場合、プロプライエタリの NVIDIA ドライバーが HDMI 出力の最大周波数を 225 MHz 以下に制限しているのが原因です。モニターを最大解像度に設定するには nouveau ドライバーをインストールする必要があります。カーネルパラメータnouveau.hdmimhz=297 (あるいは 330) を設定することで強制的に特定のピクセルクロック周波数を使うことができます。

もしくは、モニターの EDID が誤っている可能性があります。#EDID を上書きするを参照してください。

EDID を上書きする

モニターの EDID 情報が間違っている場合、nvidia ドライバーはとても小さな解像度を設定します。

手動で xorg の設定に modeline を記述する他に、non-edid モードを使えるように device セクションで edid を無効化する必要があります:

/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
Section "Monitor"
    Identifier     "Monitor0"
    VendorName     "Unknown"
    ModelName      "Unknown"
    HorizSync       30-94
    VertRefresh     56-76
    DisplaySize    518.4 324.0
    Option         "DPMS"
    # 1920x1200 59.95 Hz (CVT 2.30MA-R) hsync: 74.04 kHz; pclk: 154.00 MHz
    Modeline "1920x1200R"  154.00  1920 1968 2000 2080  1200 1203 1209 1235 +hsync -vsync
EndSection

Section "Device"
    Identifier     "Device0"
    Driver         "nvidia"
    VendorName     "NVIDIA Corporation"
    Option         "UseEdidFreqs" "FALSE"
    Option         "UseEDID" "FALSE"
    Option         "ModeValidation" "AllowNonEdidModes"
EndSection

Section "Screen"
    Identifier     "Screen0"
    Device         "Device0"
    Monitor        "Monitor0"
    DefaultDepth    24
    SubSection     "Display"
        Depth       24
        Modes      "1920x1200R"
    EndSubSection
EndSection

もしくは、モニターの EDID は間違っていなくて、ドライバーがそれを信用できていない可能性もあります。モニターから渡された EDID を強制的に使用するには、X11 Device で IgnoreEDIDChecksum オプションを有効にしてください。

警告: EDID が本当に間違っている場合、チェックサムを無視するとハードウェアにダメージを与える危険があります。モニターのモードが正しく認識できるという確信がある場合にのみ以下の設定を行ってください (他の OS や他のドライバー、他の出力では問題が起こらない場合など)。
Section "Device"
    Identifier "Device0"
    Driver "nvidia"
    Option "IgnoreEDIDChecksum" "displayName"
EndSection

displayName はディスプレイデバイスの名前に置き換えてください (例: DFP-4)。ディスプレイデバイスの名前は Xorg のログで確認できます。Xrandr の出力で確認できる出力の名前 (例: DVI-I-0) とは違います。

nvidia-settings の GUI によるオーバークロックが機能しない

NVIDIA/ヒントとテクニック#オーバークロックを有効にするに書かれているようにオーバークロックを有効にした後、nvidia-settings の CLI を使って変数を設定することでオーバークロックできます。詳しくは man nvidia-settings を参照。

全ての変数を確認するには:

# nvidia-settings -q all

PowerMizerMode をパフォーマンスモードに設定するには:

# nvidia-settings -a [gpu:0]/GPUPowerMizerMode=1

複数の変数を同時に設定する例:

# nvidia-setting -a GPUGraphicsClockOffset[3]=50 -a GPUMemoryTransferRateOffset[3]=50 -a GPUOverVoltageOffset=100

Unknown Error によりオーバークロックが動作しない

Xorg を非 root ユーザとして実行していて NVIDIA GPU をオーバークロックしようとした場合、以下と似たようなエラーが発生します:

$ nvidia-settings -a "[gpu:0]/GPUGraphicsClockOffset[3]=10"
ERROR: Error assigning value 10 to attribute 'GPUGraphicsClockOffset' (trinity-zero:1[gpu:0]) as specified in assignment
        '[gpu:0]/GPUGraphicsClockOffset[3]=10' (Unknown Error).

この問題を避けるためには、Xorg を root ユーザとして実行しなければなりません。詳しくは Xorg#Rootless Xorg をご覧ください。

ドライバーをインストールした後にシステムが起動しない

NVIDIA ドライバーをインストールした後に、システムがディスプレイマネージャが起動する前に止まる場合、カーネルモードセッティングを無効にしてみてください。

"Failing initialization of X screen" により X が起動しない

もし /var/log/Xorg.0.log に、X server がスクリーンの初期化に失敗したと書き込まれる場合

(EE) NVIDIA(G0): GPU screens are not yet supported by the NVIDIA driver
(EE) NVIDIA(G0): Failing initialization of X screen

そして nvidia-smi が No running processes found と書き込む場合

解決策は、まず始めに最新の nvidia-utils を再インストールして、/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf/etc/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf へとコピーします。その後、/etc/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf を編集して Option "PrimaryGPU" "yes" という行を追加してください。コンピューターを再起動すれば、この問題は解決します。

システムがサスペンドから復帰しない

以下のようなログが発生するとき:

kernel: nvidia-modeset: ERROR: GPU:0: Failed detecting connected display devices
kernel: nvidia-modeset: ERROR: GPU:0: Failed detecting connected display devices
kernel: nvidia-modeset: WARNING: GPU:0: Failure processing EDID for display device DELL U2412M (DP-0).
kernel: nvidia-modeset: WARNING: GPU:0: Unable to read EDID for display device DELL U2412M (DP-0)
kernel: nvidia-modeset: ERROR: GPU:0: Failure reading maximum pixel clock value for display device DELL U2412M (DP-0).

[4] から考えられる解決策があります:

以下のコマンドを実行して version の文字列を取得してください:

# strings /sys/firmware/acpi/tables/DSDT | grep -i 'windows ' | sort | tail -1

acpi_osi=! "acpi_osi=version" カーネルパラメータブートローダー の設定に追加してください。

アプリケーション開始時に Vulkan のエラーが発生する

この記事またはセクションの正確性には問題があります。
理由: Need confirmation by other users (議論: トーク:NVIDIA/トラブルシューティング#)

Vulkan アクセラレーションを必要とするアプリケーションの実行時に、以下のエラーが発生する場合

Vulkan call failed: -4

~/.nv~/.cache/nvidia ディレクトリを削除してみてください。