「ネットワーク設定/イーサネット」の版間の差分
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[[pt:Network configuration (Português)/Ethernet]] |
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− | [[zh-hans:Network configuration |
+ | [[zh-hans:Network configuration/Ethernet]] |
− | この記事では[[Wikipedia: |
+ | この記事では[[Wikipedia:ja:イーサネット|イーサネット]]固有の情報について説明しています。一般的なネットワーク設定は[[ネットワーク設定]]でカバーされています。 |
== デバイスドライバ == |
== デバイスドライバ == |
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=== ドライバの状態の確認 === |
=== ドライバの状態の確認 === |
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− | [[udev]] があなたの |
+ | [[udev]] があなたの[[Wikipedia:ja:ネットワークカード|ネットワークインターフェイスコントローラ]] (NIC)を検知し、必要な[[カーネルモジュール]]を起動時に自動でロードします。{{ic|lspci -v}} のアウトプットから "Ethernet controller" エントリ(かそれに類似したもの)をチェックしてください。どのカーネルモジュールがネットワークデバイスのためのドライバを含んでいるかわかります。例: |
{{hc|$ lspci -v| |
{{hc|$ lspci -v| |
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− | + | 02:00.0 Ethernet controller: Attansic Technology Corp. L1 Gigabit Ethernet Adapter (rev b0) |
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− | + | ... |
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− | + | Kernel driver in use: atl1 |
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− | + | Kernel modules: atl1 |
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+ | }} |
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− | 次に、{{ic|dmesg |
+ | 次に、{{ic|dmesg {{!}} grep ''module_name''}} を root として実行してドライバがロードされたかチェックします。例: |
− | + | {{hc|# dmesg {{!}} grep atl1| |
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− | + | ... |
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− | + | atl1 0000:02:00.0: eth0 link is up 100 Mbps full duplex |
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+ | }} |
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ドライバがきちんとロードされている場合は次のセクションはスキップしてください。そうでないならば、あなたの使っているモデルのために必要なモジュールを知る必要があります。 |
ドライバがきちんとロードされている場合は次のセクションはスキップしてください。そうでないならば、あなたの使っているモデルのために必要なモジュールを知る必要があります。 |
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=== デバイスモジュールのロード === |
=== デバイスモジュールのロード === |
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− | チップセットに必要なモジュール |
+ | チップセットに必要なモジュール/ドライバをインターネットで検索してください。Realtek のチップセットを使っているカードには {{ic|8139too}} が、SiS のチップセットを使っているカードには {{ic|sis900}} が一般的に使われるモジュールです。どのモジュールを使うべきかがわかったら、[[カーネルモジュール#手動でモジュールを扱う|手動でモジュールをロード]]してみてください。モジュールが見つからないというエラーが表示される場合、まず、最近カーネルをアップグレードしたかどうかを確認してください ([[一般的なトラブルシューティング#カーネルのアップグレード後に一部の周辺機器が使用できない]] を参照)。または、Arch カーネルにドライバーが含まれていないのかもしれません。モジュールの名前で [[Arch User Repository|AUR]] を検索できます。 |
− | 起動時に udev が自動で正しいモジュールを検知・ロードしない場合、[[カーネルモジュール#ロード |
+ | 起動時に udev が自動で正しいモジュールを検知・ロードしない場合、明示的に[[カーネルモジュール#モジュールの自動ロード|起動時にモジュールをロードさせる]]ことができます。 |
== ヒントとテクニック == |
== ヒントとテクニック == |
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{{Tip|[[dhcpcd]] は同じ機能を設定不要で提供します。}} |
{{Tip|[[dhcpcd]] は同じ機能を設定不要で提供します。}} |
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− | + | {{Pkg|ifplugd}} は、ケーブルが接続された時にイーサネットデバイスを自動で設定し、ケーブルが抜かれた時に自動で設定を解除するデーモンを提供します。これはオンボードのネットワークアダプタを持っているラップトップで役に立ちます。なぜならケーブルが実際に接続されているときだけインターフェースを設定するからです。他にも、ネットワークをリスタートしたいがコンピュータの再起動をしたりシェルを使いたくないときに役に立ちます。 |
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デフォルトでは ifplugd は {{ic|eth0}} デバイスで動作するように設定されています。デバイスや遅延時間などは {{ic|/etc/ifplugd/ifplugd.conf}} で設定することができます。 |
デフォルトでは ifplugd は {{ic|eth0}} デバイスで動作するように設定されています。デバイスや遅延時間などは {{ic|/etc/ifplugd/ifplugd.conf}} で設定することができます。 |
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− | {{Note|[[netctl]] パッケージに {{ic|netctl-ifplugd@.service}} が含まれています、もしくは {{Pkg|ifplugd}} パッケージの {{ic|ifplugd@.service}} を使うことができます。 |
+ | {{Note|[[netctl]] パッケージに {{ic|netctl-ifplugd@.service}} が含まれています、もしくは {{Pkg|ifplugd}} パッケージの {{ic|ifplugd@.service}} を使うことができます。例えば {{ic|ifplugd@eth0.service}} を[[有効化]]する。}} |
== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
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=== ケーブルモデムのコンピュータを交換 === |
=== ケーブルモデムのコンピュータを交換 === |
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− | + | 一部のケーブル ISP (Vidéotron など) はネットワークインターフェイスの MAC アドレスを使って、認識するクライアント PC を一つだけに絞るようにケーブルモデムを設定しています。ケーブルモデムが初めて PC (やケーブルモデムに接続された機器) の MAC アドレスを認識すると、それ以外の MAC アドレスには頑として返答しなくなります。その PC を別の PC (またはルーター) に交換すると、新しい PC (やルーター) ではケーブルモデムを使うことができません。新しい PC (やルーター) の MAC アドレスは昔の PC の MAC アドレスと異なるからです。新しい PC を認識させるためにケーブルモデムをリセットするには、ケーブルモデムの電源を一度切ってから再度入れる必要があります。ケーブルモデムが再起動してオンラインになったら (通知ランプがおとなしくなるのでわかります)、新しく接続した PC を再起動して DHCP のリクエストを行ったり、手動で新しい DHCP リースをリクエストしてください。 |
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− | この方法が上手くいかない場合、元のマシンの MAC アドレスをクローンする必要があります。[[ |
+ | この方法が上手くいかない場合、元のマシンの MAC アドレスをクローンする必要があります。[[MAC アドレス偽装]]を参照。 |
=== Explicit Congestion Notification === |
=== Explicit Congestion Notification === |
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− | [[Wikipedia:Explicit Congestion Notification|Explicit Congestion Notification]] (ECN) |
+ | 古い/悪いルータで [[Wikipedia:Explicit Congestion Notification|Explicit Congestion Notification]] (ECN) がトラフィックの問題を引き起こす場合があります [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=239892]。[https://github.com/systemd/systemd/pull/20535 systemd 240] より、これをリクエストする着信接続に対して有効化されています (カーネルのデフォルト)。 |
+ | ECN を着信接続と発信接続の両方に対して有効化するには: |
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− | To enable ECN only when requested by incoming connections (the reasonably safe, kernel default): |
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+ | |||
+ | # sysctl net.ipv4.tcp_ecn=1 |
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+ | |||
+ | 受信の接続により要求された時に限り ECN を有効化するには (適度に安全な、カーネルのデフォルトです): |
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# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=2 |
# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=2 |
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+ | ECN を完全に無効化するには(例えば、ECN が問題を引き起こしているのか確認したい場合): |
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− | To disable ECN completely (to e.g. test whether ECN was causing problems): |
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# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=0 |
# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=0 |
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− | + | [https://docs.kernel.org/networking/ip-sysctl.html カーネルのドキュメント]も参照してください。 |
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+ | |||
+ | === Broadcom BCM57780 === |
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+ | |||
+ | この Broadcom チップセットは、ロードするモジュールの順番を指定しないと、うまく動作しないことがあります。モジュールは {{ic|broadcom}} と {{ic|tg3}} です。前者を先にロードする必要があります。 |
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+ | |||
+ | コンピュータにこのチップセットが存在する場合、以下のステップでうまく行くはずです: |
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+ | |||
+ | * ''lspci'' の出力から NIC を見つける: |
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+ | |||
+ | {{hc|$ lspci {{!}} grep Ethernet| |
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+ | 02:00.0 Ethernet controller: Broadcom Corporation NetLink BCM57780 Gigabit Ethernet PCIe (rev 01) |
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+ | }} |
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+ | |||
+ | * 有線ネットワークが何らかの形で機能していない場合、ケーブルを抜き、以下の手順を行う: |
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+ | |||
+ | # modprobe -r tg3 |
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+ | # modprobe broadcom |
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+ | # modprobe tg3 |
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+ | |||
+ | * ネットワークケーブルを再び差して、モジュールが成功したか確認する: |
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+ | |||
+ | # dmesg | grep tg3 |
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+ | |||
+ | * この手順で問題が解決した場合、{{ic|broadcom}} と {{ic|tg3}} を (この順番で) {{ic|MODULES}} 配列に追加することで、これを永続化することができます: |
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+ | |||
+ | {{hc|/etc/mkinitcpio.conf|2=MODULES=(.. broadcom tg3 ..)}} |
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+ | |||
+ | * [[Initramfs を再生成する]] |
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+ | * あるいは、{{ic|/etc/modprobe.d/broadcom.conf}} を作成することもできます: |
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+ | |||
+ | softdep tg3 pre: broadcom |
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+ | |||
+ | {{Note|これらの方法は他のチップセットでもうまく行く場合があります (例えば、BCM57760)。}} |
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+ | |||
=== Realtek が使えない / WOL の問題 === |
=== Realtek が使えない / WOL の問題 === |
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Realtek 8168 8169 8101 8111(C) が搭載されている NIC (カード/オンボード) を使っている場合、起動時に NIC が無効化され、接続ランプが付かないという問題が発生することがあります。この問題は基本的に Windows をインストールしていると起こります (デュアルブート環境)。Windows における公式の Realtek ドライバー (2007年5月以降) の使用が問題の原因です。新しいドライバーでは Windows のシャットダウン時に NIC を無効化することによって Wake-On-LAN 機能を無効化しているのですが、これはつまり、Windows を起動するまでは NIC が無効のままになってしまうということです。Windows が起動するときに接続ランプが付いて、シャットダウン時に消えるようであれば、ずばりです。通常、システムの電源が入っていれば、(POST の間でも) 接続ランプは点きっぱなしになっています。この問題は新しいドライバーが入っていない他のオペレーティングシステムでも顔を出します (例: Live CD)。問題の解決方法は以下の通りです: |
Realtek 8168 8169 8101 8111(C) が搭載されている NIC (カード/オンボード) を使っている場合、起動時に NIC が無効化され、接続ランプが付かないという問題が発生することがあります。この問題は基本的に Windows をインストールしていると起こります (デュアルブート環境)。Windows における公式の Realtek ドライバー (2007年5月以降) の使用が問題の原因です。新しいドライバーでは Windows のシャットダウン時に NIC を無効化することによって Wake-On-LAN 機能を無効化しているのですが、これはつまり、Windows を起動するまでは NIC が無効のままになってしまうということです。Windows が起動するときに接続ランプが付いて、シャットダウン時に消えるようであれば、ずばりです。通常、システムの電源が入っていれば、(POST の間でも) 接続ランプは点きっぱなしになっています。この問題は新しいドライバーが入っていない他のオペレーティングシステムでも顔を出します (例: Live CD)。問題の解決方法は以下の通りです: |
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− | ==== |
+ | ==== Linux で NIC を直接有効にする ==== |
− | [[#ネットワークインターフェ |
+ | [[ネットワーク設定#ネットワークインターフェイスを有効化/無効化]]に従ってインターフェイスを有効化してください。 |
− | ==== |
+ | ==== Windows ドライバをロールバック/変更する ==== |
Windows の NIC ドライバーを Microsoft が提供しているドライバーに戻したり、2007年5月以前の Realtek 公式ドライバーに戻すことができます (ハードウェアに付属している CD を使用)。 |
Windows の NIC ドライバーを Microsoft が提供しているドライバーに戻したり、2007年5月以前の Realtek 公式ドライバーに戻すことができます (ハードウェアに付属している CD を使用)。 |
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− | ==== |
+ | ==== Windows ドライバで WOL を有効にする ==== |
+ | |||
+ | {{Out of date|Windows XP は非常に古く、これは Windows 10/11 で変更されている可能性があります。要確認。}} |
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一番簡単な方法はおそらく Windows ドライバーで WOL の設定を変更することです。この方法はシステム全体で適用され、Arch 以外でも問題が解決します (例: ライブ CD や他のオペレーティングシステム)。Windows で、デバイスマネージャを開いて、Realtek ネットワークアダプタを探してダブルクリックしてください。"Advanced" タブ下、"Wake-on-LAN after shutdown" を "Enable" に変更してください。 |
一番簡単な方法はおそらく Windows ドライバーで WOL の設定を変更することです。この方法はシステム全体で適用され、Arch 以外でも問題が解決します (例: ライブ CD や他のオペレーティングシステム)。Windows で、デバイスマネージャを開いて、Realtek ネットワークアダプタを探してダブルクリックしてください。"Advanced" タブ下、"Wake-on-LAN after shutdown" を "Enable" に変更してください。 |
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{{Note|新しい Realtek の Windows ドライバー (''Realtek 8111/8169 LAN Driver v5.708.1030.2008'' で確認。GIGABYTE のサイトから入手できる 2009/01/22 のドライバー) だとオプションが多少変わっていることがあります。例: ''Shutdown Wake-On-LAN --> Enable''。このオプションを {{ic|Disable}} にしても効果はないようです (Windows のシャットダウン時にリンクの光が消えることで確認できます)。あまり綺麗な方法ではありませんが、Windows を起動してからシステムをリセットする (無理やり再起動あるいはシャットダウンさせる) ことで Windows ドライバーに LAN を無効化する暇を与えないことで対処できます。Windows をまた起動してシャットダウンするまでは、リンクの光は消えないで POST 後も LAN アダプタにアクセスできるようになります。}} |
{{Note|新しい Realtek の Windows ドライバー (''Realtek 8111/8169 LAN Driver v5.708.1030.2008'' で確認。GIGABYTE のサイトから入手できる 2009/01/22 のドライバー) だとオプションが多少変わっていることがあります。例: ''Shutdown Wake-On-LAN --> Enable''。このオプションを {{ic|Disable}} にしても効果はないようです (Windows のシャットダウン時にリンクの光が消えることで確認できます)。あまり綺麗な方法ではありませんが、Windows を起動してからシステムをリセットする (無理やり再起動あるいはシャットダウンさせる) ことで Windows ドライバーに LAN を無効化する暇を与えないことで対処できます。Windows をまた起動してシャットダウンするまでは、リンクの光は消えないで POST 後も LAN アダプタにアクセスできるようになります。}} |
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− | ==== |
+ | ==== BIOS/CMOS で ''LAN Boot ROM'' を有効にする ==== |
− | |||
− | Realtek のサイトに Linux 用の Realtek カードの新しいドライバーが存在します (テストしていませんがおそらく問題が解決されるはずです)。 |
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− | ==== 方法 5 - BIOS/CMOS で ''LAN Boot ROM'' を有効にする ==== |
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BIOS/CMOS で ''Integrated Peripherals --> Onboard LAN Boot ROM --> Enabled'' を設定することで、Windows のドライバーが OS のシャットダウン時に無効化するのとは関係なく、システムの起動時に Realtek の LAN チップが有効化されます。 |
BIOS/CMOS で ''Integrated Peripherals --> Onboard LAN Boot ROM --> Enabled'' を設定することで、Windows のドライバーが OS のシャットダウン時に無効化するのとは関係なく、システムの起動時に Realtek の LAN チップが有効化されます。 |
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103行目: | 141行目: | ||
{{Note|上記の方法は GIGABYTE GA-G31M-ES2L マザーボードの BIOS バージョン F8 (2009/02/05 に公開) で何回か確認済みです。}} |
{{Note|上記の方法は GIGABYTE GA-G31M-ES2L マザーボードの BIOS バージョン F8 (2009/02/05 に公開) で何回か確認済みです。}} |
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− | ==== |
+ | ==== USB AutoSuspend を無効にする ==== |
+ | 省電力機能を使用している場合 (特に、USB autosuspend)、デバイスが正しくロードされず、''NO-CARRIER'' 状態になって、リンクが確立されない可能性があります (RT8156B でテスト済み)。 |
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− | {{Style|Not everybody uses [[TLP]].}} |
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+ | これを解決するには、USB autosuspend を有効化しないデバイスを手動で設定する方法について [[電源管理#USB の自動サスペンド]] を参照してください。または、[[TLP]] を使用している場合は、[https://linrunner.de/tlp/settings/usb.html USB デバイスに関する TLP のドキュメント]を参照してください。その後、デバイスを再接続してください。 |
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− | When using Power Saving features, specifically USB Auto Suspend with TLP, the device can fail to load correctly, resulting in a ''NO-CARRIER'' state (tested with RT8156B), and no established link. |
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− | |||
− | To resolve, add the device ID to the USB Denylist of your TLP configuration, and reconnect the device. |
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− | |||
− | === Broadcom BCM57780 === |
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− | |||
− | この Broadcom チップセットはモジュールをロードする順番を指定しないと上手く動作しないことが時々あります。モジュールは {{ic|broadcom}} と {{ic|tg3}} であり、前者を最初にロードする必要があります。 |
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− | |||
− | コンピューターにこのチップセットが載っている場合、以下の手順に従ってください: |
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− | |||
− | * ''lspci'' の出力で NIC を確認: |
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− | $ lspci | grep Ethernet |
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− | 02:00.0 Ethernet controller: Broadcom Corporation NetLink BCM57780 Gigabit Ethernet PCIe (rev 01) |
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− | |||
− | * 有線ネットワークが機能しない場合、ケーブルを切断して以下を (root で) 実行: |
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− | # modprobe -r tg3 |
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− | # modprobe broadcom |
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− | # modprobe tg3 |
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− | |||
− | * ネットワークケーブルを接続。これで問題が解決する場合 {{ic|broadcom}} と {{ic|tg3}} を (この順番で) {{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} の {{ic|MODULES}} 行に追加することで設定を永続化できます: |
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− | MODULES=".. broadcom tg3 .." |
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− | |||
− | * initramfs を再生成: |
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− | # mkinitcpio -p linux |
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− | |||
− | * もしくは、{{ic|/etc/modprobe.d/broadcom.conf}} を作成: |
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− | softdep tg3 pre: broadcom |
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− | {{Note|以上の方法は、BCM57760 など、他のチップセットでも使えることがあります。}} |
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=== Realtek RTL8111/8168B === |
=== Realtek RTL8111/8168B === |
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− | {{hc| |
+ | {{hc|# lspci {{!}} grep Ethernet| |
03:00.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8111/8168B PCI Express Gigabit Ethernet controller (rev 02) |
03:00.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8111/8168B PCI Express Gigabit Ethernet controller (rev 02) |
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}} |
}} |
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− | このアダプタは {{ic|r8169}} モジュールによって認識されます。しかしながら、使われているチップによって、接続が |
+ | このアダプタは {{ic|r8169}} モジュールによって認識されます。しかしながら、使われているチップによって、接続ができたりできなかったりすることがあります。そのような場合は、{{Pkg|r8168}} を使うことで安定した接続をすることができます。{{ic|r8169}} を[[ブラックリスト]]に入れて、{{Pkg|r8168}} が [[udev]] によって自動でロードされない場合、明示的に[[カーネルモジュール#モジュールの自動ロード|起動時にモジュールをロードさせる]]ことができます。 |
+ | |||
+ | {{Accuracy|"some revisions", no proof the driver is the cause, and not e.g poorly configured DNS servers}} |
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− | このアダプタの |
+ | このアダプタの一部のリビジョンのドライバにおけるもう1つの欠陥は IPv6 サポートが貧弱であることです。Web ページがハングしたり、回線が遅くなったりした場合は、[[IPv6#機能を無効にする]] が参考になります。 |
=== Gigabyte マザーボードと Realtek 8111/8168/8411 === |
=== Gigabyte マザーボードと Realtek 8111/8168/8411 === |
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− | Gigabyte GA-990FXA-UD3 などのマザーボードでは IOMMU をオフにして (デフォルトでオフになっていることもあります) 起動を行うと、ネットワークインターフェイスが不安定になって、接続が |
+ | Gigabyte GA-990FXA-UD3 などのマザーボードでは [[IOMMU]] をオフにして (デフォルトでオフになっていることもあります) 起動を行うと、ネットワークインターフェイスが不安定になって、接続ができなかったり、通信速度が遅くなったりします。オンボードの NIC だけでなく、コンピュータに接続した他の PCI NIC でも起こりえます。IOMMU の設定はマザーボードに接続された全てのネットワークインターフェイスに影響を与えるからです。IOMMU を有効にしてインストールメディアで起動すると AMD I-10/xhci のページフォールトが数秒だけ表示されますが、その後通常通り起動して、オンボードの NIC が (r8169 モジュールを使用する場合でも) 完全に機能するようになるはずです。 |
インストール時にブートプロセスを設定する場合、起動時のエラーメッセージを排除して USB 3.0 を機能させるために[[カーネルパラメータ]]に {{ic|1=iommu=soft}} を追加してください。 |
インストール時にブートプロセスを設定する場合、起動時のエラーメッセージを排除して USB 3.0 を機能させるために[[カーネルパラメータ]]に {{ic|1=iommu=soft}} を追加してください。 |
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− | === MicroStar Motherboard |
+ | === MicroStar Motherboard と Realtek 8111/8168/8411 === |
+ | "MicroStar B450M MORTAR TITANIUM" のようなマザーボードでは、イーサネットケーブルを抜き差ししたり、ルータの DHCP サーバを再起動したりすると {{ic|r8169}} がダウンシフト状態に入り、1000 Mbit/s のイーサネット速度が 100 Mbit/s にまで落ちます。その際、以下のようなカーネルログが表示されます: |
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− | With motherboards such as the "MicroStar B450M MORTAR TITANIUM", unpluging/pluging Ethernet cables or restarting router's DHCP server would cause {{ic|r8169}} to enter a downshifted status, and downgrade the 1000 Mbit/s Ethernet speed to 100 Mbit/s. The kernel log will show: |
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{{hc|# dmesg {{!}} grep r8169| |
{{hc|# dmesg {{!}} grep r8169| |
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}} |
}} |
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+ | この場合、アダプタを再起動してください(down にセットし up にセットしてください)。例えば: |
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− | In this case, restart the adapter (set it down and up). For example: |
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# ip link set dev enp34s0 down |
# ip link set dev enp34s0 down |
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# ip link set dev enp34s0 up |
# ip link set dev enp34s0 up |
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+ | |||
+ | {{TranslationStatus|Network configuration/Ethernet|2023-07-10|782365}} |
2024年7月10日 (水) 20:56時点における最新版
この記事ではイーサネット固有の情報について説明しています。一般的なネットワーク設定はネットワーク設定でカバーされています。
目次
デバイスドライバ
ドライバの状態の確認
udev があなたのネットワークインターフェイスコントローラ (NIC)を検知し、必要なカーネルモジュールを起動時に自動でロードします。lspci -v
のアウトプットから "Ethernet controller" エントリ(かそれに類似したもの)をチェックしてください。どのカーネルモジュールがネットワークデバイスのためのドライバを含んでいるかわかります。例:
$ lspci -v
02:00.0 Ethernet controller: Attansic Technology Corp. L1 Gigabit Ethernet Adapter (rev b0) ... Kernel driver in use: atl1 Kernel modules: atl1
次に、dmesg | grep module_name
を root として実行してドライバがロードされたかチェックします。例:
# dmesg | grep atl1
... atl1 0000:02:00.0: eth0 link is up 100 Mbps full duplex
ドライバがきちんとロードされている場合は次のセクションはスキップしてください。そうでないならば、あなたの使っているモデルのために必要なモジュールを知る必要があります。
デバイスモジュールのロード
チップセットに必要なモジュール/ドライバをインターネットで検索してください。Realtek のチップセットを使っているカードには 8139too
が、SiS のチップセットを使っているカードには sis900
が一般的に使われるモジュールです。どのモジュールを使うべきかがわかったら、手動でモジュールをロードしてみてください。モジュールが見つからないというエラーが表示される場合、まず、最近カーネルをアップグレードしたかどうかを確認してください (一般的なトラブルシューティング#カーネルのアップグレード後に一部の周辺機器が使用できない を参照)。または、Arch カーネルにドライバーが含まれていないのかもしれません。モジュールの名前で AUR を検索できます。
起動時に udev が自動で正しいモジュールを検知・ロードしない場合、明示的に起動時にモジュールをロードさせることができます。
ヒントとテクニック
ラップトップのための ifplugd
ifplugd は、ケーブルが接続された時にイーサネットデバイスを自動で設定し、ケーブルが抜かれた時に自動で設定を解除するデーモンを提供します。これはオンボードのネットワークアダプタを持っているラップトップで役に立ちます。なぜならケーブルが実際に接続されているときだけインターフェースを設定するからです。他にも、ネットワークをリスタートしたいがコンピュータの再起動をしたりシェルを使いたくないときに役に立ちます。
デフォルトでは ifplugd は eth0
デバイスで動作するように設定されています。デバイスや遅延時間などは /etc/ifplugd/ifplugd.conf
で設定することができます。
トラブルシューティング
ケーブルモデムのコンピュータを交換
一部のケーブル ISP (Vidéotron など) はネットワークインターフェイスの MAC アドレスを使って、認識するクライアント PC を一つだけに絞るようにケーブルモデムを設定しています。ケーブルモデムが初めて PC (やケーブルモデムに接続された機器) の MAC アドレスを認識すると、それ以外の MAC アドレスには頑として返答しなくなります。その PC を別の PC (またはルーター) に交換すると、新しい PC (やルーター) ではケーブルモデムを使うことができません。新しい PC (やルーター) の MAC アドレスは昔の PC の MAC アドレスと異なるからです。新しい PC を認識させるためにケーブルモデムをリセットするには、ケーブルモデムの電源を一度切ってから再度入れる必要があります。ケーブルモデムが再起動してオンラインになったら (通知ランプがおとなしくなるのでわかります)、新しく接続した PC を再起動して DHCP のリクエストを行ったり、手動で新しい DHCP リースをリクエストしてください。
この方法が上手くいかない場合、元のマシンの MAC アドレスをクローンする必要があります。MAC アドレス偽装を参照。
Explicit Congestion Notification
古い/悪いルータで Explicit Congestion Notification (ECN) がトラフィックの問題を引き起こす場合があります [1]。systemd 240 より、これをリクエストする着信接続に対して有効化されています (カーネルのデフォルト)。
ECN を着信接続と発信接続の両方に対して有効化するには:
# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=1
受信の接続により要求された時に限り ECN を有効化するには (適度に安全な、カーネルのデフォルトです):
# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=2
ECN を完全に無効化するには(例えば、ECN が問題を引き起こしているのか確認したい場合):
# sysctl net.ipv4.tcp_ecn=0
カーネルのドキュメントも参照してください。
Broadcom BCM57780
この Broadcom チップセットは、ロードするモジュールの順番を指定しないと、うまく動作しないことがあります。モジュールは broadcom
と tg3
です。前者を先にロードする必要があります。
コンピュータにこのチップセットが存在する場合、以下のステップでうまく行くはずです:
- lspci の出力から NIC を見つける:
$ lspci | grep Ethernet
02:00.0 Ethernet controller: Broadcom Corporation NetLink BCM57780 Gigabit Ethernet PCIe (rev 01)
- 有線ネットワークが何らかの形で機能していない場合、ケーブルを抜き、以下の手順を行う:
# modprobe -r tg3 # modprobe broadcom # modprobe tg3
- ネットワークケーブルを再び差して、モジュールが成功したか確認する:
# dmesg | grep tg3
- この手順で問題が解決した場合、
broadcom
とtg3
を (この順番で)MODULES
配列に追加することで、これを永続化することができます:
/etc/mkinitcpio.conf
MODULES=(.. broadcom tg3 ..)
- Initramfs を再生成する
- あるいは、
/etc/modprobe.d/broadcom.conf
を作成することもできます:
softdep tg3 pre: broadcom
Realtek が使えない / WOL の問題
Realtek 8168 8169 8101 8111(C) が搭載されている NIC (カード/オンボード) を使っている場合、起動時に NIC が無効化され、接続ランプが付かないという問題が発生することがあります。この問題は基本的に Windows をインストールしていると起こります (デュアルブート環境)。Windows における公式の Realtek ドライバー (2007年5月以降) の使用が問題の原因です。新しいドライバーでは Windows のシャットダウン時に NIC を無効化することによって Wake-On-LAN 機能を無効化しているのですが、これはつまり、Windows を起動するまでは NIC が無効のままになってしまうということです。Windows が起動するときに接続ランプが付いて、シャットダウン時に消えるようであれば、ずばりです。通常、システムの電源が入っていれば、(POST の間でも) 接続ランプは点きっぱなしになっています。この問題は新しいドライバーが入っていない他のオペレーティングシステムでも顔を出します (例: Live CD)。問題の解決方法は以下の通りです:
Linux で NIC を直接有効にする
ネットワーク設定#ネットワークインターフェイスを有効化/無効化に従ってインターフェイスを有効化してください。
Windows ドライバをロールバック/変更する
Windows の NIC ドライバーを Microsoft が提供しているドライバーに戻したり、2007年5月以前の Realtek 公式ドライバーに戻すことができます (ハードウェアに付属している CD を使用)。
Windows ドライバで WOL を有効にする
一番簡単な方法はおそらく Windows ドライバーで WOL の設定を変更することです。この方法はシステム全体で適用され、Arch 以外でも問題が解決します (例: ライブ CD や他のオペレーティングシステム)。Windows で、デバイスマネージャを開いて、Realtek ネットワークアダプタを探してダブルクリックしてください。"Advanced" タブ下、"Wake-on-LAN after shutdown" を "Enable" に変更してください。
Windows XP の場合 マイコンピュータを右クリックして"プロパティ"を選択 --> Hardware tab --> Device Manager --> Network Adapters --> "double click" Realtek ... --> Advanced tab --> Wake-On-Lan After Shutdown --> Enable
BIOS/CMOS で LAN Boot ROM を有効にする
BIOS/CMOS で Integrated Peripherals --> Onboard LAN Boot ROM --> Enabled を設定することで、Windows のドライバーが OS のシャットダウン時に無効化するのとは関係なく、システムの起動時に Realtek の LAN チップが有効化されます。
USB AutoSuspend を無効にする
省電力機能を使用している場合 (特に、USB autosuspend)、デバイスが正しくロードされず、NO-CARRIER 状態になって、リンクが確立されない可能性があります (RT8156B でテスト済み)。
これを解決するには、USB autosuspend を有効化しないデバイスを手動で設定する方法について 電源管理#USB の自動サスペンド を参照してください。または、TLP を使用している場合は、USB デバイスに関する TLP のドキュメントを参照してください。その後、デバイスを再接続してください。
Realtek RTL8111/8168B
# lspci | grep Ethernet
03:00.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8111/8168B PCI Express Gigabit Ethernet controller (rev 02)
このアダプタは r8169
モジュールによって認識されます。しかしながら、使われているチップによって、接続ができたりできなかったりすることがあります。そのような場合は、r8168 を使うことで安定した接続をすることができます。r8169
をブラックリストに入れて、r8168 が udev によって自動でロードされない場合、明示的に起動時にモジュールをロードさせることができます。
このアダプタの一部のリビジョンのドライバにおけるもう1つの欠陥は IPv6 サポートが貧弱であることです。Web ページがハングしたり、回線が遅くなったりした場合は、IPv6#機能を無効にする が参考になります。
Gigabyte マザーボードと Realtek 8111/8168/8411
Gigabyte GA-990FXA-UD3 などのマザーボードでは IOMMU をオフにして (デフォルトでオフになっていることもあります) 起動を行うと、ネットワークインターフェイスが不安定になって、接続ができなかったり、通信速度が遅くなったりします。オンボードの NIC だけでなく、コンピュータに接続した他の PCI NIC でも起こりえます。IOMMU の設定はマザーボードに接続された全てのネットワークインターフェイスに影響を与えるからです。IOMMU を有効にしてインストールメディアで起動すると AMD I-10/xhci のページフォールトが数秒だけ表示されますが、その後通常通り起動して、オンボードの NIC が (r8169 モジュールを使用する場合でも) 完全に機能するようになるはずです。
インストール時にブートプロセスを設定する場合、起動時のエラーメッセージを排除して USB 3.0 を機能させるためにカーネルパラメータに iommu=soft
を追加してください。
MicroStar Motherboard と Realtek 8111/8168/8411
"MicroStar B450M MORTAR TITANIUM" のようなマザーボードでは、イーサネットケーブルを抜き差ししたり、ルータの DHCP サーバを再起動したりすると r8169
がダウンシフト状態に入り、1000 Mbit/s のイーサネット速度が 100 Mbit/s にまで落ちます。その際、以下のようなカーネルログが表示されます:
# dmesg | grep r8169
Generic FE-GE Realtek PHY r8169-2200:00: Downshift occurred from negotiated speed 1Gbps to actual speed 100Mbps, check cabling! r8169 0000:22:00.0 enp34s0: Link is Up - 100Mbps/Full (downshifted) - flow control rx/tx
この場合、アダプタを再起動してください(down にセットし up にセットしてください)。例えば:
# ip link set dev enp34s0 down # ip link set dev enp34s0 up