「Shadowsocks」の版間の差分

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[https://shadowsocks.org/ Shadowsocks] は軽量なプロキシです。これは [[wikipedia:SOCKS5|SOCKS5]] プロトコルに基づいていますが、追加で暗号化を使用しており、セキュリティを向上させ、ファイアウォールの回避を支援します。
 
[https://shadowsocks.org/ Shadowsocks] は軽量なプロキシです。これは [[wikipedia:SOCKS5|SOCKS5]] プロトコルに基づいていますが、追加で暗号化を使用しており、セキュリティを向上させ、ファイアウォールの回避を支援します。
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== 使用方法 ==
 
== 使用方法 ==
   
  +
=== クライアント ===
Shadowsocks の設定は JSON フォーマットのファイルを使って行うことができます。パッケージには以下のサンプル設定が含まれています:
 
   
  +
{{Warning|{{Pkg|udns}} パッケージは DNS のスタブリゾルバとして使用されます。クライアントアプリケーション(ブラウザなど)の DNS リクエスト漏れを防ぐために、さらにアプリケーションを使用する必要があります。例えば、[[privoxy]] やクライアント上の完全な DNS リゾルバなどです。[https://github.com/shadowsocks/shadowsocks-libev/issues/1542] [https://github.com/shadowsocks/shadowsocks-libev/issues/1641]}}
{{hc|/etc/shadowsocks/example.json|{
 
"server":"my_server_ip",
 
"server_port":8388,
 
"local_address": "127.0.0.1",
 
"local_port":1080,
 
"password":"mypassword",
 
"timeout":300,
 
"method":"chacha20-ietf-poly1305",
 
"fast_open": false,
 
"workers": 1
 
}
 
}}
 
   
  +
==== コマンドラインから使う ====
{{Tip|複数のサーバー IP を指定するときは、{{ic|"server":["1.1.1.1","2.2.2.2"],}} と指定してください。}}
 
   
  +
クライアントは {{ic|ss-local}}(''shadowsocks-libev'') または {{ic|sslocal}}(''shadowsocks'') コマンドで起動します。{{man|1|ss-local}}{{Dead link|2023|04|22}} と {{man|1|sslocal}} を参照してください。
{| class="wikitable"
 
! 名前 !! 説明
 
|-
 
| server || サーバーが listen するアドレス
 
|-
 
| server_port || サーバーのポート
 
|-
 
| local_address || ローカルマシンが listen するアドレス
 
|-
 
| local_port || ローカルマシンのポート
 
|-
 
| password || 暗号化に使用するパスワード
 
|-
 
| timeout || 秒数
 
|-
 
| method || デフォルト: "chacha20-ietf-poly1305"。[https://shadowsocks.org/en/spec/Stream-Ciphers.html Stream Ciphers]/[https://shadowsocks.org/en/spec/AEAD-Ciphers.html AEAD Ciphers] を参照。
 
|-
 
| fast_open || [https://github.com/clowwindy/shadowsocks/wiki/TCP-Fast-Open TCP-Fast-Open] を使用するかどうか (true / false)
 
|-
 
| workers || ワーカーの数
 
|}
 
   
  +
sslocal -b 127.0.0.1:1080 --server-url ss://
ログ出力レベルを調整したい場合、{{ic|"verbose": ''value''}} オプションを追加します。以下の値のどれかを使ってください:
 
* 2: 全てをログ出力
 
* 1: デバッグ
 
* 0: デフォルト
 
* -1: 警告
 
* -2: エラー
 
   
  +
または設定ファイルを介して:
=== クライアント ===
 
   
  +
sslocal -c config.json
==== コマンドラインから使う ====
 
   
  +
{{hc|config.json|<nowiki>
{{ic|ss-local}} コマンドを使うことでクライアントを起動できます。設定ファイル {{ic|/etc/shadowsocks/config.json}} を使って起動するには:
 
  +
{
$ ss-local -c /etc/shadowsocks/config.json
 
  +
"remarks": "Server name",
  +
"server": "111.111.111.111",
  +
"server_port": 804,
  +
"local_port": 1080,
  +
"method": "chacha20-ietf-poly1305",
  +
"password": "server_password"
  +
}
  +
</nowiki>}}
   
  +
==== デーモン管理 ====
または、コマンドで設定を直接指定することも可能です:
 
$ ss-local -s ''server_address'' -p ''server_port'' -l ''local_port'' -k ''password'' -m ''encryption_method''
 
   
  +
Shadowsocks クライアントは、{{ic|shadowsocks@.service}}(''shadowsocks'')または {{ic|shadowsocks-libev@.service}}(''shadowsocks-libev'')のインスタンスを使って [[systemctl]] で制御できます。設定ファイル {{ic|/etc/shadowsocks/''config''.json}} を使用するには、{{ic|shadowsocks-libev-server@''config''.service}} または {{ic|shadowsocks-server@''config''.service}} を[[起動]]し、[[有効化]]します。
==== systemd を使う ====
 
   
Shadowsocks クライアントは {{ic|shadowsocks-libev@.service}} のインスタンスを使って制御することができます。
+
また、ネッワークが立ち上がった後に {{ic|shadowsocks@}} または {{ic|shadowsocks-libev@}} のインスタンスを実行することにも興味あるかもしれせん。[[systemd#ネットワークが稼働した後にサービスを実行る|ネットワークが稼働した後にサービスを実行する]]を参照してください
 
例えば、設定ファイル {{ic|/etc/shadowsocks/config.json}} を使ってサービスを[[起動]]・[[有効化]]する場合、{{ic|shadowsocks-libev@config.service}} サービスを使ってください。
 
 
==== GUI クライアント ====
 
 
{{Pkg|shadowsocks-qt5}} をインストールしてください。
 
   
 
=== サーバー ===
 
=== サーバー ===
   
==== コマンドラインから使う ====
+
==== コマンドラインから ====
   
サーバーは {{ic|ss-server}} コマンドで起動します。
+
サーバーは {{ic|ss-server}}(''shadowsocks-libev'') または {{ic|ssserver}}(''shadowsocks'') コマンドで起動します。{{man|1|ss-server}} と {{man|1|ssserver}} を参照してください
   
  +
==== デーモン管理 ====
設定ファイル {{ic|/etc/shadowsocks/config.json}} を使ってフォアグラウンドでサーバーを起動するには:
 
$ ss-server -c /etc/shadowsocks/config.json
 
   
  +
Shadowsocks サーバーは、{{ic|shadowsocks-rust-server@.service}}(''shadowsocks-rust'') または {{ic|shadowsocks-server@.service}}(''shadowsocks'')のインスタンスを使って制御できます。設定ファイル {{ic|/etc/shadowsocks/''config''.json}} を使用するには、{{ic|shadowsocks-rust-server@''config''.service}} または {{ic|shadowsocks-server@''config''.service}} を[[起動]]し、[[有効化]]します。
バックグラウンドで実行するには:
 
{{bc|
 
$ ss-server -c /etc/shadowsocks/config.json -d start
 
$ ss-server -c /etc/shadowsocks/config.json -d stop}}
 
   
  +
Shadowsocks を特権ポート({{ic|1024}} 未満)にバインドするには、サーバーを root ユーザーとして起動する必要があります:
==== systemd を使う ====
 
   
  +
{{hc|/etc/systemd/system/shadowsocks-server@.service.d/start-as-root.conf|<nowiki>
Shadowsocks サーバーは {{ic|shadowsocks-libev-server@.service}} のインスタンスを使って制御することができます。
 
 
例えば、設定ファイル {{ic|/etc/shadowsocks/config.json}} を使ってサービスを[[起動]]・[[有効化]]する場合、{{ic|shadowsocks-libev-server@config.service}} サービスを使ってください。
 
 
Shadowsocks で特権ポート (1024 以下) を使うには、root でサーバーを起動する必要があります:
 
 
{{hc|/etc/systemd/system/shadowsocks-libev-server@.service.d/start-as-root.conf|<nowiki>
 
 
[Service]
 
[Service]
 
User=root
 
User=root
 
</nowiki>}}
 
</nowiki>}}
 
=== 暗号化 ===
 
 
{{Pkg|python2-m2crypto}} パッケージをインストールすると暗号化が少しだけ高速になります。
 
 
[https://en.wikipedia.org/wiki/Salsa20 Salsa20] や ''ChaCha20'' 暗号を使いたい場合は {{Pkg|libsodium}} パッケージをインストールしてください。
 
   
 
== ヒントとコツ ==
 
== ヒントとコツ ==
150行目: 98行目:
 
* [https://github.com/shadowsocks/shadowsocks/wiki GitHub wiki]
 
* [https://github.com/shadowsocks/shadowsocks/wiki GitHub wiki]
 
* [https://github.com/shadowsocks-backup/shadowsocks Backup GitHub project] (元のプロジェクトは 2015 年 8 月に「規制に従って削除」されました)
 
* [https://github.com/shadowsocks-backup/shadowsocks Backup GitHub project] (元のプロジェクトは 2015 年 8 月に「規制に従って削除」されました)
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{{TranslationStatus|Shadowsocks|2024-07-05|808135}}

2024年7月5日 (金) 20:40時点における最新版

関連記事

Shadowsocks は軽量なプロキシです。これは SOCKS5 プロトコルに基づいていますが、追加で暗号化を使用しており、セキュリティを向上させ、ファイアウォールの回避を支援します。

インストール

いくつかの実装が Arch Linux 用にパッケージされています。以下のいずれかをインストールできます。

設定

Shadowsocks の設定は JSON 形式のファイルで行います。詳細は Configuration via Config File を参照してください。

ヒント:
  • 複数のサーバー IP を指定するには、以下の構文を使用できます "server":["1.1.1.1","2.2.2.2"],
  • マシン上で最速の方法を見つけるには、スクリプト iperf.sh を使用してベンチマークできます。

使用方法

クライアント

警告: udns パッケージは DNS のスタブリゾルバとして使用されます。クライアントアプリケーション(ブラウザなど)の DNS リクエスト漏れを防ぐために、さらにアプリケーションを使用する必要があります。例えば、privoxy やクライアント上の完全な DNS リゾルバなどです。[1] [2]

コマンドラインから使う

クライアントは ss-localshadowsocks-libev) または sslocalshadowsocks) コマンドで起動します。ss-local(1)[リンク切れ 2023-04-22]sslocal(1) を参照してください。

sslocal -b 127.0.0.1:1080 --server-url ss://

または設定ファイルを介して:

sslocal -c config.json
config.json
{
 "remarks": "Server name",
 "server": "111.111.111.111",
 "server_port": 804,
 "local_port": 1080,
 "method": "chacha20-ietf-poly1305",
 "password": "server_password"
}

デーモン管理

Shadowsocks クライアントは、shadowsocks@.serviceshadowsocks)または shadowsocks-libev@.serviceshadowsocks-libev)のインスタンスを使って systemctl で制御できます。設定ファイル /etc/shadowsocks/config.json を使用するには、shadowsocks-libev-server@config.service または shadowsocks-server@config.service起動し、有効化します。

また、ネットワークが立ち上がった後に shadowsocks@ または shadowsocks-libev@ のインスタンスを実行することにも興味があるかもしれません。ネットワークが稼働した後にサービスを実行するを参照してください。

サーバー

コマンドラインから

サーバーは ss-servershadowsocks-libev) または ssservershadowsocks) コマンドで起動します。ss-server(1)ssserver(1) を参照してください。

デーモン管理

Shadowsocks サーバーは、shadowsocks-rust-server@.serviceshadowsocks-rust) または shadowsocks-server@.serviceshadowsocks)のインスタンスを使って制御できます。設定ファイル /etc/shadowsocks/config.json を使用するには、shadowsocks-rust-server@config.service または shadowsocks-server@config.service起動し、有効化します。

Shadowsocks を特権ポート(1024 未満)にバインドするには、サーバーを root ユーザーとして起動する必要があります:

/etc/systemd/system/shadowsocks-server@.service.d/start-as-root.conf
[Service]
User=root

ヒントとコツ

パフォーマンスの最適化

暗号化

AEAD Ciphers[リンク切れ 2023-05-20] を参照してください。

python-m2crypto パッケージをインストールすると、暗号化が少し速くなります。

Salsa20 または ChaCha20 暗号を使用するには、libsodium パッケージをインストールします。

参照

翻訳ステータス: このページは en:Shadowsocks の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2024-07-05 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。