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== リモート (ターゲット) マシン上で == |
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2024年8月16日 (金) 18:38時点における最新版
この記事は、SSH 接続を介して Arch をリモートでインストールする方法を目的としています。ホストがリモートにある場合、または SSH クライアントのコピー/ペースト機能を使用して Arch インストールを実行する場合は、このアプローチを検討してください。
目次
リモート (ターゲット) マシン上で
Live CD/USB イメージの取得とインストール を介して、ターゲットマシンを live Arch 環境で起動して、ユーザーは root としてログインします。
この時点で、インストールガイド#インターネットへの接続 で提案されている例に従って、ターゲットマシン上にネットワークをセットアップします。
root のデフォルトの Arch パスワードは空であるため、SSH 接続に必要な root パスワードを設定します:
# passwd
/etc/ssh/sshd_config
に PermitRootLogin yes
が設定されていることを確認します。そうでない場合は、これを設定し、OpenSSH デーモン sshd.service
を 再起動 して変更を適用します。
ローカルマシン上で
ローカルマシンで、次のコマンドを使用して SSH 経由でターゲットマシンに接続します:
$ ssh -o StrictHostKeyChecking=no -o UserKnownHostsFile=/dev/null root@ip.address.of.target
ここから、ライブ環境のウェルカムメッセージが表示され、物理キーボードの前に座っているかのようにターゲットマシンを管理できます。この時点で、ライブメディアから Arch をインストールするだけの場合は、インストールガイド に従ってください。破損した既存の Linux インストールを編集することが目的の場合は、既存の Linux からインストール Wiki の記事に従ってください。
ヘッドレスサーバーへのインストール
このセクションでは、キーボード、マウス、ディスプレイのないヘッドレスサーバーへの Arch Linux のインストールについて説明します。cloud-init NoCloud 構成の追加ドライブを使用して、OpenSSH 承認キーとオプションで iwd 接続を自動的に設定します。
Cloud-init 設定ファイルを準備する
必要な cloud-init 設定ファイルは 3 つあります: meta-data
、user-data
、および network-config
meta-data
ファイルは空でも構いません:
$ printf "" > meta-data
user-data
には関連する設定が含まれます。
user-data
#cloud-config users: - name: root ssh_authorized_keys: - ssh-ed25519 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX - ssh-ed25519 YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
ssh-ed25519 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
をパブリック SSH 鍵 に置き換えます。複数のキーを追加するには、上に示したステートメントを繰り返すだけです。
Wi-Fi ネットワークに自動的に接続するには、write_files:
ステートメントを使用して、iwd ネットワーク設定ファイル を正しいディレクトリに作成します。例えば:
user-data
#cloud-config users: - name: root ssh_authorized_keys: - ssh-ed25519 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX - ssh-ed25519 YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY write_files: - content: | [Security] PreSharedKey=aafb192ce2da24d8c7805c956136f45dd612103f086034c402ed266355297295 path: /var/lib/iwd/spaceship.psk runcmd: - systemctl restart iwd.service
cloud-init は、ISO で出荷されたものとは異なるネットワーク構成を作成します。つまり、mDNS レスポンダーと DHCPv6 クライアントが有効になっていません。これを回避するには、network-config
で Cloud-init のネットワーク設定を無効にします:
network-config
version: 2 config: disabled
3 つのファイルがすべて作成されたら、CIDATA
というラベルの付いた ISO 9660 または FAT ボリュームを持つドライブに配置する必要があります。
追加の FAT フォーマットされたドライブの使用
FAT でフォーマットされたドライブを使用してください。meta-data
、user-data
、および network-config
をドライブにコピーし、ファイルシステムの LABEL を {{ic|CIDATA} に変更します}。
公式 ISO を持つドライブに加えて、このドライブをヘッドレスマシンに接続する必要があります。
追加の ISO の使用
libisoburn の xorriso を使用して、cloud-init.iso
ファイルを作成します:
$ xorrisofs -output cloud-init.iso -volid CIDATA -joliet -rational-rock meta-data user-data network-config
cloud-init.iso
を光ディスクに 書き込み して、cloud-init データメディアを準備します。展開オプションが許可する場合は、ISO をそのまま使用します。
USB フラッシュドライブを使用する
インストールイメージが USB フラッシュドライブなどに書き込まれる場合、ドライブに十分なスペースがあれば、cloud-init データを格納する追加のパーティションを作成できます。
dosfstools、mtools、および libisoburn を インストール して下さい。
まず、LABEL を CIDATA
に設定して FAT イメージを作成します:
$ mkfs.fat -C -n CIDATA cloud-init.img 2048
meta-data
ファイルと user-data
ファイルをそのルートにコピーします:
$ mcopy -i cloud-init.img meta-data user-data network-config ::
公式 ISO を再パックして、FAT イメージを 3 番目のパーティションとして含めます:
$ xorriso -indev archlinux-version-x86_64.iso -outdev archlinux-version-x86_64-with-cidata.iso -append_partition 3 0x0c cloud-init.img -boot_image any replay
最後に、USB インストールメディア#ISO をそのまま使う (BIOS と UEFI) に従って、再パックされた ISO (archlinux-version-x86_64-with-cidata.iso
) を使用して USB フラッシュドライブインストールメディアを準備します。
単一のカスタムビルド ISO の使用
あるいは、Archiso を使用してカスタム ISO を作成します。これにより、タイプに関係なく 1 つのドライブのみを使用できます。
relen プロファイルを基礎として使用します。Cloud-init 設定ファイル を airrootfs/var/lib/cloud/seed/nocloud/
に配置し、ISO をビルドします。
インストールメディアから起動する
完了したら、適切な方法を使用して、インストールメディアと cloud-init データメディア (別々の場合) をヘッドレスマシンに展開します。
ヘッドレスマシンの電源を入れ、インストールメディアから live Arch 環境を起動します。ヘッドレスマシンが起動してネットワークに接続するまで、1 分ほど待ちます。
既存のマシン (キーボードとディスプレイ付き) から SSH でヘッドレス サーバー上のライブ Arch 環境に接続し、インストールガイド の説明に従ってインストールを完了します。