「Reiser4」の版間の差分
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+ | [[Wikipedia:Reiser4|Reiser4]] は、[[Wikipedia:ReiserFS|ReiserFS]] の後継ファイルシステムで、最初に [[Wikipedia:Namesys|Namesys]] と [[Wikipedia:Hans Reiser|Hans Reiser]] によってゼロから設計・開発されました。 |
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− | [[Wikipedia:Reiser4|Reiser4]] は [[Wikipedia:Namesys|Namesys]] と [[Wikipedia:Hans Reiser|Hans Reiser]] によってスクラッチから開発された、ReiserFS の後継ファイルシステムです。小さなファイルをとても効率的に扱うことができ (そのため {{ic|/var}} でよく使われます)、安価な透過圧縮やブロックのサブアロケーションなどの機能を備えています。Reiser4 はアトミックなファイルシステムなので"ファイルシステムの操作は完全に行われたか、あるいは完全に行われていないかのどちらかしかなく、中途半端に行われることでファイルシステムが破損することはありません"。他の Linux ファイルシステムとの [http://vizzzion.org/?id=reiser4 ベンチマーク] もあります。 |
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+ | 多くのファイルを効率的に処理できるため(主に {{ic|/var}} でこの目的で使用されることが多い)、プラグインベースの設計を採用しており、インテリジェントな透過圧縮や、[[Wikipedia:Cyclic redundancy check#CRC-32_algorithm|crc32c]] アルゴリズムによるインラインデータとメタデータのチェックサム、さらに独自のサブボリューム実装によるオプションでの[https://reiser4.wiki.kernel.org/index.php/Reiser4_Mirrors_and_Failover ミラーとフェイルオーバー] サポートなどの機能を持つプラグインが含まれています。 |
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+ | 機能、プラグイン、設計、mkfs やマウントオプションの詳細については、[https://reiser4.wiki.kernel.org/index.php/Main_Page こちら] で詳しく説明されています。 |
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− | ==注意事項== |
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− | * Reiser4 を使うにはパッチが適用されたカーネルが必要です。 |
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− | * 他のファイルシステムよりも消費する CPU は多少、少なくなります。 |
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− | * [[LILO]] が唯一公式に Reiser4 をサポートしているブートローダーですが、{{ic|/boot}} を Reiser4 でフォーマットすると問題が発生します。 |
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− | * まだ安定している状態とは言えません。 |
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+ | == インストール == |
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− | {{Note|systemd 219 では、Reiser4 パーティションでは[[アクセス制御リスト]]はデフォルトでは有効になりません。{{ic|/var}} を Reiser4 ファイルシステム上に配置する場合、アクセス制御リストを有効にしないと [[Tmpfs]] が正しくマウントされません。詳しくは [[Systemd#トラブルシューティング]] を見て下さい。}} |
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+ | {{Note| |
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− | {{Tip|[http://gparted.sourceforge.net/livecd.php Gparted LiveCD] は Gparted を起動するための小規模な Linux ディストリビューションです。Reiser4 をサポートしています。}} |
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+ | * Reiser4 はまだ公式の Linux カーネルには含まれていません。メインラインカーネルに適用するパッチが提供されています。 |
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+ | * 他のファイルシステム ([[Btrfs]] と同様) よりも少し多くの CPU を消費します。省電力に [[TLP]] を使用しているラップトップで問題が発生しないようにするには、{{ic|/etc/default/tlp}} で {{ic|SATA Link}} 省電力のオプションを無効にすることをお勧めします (繰り返しになりますが、 [[Btrfs]] と同様です) |
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+ | * [[LILO]] は Reiser4 を正式にサポートする唯一のブートローダーですが、{{ic|/boot}} が Reiser4 としてフォーマットされている場合に問題が発生するようです |
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+ | * [[アクセス制御リスト]] は実装されていないため、[[systemd/ジャーナル|journald]] が別のロギング [[デーモン]] または [[tmpfs]] にログを記録する必要があります。もう 1 つの回避策は、ACL サポートを使用せずにソースによって systemd をコンパイルすることですが、これはお勧めできません。 |
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+ | }} |
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+ | {{Tip|[http://gparted.sourceforge.net/livecd.php Gparted LiveCD] は、Gparted を直接起動する小規模な Linux ディストリビューションです。Reiser4 もサポートしており、既存のファイルシステムから Reiser4 への移行に使用できます。}} |
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− | ==パッケージ== |
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− | 1. {{AUR|reiser4progs}} パッケージを[[インストール]]してください。 |
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+ | Reiser4 ボリュームの作成、fsck、デバッグ用のユーティリティを提供する {{AUR|reiser4progs}} パッケージを [[インストール]] します。 |
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− | 2. reiser4 のパッチが適用されたカーネルが必要です。パッチは http://sourceforge.net/projects/reiser4/files/reiser4-for-linux-3.x/ にあります。 |
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+ | Reiser4 パッチ適用済みカーネルが必要です。パッチは [https://sourceforge.net/projects/reiser4/files/ Sourceforge]、または最近作成された [https://github.com/edward6/reiser4 Git リポジトリ] で見つけることができます。このリポジトリは現在、開発者、数学者、プログラマーの '''Edward Shishkin''' によって管理されています。 |
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− | 3. ブートローダー ''(任意、{{ic|/}} (root) を reiser4 でフォーマットしたい場合は必須)'' |
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− | + | === ブートローダー === |
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+ | {{Note| |
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− | a) '''推奨:''' [[GParted]] を使って Reiser4 以外のファイルシステムで {{ic|/boot}} 用の小さな (20-200mb) パーティションを作成して、{{ic|/boot}} フォルダをそのパーティションにコピーする。ブートローダーの設定を更新してください。例えば [[GRUB|Grub2]] を使用する場合: |
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+ | * Reiser4 ボリュームに {{ic|/boot}} を常駐させる場合は、ブートローダー設定ファイルのバックアップを検討する必要があります。 |
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− | # grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg |
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+ | * [[EFI]] システムは一般に、カーネルの起動に [[FAT32]] パーティションを必要とするため、EFI だけではなく、そのパーティションに {{ic|/boot}} ディレクトリを常駐させることが有利で、問題がない可能性があります。多くの EFI ユーザーは、{{ic|/boot}} ディレクトリ全体を [[ESP]] 上に持っています。 |
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− | |||
+ | }} |
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− | b) Reiser4 パーティションに {{ic|/boot}} を含むあらゆるファイルを置きたい場合、[[LILO]] を使う必要があります。{{ic|lilo.conf}} を更新するときにおそらくエラーが表示されるため、推奨されません: |
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− | # lilo |
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+ | Reiser4 以外のファイルシステムを使用して、{{ic|/boot}} 用の小さな (20 〜 200mb) パーティションを作成し、{{ic|/boot}} フォルダを次の場所にコピーすることをお勧めします。それに応じてブートローダー設定を更新します。たとえば、[[#/boot/grub/grub.cfg]] を参照してください。 |
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− | 4. 再起動 |
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+ | [[EFI]] を使用せず、{{ic|/boot}} を含むすべてを Reiser4 パーティションに配置したい場合 (非推奨)、[[LILO]] を使用する必要があります。{{ic|lilo.conf}} を更新しようとするとエラーが発生する可能性があるため、これはお勧めできません。[[#/etc/lilo.conf]] を参照してください。 |
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− | {{Note|以下は Reiser4 を / (root) として使用する手順です。Reiser を /var (など) のみで使用したい場合は、必要に応じて以下の手順を読み替えて下さい。}} |
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==Reiser4 に移動== |
==Reiser4 に移動== |
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+ | |||
次に、現在の root パーティションから新しい Reiser4 パーティションにデータをコピーします。Reiser4 パーティションに十分なディスク容量が存在することを確認してください: |
次に、現在の root パーティションから新しい Reiser4 パーティションにデータをコピーします。Reiser4 パーティションに十分なディスク容量が存在することを確認してください: |
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# df -h |
# df -h |
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===サンプル環境=== |
===サンプル環境=== |
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+ | |||
<pre> |
<pre> |
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# fdisk -l |
# fdisk -l |
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</pre> |
</pre> |
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− | ===フォーマット=== |
+ | === フォーマット === |
− | 以下のコマンドを実行: |
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+ | Reiser4 は、さまざまな種類のストレージメディア (SSD、HDD) に最適化されたさまざまなトランザクションモデルをサポートしているため、フォーマットおよびマウント中に使用されるオプションは異なります。 |
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− | <pre> |
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− | mkfs.reiser4 /dev/sdaX |
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− | mkdir /mnt/reiser4 |
||
− | mount -t reiser4 /dev/sdaX /mnt/reiser4 |
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− | </pre> |
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+ | {{Note| |
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− | {{Note|''X'' はあなたのパーティション番号に置き換えてください。}} |
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+ | * ''mkfs.reiser4'' のデフォルトには、zstd 圧縮が含まれています。 |
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+ | ** zstd の代わりに lzo または gzip を使用するには、{{ic|1=-o compress=lzo1}} または {{ic|1=-o compress=gzip1}} を追加します。 |
||
+ | ** 圧縮を完全に無効にするには、{{ic|1=-o create=reg40}} を使用します。 |
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+ | * さらに、インラインチェックサムプラグインは、{{ic|1=-o node=node41}} で有効にできます。 |
||
+ | * 機能、プラグイン、オプションの詳細については、[https://reiser4.wiki.kernel.org/index.php/Reiser4_Howto ドキュメント] を参照してください。 |
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+ | }} |
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+ | {{bc|1= |
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− | 以下のコマンドでフォーマットして Cryptcompress プラグインを使うことを推奨します: |
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− | + | # mkfs.reiser4 /dev/sd''xY'' |
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+ | # mkdir /mnt/reiser4 |
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+ | # mount -t reiser4 -o txmod=journal,defaults,onerror=remount-ro /dev/sd''xY'' /mnt/reiser4 |
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+ | }} |
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+ | 次のオプションでフォーマットして ''cryptcompress'' プラグインを使用することが推奨されており、デフォルトでもあります。 |
||
− | ===システムをコピー=== |
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− | パーティションをフォーマットしたら、現在のシステムを新しいパーティションにコピーしてシステムディレクトリを作成します。Arch Linux からコピーすることもできますが、[http://gparted.sourceforge.net/livecd.php Gparted LiveCD] を起動して新しい Reiser4 パーティションと現在の root パーティションをマウントする方が簡単です (後で makedev を使う必要がありません)。その後、以下のようにして (root で) 全てをコピーします: |
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+ | # mkfs.reiser4 -o create=ccreg40 /dev/sd''xY'' |
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− | <pre> |
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− | cd /mnt |
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− | mkdir oldroot |
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− | mkdir reiser4 |
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− | mount /dev/sdaX oldroot |
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− | mount /dev/sdaY reiser4 (the Reiser4 partition) |
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− | cp -R -a /mnt/oldroot/* /mnt/reiser4/ |
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− | </pre> |
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+ | Reiser4 には SSD ユーザー専用のオプションもあるため、ファイルシステムの作成時に {{ic|-d}} スイッチを追加してパーティションを破棄することをお勧めします。 |
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− | そして、{{ic|/boot}} パーティションが既に存在する場合はマウントして、元の root パーティションから {{ic|/boot}} をコピーする必要があります: |
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− | {{Note|It is suggested to empty your /boot from the Reiser4 partition to use it as a mountpoint, which is reflected later in your fstab}} |
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+ | すでにハードウェア圧縮が行われているコントローラー (SandForce コントローラーなど) を備えたドライブの場合、SSD などでは圧縮プラグインを無効にしたほうがよい場合があります。 |
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− | <pre> |
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+ | |||
− | mkdir bootpart |
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+ | # mkfs.reiser4 -d -o create=reg40,node=node41 /dev/nvme0n''X''p''Y'' |
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− | mount /dev/sdaZ bootpart |
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+ | |||
− | cp -R -a /mnt/oldroot/boot/* /mnt/bootpart/ |
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+ | === システムをコピー === |
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− | </pre> |
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+ | |||
+ | パーティションをフォーマットしたら、現在のシステムを新しいパーティションにコピーしてシステムディレクトリを作成します。Arch Linux からコピーすることもできますが、[http://gparted.sourceforge.net/livecd.php Gparted LiveCD] を起動して新しい Reiser4 パーティションと現在の root パーティションをマウントする方が簡単です (後で makedev を使う必要がありません)。その後、以下のようにして全てをコピーします: |
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+ | |||
+ | {{bc| |
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+ | # cd /mnt |
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+ | # mkdir oldroot |
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+ | # mkdir reiser4 |
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+ | # mount /dev/sd''xZ'' oldroot |
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+ | }} |
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+ | |||
+ | さまざまな種類のストレージメディアに最適化された、使用したいトランザクションモデルに応じて、マウントオプション {{ic|1=txmod=wa}} (SSD の場合)、{{ic|1=txmod=journal}} (HDD の場合) は、{{ic|-o}} スイッチを介してパーティションをマウントするときに定義する必要があります。デフォルトは {{ic|1=txmod=hybrid}} で、"wa"(write-anywhere)モデルと "ジャーナル" モデルをヒューリスティックに切り替えて、回転ディスク上のパフォーマンスを最適化すると同時に、過剰な断片化を回避しようとします。 |
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+ | |||
+ | {{bc|1= |
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+ | # mount -t reiser4 -o txmod=hybrid,defaults,onerror=remount-ro /dev/sd''xY'' /mnt/reiser4 |
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+ | # cp -R -a /mnt/oldroot/* /mnt/reiser4/ |
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+ | }} |
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+ | |||
+ | 次に、{{ic|/boot}} パーティションをマウントする必要があります。まだマウントしていない場合は、元のルートパーティションから {{ic|/boot}} をコピーします。 |
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+ | |||
+ | {{Note|Reiser4 パーティションから {{ic|/boot}} を空にしてマウントポイントとして使用することをお勧めします。これは後で fstab に反映されます。}} |
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+ | |||
+ | {{bc| |
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+ | # mkdir bootpart |
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+ | # mount /dev/sd''xW'' bootpart |
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+ | # cp -R -a /mnt/oldroot/boot/* /mnt/bootpart/ |
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+ | }} |
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− | ブートローダーの設定を |
+ | ブートローダーの設定を適切に編集することを忘れないでください ([[#ブートローダーの例]] を参照) |
+ | {{Note|再起動する前に GRUB をアップグレードした場合は、手動で grub を {{ic|/boot}} パーティションにインストールする必要がある場合があります。そうしないと、問題が発生して起動できなくなる可能性があります。この場合、LiveCD を使用して Chroot する必要があります。}} |
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− | {{Note|In case you upgraded grub before rebooting you may need to manually install grub to your /boot partition, otherwise, things may break and prevent you from booting. In this case using a LiveCD to Chroot and would be your last hope.}} |
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− | ===/etc/fstab |
+ | === /etc/fstab === |
− | + | Reiser4 が動作することを確認できたら、古いルートパーティションをフォーマットする必要があります。 |
|
{{bc|1=# |
{{bc|1=# |
||
# /etc/fstab: static file system information |
# /etc/fstab: static file system information |
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# |
# |
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− | # <file system> |
+ | # <file system> <dir> <type> <options> <dump> <pass> |
− | /dev/ |
+ | /dev/''xY'' / reiser4 defaults,txmod=wa,onerror=remount-ro,discard 0 1 |
− | /dev/ |
+ | /dev/''xZ'' /mnt/oldroot ext4 defaults 0 0 |
− | /dev/ |
+ | /dev/''xW'' /boot ext2 defaults 0 1 |
}} |
}} |
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== ブートローダーの例 == |
== ブートローダーの例 == |
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− | ====/boot/grub/grub.cfg |
+ | ==== /boot/grub/grub.cfg ==== |
+ | |||
{{bc|1= |
{{bc|1= |
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# (0) Arch Linux |
# (0) Arch Linux |
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title Arch Linux |
title Arch Linux |
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− | set root=( |
+ | set root=(hd''m'',msdos''n'') |
− | kernel /vmlinuz-linux root=/dev/ |
+ | kernel /vmlinuz-linux root=/dev/sd''xY'' ro rootfstype=reiser4 rootflags=defaults,txmod=journal,onerror=remount-ro init=/usr/bin/bootchartd |
initrd /initramfs-linux.img |
initrd /initramfs-linux.img |
||
# (1) Arch Linux |
# (1) Arch Linux |
||
title Arch Linux Fallback |
title Arch Linux Fallback |
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− | set root=( |
+ | set root=(hd''m'',msdos''n'') |
− | kernel /vlinuz-linux root=/dev/ |
+ | kernel /vlinuz-linux root=/dev/sda''xY'' ro rootfstype=reiser4 rootflags=defaults,txmod=journal,onerror=remount-ro |
initrd /initramfs-linux-fallback.img |
initrd /initramfs-linux-fallback.img |
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}} |
}} |
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− | + | 次を実行します。 |
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+ | |||
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg |
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg |
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− | ====/etc/lilo.conf |
+ | ==== /etc/lilo.conf ==== |
+ | |||
<pre> |
<pre> |
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# |
# |
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# lilo |
# lilo |
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− | ==トラブルシューティング== |
+ | == トラブルシューティング == |
+ | |||
* パーミッション: chown -R username.group <userdir> |
* パーミッション: chown -R username.group <userdir> |
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* ファイルシステムを変更した後に ''su'' コマンドに問題が発生するようになった場合、{{Pkg|coreutils}} パッケージを再インストールしてください。 |
* ファイルシステムを変更した後に ''su'' コマンドに問題が発生するようになった場合、{{Pkg|coreutils}} パッケージを再インストールしてください。 |
2024年9月4日 (水) 21:19時点における最新版
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Reiser4 は、ReiserFS の後継ファイルシステムで、最初に Namesys と Hans Reiser によってゼロから設計・開発されました。
多くのファイルを効率的に処理できるため(主に /var
でこの目的で使用されることが多い)、プラグインベースの設計を採用しており、インテリジェントな透過圧縮や、crc32c アルゴリズムによるインラインデータとメタデータのチェックサム、さらに独自のサブボリューム実装によるオプションでのミラーとフェイルオーバー サポートなどの機能を持つプラグインが含まれています。
機能、プラグイン、設計、mkfs やマウントオプションの詳細については、こちら で詳しく説明されています。
目次
インストール
Reiser4 ボリュームの作成、fsck、デバッグ用のユーティリティを提供する reiser4progsAUR パッケージを インストール します。
Reiser4 パッチ適用済みカーネルが必要です。パッチは Sourceforge、または最近作成された Git リポジトリ で見つけることができます。このリポジトリは現在、開発者、数学者、プログラマーの Edward Shishkin によって管理されています。
ブートローダー
Reiser4 以外のファイルシステムを使用して、/boot
用の小さな (20 〜 200mb) パーティションを作成し、/boot
フォルダを次の場所にコピーすることをお勧めします。それに応じてブートローダー設定を更新します。たとえば、#/boot/grub/grub.cfg を参照してください。
EFI を使用せず、/boot
を含むすべてを Reiser4 パーティションに配置したい場合 (非推奨)、LILO を使用する必要があります。lilo.conf
を更新しようとするとエラーが発生する可能性があるため、これはお勧めできません。#/etc/lilo.conf を参照してください。
Reiser4 に移動
次に、現在の root パーティションから新しい Reiser4 パーティションにデータをコピーします。Reiser4 パーティションに十分なディスク容量が存在することを確認してください:
# df -h
サンプル環境
# fdisk -l * /dev/sda1: (10 Gb, 5 Gb free); Reiserfs /mnt/reiser4 * /dev/sda2: (10 Gb, 10 Gb free); Reiser4 / * /dev/sda3: (200 Mb, 180 Mb free); ext2 /boot
フォーマット
Reiser4 は、さまざまな種類のストレージメディア (SSD、HDD) に最適化されたさまざまなトランザクションモデルをサポートしているため、フォーマットおよびマウント中に使用されるオプションは異なります。
# mkfs.reiser4 /dev/sdxY # mkdir /mnt/reiser4 # mount -t reiser4 -o txmod=journal,defaults,onerror=remount-ro /dev/sdxY /mnt/reiser4
次のオプションでフォーマットして cryptcompress プラグインを使用することが推奨されており、デフォルトでもあります。
# mkfs.reiser4 -o create=ccreg40 /dev/sdxY
Reiser4 には SSD ユーザー専用のオプションもあるため、ファイルシステムの作成時に -d
スイッチを追加してパーティションを破棄することをお勧めします。
すでにハードウェア圧縮が行われているコントローラー (SandForce コントローラーなど) を備えたドライブの場合、SSD などでは圧縮プラグインを無効にしたほうがよい場合があります。
# mkfs.reiser4 -d -o create=reg40,node=node41 /dev/nvme0nXpY
システムをコピー
パーティションをフォーマットしたら、現在のシステムを新しいパーティションにコピーしてシステムディレクトリを作成します。Arch Linux からコピーすることもできますが、Gparted LiveCD を起動して新しい Reiser4 パーティションと現在の root パーティションをマウントする方が簡単です (後で makedev を使う必要がありません)。その後、以下のようにして全てをコピーします:
# cd /mnt # mkdir oldroot # mkdir reiser4 # mount /dev/sdxZ oldroot
さまざまな種類のストレージメディアに最適化された、使用したいトランザクションモデルに応じて、マウントオプション txmod=wa
(SSD の場合)、txmod=journal
(HDD の場合) は、-o
スイッチを介してパーティションをマウントするときに定義する必要があります。デフォルトは txmod=hybrid
で、"wa"(write-anywhere)モデルと "ジャーナル" モデルをヒューリスティックに切り替えて、回転ディスク上のパフォーマンスを最適化すると同時に、過剰な断片化を回避しようとします。
# mount -t reiser4 -o txmod=hybrid,defaults,onerror=remount-ro /dev/sdxY /mnt/reiser4 # cp -R -a /mnt/oldroot/* /mnt/reiser4/
次に、/boot
パーティションをマウントする必要があります。まだマウントしていない場合は、元のルートパーティションから /boot
をコピーします。
# mkdir bootpart # mount /dev/sdxW bootpart # cp -R -a /mnt/oldroot/boot/* /mnt/bootpart/
ブートローダーの設定を適切に編集することを忘れないでください (#ブートローダーの例 を参照)
/etc/fstab
Reiser4 が動作することを確認できたら、古いルートパーティションをフォーマットする必要があります。
# # /etc/fstab: static file system information # # <file system> <dir> <type> <options> <dump> <pass> /dev/xY / reiser4 defaults,txmod=wa,onerror=remount-ro,discard 0 1 /dev/xZ /mnt/oldroot ext4 defaults 0 0 /dev/xW /boot ext2 defaults 0 1
ブートローダーの例
/boot/grub/grub.cfg
# (0) Arch Linux title Arch Linux set root=(hdm,msdosn) kernel /vmlinuz-linux root=/dev/sdxY ro rootfstype=reiser4 rootflags=defaults,txmod=journal,onerror=remount-ro init=/usr/bin/bootchartd initrd /initramfs-linux.img # (1) Arch Linux title Arch Linux Fallback set root=(hdm,msdosn) kernel /vlinuz-linux root=/dev/sdaxY ro rootfstype=reiser4 rootflags=defaults,txmod=journal,onerror=remount-ro initrd /initramfs-linux-fallback.img
次を実行します。
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
/etc/lilo.conf
# # /etc/lilo.conf # boot=/dev/hda # This line often fixes L40 errors on bootup # disk=/dev/hda bios=0x80 default=Arch4 timeout=20 lba32 prompt compact image=/boot/vmlinuz-linux label=Arch4 root=/dev/hda5 append="video=vesafb:1024x768-24@56,ywrap,mtrr splash=verbose,theme:darch console=tty1 resume2=swap:/dev/hdb1" initrd=/boot/initramfs-linux.img read-only image=/boot/vmlinuz-linux label=Arch root=/dev/hda3 append="video=vesafb:1024x768-24@56,ywrap,mtrr splash=verbose,theme:darch console=tty1 resume2=swap:/dev/hdb1" initrd=/boot/initramfs-linux.img read-only
lilo を実行して設定を更新:
# lilo
トラブルシューティング
- パーミッション: chown -R username.group <userdir>
- ファイルシステムを変更した後に su コマンドに問題が発生するようになった場合、coreutils パッケージを再インストールしてください。