「CPU の低電圧化」の版間の差分
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+ | 低電圧化は、パフォーマンスに影響を与えることなくエネルギー消費と発熱を削減するために、CPU への電圧を下げるプロセスです。ほとんどのデスクトップマザーボードでは、BIOS でも CPU 電圧設定を調整できることに注意してください。 |
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+ | {{Warning|CPUの電圧設定を誤ると、ハードウェアが恒久的に破損する恐れがあります。警告しましたよ。}} |
{{Note|[https://plundervolt.com Plundervolt] の脆弱性を修正するための変更により、最新の BIOS やマイクロコードではインテル・プロセッサーの電圧を下げることができなくなりました。}} |
{{Note|[https://plundervolt.com Plundervolt] の脆弱性を修正するための変更により、最新の BIOS やマイクロコードではインテル・プロセッサーの電圧を下げることができなくなりました。}} |
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* [[#intel-undervolt]] - Haswell 以降の Intel CPU を MSR を使って低電圧化するツール。{{ic|intel_pstate}} と互換性があります。 |
* [[#intel-undervolt]] - Haswell 以降の Intel CPU を MSR を使って低電圧化するツール。{{ic|intel_pstate}} と互換性があります。 |
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* [[#amdctl]] - K10 以降の AMD CPU の低電圧化化ツール |
* [[#amdctl]] - K10 以降の AMD CPU の低電圧化化ツール |
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− | * [[K10ctl]] - P-State を変更することにより、AMD K10 プロセッサ |
+ | * [[K10ctl]] - P-State を変更することにより、AMD K10 プロセッサ(Phenom、Phenom II など)をオーバークロックおよび低電圧化します。 |
== ツール == |
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=== intel-undervolt === |
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+ | [https://github.com/kitsunyan/intel-undervolt Intel-undervolt] は、[[wikipedia:Model-specific_register|MSR]] レジスタと MCHBAR レジスタを使用して Haswell 及びそれ以降の Intel CPU を低電圧化するためのツールで、[https://github.com/mihic/linux-intel-undervolt この記事の内容]に基づいて作られました。加えて、このツールは電力消費量と温度の制限を変更することもできます。このツールは Tiger Lake 及びそれ以降とは互換性が'''ありません'''が、{{ic|intel_pstate}} とは互換性があります。 |
==== インストール ==== |
==== インストール ==== |
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設定ファイル {{ic|/etc/intel-undervolt.conf}} を編集して設定してください。CPU Cache を -100mV だけ低電圧する設定例: |
設定ファイル {{ic|/etc/intel-undervolt.conf}} を編集して設定してください。CPU Cache を -100mV だけ低電圧する設定例: |
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− | {{Note|'CPU' と 'GPU' の値 |
+ | {{Note|'CPU' と 'GPU' の値は一部のラップトップ (例: [[ASUS Zenbook UX430/UX530|ASUS Zenbook UX430UQ]]) では動きませんが、一部のラップトップ (例: ASUS ROG STRIX G502VY) では機能します。}} |
{{hc|/etc/intel-undervolt.conf| |
{{hc|/etc/intel-undervolt.conf| |
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+ | 通常、CPU と CPU キャッシュを 100 〜 200 mV 減らすと安定します。200 mV を超えるとクラッシュが発生するか、まったく効果がない可能性があります。 |
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+ | {{Warning| また、コンピュータが数日間、数か月、または数年間安定しており、同じ低電圧設定の別の OS では完全に安定している場合でも、ランダにコンピュータがフリーズする可能性があります。CPU は時間の経過とともに劣化し、電圧不足を適用してから数か月または数年後に初めてクラッシュ/フリーズし始める可能性があります。したがって、コンピュータが定期的にフリーズした場合には、常に元の設定に戻すことを忘れないことが重要です。}} |
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設定ファイルを保存したら以下のコマンドでテストしてください: |
設定ファイルを保存したら以下のコマンドでテストしてください: |
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# intel-undervolt read |
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− | 設定を変更しても安定しているようだったら {{ic|intel-undervolt.service}} を[[有効化]]することで変更を永続化できます。 |
+ | 設定を変更しても安定しているようだったら {{ic|intel-undervolt.service}} を [[有効化]] することで変更を永続化できます。 |
=== amdctl === |
=== amdctl === |
2023年11月5日 (日) 11:16時点における最新版
低電圧化は、パフォーマンスに影響を与えることなくエネルギー消費と発熱を削減するために、CPU への電圧を下げるプロセスです。ほとんどのデスクトップマザーボードでは、BIOS でも CPU 電圧設定を調整できることに注意してください。
概要
- PHC - 旧世代の Intel と AMD のプロセッサを低電圧化するツール。
intel_pstate
CPU 周波数ドライバーとは互換性がありません。 - #intel-undervolt - Haswell 以降の Intel CPU を MSR を使って低電圧化するツール。
intel_pstate
と互換性があります。 - #amdctl - K10 以降の AMD CPU の低電圧化化ツール
- K10ctl - P-State を変更することにより、AMD K10 プロセッサ(Phenom、Phenom II など)をオーバークロックおよび低電圧化します。
ツール
intel-undervolt
Intel-undervolt は、MSR レジスタと MCHBAR レジスタを使用して Haswell 及びそれ以降の Intel CPU を低電圧化するためのツールで、この記事の内容に基づいて作られました。加えて、このツールは電力消費量と温度の制限を変更することもできます。このツールは Tiger Lake 及びそれ以降とは互換性がありませんが、intel_pstate
とは互換性があります。
インストール
intel-undervolt パッケージでインストールできます。
設定と使用方法
以下のコマンドは現在の電圧設定を出力します:
# intel-undervolt read
設定ファイル /etc/intel-undervolt.conf
を編集して設定してください。CPU Cache を -100mV だけ低電圧する設定例:
/etc/intel-undervolt.conf
... apply 0 'CPU' 0 apply 1 'GPU' 0 apply 2 'CPU Cache' -100 apply 3 'System Agent' 0 apply 4 'Analog I/O' 0 ...
通常、CPU と CPU キャッシュを 100 〜 200 mV 減らすと安定します。200 mV を超えるとクラッシュが発生するか、まったく効果がない可能性があります。
設定ファイルを保存したら以下のコマンドでテストしてください:
# intel-undervolt apply
設定が適用されたら Success と出力されます。もう一度現在の設定を確認してみてください:
# intel-undervolt read
設定を変更しても安定しているようだったら intel-undervolt.service
を 有効化 することで変更を永続化できます。
amdctl
amdctl は、K10 以降の AMDCPU を低電圧化するためのツールです。
インストール
amdctl-gitAUR としてインストールすることができます。