「MediaWiki」の版間の差分
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+ | [https://www.mediawiki.org/wiki/MediaWiki MediaWiki] は PHP で書かれたフリーでオープンソースのウィキソフトウェアです。元は Wikipedia のために開発されました。 |
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− | {{Note|[[LAMP]] ではなく xampp を使う場合、インストール後に必要な設定が変わってきます。詳しくは [https://www.mediawiki.org/wiki/Manual:Running_MediaWiki_on_XAMPP#381 こちら] を参照。}} |
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== インストール == |
== インストール == |
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+ | {{Note|[[LAMP]] ではなく XAMPP を使う場合、インストール後に必要な設定が変わってきます。詳しくは [https://www.mediawiki.org/wiki/Manual:Installing_MediaWiki_on_XAMPP こちら] を参照。}} |
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− | [[Apache]] などのウェブサーバーをインストールして、[[PHP]] が使えるように設定する必要があります。 |
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+ | MediaWiki を動かすには以下の3つが必要です: |
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− | {{pkg|php-gd}}, {{pkg|php-intl}}, {{pkg|mediawiki}} パッケージを[[インストール]]してください。 |
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+ | * {{pkg|mediawiki}} パッケージ |
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− | [[MySQL]], [[PostgreSQL]], [[SQLite]] などのデータベースシステムも必要です。 |
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+ | * ウェブサーバー – [[Apache]], [[Nginx]], [[Lighttpd]] |
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+ | * データベースシステム – [[MariaDB]], [[PostgreSQL]], [[SQLite]], [[MySQL]] |
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+ | 任意で、サムネイルを表示するには {{pkg|imagemagick}} または {{pkg|php-gd}} パッケージを、Unicode 正規化を使うには {{pkg|php-intl}} パッケージもインストールしてください。 |
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==設定== |
==設定== |
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{{ic|httpd.service}} デーモンを[[再起動]]してください。 |
{{ic|httpd.service}} デーモンを[[再起動]]してください。 |
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− | {{Note| |
+ | {{Note|デフォルトファイルの {{ic|/etc/webapps/mediawiki/apache.example.conf}} は PHP の open_basedir 設定を上書きするため、他のページに干渉することがあります。{{ic|php_admin_value}} から始まる行を {{ic|<nowiki><Directory></nowiki>}} タグの間に移動することで挙動を変更できます。さらに、同一サーバー上で複数のアプリケーションを動かす場合、{{ic|/etc/httpd/conf/extra/mediawiki.conf}} ではなく {{ic|/etc/php/php.ini}} の open_basedir に値を追加する方法もあります。}} |
==== Nginx ==== |
==== Nginx ==== |
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{{ic|LocalSettings.php}} ファイルが生成されるので、ダウンロードして {{ic|/usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php}} に保存します。このファイルには wiki の設定が定義されています。{{pkg|mediawiki}} パッケージをアップグレードしても、上書きされることはありません。 |
{{ic|LocalSettings.php}} ファイルが生成されるので、ダウンロードして {{ic|/usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php}} に保存します。このファイルには wiki の設定が定義されています。{{pkg|mediawiki}} パッケージをアップグレードしても、上書きされることはありません。 |
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+ | == アップグレード == |
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+ | [[mw:Manual:Upgrading]]を参照してください。また、下記のコマンドを忘れずに実行してください。 |
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+ | # cd /usr/share/webapps/mediawiki |
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+ | # php maintenance/update.php |
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== ヒントとテクニック == |
== ヒントとテクニック == |
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=== VisualEditor === |
=== VisualEditor === |
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− | [https://www.mediawiki.org/wiki/Extension:VisualEditor こちらの |
+ | MediaWiki の VisualEditor 拡張は MediaWiki にリッチテキストエディタを装備します。[https://www.mediawiki.org/wiki/Extension:VisualEditor こちらのページ] に従ってインストールしてください。 |
− | [[AUR]] |
+ | Node.js バックエンドの [https://www.mediawiki.org/wiki/Parsoid Parsoid] も必要です。[[AUR]] の {{AUR|parsoid-git}} パッケージでインストールできます。 |
− | {{ |
+ | {{ic|/usr/share/webapps/parsoid/api/localsettings.js}} の MediaWiki のパスを調整してください: |
+ | |||
− | parsoidConfig.setInterwiki( 'localhost', 'http://localhost/mediawiki/api.php' ); |
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+ | parsoidConfig.setInterwiki( 'localhost', '<nowiki>http://localhost/mediawiki/api.php</nowiki>' ); |
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− | </nowiki>}} |
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+ | |||
+ | その後 {{ic|parsoid.service}} を起動・[[有効化]]してください。 |
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+ | もしくは {{AUR|parsoid}} パッケージを使用して yaml ファイルでサービスを設定することもできます。以下の行が必要です: |
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+ | |||
+ | {{hc|/usr/share/webapps/parsoid/config.yaml| |
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+ | <nowiki> |
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+ | uri: `'http://localhost/mediawiki/api.php'` |
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+ | domain: 'localhost' |
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+ | </nowiki> |
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+ | }} |
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+ | |||
+ | mediawiki の設定も合わせてください: |
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+ | |||
+ | {{hc|/usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php| |
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+ | <nowiki> |
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+ | $wgVirtualRestConfig['modules']['parsoid'] = array( |
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+ | // URL to the Parsoid instance |
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+ | // Use port 8142 if you use the Debian package |
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+ | 'url' => 'http://localhost:8000', |
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+ | // Parsoid "domain", see below (optional) |
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+ | 'domain' => 'localhost', |
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+ | // Parsoid "prefix", see below (optional) |
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+ | 'prefix' => 'localhost' |
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+ | </nowiki> |
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+ | }} |
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− | + | 設定後、{{ic|parsoid}} サービスを起動・有効化してください。 |
2022年4月24日 (日) 21:25時点における最新版
MediaWiki は PHP で書かれたフリーでオープンソースのウィキソフトウェアです。元は Wikipedia のために開発されました。
目次
インストール
MediaWiki を動かすには以下の3つが必要です:
任意で、サムネイルを表示するには imagemagick または php-gd パッケージを、Unicode 正規化を使うには php-intl パッケージもインストールしてください。
設定
MediaWiki を動かすには PHP の設定や MediaWiki の設定スニペットの追加などを行います。
PHP
まず、/etc/php/php.ini
の open_basedir
を変更して mediawiki のデータディレクトリ (デフォルトでは /var/lib/mediawiki
) を記述してください:
/etc/php/php.ini
open_basedir = /srv/http/:/home/:/tmp/:/usr/share/pear/:/usr/share/webapps/:/var/lib/mediawiki/
そして、同じく /etc/php/php.ini
の以下の行をアンコメントします (Dynamic Extensions
セクションの下):
extension=gd.so extension=intl.so extension=iconv.so
次に、session.save_path
パスでセッションの処理を変更します。この設定を行わないと致命的なエラーが表示されることがあります (PHP Fatal error: session_start(): Failed to initialize storage module[...]
)。/var/lib/php/sessions
や /tmp/
に設定するのが良いでしょう。
/etc/php/php.ini
session.save_path = "/var/lib/php/sessions"
ディレクトリが存在していない場合はディレクトリを作成してパーミッションを設定してください:
# mkdir -p /var/lib/php/sessions/ # chown http:http /var/lib/php/sessions # chmod go-rwx /var/lib/php/sessions
ウェブサーバー
Apache
/etc/webapps/mediawiki/apache.example.conf
を /etc/httpd/conf/extra/mediawiki.conf
にコピーして必要に応じて編集してください。
以下の行を /etc/httpd/conf/httpd.conf
に追加:
Include conf/extra/mediawiki.conf
httpd.service
デーモンを再起動してください。
Nginx
Nginx で MediaWiki を動作させるには、以下のファイルを作成してください:
/etc/nginx/mediawiki.conf
location / { index index.php; try_files $uri $uri/ @mediawiki; } location @mediawiki { rewrite ^/(.*)$ /index.php; } location ~ \.php5?$ { include /etc/nginx/fastcgi_params; fastcgi_pass unix:/var/run/php-fpm/php-fpm.sock; fastcgi_index index.php5; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name; try_files $uri @mediawiki; } location ~* \.(js|css|png|jpg|jpeg|gif|ico)$ { try_files $uri /index.php; expires max; log_not_found off; } # Restrictions based on the .htaccess files location ^~ ^/(cache|includes|maintenance|languages|serialized|tests|images/deleted)/ { deny all; } location ^~ ^/(bin|docs|extensions|includes|maintenance|mw-config|resources|serialized|tests)/ { internal; } location ^~ /images/ { try_files $uri /index.php; } location ~ /\. { access_log off; log_not_found off; deny all; }
以下のような server ディレクティブを記述してください:
/etc/nginx/nginx.conf
server { listen 80; server_name mediawiki; root /usr/share/webapps/mediawiki; index index.php; charset utf-8; # For correct file uploads client_max_body_size 100m; # Equal or more than upload_max_filesize in /etc/php/php.ini client_body_timeout 60; include mediawiki.conf; }
最後に、nginx.service
と php-fpm.service
デーモンを再起動してください。
Lighttpd
インストール・設定済みの Lighttpd が必要です。lighttpd の server.modules に "mod_alias" と "mod_rewrite" が必要になります。lighttpd の設定ファイルに以下の行を追加してください:
/etc/lighttpd/lighttpd.conf
alias.url += ("/mediawiki" => "/usr/share/webapps/mediawiki/") url.rewrite-once += ( "^/mediawiki/wiki/upload/(.+)" => "/mediawiki/wiki/upload/$1", "^/mediawiki/wiki/$" => "/mediawiki/index.php", "^/mediawiki/wiki/([^?]*)(?:\?(.*))?" => "/mediawiki/index.php?title=$1&$2" )
lighttpd.service
デーモンを再起動してください。
データベース
データベースサーバーが既にセットアップされている場合、MediaWiki は次のステップで (設定されたデータベースの root パスワードを使って) 自動的にデータベースを作成します。自動的に作成しない場合、手動でデータベースを作成する必要があります。上流の指示 を見て下さい。
LocalSettings.php
ブラウザで wiki の url (通常は http://your_server/mediawiki/
) を開いて初期設定を行って下さい。上流の指示 に従って下さい。
LocalSettings.php
ファイルが生成されるので、ダウンロードして /usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php
に保存します。このファイルには wiki の設定が定義されています。mediawiki パッケージをアップグレードしても、上書きされることはありません。
アップグレード
mw:Manual:Upgradingを参照してください。また、下記のコマンドを忘れずに実行してください。
# cd /usr/share/webapps/mediawiki # php maintenance/update.php
ヒントとテクニック
Mathematics (texvc)
通常通りに texvc をインストールして設定で有効にするだけで使えます:
$wgUseTeX = true;
問題が発生したら、シェルコマンドの制限を増やして下さい:
$wgMaxShellMemory = 8000000; $wgMaxShellFileSize = 1000000; $wgMaxShellTime = 300;
Unicode
php, apache, mysql が UTF-8 を使っていることを確認してください。エンコードが不一致だとおかしなバグが発生することがあります。
VisualEditor
MediaWiki の VisualEditor 拡張は MediaWiki にリッチテキストエディタを装備します。こちらのページ に従ってインストールしてください。
Node.js バックエンドの Parsoid も必要です。AUR の parsoid-gitAUR パッケージでインストールできます。
/usr/share/webapps/parsoid/api/localsettings.js
の MediaWiki のパスを調整してください:
parsoidConfig.setInterwiki( 'localhost', 'http://localhost/mediawiki/api.php' );
その後 parsoid.service
を起動・有効化してください。
もしくは parsoidAUR パッケージを使用して yaml ファイルでサービスを設定することもできます。以下の行が必要です:
/usr/share/webapps/parsoid/config.yaml
uri: `'http://localhost/mediawiki/api.php'` domain: 'localhost'
mediawiki の設定も合わせてください:
/usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php
$wgVirtualRestConfig['modules']['parsoid'] = array( // URL to the Parsoid instance // Use port 8142 if you use the Debian package 'url' => 'http://localhost:8000', // Parsoid "domain", see below (optional) 'domain' => 'localhost', // Parsoid "prefix", see below (optional) 'prefix' => 'localhost'
設定後、parsoid
サービスを起動・有効化してください。