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[[gdisk]] を使ってハイブリッド MBR パーティションテーブルを作成する例: |
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+ | {{hc|# gdisk /dev/sd''X''| |
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− | {{bc| |
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− | # gdisk /dev/sdX |
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Command (? for help): r |
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Recovery/transformation command (? for help): h |
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パーティションをフォーマットすることを忘れずに: |
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− | # mkfs.fat -F32 /dev/ |
+ | # mkfs.fat -F32 /dev/sd''X''2 |
− | # mkfs.ext4 /dev/ |
+ | # mkfs.ext4 /dev/sd''X''3 |
これで、GRUB をインストールして EFI + GPT と BIOS + GPT/MBR の両方に対応させることができます。GRUB の設定 (--boot-directory) は同じ場所に保存してください。 |
これで、GRUB をインストールして EFI + GPT と BIOS + GPT/MBR の両方に対応させることができます。GRUB の設定 (--boot-directory) は同じ場所に保存してください。 |
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例: |
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− | # mount /dev/ |
+ | # mount /dev/sd''X''3 /mnt |
− | # mkdir |
+ | # mkdir /mnt/boot /mnt/efi |
− | # mount /dev/ |
+ | # mount /dev/sd''X''2 /mnt/efi |
そして、以下のように UEFI 用の GRUB をインストールします: |
そして、以下のように UEFI 用の GRUB をインストールします: |
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− | ほとんどの場合、{{ic|EFI_MOUNTPOINT}} は、マウントされた USB ディスク上の {{ic|/mnt/ |
+ | ほとんどの場合、{{ic|EFI_MOUNTPOINT}} は、マウントされた USB ディスク上の {{ic|/mnt/efi}} ディレクトリに対応します。 |
+ | {{ic|DATA_MOUNTPOINT}} はデータパーティションがマウントされる場所です。この例では、sd''X''3 のマウントポイントである {{ic|/mnt}} になります。 |
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# grub-install --target=x86_64-efi --recheck --removable --efi-directory=/''EFI_MOUNTPOINT'' --boot-directory=/''DATA_MOUNTPOINT''/boot |
# grub-install --target=x86_64-efi --recheck --removable --efi-directory=/''EFI_MOUNTPOINT'' --boot-directory=/''DATA_MOUNTPOINT''/boot |
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さらにフォールバックとして、MBR で起動可能なデータパーティションに GRUB をインストールすることもできます: |
さらにフォールバックとして、MBR で起動可能なデータパーティションに GRUB をインストールすることもできます: |
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− | # grub-install --target=i386-pc --recheck --boot-directory=/''DATA_MOUNTPOINT''/boot /dev/'' |
+ | # grub-install --target=i386-pc --recheck --boot-directory=/''DATA_MOUNTPOINT''/boot /dev/sd''X''3 |
=== GRUB の設定 === |
=== GRUB の設定 === |
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=== ブートエントリ === |
=== ブートエントリ === |
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− | ISO イメージは GRUB をインストールしたのと同じファイルシステムの {{ic|boot |
+ | ISO イメージは GRUB をインストールしたのと同じファイルシステムの {{ic|/boot-isos}} ディレクトリに保存していると仮定します。それ以外のディレクトリに保存している場合、{{ic|loopback}} コマンドを使う時に ISO ファイルのパスの前にデバイスの識別子を付ける必要があります。例: {{ic|loopback loop '''(hd1,2)'''$iso_path}}。このデバイス識別子は[[永続的なブロックデバイスの命名|永続的]]ではないため、このセクションの例では使いません。 |
以下のように永続的なブロックデバイスの命名を使うことができます。UUID は ISO のファイルシステムに従って置き換えてください: |
以下のように永続的なブロックデバイスの命名を使うことができます。UUID は ISO のファイルシステムに従って置き換えてください: |
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search --no-floppy --set='''isopart''' --fs-uuid ''123-456'' |
search --no-floppy --set='''isopart''' --fs-uuid ''123-456'' |
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# later use inside each menuentry instead |
# later use inside each menuentry instead |
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− | loopback loop '''($isopart)'''$ |
+ | loopback loop '''($isopart)'''$iso_path |
}} |
}} |
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==== Arch Linux 月次リリース ==== |
==== Arch Linux 月次リリース ==== |
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+ | Arch Linux の ISO は [https://www.supergrubdisk.org/wiki/Loopback.cfg loopback.cfg] を提供しています。 |
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− | [[archiso]] も見てください。 |
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{{bc|1= |
{{bc|1= |
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− | menuentry '[loopback]archlinux- |
+ | menuentry '[loopback]archlinux-2023.10.14-x86_64.iso' { |
− | set |
+ | set iso_path='/boot-isos/archlinux-2023.10.14-x86_64.iso' |
+ | export iso_path |
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− | loopback loop $isofile |
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+ | search --set=root --file "$iso_path" |
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− | linux (loop)/arch/boot/x86_64/vmlinuz-linux img_dev=$imgdevpath img_loop=$isofile earlymodules=loop |
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+ | loopback loop "$iso_path" |
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− | initrd (loop)/arch/boot/intel-ucode.img (loop)/arch/boot/amd-ucode.img (loop)/arch/boot/x86_64/initramfs-linux.img |
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+ | root=(loop) |
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+ | configfile /boot/grub/loopback.cfg |
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+ | loopback --delete loop |
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} |
} |
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}} |
}} |
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+ | [[archiso]] も参照。 |
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− | カーネルコマンドラインでサポートされている archiso のオプションについては [https://gitlab.archlinux.org/mkinitcpio/mkinitcpio-archiso/blob/master/docs/README.bootparams README.bootparams] をご覧ください。 |
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− | ==== |
+ | ==== MemTest86+ ==== |
[[ストレステスト#MemTest86+|Memtest86+]] は月次リリースの ISO に含まれています。 |
[[ストレステスト#MemTest86+|Memtest86+]] は月次リリースの ISO に含まれています。 |
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{{bc|1= |
{{bc|1= |
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− | menuentry '[loopback]archlinux- |
+ | menuentry '[loopback]archlinux-2023.03.01-x86_64.iso MemTest86+' { |
− | set |
+ | set iso_path='/boot-isos/archlinux-2023.03.01-x86_64.iso' |
− | loopback loop $ |
+ | loopback loop $iso_path |
− | + | linux (loop)/boot/memtest86+/memtest.efi |
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} |
} |
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}} |
}} |
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− | ==== |
+ | ==== Archboot ==== |
− | [https:// |
+ | [https://archboot.com Archboot Homepage] を見てください。 |
{{bc|1= |
{{bc|1= |
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menuentry '[loopback]archlinux-2014.11-1-archboot' { |
menuentry '[loopback]archlinux-2014.11-1-archboot' { |
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− | set |
+ | set iso_path='/boot-isos/archlinux-2014.11-1-archboot.iso' |
− | loopback loop $ |
+ | loopback loop $iso_path |
− | linux (loop)/boot/vmlinuz_'''x86_64''' iso_loop_dev=$imgdevpath iso_loop_path=$ |
+ | linux (loop)/boot/vmlinuz_'''x86_64''' iso_loop_dev=$imgdevpath iso_loop_path=$iso_path |
initrd (loop)/boot/initramfs_'''x86_64'''.img |
initrd (loop)/boot/initramfs_'''x86_64'''.img |
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} |
} |
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* {{App|liveusb-builder|GNU/Linux ディストリビューションのマルチブート USB スティックを作成するスクリプトスイート。|https://github.com/mytbk/liveusb-builder|{{AUR|liveusb-builder-git}}}} |
* {{App|liveusb-builder|GNU/Linux ディストリビューションのマルチブート USB スティックを作成するスクリプトスイート。|https://github.com/mytbk/liveusb-builder|{{AUR|liveusb-builder-git}}}} |
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* {{App|MultiBootUSB|USB スティックに複数のライブ Linux イメージをインストール/削除できる、CLI と GUI のクロスプラットフォームの Python ソフトウェア。|https://github.com/mbusb/multibootusb|{{AUR|multibootusb}}}} |
* {{App|MultiBootUSB|USB スティックに複数のライブ Linux イメージをインストール/削除できる、CLI と GUI のクロスプラットフォームの Python ソフトウェア。|https://github.com/mbusb/multibootusb|{{AUR|multibootusb}}}} |
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− | * {{App|MultiSystem|USB デバイス上の複数の ISO イメージをインストール/管理/削除できるグラフィカルツール。|http://liveusb.info/dotclear/|{{AUR|multisystem}}}} |
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* {{App|[[Ventoy]]|ISO/WIM/IMG/VHD(x)/EFI ファイルの起動可能な USB ドライブを作成するためのオープンソースなツール。ventoy では、ディスクを何回もフォーマットする必要はありません。ただ ISO/WIM/IMG/VHD(x)EFI ファイルを USB ドライブにコピーするだけで、それらを直接起動できます。|https://www.ventoy.net/|{{AUR|ventoy-bin}}}} |
* {{App|[[Ventoy]]|ISO/WIM/IMG/VHD(x)/EFI ファイルの起動可能な USB ドライブを作成するためのオープンソースなツール。ventoy では、ディスクを何回もフォーマットする必要はありません。ただ ISO/WIM/IMG/VHD(x)EFI ファイルを USB ドライブにコピーするだけで、それらを直接起動できます。|https://www.ventoy.net/|{{AUR|ventoy-bin}}}} |
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** [https://wiki.syslinux.org/wiki/index.php?title=Boot_an_Iso_image Boot an ISO image] |
** [https://wiki.syslinux.org/wiki/index.php?title=Boot_an_Iso_image Boot an ISO image] |
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− | {{TranslationStatus|Multiboot USB drive| |
+ | {{TranslationStatus|Multiboot USB drive|2023-10-14|789903}} |
2023年10月14日 (土) 19:59時点における最新版
マルチブート USB フラッシュドライブを使うことで単一のドライブから複数の ISO ファイルを起動することができます。ISO ファイルをデバイスにコピーすることで ISO を展開することなく直接起動することが可能です。複数の方法が存在しますが、全ての ISO イメージが使えるというわけではありません。
目次
GRUB とループバックデバイスを使う
利点:
- 必要なのは単一のパーティションのみ
- 全ての ISO ファイルを単一のディレクトリに保存できる
- ISO の追加や削除が簡単
欠点:
- 対応していない ISO イメージもある
- ISO ファイルのオリジナルのブートメニューは表示されない
- 動作するブートエントリを見つけるのが難しい
準備
USB ドライブに最低でも一つのパーティションを作成して GRUB が対応しているファイルシステムを作成してください。パーティショニング や ファイルシステム#デバイスのフォーマット を参照。ドライブに保存する ISO ファイルの合計容量にあわせて容量を決めて、ブートローダーのための容量を残しておいて下さい。
GRUB のインストール
シンプルなインストール
USB ドライブ上のファイルシステムをマウント:
# mount /dev/sdXY /mnt
/boot ディレクトリを作成:
# mkdir /mnt/boot
USB ドライブに GRUB をインストール:
# grub-install --target=i386-pc --recheck --boot-directory=/mnt/boot /dev/sdX
UEFI モードで ISO を起動したい場合、UEFI ターゲットで grub をインストールする必要があります:
# grub-install --target=x86_64-efi --removable --boot-directory=/mnt/boot --efi-directory=/mnt
UEFI を使う場合、パーティションは MBR パーティションテーブルの最初のパーティションにして FAT32 でフォーマットしてください。
UEFI GPT + BIOS GPT/MBR のハイブリッドブート
どこでも起動できるユニバーサル USB キーを作成したいときに有用な構成です。まず最初にデバイスに GPT パーティションテーブルを作成する必要があります。最低でも以下の3つのパーティションが必要です:
- BIOS ブートパーティション (gdisk タイプコード
EF02
)。このパーティションのサイズは 1 MiB でなければなりません。 - EFI システムパーティション (gdisk タイプコード
EF00
で FAT32 ファイルシステム)。このパーティションは 50 MiB まで小さくできます。 - データパーティション (GRUB によってサポートされているファイルシステムを使用)。デバイスの残りの空き領域をこのパーティションに利用できます。
次に、ハイブリッド MBR パーティションテーブルを作成しなければなりません。これがないと、BIOS MBR ベースのシステムは起動しません。システムが、存在すると期待されているパーティションを見つけられません。
gdisk を使ってハイブリッド MBR パーティションテーブルを作成する例:
# gdisk /dev/sdX
Command (? for help): r Recovery/transformation command (? for help): h WARNING! Hybrid MBRs are flaky and dangerous! If you decide not to use one, just hit the Enter key at the below prompt and your MBR partition table will be untouched. Type from one to three GPT partition numbers, separated by spaces, to be added to the hybrid MBR, in sequence: 1 2 3 Place EFI GPT (0xEE) partition first in MBR (good for GRUB)? (Y/N): N Creating entry for GPT partition #1 (MBR partition #1) Enter an MBR hex code (default EF): Set the bootable flag? (Y/N): N Creating entry for GPT partition #2 (MBR partition #2) Enter an MBR hex code (default EF): Set the bootable flag? (Y/N): N Creating entry for GPT partition #3 (MBR partition #3) Enter an MBR hex code (default 83): Set the bootable flag? (Y/N): Y Recovery/transformation command (? for help): x Expert command (? for help): h Expert command (? for help): w Final checks complete. About to write GPT data. THIS WILL OVERWRITE EXISTING PARTITIONS!! Do you want to proceed? (Y/N): Y
パーティションをフォーマットすることを忘れずに:
# mkfs.fat -F32 /dev/sdX2 # mkfs.ext4 /dev/sdX3
これで、GRUB をインストールして EFI + GPT と BIOS + GPT/MBR の両方に対応させることができます。GRUB の設定 (--boot-directory) は同じ場所に保存してください。
まず、USB ドライブの EFI システムパーティションとデータパーティションをマウントする必要があります。
例:
# mount /dev/sdX3 /mnt # mkdir /mnt/boot /mnt/efi # mount /dev/sdX2 /mnt/efi
そして、以下のように UEFI 用の GRUB をインストールします:
ほとんどの場合、EFI_MOUNTPOINT
は、マウントされた USB ディスク上の /mnt/efi
ディレクトリに対応します。
DATA_MOUNTPOINT
はデータパーティションがマウントされる場所です。この例では、sdX3 のマウントポイントである /mnt
になります。
# grub-install --target=x86_64-efi --recheck --removable --efi-directory=/EFI_MOUNTPOINT --boot-directory=/DATA_MOUNTPOINT/boot
それから BIOS 用にインストール:
# grub-install --target=i386-pc --recheck --boot-directory=/DATA_MOUNTPOINT/boot /dev/sdX
さらにフォールバックとして、MBR で起動可能なデータパーティションに GRUB をインストールすることもできます:
# grub-install --target=i386-pc --recheck --boot-directory=/DATA_MOUNTPOINT/boot /dev/sdX3
GRUB の設定
テンプレートを使う
ドライブに特定の ISO ファイルやフォルダが存在する場合にのみ、他のブートエントリをロードできるようにする grub.cfg
と事前に生成済みの GRUB 設定ファイルを提供する git プロジェクトがいくつか存在します。
- Multiboot USB: https://github.com/hackerncoder/multibootusb
- GLIM (GRUB2 Live ISO Multiboot): https://github.com/thias/glim
手動設定
マルチブート USB ドライブを作るときは grub.cfg
は自動で生成するよりも手動で編集した方が楽です。もしくは、/etc/grub.d/40_custom
や /mnt/boot/grub/custom.cfg
に変更を加えてから grub-mkconfig で /mnt/boot/grub/grub.cfg
を生成してください。
イメージファイルが存在する USB ドライブのパーティションを識別するのに /dev/sdxY
よりも永続的な名前を使うことが推奨されるので、利便性のため値を保持する変数を定義します。ISO イメージが grub と同一のパーティション上にある場合、起動時に UUID を読み取るように以下を使って下さい:
/mnt/boot/grub/grub.cfg
# path to the partition holding ISO images (using UUID) probe -u $root --set=rootuuid set imgdevpath="/dev/disk/by-uuid/$rootuuid"
または UUID を明示的に指定:
/mnt/boot/grub/grub.cfg
# path to the partition holding ISO images (using UUID) set imgdevpath="/dev/disk/by-uuid/UUID_value"
もしくは、UUID の代わりにデバイスのラベルを使います:
/mnt/boot/grub/grub.cfg
# path to the partition holding ISO images (using labels) set imgdevpath="/dev/disk/by-label/label_value"
必要な UUID やラベルは lsblk -f
で確認できます。USB デバイスに Arch ISO と同一のラベルは使わないで下さい。ブートプロセスが失敗します。
次のセクションに書かれている例を見て、各 ISO イメージのブートエントリをヘッダの下に追加することで設定は完了です。
ブートエントリ
ISO イメージは GRUB をインストールしたのと同じファイルシステムの /boot-isos
ディレクトリに保存していると仮定します。それ以外のディレクトリに保存している場合、loopback
コマンドを使う時に ISO ファイルのパスの前にデバイスの識別子を付ける必要があります。例: loopback loop (hd1,2)$iso_path
。このデバイス識別子は永続的ではないため、このセクションの例では使いません。
以下のように永続的なブロックデバイスの命名を使うことができます。UUID は ISO のファイルシステムに従って置き換えてください:
# define globally (i.e outside any menuentry) insmod search_fs_uuid search --no-floppy --set=isopart --fs-uuid 123-456 # later use inside each menuentry instead loopback loop ($isopart)$iso_path
Arch Linux 月次リリース
Arch Linux の ISO は loopback.cfg を提供しています。
menuentry '[loopback]archlinux-2023.10.14-x86_64.iso' { set iso_path='/boot-isos/archlinux-2023.10.14-x86_64.iso' export iso_path search --set=root --file "$iso_path" loopback loop "$iso_path" root=(loop) configfile /boot/grub/loopback.cfg loopback --delete loop }
archiso も参照。
MemTest86+
Memtest86+ は月次リリースの ISO に含まれています。
menuentry '[loopback]archlinux-2023.03.01-x86_64.iso MemTest86+' { set iso_path='/boot-isos/archlinux-2023.03.01-x86_64.iso' loopback loop $iso_path linux (loop)/boot/memtest86+/memtest.efi }
Archboot
Archboot Homepage を見てください。
menuentry '[loopback]archlinux-2014.11-1-archboot' { set iso_path='/boot-isos/archlinux-2014.11-1-archboot.iso' loopback loop $iso_path linux (loop)/boot/vmlinuz_x86_64 iso_loop_dev=$imgdevpath iso_loop_path=$iso_path initrd (loop)/boot/initramfs_x86_64.img }
Syslinux と memdisk を使う
memdisk モジュールを使うことで、ISO イメージをメモリにロードして、ブートローダーをロードすることができます。イメージファイルをロードしてオペレーティングシステムを実行できるのに十分なメモリ容量が USB ドライブを起動するシステムに存在することを確認してください。
準備
USB ドライブを適切にパーティショニングして Syslinux によってサポートされている fat32 や ext4 などのファイルシステムでパーティションを作成してください。それから、Syslinux をパーティションにインストールします。Syslinux#インストール を参照。
memdisk モジュールのインストール
Syslinux のインストール時に memdisk モジュールはインストールされてないため、手動でインストールする必要があります。Syslinux をインストールしたパーティションを /mnt/
にマウントして memdisk モジュールを Syslinux がインストールされているディレクトリにコピーしてください:
# cp /usr/lib/syslinux/bios/memdisk /mnt/boot/syslinux/
設定
USB ドライブに ISO ファイルをコピーした後、Syslinux の設定ファイルを編集して ISO イメージのメニューエントリを作成してください。ベーシックなエントリは以下のようになります:
boot/syslinux/syslinux.cfg
LABEL some_label LINUX memdisk INITRD /path/to/image.iso APPEND iso
設定オプションについて詳しくは memdisk on Syslinux wiki を見て下さい。
自動化されたツール
- GRUB2 Live ISO Multiboot (GLIM) — GNU/Linux ディストリビューションの ISO がいくつか保存されている VFAT の USB メモリスティックをマルチブート USB ドライブにするための GRUB 設定ファイル一式。
- https://github.com/thias/glim || パッケージが存在しないか AUR で検索
- liveusb-builder — GNU/Linux ディストリビューションのマルチブート USB スティックを作成するスクリプトスイート。
- MultiBootUSB — USB スティックに複数のライブ Linux イメージをインストール/削除できる、CLI と GUI のクロスプラットフォームの Python ソフトウェア。
- Ventoy — ISO/WIM/IMG/VHD(x)/EFI ファイルの起動可能な USB ドライブを作成するためのオープンソースなツール。ventoy では、ディスクを何回もフォーマットする必要はありません。ただ ISO/WIM/IMG/VHD(x)EFI ファイルを USB ドライブにコピーするだけで、それらを直接起動できます。
参照
- GRUB:
- Syslinux: