「GNOME/Flashback」の版間の差分

2023年6月12日 (月) 22:59時点における最新版

GNOME Flashback (旧名 GNOME フォールバックモード) は GNOME 3 用のシェルです。デスクトップレイアウトと使用しているテクノロジーは GNOME 2 に類似しています。3D アクセラレーションを全く使用しないため、llvmpipe による GNOME Shell よりかは基本的に高速で CPU の使用量が抑えられています。

1 インストール
2 起動
- 2.1 グラフィカルログイン
- 2.2 手動
3 設定
- 3.1 GNOME Panel をカスタマイズする
- 3.2 代替ウィンドウマネージャー
4 ヒントとテクニック
- 4.1 パネルの速度の設定
- 4.2 アプリケーションのメニューアイコンを置き換える
5 参照

インストール

GNOME Flashback は gnome-flashback パッケージからインストールできます。完全なデスクトップ環境とするために任意の依存パッケージもインストールすることを推奨します。

また、GNOME Panel 用のアプレットを提供する以下のパッケージもインストールできます:

GNOME Applets — GNOME Panel 用の小さなアプリケーション。

https://wiki.gnome.org/Projects/GnomeApplets || gnome-applets

Pomodoro Applet — ポモドーロテクニック(tm) で使われるインターバルを計るための GNOME Panel アプレット。

https://github.com/stump/pomodoro-applet || pomodoro-applet^AUR

Sensors Applet — ハードウェアセンサから読み込んだ情報を表示する GNOME Flashback パネルのアプレット。CPU 温度やファンの速度、電圧など。

http://sensors-applet.sourceforge.net/ || sensors-applet

完全なデスクトップ環境にするために、標準的な GNOME エクスペリエンスに必要なアプリケーションを含んでいる gnome グループをインストールすることが推奨されます。

起動

グラフィカルログイン

お好きなディスプレイマネージャのセッションメニューから GNOME Flashback (Metacity) を選択してください。

GNOME Flashback で Compiz を使いたい場合は GNOME Flashback (Compiz) を選択してください。

手動

コンソールから手動で GNOME Flashback (Metacity) を起動したい時は、以下の行を ~/.xinitrc ファイルに追加してください:
```
export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME-Flashback:GNOME
exec gnome-session --session=gnome-flashback-metacity
```
GNOME Flashback (Compiz) セッションを使う場合、以下を ~/.xinitrc ファイルに追加します:
```
export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME-Flashback:GNOME
exec gnome-session --session=gnome-flashback-compiz
```

exec コマンドを記述した後、startx と入力することで GNOME Flashback を起動できます。詳しくは xinitrc を見て下さい。

設定

GNOME Flashback の設定はほとんど GNOME と同じです。詳しくは GNOME#設定を見て下さい。

GNOME Panel をカスタマイズする

パネルを設定するには、Alt キーを押しながら、空いている領域を右クリックしてください。
パネルのアプレットを移動するには、Alt キーを押しながら、中ボタンでアプレットを掴んで下さい。

ノート: スタンドアロンのウィンドウマネージャで GNOME Panel を使う場合、Alt+right-click は使えません。代わりに Super+Alt+right-click を使って下さい。

代替ウィンドウマネージャー

次のコンポーネントを使用してカスタム GNOME セッションを作成することで、GNOME フラッシュバックで代替のウィンドウマネージャを使用できます。

RequiredComponents=gnome-flashback-init;gnome-flashback;gnome-panel;window-manager;gnome-settings-daemon;nautilus-classic;

ここで、'window-manager' は、使用したいウィンドウマネージャーです。GNOME/ヒントとテクニック#カスタム GNOME セッションを参照してください。

こちらもご覧ください this article GNOME のウィンドウマネージャーとして awesome の実行について。

ヒントとテクニック

パネルの速度の設定

表示・非表示の遅延

自動隠匿を有効にしたときにパネルが消えたり現れたりするのにかかる時間を調整したいときは、以下を実行:

$ gsettings set org.gnome.gnome-panel.toplevel:/org/gnome/gnome-panel/layout/toplevels/panel/ hide-delay time
$ gsettings set org.gnome.gnome-panel.toplevel:/org/gnome/gnome-panel/layout/toplevels/panel/ unhide-delay time

panel は top-panel か bottom-panel のどちらかに、time はミリ秒の値に置き換えて下さい (例: 300)。

アニメーション速度

パネルのアニメーションの速度を設定するには、以下を実行:

$ gsettings set org.gnome.gnome-panel.toplevel:/org/gnome/gnome-panel/layout/toplevels/panel/ animation-speed value

panel は top-panel か bottom-panel のどちらかに value は "'fast'", "'medium'", "'slow'" のどれかに置き換えて下さい。

アプリケーションのメニューアイコンを置き換える

ノート: アイコンテーマのパッケージをアップデートすると変更箇所は上書きされます。

/usr/share/icons/icon-theme/16x16/places/start-here.png を適当なアイコンに置き換えて下さい (icon-theme はアイコンテーマの名前)

変更を加えたら、GNOME Panel を再起動します: gnome-panel --replace

参照

GnomeFlashback - GNOME Wiki

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 [[Category:GNOME]]
-[[en:GNOME Flashback]]
+[[en:GNOME/Flashback]]
 {{Related articles start}}
 {{Related|GNOME}}
@@ 7行目: / 7行目: @@
 {{Related articles end}}
-[https://wiki.gnome.org/GnomeFlashback GNOME Flashback] (旧名 ''GNOME フォールバックモード'') は GNOME 3 用のシェルです。デスクトップレイアウトと使用しているテクノロジーは GNOME 2 に類似しています。3D アクセラレーションを全く使用しないため、llvmpipe による GNOME Shell よりかは基本的に高速で CPU の使用量が抑えられています。
+[https://wiki.gnome.org/Projects/GnomeFlashback GNOME Flashback] (旧名 ''GNOME フォールバックモード'') は GNOME 3 用のシェルです。デスクトップレイアウトと使用しているテクノロジーは GNOME 2 に類似しています。3D アクセラレーションを全く使用しないため、llvmpipe による GNOME Shell よりかは基本的に高速で CPU の使用量が抑えられています。
-{{Warning|GNOME Flashback は GNOME 3.10 以降と互換性がありません。参照: [https://mail.gnome.org/archives/gnome-flashback-list/2013-September/msg00042.html]}}
 == インストール ==
-GNOME Flashback は {{AUR|gnome-panel}} パッケージか {{AUR|gnome-panel-git}} パッケージで[[Pacman|インストール]]できます、どちらも [[AUR|AUR]] から入手可能です。ログインするには、以下のパッケージもインストールする必要があります:
+GNOME Flashback は {{Pkg|gnome-flashback}} パッケージから[[インストール]]できます。完全なデスクトップ環境とするために任意の依存パッケージもインストールすることを推奨します。
-* {{pkg|gnome-screensaver}}
-* {{pkg|gnome-session}}
-* {{AUR|gnome-settings-daemon-compat}}
-* {{pkg|gnome-themes-standard}}
-* {{pkg|metacity}}
-* {{pkg|nautilus}}
-* {{pkg|notification-daemon}}
-* {{pkg|polkit-gnome}}
 また、GNOME Panel 用のアプレットを提供する以下のパッケージもインストールできます:
+*{{App|GNOME Applets|GNOME Panel 用の小さなアプリケーション。|https://wiki.gnome.org/Projects/GnomeApplets|{{Pkg|gnome-applets}}}}
-*{{AUR|gnome-applets}}
+*{{App|Pomodoro Applet|ポモドーロテクニック(tm) で使われるインターバルを計るための GNOME Panel アプレット。|https://github.com/stump/pomodoro-applet|{{AUR|pomodoro-applet}}}}
-*{{AUR|byzanz}}
+*{{App|Sensors Applet|ハードウェアセンサから読み込んだ情報を表示する GNOME Flashback パネルのアプレット。CPU 温度やファンの速度、電圧など。|http://sensors-applet.sourceforge.net/|{{Pkg|sensors-applet}}}}
-*{{AUR|netspeed-applet}}
-*{{AUR|sensors-applet}}
-*{{AUR|window-picker-applet}}
 完全なデスクトップ環境にするために、標準的な GNOME エクスペリエンスに必要なアプリケーションを含んでいる {{Grp|gnome}} グループをインストールすることが推奨されます。
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 === グラフィカルログイン ===
-お好きな[[ディスプレイマネージャ]]のセッションメニューから '''GNOME Flashback (Metacity)''' を選択してください。
+お好きな[[ディスプレイマネージャ]]のセッションメニューから ''GNOME Flashback (Metacity)'' を選択してください。
+GNOME Flashback で [[Compiz]] を使いたい場合は ''GNOME Flashback (Compiz)'' を選択してください。
 === 手動 ===
-コンソールから手動で GNOME Flashback を起動したい時は、以下の行を {{ic|~/.xinitrc}} ファイルに追加してください:
+* コンソールから手動で ''GNOME Flashback (Metacity)'' を起動したい時は、以下の行を {{ic|~/.xinitrc}} ファイルに追加してください: {{bc|<nowiki>
+export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME-Flashback:GNOME
-{{hc|~/.xinitrc|<nowiki>
- exec gnome-session --session=gnome-flashback
+exec gnome-session --session=gnome-flashback-metacity
 </nowiki>}}
+* ''GNOME Flashback (Compiz)'' セッションを使う場合、以下を {{ic|~/.xinitrc}} ファイルに追加します: {{bc|<nowiki>export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME-Flashback:GNOME
+exec gnome-session --session=gnome-flashback-compiz</nowiki>}}
-{{ic|exec}} コマンドを記述した後、{{ic|startx}} と入力することで GNOME Flashback を起動できます。詳しくは [[xinitrc|xinitrc]] を見て下さい。
+{{ic|exec}} コマンドを記述した後、{{ic|startx}} と入力することで GNOME Flashback を起動できます。詳しくは [[xinitrc]] を見て下さい。
 == 設定 ==
-GNOME Flashback の設定はほとんど GNOME と同じです。詳しくは [[GNOME#GNOME の外観のカスタマイズ|GNOME の外観のカスタマイズ]]を見て下さい。
+GNOME Flashback の設定はほとんど GNOME と同じです。詳しくは [[GNOME#設定]]を見て下さい。
 === GNOME Panel をカスタマイズする ===
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 {{Note|スタンドアロンのウィンドウマネージャで GNOME Panel を使う場合、Alt+right-click は使えません。代わりに Super+Alt+right-click を使って下さい。}}
-=== 他のウィンドウマネージャ ===
+=== 代替ウィンドウマネージャー ===
-以下の2つのファイルを使うことで GNOME で他のウィンドウマネージャを使用することが可能です:
-{{Note|Xmonad を例として使っていますが、他のウィンドウマネージャでも大丈夫です。}}
+次のコンポーネントを使用してカスタム GNOME セッションを作成することで、GNOME フラッシュバックで代替の [[ウィンドウマネージャ]] を使用できます。
+ {{ic|1=RequiredComponents=gnome-flashback-init;gnome-flashback;gnome-panel;'''window-manager''';gnome-settings-daemon;nautilus-classic;}}
-{{hc|/usr/share/gnome-session/sessions/gnome-xmonad.session|<nowiki>[GNOME Session]
-Name=GNOME xmonad
-RequiredComponents=gnome-panel;gnome-settings-daemon;gnome-screensaver;xmonad;notification-daemon;polkit-gnome-authentication-agent-1;gnome-fallback-background-helper;gnome-fallback-media-keys-helper;gnome-fallback-mount-helper;</nowiki>}}
+ここで、''''window-manager'''' は、使用したいウィンドウマネージャーです。[[GNOME/ヒントとテクニック#カスタム GNOME セッション]] を参照してください。
-{{hc|/usr/share/xsessions/gnome-xmonad.desktop|<nowiki>[Desktop Entry]
-Name=GNOME xmonad
-Comment=This session logs you into GNOME with the traditional panel
-Exec=gnome-session --session=gnome-xmonad
-TryExec=gnome-session
-Icon=
-Type=Application</nowiki>}}
+こちらもご覧ください [https://web.archive.org/web/20190808234014/http://makandracards.com/makandra/1367-running-the-awesome-window-manager-within-gnome this article] GNOME のウィンドウマネージャーとして awesome の実行について。
-次にログインするときに、セッションとして ''GNOME xmonad'' が選択できるようになっているはずです。
+== ヒントとテクニック ==
-ウィンドウマネージャの .desktop ファイルが存在しない場合、作成する必要があります。[[wmii]] の例:
+=== パネルの速度の設定 ===
-{{hc|/usr/share/applications/wmii.desktop|<nowiki>
-[Desktop Entry]
-Version=1.0
-Type=Application
-Name=wmii
-TryExec=wmii
-Exec=wmii</nowiki>}}
+;表示・非表示の遅延
-詳しくは、[http://makandra.com/notes/1367-running-the-awesome-window-manager-within-gnome GNOME で awesome をウィンドウマネージャとして動かす記事] を見て下さい。
+自動隠匿を有効にしたときにパネルが消えたり現れたりするのにかかる時間を調整したいときは、以下を実行:
+ $ gsettings set org.gnome.gnome-panel.toplevel:/org/gnome/gnome-panel/layout/toplevels/''panel''/ hide-delay ''time''
+ $ gsettings set org.gnome.gnome-panel.toplevel:/org/gnome/gnome-panel/layout/toplevels/''panel''/ unhide-delay ''time''
+''panel'' は ''top-panel'' か ''bottom-panel'' のどちらかに、''time'' はミリ秒の値に置き換えて下さい (例: 300)。
+;アニメーション速度
-==スタンドアロンのウィンドウマネージャで GNOME Panel を使う==
+パネルのアニメーションの速度を設定するには、以下を実行:
-GNOME Flashback のエクスペリエンスはほとんど GNOME Panel によって提供されています。他のコンポーネントは Flashback セッションのためだけに必要です。Flashback セッションなしで GNOME Panel を使いたいときは、{{AUR|gnome-panel}} パッケージをインストールして [[Openbox|Openbox]] などのスタンドアロンウィンドウマネージャでパネルを自動起動してください。
+ $ gsettings set org.gnome.gnome-panel.toplevel:/org/gnome/gnome-panel/layout/toplevels/''panel''/ animation-speed ''value''
+''panel'' は ''top-panel'' か ''bottom-panel'' のどちらかに ''value'' は {{ic|"'fast'"}}, {{ic|"'medium'"}}, {{ic|"'slow'"}} のどれかに置き換えて下さい。
+=== アプリケーションのメニューアイコンを置き換える ===
-例えば: [[Openbox|Openbox]] で GNOME Panel を使いたい時は {{ic|gnome-panel &}} を {{ic|~/.config/openbox/autostart}} ファイルに追加します。
+{{Note|アイコンテーマのパッケージをアップデートすると変更箇所は上書きされます。}}
-詳しい説明は[[自動起動]]のページやウィンドウマネージャの wiki ページを見て下さい。
+{{ic|/usr/share/icons/''icon-theme''/16x16/places/start-here.png}} を適当なアイコンに置き換えて下さい (''icon-theme'' はアイコンテーマの名前)
-== 既知の問題 ==
+変更を加えたら、GNOME Panel を再起動します: {{ic|gnome-panel --replace}}
-* ログアウト・シャットダウンダイアログが機能しない。
 == 参照 ==

「GNOME/Flashback」の版間の差分

2023年6月12日 (月) 22:59時点における最新版

目次

インストール

起動

グラフィカルログイン

手動

設定

GNOME Panel をカスタマイズする

代替ウィンドウマネージャー

ヒントとテクニック

パネルの速度の設定

アプリケーションのメニューアイコンを置き換える

参照

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