「Zoom ミーティング」の版間の差分
(言語間リンク) |
(同期) |
||
(2人の利用者による、間の9版が非表示) | |||
3行目: | 3行目: | ||
{{Related articles start}} |
{{Related articles start}} |
||
{{Related|Jitsi-meet}} |
{{Related|Jitsi-meet}} |
||
− | {{Related|アプリケーション一覧/インターネット#その他 IM |
+ | {{Related|アプリケーション一覧/インターネット#その他 IM クライアント}} |
{{Related articles end}} |
{{Related articles end}} |
||
10行目: | 10行目: | ||
== インストール == |
== インストール == |
||
− | + | {{AUR|zoom}} を[[インストール]]することが望ましいです。Zoom のウェブサイトからダウンロードできるファイルでは自己アップデートができないからです。 |
|
− | |||
− | または、[[flatpak]] のアプリケーションとして [https://flathub.org/apps/details/us.zoom.Zoom zoom] をインストールできます。この方法を取る場合は、[[#ヒントとテクニック]] セクションの {{ic|~/.config/zoomus.conf}} を {{ic|~/.var/app/us.zoom.Zoom/config/zoomus.conf}} に置き換えてください。 |
||
== ヒントとテクニック == |
== ヒントとテクニック == |
||
38行目: | 36行目: | ||
{{ic|~/.config/zoomus.conf}} を[[編集]]して {{ic|enableMiniWindow}} の値を {{ic|false}} に変更し、Zoom を再起動してください。 |
{{ic|~/.config/zoomus.conf}} を[[編集]]して {{ic|enableMiniWindow}} の値を {{ic|false}} に変更し、Zoom を再起動してください。 |
||
+ | === インターフェイスのサイズを大きくする === |
||
− | === Wayland での画面共有 === |
||
+ | |||
+ | {{ic|~/.config/zoomus.conf}} を[[テキスト編集|編集]]して {{ic|1=scaleFactor=1.2}} オプションを追加してください。変更を適用するには Zoom を再起動してください。このオプションが有効化されている場合は {{ic|autoScale}} の設定は無視されることに注意してください。 |
||
+ | |||
+ | もう一つのより信頼性の高い方法は、Zoom の起動前に {{ic|1=QT_SCALE_FACTOR=2}} [[環境変数]]を設定することです。これを設定しないと Zoom の "Schedule" パネルが正しくスケーリングされません。 |
||
+ | |||
+ | === 画面共有 === |
||
+ | |||
+ | ==== Wayland ==== |
||
+ | |||
+ | Wayland で画面共有するには、[[PipeWire#WebRTC 画面共有|WebRTC 画面共有]]のために必要なパッケージを[[インストール]]し、{{ic|~/.config/zoomus.conf}} 内の {{ic|enableWaylandShare}} の値を {{ic|true}} に変更し、zoom を再起動してください。2022年11月現在、Wayland で画面共有するには Zoom を起動する前の段階で非 Gnome なデスクトップ環境でも {{ic|1=XDG_CURRENT_DESKTOP=gnome}} [[環境変数]]も設定しておく必要があるかもしれません。これは、Zoom が Wayland ネイティブな画面共有を行う前にこの変数のレガシーなチェックを依然として行っているようだからです。 |
||
+ | |||
+ | 依存関係を満たしているにも関わらず、Zoom が依然として pipewire を画面共有に使用しないという報告があります。そのような場合、[https://community.zoom.com/t5/Meetings/Screen-Sharing-Broken-with-5-14-10-on-Linux-KDE-Plasma-Wayland/m-p/126522/highlight/true#M72056 Zoom に Pipewire を使用させるように手動で設定するとうまく動作したと報告されています]。これは以下のようにして設定できます: |
||
+ | |||
+ | # Zoom デスクトップクライアントを起動し、''設定 > 画面共有'' を開く |
||
+ | # ''詳細'' をクリックする |
||
+ | # Screen capture mode を (Auto Mode ではなく) Pipewire Mode に変更する |
||
+ | |||
+ | ==== Xorg ==== |
||
+ | |||
+ | Xorg で画面共有を有効化するには、セッションの種類を {{ic|X11}} に変更しておかなければなりません (つまり、[[環境変数]] {{ic|1=XDG_SESSION_TYPE=X11}} を設定するということ)。グラフィカルセッションがどのように起動されるかに依りますが、この変数はデフォルトで設定されていないことがあります。 |
||
+ | |||
+ | == ブラウザからミーティングに参加する == |
||
+ | |||
+ | Zoom バイナリを使いたくない場合、合理的な代替手段は [https://support.zoom.us/hc/ja/articles/214629443-Getting-started-with-the-Zoom-web-client Zoom ウェブクライアント]です。ウェブクライアントは、[https://support.zoom.us/hc/ja/articles/360027397692 クライアントバイナリによって提供されている機能を全て持っているわけではありません]が、スムーズで安定したエクスペリエンスを提供し、プロプライエタリなバイナリをインストールするよりもセキュリティ上の懸念が少ないです。 |
||
+ | |||
+ | 元のミーティング URL が {{ic|1=https://<subdomain>.zoom.us/j/''meeting_id''<nowiki>?</nowiki>pwd=''password''}} である場合、ウェブクライアントは {{ic|1=https://<subdomain>.zoom.us/wc/join/''meeting_id''<nowiki>?</nowiki>pwd=''password''}} でアクセスできます。 |
||
+ | |||
+ | === "Redirector" ブラウザ拡張機能 === |
||
+ | |||
+ | [[Firefox]]、[[Chromium]]、そして [[Opera]] では、[https://einaregilsson.com/redirector/ Redirector 拡張機能]を使うことで、URL の書き換えを自動化できます。以下のようなルールを作成してください: |
||
+ | * Description: Zoom web client |
||
− | Wayland で画面共有するには、[[PipeWire#WebRTC 画面共有|WebRTC 画面共有]]に必要なパッケージを[[インストール]]し、{{ic|~/.config/zoomus.conf}} を編集して {{ic|enableWaylandShare}} の値を {{ic|true}} に変更し、Zoom を再起動してください。 |
||
+ | * Example URL: {{ic|<nowiki>https://sub.zoom.us/j/123456?pwd=pass</nowiki>}} |
||
+ | * Include pattern: {{ic|*//*.zoom.us/j/*}} |
||
+ | * Redirect to: {{ic|$1//$2.zoom.us/wc/join/$3}} |
||
+ | * Pattern type: Wildcard |
||
− | {{TranslationStatus|Zoom Meetings| |
+ | {{TranslationStatus|Zoom Meetings|2024-11-11|820489}} |
2024年11月11日 (月) 17:51時点における最新版
Zoom ミーティング (Zoom Meetings) (略して "Zoom" とも) とは、プロプライエタリ、クロスプラットフォーム、クラウドベースのビデオ会議プラットフォームです。
目次
インストール
zoomAUR をインストールすることが望ましいです。Zoom のウェブサイトからダウンロードできるファイルでは自己アップデートができないからです。
ヒントとテクニック
バーチャル背景
Zoom はデフォルトのバーチャル背景を ~/.zoom/data/VirtualBkgnd_Default
に保存し、カスタムのバーチャル背景を ~/.zoom/data/VirtualBkgnd_Custom
に保存します。
ログ
Zoom はログを /home/user/.zoom/logs/zoom_stdout_stderr.log
に保存します。
システムのテーマを使う
~/.config/zoomus.conf
を編集して useSystemTheme
の値を true
に変更し、Zoom を再起動してください。
Zoom ミニウィンドウを無効化する
Zoom の「ミニウィンドウ」機能は、Zoom のビデオを小さくできますが、常に最前面に表示されます。それを無効化するには:
~/.config/zoomus.conf
を編集して enableMiniWindow
の値を false
に変更し、Zoom を再起動してください。
インターフェイスのサイズを大きくする
~/.config/zoomus.conf
を編集して scaleFactor=1.2
オプションを追加してください。変更を適用するには Zoom を再起動してください。このオプションが有効化されている場合は autoScale
の設定は無視されることに注意してください。
もう一つのより信頼性の高い方法は、Zoom の起動前に QT_SCALE_FACTOR=2
環境変数を設定することです。これを設定しないと Zoom の "Schedule" パネルが正しくスケーリングされません。
画面共有
Wayland
Wayland で画面共有するには、WebRTC 画面共有のために必要なパッケージをインストールし、~/.config/zoomus.conf
内の enableWaylandShare
の値を true
に変更し、zoom を再起動してください。2022年11月現在、Wayland で画面共有するには Zoom を起動する前の段階で非 Gnome なデスクトップ環境でも XDG_CURRENT_DESKTOP=gnome
環境変数も設定しておく必要があるかもしれません。これは、Zoom が Wayland ネイティブな画面共有を行う前にこの変数のレガシーなチェックを依然として行っているようだからです。
依存関係を満たしているにも関わらず、Zoom が依然として pipewire を画面共有に使用しないという報告があります。そのような場合、Zoom に Pipewire を使用させるように手動で設定するとうまく動作したと報告されています。これは以下のようにして設定できます:
- Zoom デスクトップクライアントを起動し、設定 > 画面共有 を開く
- 詳細 をクリックする
- Screen capture mode を (Auto Mode ではなく) Pipewire Mode に変更する
Xorg
Xorg で画面共有を有効化するには、セッションの種類を X11
に変更しておかなければなりません (つまり、環境変数 XDG_SESSION_TYPE=X11
を設定するということ)。グラフィカルセッションがどのように起動されるかに依りますが、この変数はデフォルトで設定されていないことがあります。
ブラウザからミーティングに参加する
Zoom バイナリを使いたくない場合、合理的な代替手段は Zoom ウェブクライアントです。ウェブクライアントは、クライアントバイナリによって提供されている機能を全て持っているわけではありませんが、スムーズで安定したエクスペリエンスを提供し、プロプライエタリなバイナリをインストールするよりもセキュリティ上の懸念が少ないです。
元のミーティング URL が https://<subdomain>.zoom.us/j/meeting_id?pwd=password
である場合、ウェブクライアントは https://<subdomain>.zoom.us/wc/join/meeting_id?pwd=password
でアクセスできます。
"Redirector" ブラウザ拡張機能
Firefox、Chromium、そして Opera では、Redirector 拡張機能を使うことで、URL の書き換えを自動化できます。以下のようなルールを作成してください:
- Description: Zoom web client
- Example URL:
https://sub.zoom.us/j/123456?pwd=pass
- Include pattern:
*//*.zoom.us/j/*
- Redirect to:
$1//$2.zoom.us/wc/join/$3
- Pattern type: Wildcard