「CrashPlan」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(→‎ヘッドレスサーバーで Crashplan を実行: SSH 経由での X11 転送を翻訳して追加)
24行目: 24行目:
   
 
CrashPlan 5 では新しいクライアントが導入されましたが、残念ながらローカルクライアントを使用したリモートサーバーの設定のサポートが廃止されたため、X11 転送を使用する必要があります。
 
CrashPlan 5 では新しいクライアントが導入されましたが、残念ながらローカルクライアントを使用したリモートサーバーの設定のサポートが廃止されたため、X11 転送を使用する必要があります。
  +
  +
=== SSH 経由での X11 転送 ===
  +
  +
ヘッドレスサーバーの {{ic|/etc/ssh/sshd_config}} で {{ic|X11Forwarding}} が {{ic|yes}} に設定されていることを確認し、X11 を実行している別のマシンから、{{ic|-Y}} で SSH 接続し、リモートシェルから {{ic|CrashPlanDesktop}} を実行します。ヘッドレスマシンのウィンドウがローカルの X11 サーバーに表示されます。問題があれば {{ic|/opt/crashplan/log/ui_error.log}} を確認してください。
   
 
==トラブルシューティング==
 
==トラブルシューティング==

2023年11月10日 (金) 12:43時点における版

CrashPlan はリモートサーバーや他のコンピュータ、ハードドライブなどにデータをバックアップするバックアッププログラムです。クラウドサーバーにバックアップするには月額課金が必要です。

インストール

crashplan-proAURインストール して下さい。

基本的な使い方

CrashPlan のグラフィカルユーザーインターフェイスにアクセスする前に、crashplan-pro.service ユニットを 起動 する必要があります。

CrashPlan は、グラフィカルユーザーインターフェイスを通じて完全に設定できます。グラフィカルインターフェイスを開始するには:

$ CrashPlanDesktop

システム起動時に CrashPlan が自動的に開始されるようにするには、systemd ユニットを 有効化 します。

ヘッドレスサーバーで Crashplan を実行

ヘッドレスサーバーでの CrashPlan の実行は正式にサポートされていません。ただし、実行することは可能です。

CrashPlan デーモンの設定ファイル (/opt/crashplan/conf) は、分かりづらい XML 形式であり、CrashPlan クライアントによって編集されることを目的としています。

CrashPlan 5 では新しいクライアントが導入されましたが、残念ながらローカルクライアントを使用したリモートサーバーの設定のサポートが廃止されたため、X11 転送を使用する必要があります。

SSH 経由での X11 転送

ヘッドレスサーバーの /etc/ssh/sshd_configX11Forwardingyes に設定されていることを確認し、X11 を実行している別のマシンから、-Y で SSH 接続し、リモートシェルから CrashPlanDesktop を実行します。ヘッドレスマシンのウィンドウがローカルの X11 サーバーに表示されます。問題があれば /opt/crashplan/log/ui_error.log を確認してください。

トラブルシューティング

接続の待機

システムによってはインターネット接続が確立するまで CrashPlan が待機しないことがあります。NetworkManager を使用している場合、networkmanager-dispatcher-crashplan-systemdAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] をインストールすることで接続が確立したときに CrashPlan のサービスを自動的に再起動させることができます。

バックアップの待機

«Waiting for Backup» でバックアップが止まってしまう場合、おそらく一時ディレクトリに CrashPlan がアクセスできないか noexec でマウントされています。CrashPlan ではデフォルトの Java の一時ディレクトリ (通常は /tmp) を使います。noexec マウントオプションを削除するか (推奨されません) または CrashPlan が使用する一時ディレクトリを変更してください。

CrashPlan が使用する一時ディレクトリを変更するには、/opt/crashplan/bin/run.conf を開いて -Djava.io.tmpdir=/new-tempdirSRV_JAVA_OPTS に追加します、例:

SRV_JAVA_OPTS="-Djava.io.tmpdir=/var/tmp/crashplan -Dfile.encoding=UTF-8 …

新しい一時ディレクトリを作成して CrashPlan のユーザーがアクセスできることを確認してください。

# mkdir /var/tmp/crashplan

CrashPlan を再起動します:

# systemctl restart crashplan

Desktop GUI が起動時にクラッシュする

GNOME 3 がインストールされている場合、または libwebkit-gtk がインストールされている場合、起動時に GUI がクラッシュする問題が発生することがあります。こちら の手順に従うことで修正できます。

メモリ不足

大量のファイル (100,000 以上) をバックアップに設定する場合、デフォルトの最大ヒープサイズは小さすぎます。ヒープが一杯になると、サーバーは何もエラーを表示せずに再起動を行い、メモリーが限界になるまで再起動し続けます。サービスが再起動するたびに /opt/crashplan/bin に小さなログファイルが大量に作成されるのでわかります (いつまでも問題に気づかないと際限なく数は膨らみます)。ヒープサイズの上限を上げるには、/opt/crashplan/bin/run.conf-Xmx オプションを適当な値に調整してください。

リアルタイム保護

バックアップのリアルタイム保護を使用して、大量のファイルをバックアップする場合、デフォルトのシステム設定ではリアルタイムですべてのファイルを処理することができません。syslog のジャーナルに "inotify_add_watch: No space left on device" というようなログが発生するのでわかります。こちら の指示に従って inotify の max_user_watches を大きな値に設定することで問題は解決します。

参照