「XAMPP」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(en:Xamppへの転送ページ)
 
(同期)
 
(4人の利用者による、間の13版が非表示)
1行目: 1行目:
  +
[[Category:ウェブサーバー]]
#redirect[[en:Xampp]]
 
  +
[[de:Xampp]]
  +
[[en:Xampp]]
  +
[[es:Xampp]]
  +
[https://www.apachefriends.org/index.html XAMPP] は、[[MariaDB]]、[[PHP]]、[[Perl]]、[[Proftpd|ProFTPD]] を含む、インストールが簡単な [[Apache HTTP Server|Apache]] ディストリビューションです。以下のものが含まれています: Apache、MariaDB、PHP & PEAR、Perl、ProFTPD、phpMyAdmin、OpenSSL、GD、Freetype2、libjpeg、libpng、gdbm、zlib、expat、Sablotron、libxml、Ming、Webalizer、pdf class、ncurses、mod_perl、FreeTDS、 gettext、mcrypt、mhash、eAccelerator、SQLite、および IMAP C-Client。
  +
  +
== インストール ==
  +
  +
{{AUR|xampp}} パッケージをインストールして下さい。
  +
  +
== 設定 ==
  +
  +
デフォルト設定をそのまま使用できます。XAMPP の各部分の設定は、次のファイルを編集することで行うことができます:
  +
  +
{{ic|/opt/lampp/etc/httpd.conf}} - Apache の設定。例えば、ウェブページのソースファイルのフォルダを変更できます。
  +
  +
{{ic|/opt/lampp/etc/php.ini}} - PHP の設定。
  +
  +
{{ic|/opt/lampp/phpmyadmin/config.inc.php}} - phpMyAdmin の設定。
  +
  +
{{ic|/opt/lampp/etc/proftpd.conf}} - proFTPD の設定。
  +
  +
{{ic|/opt/lampp/etc/my.cnf}} - MySQL の設定。
  +
  +
サーバーのセキュリティをセットアップしたいときは、次のコマンドを実行するだけで設定できます:
  +
  +
# /opt/lampp/lampp security
  +
  +
ウェブページにアクセスするのに必要なパスワード、phpMyAdmin のユーザー "pma"、MySQL の場合はユーザー "root"、ProFTPD の場合はユーザー "daemon" を選択するよう段階的に求められます。
  +
  +
== 使用方法 ==
  +
  +
XAMPP の制御は以下のコマンドを使います:
  +
  +
# /opt/lampp/lampp start,stop,restart
  +
  +
もしくは、{{ic|xampp.service}} を[[開始]]、[[停止]]または[[再起動]]します。
  +
  +
=== ブート時に自動起動する ===
  +
  +
ブート時に XAMPP を起動するには、{{ic|xampp.service}} を[[有効化]]します。
  +
  +
== ヒントとテクニック ==
  +
  +
=== htdocs ディレクトリの外のファイルをホスト ===
  +
  +
ドキュメントのルートディレクトリ (ウェブルート) は {{ic|/opt/lampp/htdocs/}} です。このディレクトリに置いたファイルは全てウェブサーバーによって扱われます。
  +
  +
システムの他のファイルを XAMPP でホストするには、apache でエイリアスを設定します。
  +
  +
* Apache の {{ic|/opt/lampp/etc/httpd.conf}} を好みのエディタで編集します。
  +
* {{ic|DocumentRoot}} を検索すると、次のような内容が表示されます:
  +
{{bc|
  +
DocumentRoot "/opt/lampp/htdocs"
  +
<Directory "/opt/lampp/htdocs">
  +
...
  +
...
  +
  +
</Directory>}}
  +
  +
* 次の行の {{ic|</Directory>}} の後にこれを貼り付けます。
  +
{{bc|<nowiki>
  +
<IfModule alias_module>
  +
  +
#
  +
# Redirect: Allows you to tell clients about documents that used to
  +
# exist in your server's namespace, but do not anymore. The client
  +
# will make a new request for the document at its new location.
  +
# Example:
  +
# Redirect permanent /foo http://www.example.com/bar
  +
...
  +
</IfModule>
  +
</nowiki>}}
  +
  +
* {{ic|</IfModule>}} の前にこれを貼り付けます:
  +
  +
Alias /''yourAlias'' /''yourDirectory''/
  +
  +
* 次に、{{ic|<IfModule unixd_module>}} を見つけます:
  +
{{bc|
  +
<IfModule unixd_module>
  +
  +
...
  +
...
  +
User daemon
  +
Group daemon
  +
</IfModule>
  +
}}
  +
  +
* そして、{{ic|daemon}} を {{ic|yourUser}} と {{ic|yourGroup}} に変更します:
  +
  +
User ''yourUser''
  +
Group ''yourGroup''
  +
  +
* ここで、Apache を再起動することを忘れないでください:
  +
  +
# /opt/lampp/xampp restart
  +
  +
これにより、XAMPP を使用してホームディレクトリ (または他のディレクトリ) からファイルをホストできるようになります。
  +
  +
上の例では、Web ブラウザで {{ic|''localhost''/''yourAlias''}} を指定することでファイルにアクセスできます。
  +
  +
=== Xdebug と Xampp によるデバッグとプロファイル ===
  +
  +
詳しい方法は [http://xdebug.org/find-binary.php こちら] を見て下さい。
  +
  +
まず [http://www.apachefriends.org/en/xampp-linux.html ここ] のダウンロードページから Xampp Development Tools をダウンロードしてください。
  +
  +
Xampp ディレクトリに展開します:
  +
  +
# tar xvfz xampp-linux-devel-x.x.x.tar.gz -C /opt
  +
  +
xdebug フォルダで以下のコマンドが実行できるはずです:
  +
/opt/lampp/bin/phpize
  +
  +
=== ローカルテストサーバーのセキュリティ ===
  +
  +
Apache と MySQL を設定することで同一のコンピュータからのリクエストだけに受け答えをするようにできます。インターネットからサービスにアクセスできなくなるため、大抵のテストシステムではこれでセキュリティのリスクを大きく減らすことが可能です。
  +
  +
初めて XAMPP を起動する前に、以下のファイルを編集して下さい:
  +
  +
Apache の設定は、{{ic|xampp\apache\conf\httpd.conf}} と {{ic|xampp\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf}} ファイルを編集してください。以下のように "Listen" から始まる行を探します:
  +
  +
Listen 80
  +
  +
それらを次のように置き換えます
  +
  +
Listen 127.0.0.1:80
  +
  +
MySQL の場合、{{ic|/opt/lampp/etc/my.cnf}} ファイルを開き、"[mysqld]" セクションを見つけて次の行を追加します
  +
  +
bind-address=localhost
  +
  +
ProFTPD の場合、"DefaultServer" セクションの {{ic|/opt/lampp/etc/proftpd.conf}} に次の行を追加します。
  +
  +
DefaultAddress 127.0.0.1
  +
SocketBindTight on
  +
  +
サービスを開始した後、コマンドウィンドウに移動して結果を確認し、開始して実行します:
  +
  +
$ ss -tln
  +
  +
ローカルアドレス列は常に 127.0.0.1 または ::1 で始める必要があり、0.0.0.0 で始めることはできません。
  +
  +
=== 手動インストール ===
  +
  +
[[#インストール]] に従う代わりに XAMPP を手動でインストールするには、[https://www.apachefriends.org/index.html Web サイト] からインストーラーをダウンロードし、それを [[ヘルプ:読み方#実行可能属性の付与|実行可能ファイル]] にして、次のように入力して実行します。
  +
  +
# ./xampp-linux-x64-''version''-installer.run
  +
  +
{{Note|{{Pkg|libxcrypt-compat}}、{{Pkg|net-tools}}、および {{Pkg|inetutils}} パッケージは必須の依存関係であるため、XAMPP を起動する前にインストールされていることを確認してください。}}
  +
  +
{{Tip|デフォルトでは、インストーラーは UI に Qt バックエンドを使用します。代わりに GTK バックエンドを使用したい場合は、以下を起動します:
  +
  +
{{bc|# ./xampp-linux-x64-''version''-installer.run --mode gtk}}
  +
  +
グラフィカルインターフェイスを使用せず、ターミナルから XAMPP を直接インストールしたい場合は、次のコマンドを実行します:
  +
  +
{{bc|# ./xampp-linux-x64-''version''-installer.run --mode text}}
  +
  +
さらにオプションを使用するには、通常のユーザーとして起動します:
  +
  +
{{bc|$ ./xampp-linux-x64-''version''-installer.run --help}}}}
  +
  +
これで、XAMPP の [[systemd]] サービスを作成できるようになりました:
  +
  +
{{hc|/etc/systemd/system/xampp.service|2=
  +
[Unit]
  +
Description=XAMPP
  +
  +
[Service]
  +
ExecStart=/opt/lampp/xampp start
  +
ExecStop=/opt/lampp/xampp stop
  +
Type=forking
  +
  +
[Install]
  +
WantedBy=multi-user.target
  +
}}
  +
  +
==== 手動で削除 ====
  +
  +
XAMPP を手動でインストールした場合は、削除する時も手動で行う必要があります。必ずすべての XAMPP サービスを停止してください。
  +
  +
# /opt/lampp/xampp stop
  +
  +
XAMPP のインストールに必要なファイルはすべて、前の {{ic|/opt/lampp}} フォルダーにあります。したがって、XAMPP をアンインストールするには、次のようにします:
  +
  +
# rm /etc/systemd/system/xampp.service
  +
# rm -r /opt/lampp
  +
  +
{{Note|
  +
* これを行う前に必ずファイルをバックアップしてください ({{ic|/opt/lampp/htdocs}} 内のファイルなど)
  +
* シンボリックリンクを作成した場合は、それらも破棄する必要がある場合があります。
  +
* [[#インストール|パッケージをインストールした]] 場合は、この方法を使用しないでください。代わりにパッケージを [[アンインストール]] してください。
  +
}}
  +
  +
== トラブルシューティング ==
  +
  +
=== PhpMyAdmin 403 Access Forbidden ===
  +
  +
http://localhost/phpmyadmin にアクセスしたときに "403 Access Forbidden" が返ってくる場合、{{ic|/opt/lampp/etc/extra/httpd-xampp.conf}} の以下の設定を編集して下さい:
  +
  +
<Directory "/opt/lampp/phpmyadmin">
  +
AllowOverride AuthConfig Limit
  +
#Order allow,deny
  +
#Allow from all
  +
Require all granted
  +
</Directory>

2024年4月8日 (月) 20:13時点における最新版

XAMPP は、MariaDBPHPPerlProFTPD を含む、インストールが簡単な Apache ディストリビューションです。以下のものが含まれています: Apache、MariaDB、PHP & PEAR、Perl、ProFTPD、phpMyAdmin、OpenSSL、GD、Freetype2、libjpeg、libpng、gdbm、zlib、expat、Sablotron、libxml、Ming、Webalizer、pdf class、ncurses、mod_perl、FreeTDS、 gettext、mcrypt、mhash、eAccelerator、SQLite、および IMAP C-Client。

インストール

xamppAUR パッケージをインストールして下さい。

設定

デフォルト設定をそのまま使用できます。XAMPP の各部分の設定は、次のファイルを編集することで行うことができます:

/opt/lampp/etc/httpd.conf - Apache の設定。例えば、ウェブページのソースファイルのフォルダを変更できます。

/opt/lampp/etc/php.ini - PHP の設定。

/opt/lampp/phpmyadmin/config.inc.php - phpMyAdmin の設定。

/opt/lampp/etc/proftpd.conf - proFTPD の設定。

/opt/lampp/etc/my.cnf - MySQL の設定。

サーバーのセキュリティをセットアップしたいときは、次のコマンドを実行するだけで設定できます:

# /opt/lampp/lampp security

ウェブページにアクセスするのに必要なパスワード、phpMyAdmin のユーザー "pma"、MySQL の場合はユーザー "root"、ProFTPD の場合はユーザー "daemon" を選択するよう段階的に求められます。

使用方法

XAMPP の制御は以下のコマンドを使います:

# /opt/lampp/lampp start,stop,restart

もしくは、xampp.service開始停止または再起動します。

ブート時に自動起動する

ブート時に XAMPP を起動するには、xampp.service有効化します。

ヒントとテクニック

htdocs ディレクトリの外のファイルをホスト

ドキュメントのルートディレクトリ (ウェブルート) は /opt/lampp/htdocs/ です。このディレクトリに置いたファイルは全てウェブサーバーによって扱われます。

システムの他のファイルを XAMPP でホストするには、apache でエイリアスを設定します。

  • Apache の /opt/lampp/etc/httpd.conf を好みのエディタで編集します。
  • DocumentRoot を検索すると、次のような内容が表示されます:
DocumentRoot "/opt/lampp/htdocs"
<Directory "/opt/lampp/htdocs">
    ...    
    ...

</Directory>
  • 次の行の </Directory> の後にこれを貼り付けます。
<IfModule alias_module>

    #
    # Redirect: Allows you to tell clients about documents that used to 
    # exist in your server's namespace, but do not anymore. The client 
    # will make a new request for the document at its new location.
    # Example:
    # Redirect permanent /foo http://www.example.com/bar
  ...
</IfModule>
  • </IfModule> の前にこれを貼り付けます:
Alias /yourAlias /yourDirectory/
  • 次に、<IfModule unixd_module> を見つけます:
<IfModule unixd_module>

  ...  
  ...
    User daemon
    Group daemon
</IfModule>
  • そして、daemonyourUseryourGroup に変更します:
User yourUser
Group yourGroup
  • ここで、Apache を再起動することを忘れないでください:
# /opt/lampp/xampp restart

これにより、XAMPP を使用してホームディレクトリ (または他のディレクトリ) からファイルをホストできるようになります。

上の例では、Web ブラウザで localhost/yourAlias を指定することでファイルにアクセスできます。

Xdebug と Xampp によるデバッグとプロファイル

詳しい方法は こちら を見て下さい。

まず ここ のダウンロードページから Xampp Development Tools をダウンロードしてください。

Xampp ディレクトリに展開します:

# tar xvfz xampp-linux-devel-x.x.x.tar.gz -C /opt

xdebug フォルダで以下のコマンドが実行できるはずです:

/opt/lampp/bin/phpize

ローカルテストサーバーのセキュリティ

Apache と MySQL を設定することで同一のコンピュータからのリクエストだけに受け答えをするようにできます。インターネットからサービスにアクセスできなくなるため、大抵のテストシステムではこれでセキュリティのリスクを大きく減らすことが可能です。

初めて XAMPP を起動する前に、以下のファイルを編集して下さい:

Apache の設定は、xampp\apache\conf\httpd.confxampp\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf ファイルを編集してください。以下のように "Listen" から始まる行を探します:

Listen 80

それらを次のように置き換えます

Listen 127.0.0.1:80

MySQL の場合、/opt/lampp/etc/my.cnf ファイルを開き、"[mysqld]" セクションを見つけて次の行を追加します

bind-address=localhost

ProFTPD の場合、"DefaultServer" セクションの /opt/lampp/etc/proftpd.conf に次の行を追加します。

DefaultAddress 127.0.0.1
SocketBindTight on

サービスを開始した後、コマンドウィンドウに移動して結果を確認し、開始して実行します:

$ ss -tln

ローカルアドレス列は常に 127.0.0.1 または ::1 で始める必要があり、0.0.0.0 で始めることはできません。

手動インストール

#インストール に従う代わりに XAMPP を手動でインストールするには、Web サイト からインストーラーをダウンロードし、それを 実行可能ファイル にして、次のように入力して実行します。

# ./xampp-linux-x64-version-installer.run
ノート: libxcrypt-compatnet-tools、および inetutils パッケージは必須の依存関係であるため、XAMPP を起動する前にインストールされていることを確認してください。
ヒント: デフォルトでは、インストーラーは UI に Qt バックエンドを使用します。代わりに GTK バックエンドを使用したい場合は、以下を起動します:
# ./xampp-linux-x64-version-installer.run --mode gtk

グラフィカルインターフェイスを使用せず、ターミナルから XAMPP を直接インストールしたい場合は、次のコマンドを実行します:

# ./xampp-linux-x64-version-installer.run --mode text

さらにオプションを使用するには、通常のユーザーとして起動します:

$ ./xampp-linux-x64-version-installer.run --help

これで、XAMPP の systemd サービスを作成できるようになりました:

/etc/systemd/system/xampp.service
[Unit]
Description=XAMPP

[Service]
ExecStart=/opt/lampp/xampp start
ExecStop=/opt/lampp/xampp stop
Type=forking

[Install]
WantedBy=multi-user.target

手動で削除

XAMPP を手動でインストールした場合は、削除する時も手動で行う必要があります。必ずすべての XAMPP サービスを停止してください。

# /opt/lampp/xampp stop

XAMPP のインストールに必要なファイルはすべて、前の /opt/lampp フォルダーにあります。したがって、XAMPP をアンインストールするには、次のようにします:

# rm /etc/systemd/system/xampp.service
# rm -r /opt/lampp
ノート:
  • これを行う前に必ずファイルをバックアップしてください (/opt/lampp/htdocs 内のファイルなど)
  • シンボリックリンクを作成した場合は、それらも破棄する必要がある場合があります。
  • パッケージをインストールした 場合は、この方法を使用しないでください。代わりにパッケージを アンインストール してください。

トラブルシューティング

PhpMyAdmin 403 Access Forbidden

http://localhost/phpmyadmin にアクセスしたときに "403 Access Forbidden" が返ってくる場合、/opt/lampp/etc/extra/httpd-xampp.conf の以下の設定を編集して下さい:

<Directory "/opt/lampp/phpmyadmin">
	AllowOverride AuthConfig Limit
	#Order allow,deny
	#Allow from all
	Require all granted
</Directory>