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2022年7月16日 (土) 16:14時点における最新版
このドキュメントでは Arch Linux に Oracle データベースクライアントをインストールする方法を説明します。クライアントを使用することで他のマシンで動作している Oracle データベースに接続することができます。Oracle データベース自体を動作させたい場合は、Oracle データベースサーバーを設定する手順を参照してください。
方法 1: 非公式リポジトリ
一番簡単な方法は非公式の Arch パッケージを使用する方法で、Arch リポジトリの他のプログラムと同じように Oracle クライアントをインストール・アップグレードできます。
この方法を使う場合、Oracle Technology Network Development and Distribution License Terms for Instant Client に同意する必要があり、また、非公式パッケージを作成している第三者を信頼しなければなりません。
/etc/pacman.conf
に以下の行を追加してください:
[oracle] SigLevel = Optional TrustAll Server = http://linux.shikadi.net/arch/$repo/$arch/
そしてシステムをアップグレードします。oracle
が前に付く新しいパッケージが使えるようになるので、oracle-instantclient-basic をインストールしてください。新しく追加された環境変数を適用するために、シェルを開いて profile スクリプトを source する必要があります。以下のコマンドを実行しないと、Oracle クライアントが認識できないとエラーが出力されることがあります:
$ source /etc/profile
上記のコマンドで $ORACLE_HOME
が /usr
に設定されます。tnsnames.ora
は /etc
に配置してください。
方法 2: AUR
AUR のビルドスクリプトを使用するという方法も存在します。Oracle からソフトウェアをダウンロードするのに制限があるため、自動的にファイルを取得することはできません。makepkg
を実行する前に、必要な .zip ファイルを手動でダウンロードして AUR から取ってきた PKGBUILD と同じディレクトリに配置する必要があります。.zip ファイルをダウンロードするには Oracle のアカウントが必要になります。
必要なパッケージ
AUR からインストールする必要があるパッケージ:
- oracle-instantclient-basicAUR - Oracle コアクライアント。ネイティブ Oracle API を使用する他のパッケージやコンパイル済みのバイナリが必要とします。
- oracle-instantclient-sdkAUR - C ヘッダーファイル。ネイティブ API を使用して Oracle にアクセスするソフトウェアをコンパイルするのに必須。
- oracle-instantclient-sqlplusAUR - SQL*Plus コマンドラインユーティリティ。
- oracle-instantclient-odbcAUR - UnixODBC connectivity
- oracle-instantclient-jdbcAUR - Java connectivity
パッケージのインストール
AUR から tarball をダウンロード:
$ wget https://aur.archlinux.org/cgit/aur.git/snapshot/oracle-instantclient-basic.tar.gz $ tar zxvf oracle-instantclient-basic.tar.gz $ cd oracle-instantclient-basic
Oracle から .zip ファイルをダウンロードしてください。makepkg
を実行することで必要なファイルと入手先が確認できます。
$ makepkg ==> ERROR: You need to download instantclient-basic-linux.x64-11.2.0.3.0.zip -> This software cannot be downloaded automatically. You will need to sign up -> for an Oracle account and download the software from Oracle directly. Place -> the downloaded file in the same directory as the PKGBUILD and re-run makepkg. -> -> The source .zip files can be downloaded from: -> -> i686 - http://www.oracle.com/technetwork/topics/linuxsoft-082809.html -> x86_64 - http://www.oracle.com/technetwork/topics/linuxx86-64soft-092277.html
Oracle からファイルをダウンロードしたら PKGBUILD
と同じディレクトリに保存して、makepkg
を再度実行:
$ makepkg -ic
パッケージが作成されるので sudo でインストールしてください。oracle-instantclient-basic
のインストール後、シェルを開いて profile スクリプトを source して、新しく追加された環境変数をロードします:
$ source /etc/profile
上記のコマンドを実行しないと、プログラムによっては Oracle クライアントが認識されません。
インストールパス
AUR のパッケージを使用するときは、TNSNAMES ファイルは /etc/tnsnames.ora
に保存してください。/etc/profile.d/oracle.sh
によって、インストール後にシェルを新しく開いたとき、ORACLE_HOME
は自動的に /usr
に設定されます。
gqlplus
sqlplus のインストール後、sqlplus にコマンド履歴やタブ補完を追加したフロントエンドである gqlplusAUR をインストールできます。