「Firefox/設定」の版間の差分
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[[Category:ウェブブラウザ]] |
[[Category:ウェブブラウザ]] |
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− | [[en:Firefox |
+ | [[en:Firefox/Tweaks]] |
− | [[tr:Firefox İpuçları]] |
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{{Related articles start}} |
{{Related articles start}} |
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{{Related|Firefox}} |
{{Related|Firefox}} |
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{{Related|ブラウザプラグイン}} |
{{Related|ブラウザプラグイン}} |
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− | {{Related|Firefox |
+ | {{Related|Firefox/プロファイルを RAM に置く}} |
− | {{Related|Firefox |
+ | {{Related|Firefox/プライバシー}} |
{{Related articles end}} |
{{Related articles end}} |
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− | このページでは |
+ | このページでは、Firefox の高度な設定オプションとパフォーマンスに関する設定を説明します。 |
== パフォーマンス == |
== パフォーマンス == |
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− | Firefox のパフォーマンスを向上させる方法 |
+ | Firefox のパフォーマンスを向上させる方法は次の2つに分けられます: 開発者の意図通りに Firefox の実行中に入力できるパラメータや設定ファイルの変更、そして外部のプログラムやスクリプトを使用する高度な手順。 |
− | {{Note| |
+ | {{Note|以下のオプションは最新版の Firefox でしか利用できない場合があります。}} |
+ | このセクションでは、パフォーマンスの調整に関する Firefox の高度なオプションを扱っています。その他の情報は[http://kb.mozillazine.org/Category:Tweaking_preferences これらの MozillaZine の記事]を参照してください。 |
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− | === Firefox の高度なオプション === |
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− | このセクションではパフォーマンスに関する Firefox の高度なオプションについて説明しています。詳しい情報は [http://kb.mozillazine.org/Category:Tweaking_preferences Mozillazine フォーラムの投稿] を見て下さい。 |
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+ | === パフォーマンス設定を変更する === |
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− | ==== OpenGL Off-Main-Thread Compositing (OMTC) の有効化 ==== |
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+ | Firefox は、ご使用のコンピューターに最適な設定を自動的に使用します [https://support.mozilla.org/ja/kb/performance-settings] |
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− | {{Warning|特定のハードウェアで OpenGL OMTC が無効になる場合、おそらく安定に問題があったり、システムリソースの消費が激しかったり、ドライバーにバグが存在するなどの可能性があります。強制的に有効化するときは自己責任で行って下さい。}} |
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− | {{Note|Firefox バージョン 40 から基本的なソフトウェア OMTC はデフォルトで有効になります。}} |
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+ | これらの設定は、''設定'' ページで、あるいは {{ic|about:config}} 内で手動で {{ic|dom.ipc.processCount}} の値を {{ic|1-8}} に、{{ic|browser.preferences.defaultPerformanceSettings.enabled}} を {{ic|false}} に変更することで行うことができます。 |
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− | OpenGL OMTC が有効になっているかどうか確認するには、{{ic|about:support}} を開いて "Graphics" セクションの "GPU Accelerated Windows" を見ます。"0/1 Basic (OMTC)" (または 0/2) と表示されている場合、OpenGL OMTC は無効になっています。"1/1 OpenGL (OMTC)" (または 1/2 や 2/2) となっている場合、有効です。 |
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+ | この設定を手動で設定して、ローエンドデバイスのメモリ使用量を減らしたりすることもできます。 |
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− | OpenGL OMTC を有効にするには {{ic|about:config}} を開いて以下を設定します: |
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− | * layers.acceleration.force-enabled true |
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− | * layers.offmainthreadcomposition.enabled true (default) |
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+ | 以下の場合では、現在の[[ユーザー]]の '''Content process limit''' は 4 に増加されています: |
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− | Firefox を再起動することで変更が適用されます。 |
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+ | {{hc|$ ps -e {{!}} grep 'Web Content'| |
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− | Firefox の OMTC に関する詳細は次のページにあります: https://wiki.mozilla.org/Platform/GFX/OffMainThreadCompositing |
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+ | 13991 tty1 00:00:04 Web Content |
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+ | 14027 tty1 00:00:09 Web Content |
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+ | 14031 tty1 00:00:20 Web Content |
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+ | 14040 tty1 00:00:26 Web Content |
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+ | }} |
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− | + | === WebRender === |
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+ | WebRender は、Rust で書かれた、GPU でアクセラレートされた高パフォーマンスな 2D レンダリングエンジンです。Firefox と [[Wikipedia:ja:Servo|Servo]] ブラウザエンジンプロジェクトで使用されているコンポジタです。Firefox 93 の時点では、全ユーザに対してデフォルトで有効化されています。また、ハードウェアが[https://searchfox.org/mozilla-central/rev/2b3f6e5bf3ed0f13a08d0efbafeca57df6616ffa/gfx/webrender_bindings/WebRenderAPI.cpp#141 最低でも OpenGL 3.0 か OpenGL ES 3.0 (2021年4月の時点) をサポートし]、かつ[https://searchfox.org/mozilla-central/source/widget/gtk/GfxInfo.cpp#680 最低限のドライバ要件を満たす]場合においてはデフォルトでハードウェアレンダリングが使用されます。システムがこれらの要件を満たさない場合は、[https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1601053 Software Webrender] を使用するソフトウェアレンダリングにフォールバックします。 |
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− | 高度なネットワーク設定は {{ic|about:config}} ページから変更できます (''network'' を検索してみてください)。 |
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+ | あなたのマシンと最新のドライバでレンダリングの問題が発生する場合、{{ic|about:config}} で {{ic|gfx.webrender.software}} プリファレンスを {{ic|true}} に設定することで Software Webrender を強制的に有効化することができます。 |
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− | {| class="wikitable" |
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− | |+ 推奨値 |
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− | ! 設定名 || 値 || 説明 |
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− | |- |
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− | | network.http.pipelining || true || 通常接続で [http://www-archive.mozilla.org/projects/netlib/http/pipelining-faq.html pipelining] を有効にします。 |
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− | |- |
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− | | network.http.proxy.pipelining || true || プロキシ接続で pipelining を有効にします。 |
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− | |} |
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+ | {{Warning|WebRender のハードウェアレンダリングは、[https://github.com/servo/webrender/wiki/Driver-issues 安定性、レンダリング出力、そしてパフォーマンスに関する深刻な問題]により、多くの GPU とドライバにおいて無効化されています。あなたのハードウェアで無効化されている場合、ハードウェアレンダリングを強制することは推奨されていません。}} |
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− | ==== アンチフィッシングの無効化 ==== |
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− | {{Note|Deleting files from your profile folder is potentially dangerous, so it is recommended that you back it up first.}} |
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+ | === ディスクキャッシュの無効化 === |
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− | Firefox のアンチフィッシング機能は Firefox の起動や終了を遅くすることがあります。問題は Firefox が [[Sqlite]] データベースを使っており、何度も使用しているうちにデータベースが巨大に成長することで読み書きが遅くなるのが原因です。どのサイトが怪しいのか Firefox に知らせてもらう必要がないと感じたのならば、機能を無効にすることが可能です: |
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+ | 読み込まれた全てのオブジェクト (HTML ページ、JPEG 画像、CSS スタイルシート、GIF バナー) は、今後ダウンロードせずに使用できるようにするために Firefox のキャッシュに保存されます。これらのオブジェクトのうちほんの一部だけ (通常、約 30 %) が再利用されると推定されます。これは、オブジェクトの有効期限が非常に短いことや、ページの更新、またはユーザの操作 (既に開いたページに戻らずに新しいページを開くこと) が原因です。Firefox のキャッシュはメモリキャッシュとディスクキャッシュに分割されており、後者ではディスクへの書き込みが頻繁に発生します: 新しく読み込まれたオブジェクトはメモリに書き込まれ、古いオブジェクトは削除されます。 |
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− | * 設定のセキュリティタブで次のオプションをオフにしてください: ''"攻撃サイトとして報告されているサイトをブロックする"'' と ''"偽装サイトとして報告されているサイトをブロックする"''。 |
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+ | 別のアプローチは {{Ic|about:config}} の設定を使用することです: |
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− | * プロファイルフォルダ ({{ic|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/}}) に存在する {{ic|urlclassifier}} から始まるファイルを全て削除してください: |
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− | $ rm -i ~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/urlclassifier* |
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+ | * {{Ic|browser.cache.disk.enable}} を {{ic|false}} に設定する。 |
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− | :上記のファイルは Firefox によって再作成されることがありますが、初期サイズから大きく成長することはなくなります。 |
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+ | * {{Ic|browser.cache.memory.enable}} が {{ic|true}} に設定されていることを確認する。このオプションに関する詳細は [http://kb.mozillazine.org/Browser.cache.memory.enable browser.cache.memory に関する Mozilla 記事]で見られます。 |
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+ | * {{Ic|browser.cache.memory.capacity}} という名前のエントリを追加し、確保したいサイズを KB 単位で設定してください。あるいは、{{ic|-1}} に設定すると、[http://kb.mozillazine.org/Browser.cache.memory.capacity#-1 自動的に]キャッシュサイズが選択されます (この手順をスキップすると、{{ic|-1}} に設定することと同じになります)。 |
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+ | ** "自動的な" サイズ選択は、8GB 以下のメモリしか搭載していないシステムに対する設定のみを含む10年前のテーブルに基づいています。次の式はこのテーブルに非常に近く、Firefox のキャッシュをより動的に設定するために使用できます: {{ic|41297 - (41606 / (1 + ((RAM / 1.16) ^ 0.75)))}} (ただし、{{ic|RAM}} は GB 単位で、結果は KB 単位です)。 |
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+ | この方法にはいくつかの欠点があります: |
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− | ==== urlclassifier3.sqlite が作成されないようにする ==== |
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− | 上述のように {{ic|urlclassifier*}} ファイルを全て削除しても、一定期間後に {{ic|urlclassifier3.sqlite}} のサイズがまた増加することがあります。将来的にサイズが増加しないようにするシンプルな解決法: |
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+ | * ブラウザがクラッシュした場合や再起動した場合、現在閲覧しているウェブページのコンテンツが失われますが、[[anything-sync-daemon]] や同様の定期的な同期スクリプトを使用することで、キャッシュが定期的にドライブにコピーされるようにすることで回避できます。 |
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− | $ cd ~/.mozilla/firefox/<profile_dir> |
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+ | * 設定は各ユーザに個別に設定する必要があります。 |
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− | $ echo "" > urlclassifier3.sqlite |
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− | $ chmod 400 urlclassifier3.sqlite |
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+ | === ディスクキャッシュを RAM に移動 === |
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− | ファイルを空にして読み取り専用にすることで Firefox から書き込めないようになります。 |
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+ | 別の方法は、"ディスク" キャッシュを RAM ディスクに移動することです。これにより、上記 2 つの中間の解決策が得られます。キャッシュは Firefox の実行中 (Firefox のクラッシュリカバリを含む) は保持され、再起動 (OS のクラッシュを含む) すると破棄されます。 |
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− | ==== OCSP 検証の無効化 ==== |
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− | OCSP バリデーションは、Firefox が新しいサーバーに接続 (HTTPS) するたびに [http://news.netcraft.com/archives/2013/04/16/certificate-revocation-and-the-performance-of-ocsp.html 遅延を発生させる] ことがあります。特に、HTTPS を使用するページにウェブガジェットが含まれていた場合、一つの URL で複数の接続が発生することになり、事態を悪化させます。 |
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+ | これを行うには、{{Ic|about:config}} を開き、{{Ic|browser.cache.disk.parent_directory}} を {{ic|/run/user/''UID''/firefox}} に設定します。ここで、{{ic|''UID''}} は、{{ic|id -u}} を実行することで取得できるユーザーの ID です。 |
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− | * 設定 -> 詳細 -> 証明書にある次のオプションをオフにしてください: ''"OSCP レスポンダに問い合わせてデジタル証明書の有効性をリアルタイムに確認する"''。 |
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+ | {{Ic|about:cache}} を開いて、新しいディスクキャッシュの場所を確認してください。 |
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− | {{Warning|OCSP を無効化した場合、中間者攻撃から無防備になります。Wi-Fi や VPN などの攻撃されるおそれがある接続を使用する場合は、OSCP はオンのままにしておくことが強く推奨されます。}} |
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+ | === セッションを保存する間隔を長くする === |
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− | ==== ディスクキャッシュの無効化 ==== |
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− | ロードされたオブジェクト (html ページ、jpeg 画像、css スタイルシート、gif バナー) はすべて Firefox キャッシュに保存され、同じオブジェクトを今度使用するときにロードすることで、もう一度サーバーからダウンロードする必要を省きます。しかしながら、実際に再利用されるオブジェクトはごくわずかに限られています (通常は 30% ほど)。これはオブジェクトの有効期間が短すぎたり、アップデートがあったり、もしくは、単純にユーザーが行う行動 (訪問済みのページではなく新しいページをロードするなど) が原因であったりします。Firefox のキャッシュはメモリキャッシュとディスクキャッシュに分けられており、ディスクキャッシュを使用している場合、オブジェクトがロードされる度にディスクに書き込みが行われ、また、同時に古いオブジェクトの削除もされるために、頻繁にディスクの書き込みが発生します。 |
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+ | Firefox は現在のセッションの状態 (開かれている URL、cookie、履歴、フォームデータ) を定期的にディスク上に保存します。これは、Firefox がクラッシュした場合に以前のセッションを回復するために使用されます。 |
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− | * Turn on the following option under the advanced tab in preferences -> Network -> Validation: ''"Override automatic cache management"'' and specify zero in ''"Limit cache to"''. |
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+ | デフォルトの設定では、15 秒おきにセッションが保存されます。その結果、頻繁にディスクアクセスが発生します。 |
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+ | 例えば、保存間隔を 10 分 (600000 ミリ秒) に増やすには、{{ic|about:config}} で {{ic|browser.sessionstore.interval}} を {{ic|600000}} に変更してください。 |
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− | ==== セッションを保存する間隔を長くする ==== |
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− | Firefox のセッションは15秒ごとに現在の状態 (開かれている url、cookie、履歴とブックマーク) を自動的に保存しています。これはユーザーが必要とするところよりも少し頻繁すぎる嫌いがあり、頻繁にディスクアクセスを発生させています。 |
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+ | この機能を完全に無効化するには、{{ic|browser.sessionstore.resume_from_crash}} を {{ic|false}} に変更してください。 |
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− | セッションの保存間隔の設定は {{ic|about:config}} ページから変更できます (''sessionstore'' を検索してください)。 |
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+ | === プロファイルの SQLite データベースのデフラグ === |
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− | * browser.sessionstore.interval 300000 |
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+ | {{Warning|以下の方法では、セッションが正しく保存されなかった場合などに、データベースが破壊されてしまう可能性があります。}} |
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− | ==== 即座にページをレンダリング ==== |
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− | Mozilla applications render web pages incrementally - they display what's been received of a page before the entire page has been downloaded. Since the start of a web page normally doesn't have much useful information to display, Mozilla applications will wait a short interval before first rendering a page. This preference controls that interval. Note that if you are on slower connections (dial up) changing this setting might make web pages load for longer times even though the page appears faster. |
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+ | Firefox はブックマーク、履歴、パスワードを SQLite データベースに保存します。SQLite データベースは時間の経過とともに断片化し、あちこちに空きスペースが現れます。ただし、データベースをチェックして最適化する管理プロセスがないため、これらの要因により最終的にパフォーマンスが低下します。起動やその他のブックマークや履歴関連のタスクを改善する良い方法は、これらのデータベースから未使用の領域をデフラグしてトリミングすることです。 |
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− | This setting can be created in the {{ic|about:config}} page as |
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+ | Firefox が実行されて'''いない'''時に {{Pkg|profile-cleaner}} を使うことでデフラグを行えます: |
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− | * nglayout.initialpaint.delay with a value of 0. |
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+ | {| class="wikitable" |
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− | === その他の設定 === |
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+ | |+ profile-cleaner の使用例: |
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− | このセクションでは Firefox のパフォーマンスを向上させるその他の設定を説明しています。 |
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+ | ! SQLite データベース || デフラグ前のサイズ || デフラグ後のサイズ || % 変化 |
||
+ | |- |
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+ | |urlclassifier3.sqlite|| 37 M || 30 M || 19 % |
||
+ | |- |
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+ | |places.sqlite || 16 M || 2.4 M || 85 % |
||
+ | |- |
||
+ | |} |
||
+ | Firefox の最近のバージョンでは、ページのロードが遅くなったりプロファイルの破損の原因となる places データベースをデフラグ・最適化するツールが用意されています。このツールを使うには {{ic|about:support}} ページを開いてください。{{ic|Places データベース}} の下にある {{ic|完全性を検証}} ボタンを押してください。 |
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− | ==== Firefox の追跡防止オプションの有効化 ==== |
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− | Firefox には [https://support.mozilla.org/en-US/kb/tracking-protection-firefox 追跡防止] のオプションが存在します。{{ic|about:config}} から設定することで有効にできます: |
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+ | === tmpfs 経由でプロファイル全体を RAM にキャッシュする === |
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− | * privacy.trackingprotection.enabled true |
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+ | システムにメモリに余裕がある場合は、{{ic|tmpfs}} を使用して [[Firefox/プロファイルを RAM に置く|プロファイルディレクトリ全体をキャッシュ]]することができ、これにより Firefox の応答性が向上する可能性があります。 |
||
− | プライバシーを守る以外にも、[http://venturebeat.com/2015/05/24/firefoxs-optional-tracking-protection-reduces-load-time-for-top-news-sites-by-44/ 追跡防止] を有効化するとロード時間が 44% 短くなるという効果があります。 |
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+ | === Pocket の無効化 === |
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− | ==== UPX で Firefox バイナリを圧縮して起動時間を短縮 ==== |
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− | [http://upx.sourceforge.net/ UPX] は高速な伸長をサポートしている実行可能ファイル圧縮ツールであり、メモリのオーバーヘッドを減らします。[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|upx}} パッケージで[[インストール]]できます。 |
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+ | Pocket サービスを使用しない場合、{{ic|about:config}} で {{ic|extensions.pocket.enabled}} を ''false'' に設定することで無効にできます。 |
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− | {{ic|upx}} を使用して Firefox の実行可能ファイルを圧縮する前に、バイナリのバックアップを作成してください: |
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− | # cp /usr/lib/firefox/firefox /usr/lib/firefox/firefox.backup |
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+ | == 外観 == |
||
− | Finally, invoke {{ic|upx}}, applying the best possible compression level: |
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− | # upx --best /usr/lib/firefox/firefox |
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+ | === フォント === |
||
− | ==== プロファイルの SQLite データベースのデフラグ ==== |
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− | {{Warning|This procedure may damage the databases in such a way that sessions are not saved properly.}} |
||
+ | [[フォント設定]] を参照してください。 |
||
− | In Firefox 3.0, bookmarks, history, passwords are kept in an SQLite databases. SQLite databases become fragmented over time and empty spaces appear all around. But, since there are no managing processes checking and optimizing the database, these factors eventually result in a performance hit. A good way to improve start-up and some other bookmarks and history related tasks is to defragment and trim unused space from these databases. |
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+ | ==== DPI の値を設定する ==== |
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− | {{AUR|profile-cleaner}} does just this. |
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+ | システムの DPI が 96 を下回っている場合、この値を変更することで Firefox におけるフォントの見た目を改善することができます。デフォルトでは、Firefox は DPI の値として 96 を使用します。システムの DPI が 96 を上回っている場合にのみ、システムの DPI が使用されます。システムの DPI をその値に依らずに強制するには、アドレスバーに {{ic|about:config}} と打ち込み、{{ic|layout.css.dpi}} を '''0''' に設定してください。 |
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− | {| class="wikitable" |
||
− | |+ Sample size differences comparison |
||
− | ! SQLite database || Size Before || Size After || % change |
||
− | |- |
||
− | |urlclassifier3.sqlite|| 37 M || 30 M || 19 % |
||
− | |- |
||
− | |places.sqlite || 16 M || 2.4 M || 85 % |
||
− | |- |
||
− | |} |
||
+ | 上記の設定は Firefox のユーザーインターフェイスの DPI 設定にしか影響を与えないことに注意してください。ウェブページのコンテンツの DPI は 96 のままであり、そのせいで見た目が悪くなったり、高解像度のディスプレイにおいては表示が小さくなりすぎてしまう場合があります。解決策は、{{ic|layout.css.devPixelsPerPx}} を、システムの DPI を 96 で割った値に設定することです。例えば、システムの DPI が 144 である場合、値は 144/96 = 1.5 です。{{ic|layout.css.devPixelsPerPx}} を '''1.5''' に設定すれば、ウェブページのコンテンツは 144 の DPI を使用するようになり、見た目がうんと良くなります。 |
||
− | ==== tmpfs でプロファイルを RAM にキャッシュ ==== |
||
− | システムにメモリが余っている場合、{{ic|tmpfs}} を使って[[Firefox Ramdisk|プロファイルディレクトリ全体をキャッシュ]]することができます。そうすると Firefox のレスポンスが高まります。 |
||
+ | Firefox 103 より後のリリースでこれを行うとフォントが大きくなりすぎてしまう場合、{{ic|browser.display.os-zoom-behavior}} を 0 に設定してください。次に、{{ic|about:config}} の検索バーに {{ic|ui.textScaleFactor}} と打ち込み、'整数値' ('number') の横の丸ボタンを選択し、プラスのボタンをクリックしてこの設定キーを追加し、そのキーに対して {{ic|layout.css.devPixelsPerPx}} の 100 倍の値を設定してください。例えば、{{ic|layout.css.devPixelsPerPx}} が 1.25 に設定されている場合、{{ic|ui.textScaleFactor}} は 125 にする必要があります。 |
||
− | == 外観 == |
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− | === フォント === |
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− | 次の記事を参照してください: [[フォント設定]] |
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+ | HiDPI ディスプレイに関する情報は [[HiDPI#Firefox]] を、DPI の計算については [https://www.sven.de/dpi/] を参照してください。 |
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− | ==== DPI の値の設定 ==== |
||
− | Modifying the following value can help improve the way fonts looks in Firefox if the system's DPI is below 96. Firefox, by default, uses 96 and only uses the system's DPI if it is a higher value. To force the system's DPI regardless of its value, type {{ic|about:config}} into the address bar and set {{ic|layout.css.dpi}} to '''0'''. |
||
+ | ==== Microsoft Windows のデフォルトのフォント設定 ==== |
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− | Note that the above method only affects the Firefox user interface's DPI settings. Web page contents still use a DPI value of 96, which may look ugly or, in the case of high-resolution displays, may be rendered too small to read. A solution is to change {{ic|layout.css.devPixelsPerPx}} to system's DPI divided by 96. For example, if your system's DPI is 144, then the value to add is 144/96 = 1.5. Changing {{ic|layout.css.devPixelsPerPx}} to '''1.5''' makes web page contents use a DPI of 144, which looks much better. |
||
+ | 以下は、Firefox が Microsoft Windows にインストールされた場合のデフォルトのフォント設定です。多くのウェブサイトは Microsoft のフォントを使っています。 |
||
− | 高解像度ディスプレイについての情報は [[HiDPI#Firefox]] を参照してください。 |
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− | ==== Microsoft Windows のデフォルトフォント設定 ==== |
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− | 以下は Firefox を Microsoft Windows にインストールした時のデフォルトフォント設定です。多くのウェブサイトは Microsoft フォントを使っています。 |
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{{bc| |
{{bc| |
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Proportional: Serif Size (pixels): 16 |
Proportional: Serif Size (pixels): 16 |
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155行目: | 132行目: | ||
=== 一般的なユーザーインターフェイスの CSS 設定 === |
=== 一般的なユーザーインターフェイスの CSS 設定 === |
||
− | Firefox のユーザーインターフェイスは {{ic|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/}} 内の {{ic|userChrome.css}} や {{ic|userContent.css}} ファイルを編集することで変更することができます (''profile_dir'' は ''hash.name'' という形式を取っており、''hash'' は8文字のランダムな文字列です。プロファイルの ''name'' は通常 ''default'' となっています)。 |
||
+ | Firefox のユーザーインターフェイスは、{{ic|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/}} 内の {{ic|userChrome.css}} と {{ic|userContent.css}} を編集することで変更することができます (''profile_dir'' は ''hash.name'' という形式であり、''hash'' は見た目はランダムな8文字の文字列で、プロファイルの ''name'' は通常、''default'' です)。[https://support.mozilla.org/ja/kb/profiles-where-firefox-stores-user-data#w_purohuairunotan-shifang Firefox のドキュメント]で説明されている通り、 URL バーに {{ic|about:support}} と入力し、{{ic|アプリケーション基本情報}} セクションの {{ic|プロファイルディレクトリー}} を探せば、実際のプロファイル名を知ることができます。 |
||
− | {{Note|The {{ic|chrome/}} folder and {{ic|userChrome.css}}/{{ic|userContent.css}} files may not necessarily exist, so they may need to be created.}} |
||
+ | |||
+ | {{Note| |
||
+ | * {{ic|chrome/}} フォルダと {{ic|userChrome.css}}/{{ic|userContent.css}} ファイルは必ずしも存在しているとは限りません。なので、作成する必要があるかもしれません。 |
||
+ | * {{ic|about:config}} で {{ic|toolkit.legacyUserProfileCustomizations.stylesheets}} を有効化しておかなければなりません。 |
||
+ | }} |
||
+ | |||
+ | このセクションでは、ウェブページではなく Firefox のユーザーインターフェイスを変更する {{ic|userChrome.css}} のみを扱います。 |
||
+ | |||
+ | ==== インターフェイスのフォントを変更する ==== |
||
− | この |
+ | この設定はグローバルな GTK フォントの設定をオーバーライドします。ウェブページには影響を与えず、Firefox のユーザーインターフェイスだけが変更されます: |
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userChrome.css| |
||
− | ==== フォントの変更 ==== |
||
− | この設定はグローバルな GTK+ のフォント設定を上書きします。ウェブページには影響を与えません、ユーザーインターフェイスのフォントだけが変更されます: |
||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css| |
||
* { |
* { |
||
font-family: "FONT_NAME"; |
font-family: "FONT_NAME"; |
||
169行目: | 152行目: | ||
}} |
}} |
||
− | ==== ボタンアイコン |
+ | ==== ボタンのアイコンを非表示にする ==== |
+ | |||
− | テキストボタンを有効化: |
||
+ | テキストのみのボタンを有効化します: |
||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css| |
||
+ | |||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userChrome.css| |
||
.button-box .button-icon { |
.button-box .button-icon { |
||
display: none; |
display: none; |
||
177行目: | 162行目: | ||
}} |
}} |
||
− | ==== 様々なタブボタン |
+ | ==== 様々なタブのボタンを非表示にする ==== |
− | These settings hide the arrows that appear to the horizontal edges of the tab bar, the button that toggles the "all tabs" drop-down list, and the plus sign button that creates a new tab. |
||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css|<nowiki> |
||
− | /* Tab bar */ |
||
+ | 以下の設定はタブバーの縁で表示される矢印、全てのタブのドロップダウンリストを切り替えるボタン、新しいタブを作成するプラス記号を非表示にします: |
||
− | .tabbrowser-strip *[class^="scrollbutton"] { |
||
+ | |||
− | /* Hide tab scroll buttons */ |
||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userChrome.css|<nowiki> |
||
+ | /* タブバー */ |
||
+ | |||
+ | toolbarbutton#scrollbutton-up, toolbarbutton#scrollbutton-down { |
||
+ | /* タブのスクロールボタンを隠す */ |
||
display: none; |
display: none; |
||
} |
} |
||
− | . |
+ | .browser-toolbar > * #alltabs-button { |
+ | /* タブのドロップダウンリストを隠す */ |
||
− | /* Hide tab drop-down list */ |
||
display: none; |
display: none; |
||
} |
} |
||
− | . |
+ | .browser-toolbar > * #new-tab-button { |
+ | /* 新しいタブを開くボタンを隠す */ |
||
− | /* Hide new-tab button */ |
||
display: none; |
display: none; |
||
}</nowiki> |
}</nowiki> |
||
199行目: | 186行目: | ||
==== 水平タブ ==== |
==== 水平タブ ==== |
||
+ | |||
− | タブバーをブラウザウィンドウの側面に横に並べて表示するには: |
||
+ | タブバーをブラウザウィンドウの側面に水平に積み重ねて配置するには: |
||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css| |
||
+ | |||
− | /* Display the tabbar on the left */ |
||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userChrome.css| |
||
+ | /* タブバーを左に表示する */ |
||
#content > tabbox { |
#content > tabbox { |
||
-moz-box-orient: horizontal; |
-moz-box-orient: horizontal; |
||
209行目: | 198行目: | ||
-moz-box-orient: vertical; |
-moz-box-orient: vertical; |
||
/* |
/* |
||
− | * |
+ | * ここには -moz-scrollbars-vertical を設定することもできますが、 |
+ | * そうするとスクロールバーが常に表示されるようになってしまいます。 |
||
− | * but then the scrollbar will *always* be visible. this way |
||
+ | * 以下のように設定することで、スクロールバーを表示しないようにし、 |
||
− | * there is never a scrollbar, so it behaves like the tab bar |
||
+ | * 通常のタブバーのように振る舞わせます。 |
||
− | * normally does |
||
*/ |
*/ |
||
overflow: -moz-scrollbars-none; |
overflow: -moz-scrollbars-none; |
||
219行目: | 208行目: | ||
.tabbrowser-tabs { |
.tabbrowser-tabs { |
||
-moz-box-orient: horizontal; |
-moz-box-orient: horizontal; |
||
− | min-width: 20ex; /* |
+ | min-width: 20ex; /* この値を増やしても良いです */ |
-mox-box-pack: start; |
-mox-box-pack: start; |
||
-moz-box-align: start; |
-moz-box-align: start; |
||
236行目: | 225行目: | ||
}} |
}} |
||
− | ==== |
+ | ==== タイトルバーとウィンドウの枠を非表示にする ==== |
+ | |||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css| |
||
+ | タイトルバーをタブバーに置き換えるには、{{ic|about:config}} で {{ic|browser.tabs.drawInTitlebar}} を有効化してください。 |
||
+ | |||
+ | または、"メニュー"、"カスタマイズ" の順に進み、左下隅に "タイトルバー" という名前のチェックボックスを見つけます。 チェックを外します。チェックボックスがない場合は、{{ic|XDG_CURRENT_DESKTOP}} 環境変数が正しく設定されているか、{{ic|MOZ_GTK_TITLEBAR_DECORATION}} 環境変数が "client" に設定されていることを確認してください。 |
||
+ | |||
+ | ===== KDE でタイトルバーのみを非表示にする ===== |
||
+ | |||
+ | 上記の設定では、Firefox は KDE で最小化/最大化/閉じるボタンをタブバーに追加しますが、タイトルバーはそのまま残ります。 |
||
+ | |||
+ | それを右クリックし、"More Actions > Configure Special Application Settings" を選択して削除できます。そこに "タイトルバーとフレームなし" の新しいプロパティを追加し、それを有効にすることを忘れないでください。"はい" を選択する必要があります。 (タイトルバーがなくなった後でルールを変更するには、''System settings'' > ''Window Management'' > ''Window Rules'' に移動します。) |
||
+ | |||
+ | ただし、それではフレームも消えてしまいますので、基本的にウィンドウサイズの変更はできません。 別の方法として、''System settings'' > ''Application Style'' > ''Window Decorations'' に移動し、''Breeze'' を選択して設定を変更します。 最後のタブ ''Window-Specific Overrides'' で、新しいものを追加します。 名前を取得するには、''Detect Window Properties'' ボタンを使用します。または、Firefox だけでなく、すべてのウィンドウに対してこのオーバーライドを設定する場合は、正規表現フィールドにドット (.) を入力できます。 その後、''Decoration Options'' を設定して、タイトル バーのみを非表示にします。 |
||
+ | |||
+ | ==== ブックマークツールバーを自動で非表示にする ==== |
||
+ | |||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userChrome.css| |
||
#PersonalToolbar { |
#PersonalToolbar { |
||
visibility: collapse !important; |
visibility: collapse !important; |
||
247行目: | 251行目: | ||
}} |
}} |
||
− | ==== サイドバーの幅の制限を |
+ | ==== サイドバーの幅の制限を無くす ==== |
+ | |||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css| |
||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userChrome.css| |
||
− | /* remove maximum/minimum width restriction of sidebar */ |
||
+ | /* サイドバーの最大/最小幅の制限を無くす */ |
||
#sidebar { |
#sidebar { |
||
max-width: none !important; |
max-width: none !important; |
||
255行目: | 260行目: | ||
} |
} |
||
}} |
}} |
||
+ | |||
+ | ==== GTK ダークテーマで入力フィールドが読めない ==== |
||
+ | |||
+ | [[GTK]] ダークテーマを使用している場合に、入力フィールドとテキストフィールドが読めないインターネットのページに遭遇することがあります (例えば、白い背景に白いテキスト、暗い背景に黒いテキストのテキスト入力フィールド)。これは、サイトが背景色またはテキスト色のいずれかのみを設定し、Firefox がテーマからもう一方を取得するために発生する可能性があります。Firefox が Web ページでテーマの色と暗いテーマをそれぞれ使用しないようにするには、{{ic|about:config}} で {{ic|browser.display.use_system_colors}} と {{ic|widget.content.allow-gtk-dark-theme}} が {{ic|false}} に設定されていることを確認してください。 |
||
+ | |||
+ | この変更で問題が解決しなかった場合は、{{ic|about:config}} で {{ic|widget.content.gtk-theme-override}} という名前の新しい文字列を追加し、それに {{ic|Breeze:light}} や {{ic|Adwaita:light}} といったライトテーマを設定することにより、Firefox を GTK ライトテーマで起動することができます。 |
||
+ | |||
+ | ===== 入力フィールドの色を CSS でオーバーライドする ===== |
||
+ | |||
+ | {{Note|1=関連するバグは 68 から解決されています。 [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1527048#c44]}} |
||
+ | |||
+ | [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/text-contrast-for-dark-themes/ Text Contrast for Dark Themes] 拡張機能は、コントラストを維持するために必要に応じて他の色を設定します。 |
||
+ | |||
+ | あるいは、{{ic|userContent.css}} または [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/styl-us/ stylus アドオン]を使用して、すべての Web ページに標準の色を明示的に設定してください。スタイルシートは通常、{{ic|chrome/userContent.css}} のプロファイルフォルダー (パスについては {{ic|about:profiles}} にアクセスしてください) にありますが、そうでない場合はそこに作成できます。 |
||
+ | |||
+ | 以下は、入力フィールドを標準の黒のテキスト/白の背景に設定します。色が意図した通りに表示されるように、表示されているサイトで両方をオーバーライドできます: |
||
+ | |||
+ | {{Note|{{ic|urlbar}} と {{ic|searchbar}} を {{ic|white}} にしたい場合は、最初の2つの {{ic|:not}} css セレクタを削除してください。}} |
||
+ | |||
+ | {{bc|1= |
||
+ | input:not(.urlbar-input):not(.textbox-input):not(.form-control):not([type='checkbox']):not([type='radio']), textarea, select { |
||
+ | -moz-appearance: none !important; |
||
+ | background-color: white; |
||
+ | color: black; |
||
+ | } |
||
+ | |||
+ | #downloads-indicator-counter { |
||
+ | color: white; |
||
+ | } |
||
+ | }} |
||
+ | |||
+ | ===== GTK テーマを変更する ===== |
||
+ | |||
+ | ウェブコンテンツと UI の両方で Firefox にライトテーマ (例えば Adwaita) を強制させる方法は、[[GTK#テーマ]] を見てください。 |
||
+ | |||
+ | ===== コンテンツ処理のみに対して GTK テーマを変更する ===== |
||
+ | |||
+ | ウェブコンテンツのみに対して Firefox にライトテーマ (例えば Adwaita) を使用させるには: |
||
+ | |||
+ | # アドレスバーに {{ic|about:config}} と打ち込む。 |
||
+ | # {{ic|widget.content.gtk-theme-override}} という新しい文字列型のエントリを作成する。 |
||
+ | # レンダリングに使用するライトテーマを設定する (例えば {{ic|Adwaita:light}})。 |
||
+ | # Firefox を再起動する。 |
||
=== ウェブコンテンツの CSS 設定 === |
=== ウェブコンテンツの CSS 設定 === |
||
+ | |||
このセクションではウェブコンテンツに CSS のカスタムルールを追加できる {{ic|userContent.css}} ファイルについて扱います。このファイルへの変更はブラウザの再起動時に適用されます。 |
このセクションではウェブコンテンツに CSS のカスタムルールを追加できる {{ic|userContent.css}} ファイルについて扱います。このファイルへの変更はブラウザの再起動時に適用されます。 |
||
− | + | 頻繁に使うウェブサイトに小さな修正を加えたり個人的なスタイルを適用することが可能です。人気のウェブサイトのカスタムスタイルシートは [https://userstyles.org/ userstyles.org] などから手に入れることができます。[https://addons.mozilla.org/firefox/addon/superusercontent/ superUserContent]{{Dead link|2020|03|29|status=404}} などのアドオンをインストールしてテーマを管理することが可能です。このアドオンは {{ic|chrome/userContent.css.d}} ディレクトリを作成してページが更新されたときに中に入っている CSS ファイルに変更を適用します。 |
|
− | ==== 他の CSS ファイル |
+ | ==== 他の CSS ファイルをインポートする ==== |
+ | |||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css| |
||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userContent.css| |
||
@import url("./imports/some_file.css"); |
@import url("./imports/some_file.css"); |
||
}} |
}} |
||
− | ==== ドメインの特定部位をブロック ==== |
+ | ==== ドメインの特定部位をブロックする ==== |
+ | |||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css| |
||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userContent.css| |
||
@-moz-document domain(example.com) { |
@-moz-document domain(example.com) { |
||
div#header { |
div#header { |
||
275行目: | 326行目: | ||
}} |
}} |
||
− | ==== PDF ファイルのリンクの後ろに [pdf] を追加 ==== |
+ | ==== PDF ファイルのリンクの後ろに [pdf] を追加する ==== |
+ | |||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css|<nowiki> |
||
+ | {{hc|~/.mozilla/firefox/''profile''/chrome/userContent.css|<nowiki> |
||
− | /* add '[pdf]' next to links to PDF files */ |
||
+ | /* PDF ファイルのリンクの後ろに [pdf] を追加する */ |
||
a[href$=".pdf"]:after { |
a[href$=".pdf"]:after { |
||
font-size: smaller; |
font-size: smaller; |
||
284行目: | 336行目: | ||
}} |
}} |
||
+ | ==== 広告をブロックする ==== |
||
− | ==== リンクにマウスが乗ったときに画面下に URL を表示 ==== |
||
− | {{hc|~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css| |
||
− | a[href]:hover { |
||
− | text-decoration: none !important; |
||
− | } |
||
+ | {{ic|userContent.css}} を使って広告をブロックする方法については [http://www.floppymoose.com floppymoose.com] にサンプルがあります。 |
||
− | a[href]:hover:after { |
||
− | content: attr(href); |
||
− | position: fixed; left: 0px; bottom: 0px; |
||
− | padding: 0 2px !important; |
||
− | max-width: 95%; overflow: hidden; |
||
− | white-space: nowrap; text-overflow: ellipsis; |
||
− | font:10pt sans-serif !important; |
||
− | background-color: black !important; |
||
− | color: white !important; |
||
− | opacity: 0.7; |
||
− | z-index: 9999; |
||
− | } |
||
− | }} |
||
+ | == マウスとキーボード == |
||
− | ==== Firefox 4 の新しいメニューバー/Firefox ボタン ==== |
||
− | 新しい Firefox ボタンとクラシックなメニューバーを切り替えるには: |
||
− | * if the button is active, check ''Preferences > Menu Bar'', or right click in the toolbar area and check ''Menu Bar''. |
||
− | * if the menu bar is active, uncheck ''View > Toolbars > Menu Bar'', or right click in the toolbar area and uncheck ''Menu Bar''. |
||
+ | === マウスホイールのスクロール速度 === |
||
− | In GNU/Linux, you will just get a plain grey button instead of the new orange one from Windows. However you can change this to either a Firefox icon or the icon followed by the "Firefox" text. |
||
+ | マウスホイールによるスクロール速度のデフォルト値を変更する (つまり、速度を上げる) には、{{ic|about:config}} を開いて {{ic|mousewheel.acceleration}} を検索してください。利用可能なオプションが表示されるので、以下を変更してください: |
||
− | Adding the following to your {{ic|~/.mozilla/firefox/userprofile/chrome/userChrome.css}} file will place the icon before the text: |
||
− | {{bc| |
||
− | #appmenu-toolbar-button { |
||
− | list-style-image: url("chrome://branding/content/icon16.png"); |
||
− | } |
||
− | }} |
||
+ | * {{ic|mousewheel.acceleration.start}} を {{ic|1}} に設定する。 |
||
− | Adding the following to the same file will ''remove'' the "Firefox" text: |
||
+ | * {{ic|mousewheel.acceleration.factor}} を好きな値に設定する ({{ic|10}} から {{ic|20}} が一般的な値です)。 |
||
− | {{bc| |
||
− | #appmenu-toolbar-button > .toolbarbutton-text, |
||
− | #appmenu-toolbar-button > .toolbarbutton-menu-dropmarker { |
||
− | display: none !important; |
||
− | } |
||
− | }} |
||
+ | あるいは、システムの値を使用するには、{{ic|mousewheel.system_scroll_override.enabled}} を {{ic|false}} に設定してください。 |
||
− | This userChrome.css configuration copies the default Windows Firefox 4+ look and adds an orange background to the button, with a purple background in Private Browsing mode: |
||
− | {{bc| |
||
− | #main-window:not([privatebrowsingmode]) #appmenu-toolbar-button { |
||
− | -moz-appearance: none !important; |
||
− | color: #FEEDFC !important; |
||
− | background: -moz-linear-gradient(hsl(34,85%,60%), hsl(26,72%,53%) 95%) !important; |
||
− | border: 1px solid #000000 !important; |
||
− | } |
||
+ | マウスホイールのスクロール速度を上げる Mozilla 推奨の方法は: |
||
− | #main-window:not([privatebrowsingmode]) #appmenu-toolbar-button:hover:not(:active):not([open]) { |
||
− | -moz-appearance: none !important; |
||
− | color: #FEEDFC !important; |
||
− | background: -moz-linear-gradient(hsl(26,72%,53%), hsl(34,85%,60%) 95%) !important; |
||
− | border: 1px solid #000000 !important; |
||
− | } |
||
+ | * {{ic|mousewheel.default.delta_multiplier_y}} を {{ic|200}} と {{ic|500}} の間に設定する (デフォルトは {{ic|100}})。 |
||
+ | === ピクセル単位で正確なトラックパッドのスクロール === |
||
− | #main-window:not([privatebrowsingmode]) #appmenu-toolbar-button:hover:active, |
||
− | #main-window:not([privatebrowsingmode]) #appmenu-toolbar-button[open] { |
||
− | -moz-appearance: none !important; |
||
− | color: #FEEDFC !important; |
||
− | background: -moz-linear-gradient(hsl(26,72%,53%), hsl(26,72%,53%) 95%) !important; |
||
− | border: 1px solid #000000 !important; |
||
− | } |
||
+ | (Nautilus などの GTK3 アプリケーションで使われている) 正確なトラックパッドスクロールを有効にするには、Firefox を起動する前に {{ic|1=MOZ_USE_XINPUT2=1}} [[環境変数]]を設定してください。 |
||
− | #appmenu-toolbar-button { |
||
− | -moz-appearance: none !important; |
||
− | color: #FEEDFC !important; |
||
− | background: -moz-linear-gradient(hsl(279,70%,46%), hsl(276,75%,38%) 95%) !important; |
||
− | border: 1px solid #000000 !important; |
||
− | } |
||
+ | スクロールがぎくしゃくする場合、''設定 > 一般 > ブラウジング'' にある ''スムーズスクロール機能を使用する'' を有効にしてみてください。 |
||
+ | === タッチスクリーンジェスチャを有効化する === |
||
− | #main-window #appmenu-toolbar-button:hover:not(:active):not([open]) { |
||
− | -moz-appearance: none !important; |
||
− | color: #FEEDFC !important; |
||
− | background: -moz-linear-gradient(hsl(276,75%,38%), hsl(279,70%,46%) 95%) !important; |
||
− | border: 1px solid #000000 !important; |
||
− | } |
||
+ | {{ic|dom.w3c_touch_events.enabled}} が 1 (''有効'') または 2 (''デフォルト、自動検出'') に設定されていることを確認してください。 |
||
+ | {{ic|1=MOZ_USE_XINPUT2=1}} [[環境変数]]を設定してください。 |
||
− | #main-window #appmenu-toolbar-button:hover:active, |
||
− | #main-window #appmenu-toolbar-button[open] { |
||
− | -moz-appearance: none !important; |
||
− | color: #FEEDFC !important; |
||
− | background: -moz-linear-gradient(hsl(276,75%,38%), hsl(276,75%,38%) 95%) !important; |
||
− | border: 1px solid #000000 !important; |
||
− | } |
||
− | }} |
||
+ | 一部のデバイスにおいては、以下を実行して xinput のタッチスクリーンジェスチャを無効化する必要がある場合があります: |
||
− | {{Note|You need to create both the {{ic|chrome}} directory and {{ic|userChrome.css}}, if they do not already exist.}} |
||
+ | $ xsetwacom --set ''デバイス'' Gesture off |
||
− | ==== 広告のブロック ==== |
||
+ | === URL バーをマウスでクリックしたときの挙動 === |
||
− | {{ic|userContent.css}} を使って広告をブロックする方法については [http://www.floppymoose.com floppymoose.com] にサンプルがあります。 |
||
+ | Firefox の古いバージョンでは、アドレスバーの挙動を {{ic|about:config}} で変更することが可能でした。しかし、この機能は[https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=333714 2020年3月に削除されました]。 |
||
− | == その他 == |
||
+ | アドレスバーをクリックしたときにアドレスバーの内容を選択する挙動を無効化したり、URL をダブルクリックしてすべて選択できるようにするなどの変更を加えるには、https://github.com/SebastianSimon/firefox-omni-tweaks などのユーザ貢献のスクリプトを見てください。 |
||
− | その他のヒントと設定。 |
||
− | === |
+ | === スムーズスクロール === |
+ | Firefox でスムーズな物理ベースのスクロールを実現するには、{{ic|general.smoothScroll.msdPhysics}} 設定を変更して、他の Web ブラウザと同様のより高速な動作をエミュレートしてください。構成をより迅速に行うには、次の行を {{ic|~/.mozilla/firefox/''your-profile''/user.js}} に追加してください。(再起動が必要): |
||
− | 設定する前に、デフォルトで有効になっていないことには理由があることを覚えておいて下さい。安定に問題があったり、メモリリークが発生することがあります。{{ic|about:config}} を開いて以下のオプションを確認してください: |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.lines.durationMaxMS", 125); |
||
− | {| class="wikitable" |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.lines.durationMinMS", 125); |
||
− | |+ 推奨値 |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.mouseWheel.durationMaxMS", 200); |
||
− | ! キー || 値 || 説明 |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.mouseWheel.durationMinMS", 100); |
||
− | |- |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.msdPhysics.enabled", true); |
||
− | | media.mediasource.enabled || true || [[wikipedia:Media_Source_Extensions|Media Source Extensions]] (MSE) の有効化 |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.other.durationMaxMS", 125); |
||
− | |- |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.other.durationMinMS", 125); |
||
− | | media.mediasource.mp4.enabled || true (デフォルト) || [[wikipedia:MPEG-4_Part_14|MP4]] MSE の有効化 |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.pages.durationMaxMS", 125); |
||
− | |- |
||
+ | user_pref("general.smoothScroll.pages.durationMinMS", 125); |
||
− | | media.mediasource.webm.enabled || true || [[wikipedia:WebM|WebM]] MSE の有効化。Youtube を使用する場合 [[#WebM と Youtube|WebM と Youtube]] を見て下さい。 |
||
− | |- |
||
− | | media.fragmented-mp4.exposed || true || 断片化された MP4 の有効化 |
||
− | |- |
||
− | | media.fragmented-mp4.ffmpeg.enabled || true || 断片化された MP4 ffmpeg の有効化 |
||
− | |} |
||
+ | また、マウスホイールのスクロール設定も、スムーズに反応するように変更する必要があります: |
||
− | ==== WebM と Youtube ==== |
||
− | {{Note|任意の依存パッケージ {{Pkg|gst-libav}} と {{Pkg|gst-plugins-good}} をインストールしている場合、Firefox は H.264 のサポートを得るため、Youtube はデフォルトで H.264 動画をストリーミングします。}} |
||
+ | user_pref("mousewheel.min_line_scroll_amount", 30); |
||
− | If WebM MSE is enabled when Youtube is set to use the HTML5 player by default, Youtube will use [[wikipedia:VP9|VP9]] video by default to save bandwidth. However, hardware acceleration is not available for VP9, if you want to use hardware acceleration with youtube video especially if you have less capable hardware consider setting {{ic|media.mediasource.webm.enabled}} to false to make youtube stream H264 video which video acceleration is widely available for. |
||
+ | user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.enabled", true); |
||
+ | user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.horizontal.factor", 175); |
||
+ | user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.vertical.factor", 175); |
||
+ | user_pref("toolkit.scrollbox.horizontalScrollDistance", 6); |
||
+ | user_pref("toolkit.scrollbox.verticalScrollDistance", 2); |
||
+ | パフォーマンスの問題が発生する場合は、{{ic|mousewheel.min_line_scroll_amount}} を修正してみてください。 |
||
− | To verify if WebM (VP9) is enabled go to [https://youtube.com/html5 youtube.com/html5] if 'MSE & WebM VP9' is not supported youtube will use H264. |
||
+ | 質量-ばね-ダンパーのパラメータを変更するさらに高度な設定は、[https://github.com/AveYo/fox/blob/main/Natural%20Smooth%20Scrolling%20for%20user.js AveYo の自然スクロールの設定]を見てください。 |
||
− | === マウスホイールでスクロールする速度 === |
||
+ | {{Note|[[Wayland]] では、これらの設定は {{ic|apz.gtk.kinetic_scroll.enabled}} (デフォルトで {{ic|true}}) によって完全に無効化されてしまう場合があります。上記の修正が動作しない場合は、この値を {{ic|false}} に設定してみてください。}} |
||
− | マウスホイールによるスクロール速度のデフォルト値を修正するには (例: スピードアップ)、{{ic|about:config}} を開いて {{ic|mousewheel.acceleration}} を検索してください。利用可能なオプションが表示されるので、以下を修正します: |
||
+ | === バックスペースの動作を設定する === |
||
− | * {{ic|mousewheel.acceleration.start}} を '''-1''' に設定。 |
||
− | * {{ic|mousewheel.acceleration.factor}} を適当な値に設定 (10 から 20 が普通使われる値です)。 |
||
+ | [[Firefox#バックスペースが '戻る' ボタンとして機能しない]] を見てください。 |
||
− | もしくは [http://smoothwheel.mozdev.org/ SmoothWheel add-on] をインストールすることでも変更できます。 |
||
+ | === マウスの中ボタンのクリップボードペーストを無効化する === |
||
− | === Firefox 検索バーの検索エンジンの順番を変更 === |
||
+ | [[Firefox#中クリックの動作]] を見てください。 |
||
− | 検索エンジンが表示される順番を変えるには: |
||
− | * Open the drop-down list of search engines and click ''Manage Search Engines...'' entry. |
||
− | * Highlight the engine you want to move and use ''Move Up'' or ''Move Down'' to move it. Alternatively, you can use drag-and-drop. |
||
+ | === Emacs のキーバインディング === |
||
− | === Abiword や LibreOffice Writer で *.doc を自動的に開く方法 === |
||
+ | テキストフィールドで Emacs/Readline ライクなキーバインディングを設定する方法については、[[GTK#Emacs キーバインド]] を見てください。 |
||
− | ''Preferences > Applications'' を開いて ''Word Document'' (または ''Word 2007 Document'' の {{ic|*.docx}}) を検索してください。見つけたら、ドロップダウンリストをクリックして ''Use other...'' を選択してください。そして Abiword や Writer の実行可能ファイルのパスを指定してください ({{ic|/usr/bin/abiword}} や {{ic|/usr/bin/lowriter}})。 |
||
+ | |||
+ | == その他 == |
||
+ | |||
+ | === ハードウェアビデオデコーディングを強制的に有効にする === |
||
+ | |||
+ | {{ic|media.hardware-video-decoding.enabled}} はデフォルトで有効になっていますが、{{ic|media.hardware-video-decoding.force-enabled}} を {{ic|true}} に設定してハードウェアビデオデコードを強制的に有効にする必要がある場合があります。 |
||
+ | |||
+ | === フルスクリーンの警告を無効化する === |
||
+ | |||
+ | ビデオをフルスクリーンにしたときに表示される警告 (''... は現在全画面表示モードです'') は、{{ic|about:config}} で {{ic|full-screen-api.warning.timeout}} を {{ic|0}} に設定することで無効化できます。 |
||
+ | |||
+ | === Firefox 検索バーの検索エンジンの順番を変更する === |
||
+ | |||
+ | 検索エンジンの表示順を変更するには: |
||
+ | |||
+ | * 検索エンジンのドロップダウンリストを開いて ''Manage Search Engines...'' エントリをクリックする。 |
||
+ | * 移動したい検索エンジンを選択して ''Move Up'' や ''Move Down'' で移動する。ドラッグアンドドロップで移動することも可能です。 |
||
=== "I'm Feeling Lucky" モード === |
=== "I'm Feeling Lucky" モード === |
||
− | 検索エンジンに |
+ | 一部の検索エンジンには "feeling lucky" 機能が付いています。例えば、Google には "I'm Feeling Lucky" があり、DuckDuckGo には "I'm Feeling Ducky" があります。 |
+ | これらを有効化するには、{{ic|about:config}} で {{ic|keyword.url}} を検索し、その値を検索エンジンの URL に変更してください。 |
||
− | 機能を有効化するには: |
||
+ | |||
− | # アドレスバーに {{ic|about:config}} と入力。 |
||
+ | Google の場合: |
||
− | # {{ic|keyword.url}} という文字列を検索。 |
||
− | # 値を検索エンジンの URL に設定。 |
||
− | Google の場合、次のように設定: |
||
{{bc|<nowiki>https://www.google.com/search?btnI=I%27m+Feeling+Lucky&q=</nowiki>}} |
{{bc|<nowiki>https://www.google.com/search?btnI=I%27m+Feeling+Lucky&q=</nowiki>}} |
||
− | DuckDuckGo の場合、次のように設定: |
||
− | {{bc|<nowiki>https://duckduckgo.com/?q=\</nowiki>}} |
||
+ | DuckDuckGo の場合: |
||
− | === DNSSEC で DNS をセキュア化 === |
||
+ | {{bc|<nowiki>https://duckduckgo.com/?q=\</nowiki>}} |
||
− | [[DNSSEC]] のサポートを有効にすることでブラウジングを安全にすることができます。 |
||
+ | === DNSSEC バリデーターによるセキュアな DNS === |
||
− | === マグネットプロトコルの関連付けの追加 === |
||
+ | [[DNSSEC]] サポートを有効化することで、ブラウジングをより安全にできます。 |
||
− | In {{ic|about:config}} set {{ic|network.protocol-handler.expose.magnet}} to '''false'''. |
||
+ | === DNS over HTTPS によるセキュアな DNS === |
||
− | The next time you open a magnet link, you will be prompted with a {{ic|Launch Application}} dialogue. From there simply select your chosen torrent client. This technique can also be used with other protocols. |
||
+ | [[ドメイン名前解決#アプリケーションレベルの DNS]] を見てください。 |
||
− | === マグネットプロトコルの関連付けを kTorrent (KDE4) に追加 === |
||
+ | === マグネットプロトコルの関連付けの追加 === |
||
− | Create a user copy of {{ic|/usr/share/applications/kde4/ktorrent.desktop}} to {{ic|~/.local/share/applications/kde4/}}, and append to {{ic|1=Mimetype=}} |
||
+ | {{ic|about:config}} で {{ic|network.protocol-handler.expose.magnet}} を {{ic|false}} に設定してください。この設定が存在しない場合は、作成する必要があります。空いた場所で右クリックし、''New > Boolean'' を選択し、{{ic|network.protocol-handler.expose.magnet}} と入力して、{{ic|false}} に設定してください。 |
||
− | x-scheme-handler/magnet |
||
+ | 次回マグネットリンクを開いたとき、''Launch Application'' ダイアログが表示されます。そこから、好きな [[アプリケーション一覧/インターネット#BitTorrent クライアント|BitTorrent クライアント]]を選択してください。このテクニックは、他のプロトコルに対しても使用できます: {{ic|network.protocol-handler.expose.<protocol>}}。 |
||
− | Modify {{ic|~/.config/mimeapps.list}} and append: |
||
+ | === 間違って閉じてしまうのを防ぐ === |
||
− | x-scheme-handler/magnet=kde4-ktorrent.desktop |
||
+ | これに対処する方法はいくつかあります: |
||
− | [http://superuser.com/questions/44072/how-do-i-associate-magnet-links-with-ktorrent-in-firefox] を見て下さい。 |
||
+ | この動作は、{{ic|about:config}} 内で {{ic|browser.quitShortcut.disabled}} プロパティを {{ic|true}} に設定することで無効化できます。 |
||
− | === 突然終了してしまうのを防ぐ === |
||
+ | その他の方法は、ウィンドウマネージャの設定ファイルにルールを追加することです。例えば、[[Openbox]] では以下を {{ic|~/.config/openbox/rc.xml}} ファイルの ''<keyboard>'' セクション内に追加してください: |
||
− | The [https://addons.mozilla.org/en-us/firefox/addon/disable-ctrl-q-shortcut/ Disable Ctrl-Q Shortcut] extension can be installed to prevent unwanted closing of the browser. |
||
− | An alternative is to add a rule in your window manager configuration file. For example in openbox add: |
||
<keybind key="C-q"> |
<keybind key="C-q"> |
||
<action name="Execute"> |
<action name="Execute"> |
||
477行目: | 476行目: | ||
</action> |
</action> |
||
</keybind> |
</keybind> |
||
− | in the ''<keyboard>'' section of your {{ic|rc.xml}} file. |
||
− | {{Note|This will be effective for every application used under a graphic server.}} |
||
+ | {{Note|これは、グラフィックサーバ内で使用されているすべてのアプリケーションに対して影響を持ちます。}} |
||
− | === 最新版でプラグインが動作しない === |
||
+ | [https://addons.mozilla.org/firefox/addon/disable-ctrl-q-and-cmd-q/ Disable Ctrl-Q and Cmd-Q] 拡張機能をインストールすることで、間違ってブラウザを閉じてしまうのを防ぐことができます。 |
||
− | Arch はブリーディングエッジなので、最新の Firefox では動作しないプラグインと互換性の問題が起こることがあります (例: [http://5digits.org/pentadactyl/index Pentadactyl])。可能であれば、ナイトリー/ベータ版をインストールするか、[[パッケージのダウングレード]]を見て下さい。 |
||
+ | {{Note|1=この拡張機能は[https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1325692 バグ]により Linux でもはや機能していません。}} |
||
− | [https://addons.mozilla.org/en-us/firefox/addon/checkcompatibility/?src=userprofile Disable Add-on Compatibility Checks] plugin should take care of spurious compatibility issues when the plugins get disabled, even though they work just fine with the new version. |
||
=== スクロールがギクシャクしている === |
=== スクロールがギクシャクしている === |
||
− | + | Firefox でのスクロールが"ガタガタ"あるいは"ムラがある"と感じられることがあります。[http://forums.mozillazine.org/viewtopic.php?f=8&t=2749475/ MozillaZine] が Gentoo でスクロールを修正する設定を投稿していますが、Arch Linux でも同じように直ることが報告されています: |
|
− | # {{ic|mousewheel.min_line_scroll_amount}} を 40 に設定 |
+ | # {{ic|mousewheel.min_line_scroll_amount}} を 40 に設定する。 |
− | # {{ic|general.smoothScroll}} と {{ic|general.smoothScroll.pages}} を ''false'' に設定 |
+ | # {{ic|general.smoothScroll}} と {{ic|general.smoothScroll.pages}} を '''false''' に設定する。 |
− | # {{ic|image.mem.min_discard_timeout_ms}} を 2100000000 のように大きな値に設定 |
+ | # {{ic|image.mem.min_discard_timeout_ms}} を 2100000000 のように大きな値に設定する。ただし 2140000000 を超えてはいけません。この値よりも上の値に設定してしまうと Firefox は次のエラーを吐きます: "The text you entered is not a number."。 |
− | # {{ic|image.mem.max_decoded_image_kb}} を最低でも 512K に設定 |
+ | # {{ic|image.mem.max_decoded_image_kb}} を最低でも 512K に設定する。 |
+ | これでスクロールがスムーズになるはずです。 |
||
− | Now scrolling should flow smoothly. |
||
− | === |
+ | === Firefox を nspawn コンテナ内で実行する === |
+ | [[systemd-nspawn#Firefox を起動する]] を見てください。 |
||
− | {{warning|この設定は WebRTC を無効化します。}} |
||
− | [https://en.wikipedia.org/wiki/WebRTC WebRTC] の peer-to-peer (と JavaScript) によってローカル IP アドレスがウェブサイトに取得されてしまうのを防ぐには、{{ic|about:config}} を開いて {{ic|media.peerconnection.enabled}} を ''false'' に設定してください (もしくは [https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/happy-bonobo-disable-webrtc/ アドオン] を使って下さい)。 |
||
− | === |
+ | === WebRTC オーディオの後処理を無効化する === |
+ | PulseAudio の [[PulseAudio#Microphone echo/noise cancellation]]{{Broken section link}} を使用している場合、Firefox に追加のオーディオの後処理をさせたくないでしょう。 |
||
− | PID 1 で実行するには: |
||
+ | オーディオの後処理を無効化するには、以下の設定の値を {{ic|false}} に設定してください: |
||
− | # systemd-nspawn --setenv=DISPLAY=:0 \ |
||
− | --setenv=XAUTHORITY=~/.Xauthority \ |
||
− | --bind-ro=$HOME/.Xauthority:/root/.Xauthority \ |
||
− | --bind=/tmp/.X11-unix \ |
||
− | -D ~/containers/firefox \ |
||
− | firefox |
||
+ | * {{ic|media.getusermedia.aec_enabled}} (Acoustic Echo Cancellation) |
||
− | もしくは [[systemd-networkd]] を使って systemd でネットワークを設定したコンテナを起動する場合: |
||
+ | * {{ic|media.getusermedia.agc_enabled}} (Automatic Gain Control) |
||
+ | * {{ic|media.getusermedia.noise_enabled}} (Noise suppression) |
||
+ | * {{ic|media.getusermedia.hpf_enabled}} (High-pass filter) |
||
+ | === Fido U2F 認証 === |
||
− | # systemd-nspawn --bind-ro=$HOME/.Xauthority:/root/.Xauthority \ |
||
− | --bind=/tmp/.X11-unix \ |
||
− | -D ~/containers/firefox \ |
||
− | --network-veth -b |
||
+ | Firefox は Fido [[U2F]] 認証プロトコルをサポートしています。必要な udev ルールが含まれる {{pkg|libfido2}} をインストールしてください。 |
||
− | コンテナを起動したら、以下のように Xorg ライブラリを実行してください: |
||
+ | === ALSA に戻す === |
||
− | # systemd-run -M firefox --setenv=DISPLAY=:0 firefox |
||
+ | |||
+ | Arch が Firefox を ''ac_add_options --enable-alsa'' でビルドし続ける限り、Firefox はシステム上で特別な設定なしに、そして (ただし、システムでパルスを使用していて、 Firefox がパルスを使用しないようにしたい場合はこの限りではない。) パルスなしに、正常に動作します。以前は ioctl の syscall を許可しなければならず、デフォルトでは Firefox のサンドボックスでブロックされ、 {{ic|about:config}} のALSA の設定 {{ic|security.sandbox.content.syscall_whitelist}} で、正しい ioctl の syscall 番号にする必要がありました。これは x86-64 では ''16''、x86-32 では ''54'' ですが、今ではそうではありません。詳細については、こちらを参照してください: |
||
+ | |||
+ | [https://www.linuxquestions.org/questions/slackware-14/firefox-in-current-alsa-sound-4175622116] |
||
+ | [https://codelab.wordpress.com/2017/12/11/firefox-drops-alsa-apulse-to-the-rescue] |
||
+ | |||
+ | === WebGL を強制的に有効化する === |
||
+ | |||
+ | 一部のプラットフォームでは、ユーザが WebGL を使用したい場合でも、 WebGL が[[MozillaWiki:Blocklisting/Blocked Graphics Drivers|無効化]]される場合があります。WebGL を強制的に有効にするには、{{ic|webgl.force-enabled}} を {{ic|true}} に設定し、WebGL アンチエイリアシングも強制的に有効にするには、{{ic|webgl.msaa-force}} を {{ic|true}} に設定してください。 |
||
+ | |||
+ | 次のようなエラーが表示された場合: |
||
+ | |||
+ | {{bc|libGL error: MESA-LOADER: failed to retrieve device information |
||
+ | libGL error: image driver extension not found |
||
+ | libGL error: failed to load driver: i915 |
||
+ | libGL error: MESA-LOADER: failed to retrieve device information |
||
+ | ...}} |
||
+ | |||
+ | Firefox のバグ 1480755 で説明されている解決策を試してみてください [https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1480755]: |
||
+ | |||
+ | {{ic|security.sandbox.content.read_path_whitelist}} を {{ic|/sys/}} に設定する。 |
||
+ | |||
+ | === Enable Recommended by Pocket === |
||
+ | |||
+ | "Recommended by Pocket" (''設定 > ホーム > Firefox Home コンテンツ'' - "トップサイト" と "ハイライト" の間に) が表示されない場合は、{{ic|browser.newtabpage.activity-stream.feeds.'''section'''.topstories}} および {{ic|browser.newtabpage.activity-stream.feeds.'''system'''.topstories}} から {{ic|true}} に設定することで、有効化できます。このオプションは 設定 には表示されませんが、新しく開いたタブ/ウィンドウ ({{ic|Firefox Home}} に設定した場合) に Pocket recommendations が表示されるようになるはずです。 |
||
+ | |||
+ | === ダウンロードパネルを自動的に開かないようにする === |
||
+ | |||
+ | Firefox 98 以降では、ダウンロードが開始されるたびに、ダウンロードパネル (進行中/最近のダウンロード) が必ず開きます。 |
||
+ | |||
+ | この動作を無効にするには、{{ic|about:config}} で {{ic|browser.download.alwaysOpenPanel}} 設定を {{ic|false}} に設定します。 |
||
== 参照 == |
== 参照 == |
||
* [http://kb.mozillazine.org/Knowledge_Base MozillaZine Wiki] |
* [http://kb.mozillazine.org/Knowledge_Base MozillaZine Wiki] |
||
− | * [http://kb.mozillazine.org/About:config_entries about:config |
+ | * [http://kb.mozillazine.org/About:config_entries about:config entries MozillaZine の記事] |
− | * [ |
+ | * [https://linuxtidbits.wordpress.com/2009/08/01/better-fox-cat-and-weasel/ Firefox touch-ups that might be desired] |
+ | |||
− | * [http://linuxtidbits.wordpress.com/2013/03/08/firefox-defining-font-type-and-size/ Firefox: Defining font type and size] |
||
+ | {{TranslationStatus|Firefox/Tweaks|2023-09-23|787916}} |
2024年6月12日 (水) 12:15時点における最新版
このページでは、Firefox の高度な設定オプションとパフォーマンスに関する設定を説明します。
目次
- 1 パフォーマンス
- 2 外観
- 3 マウスとキーボード
- 4 その他
- 4.1 ハードウェアビデオデコーディングを強制的に有効にする
- 4.2 フルスクリーンの警告を無効化する
- 4.3 Firefox 検索バーの検索エンジンの順番を変更する
- 4.4 "I'm Feeling Lucky" モード
- 4.5 DNSSEC バリデーターによるセキュアな DNS
- 4.6 DNS over HTTPS によるセキュアな DNS
- 4.7 マグネットプロトコルの関連付けの追加
- 4.8 間違って閉じてしまうのを防ぐ
- 4.9 スクロールがギクシャクしている
- 4.10 Firefox を nspawn コンテナ内で実行する
- 4.11 WebRTC オーディオの後処理を無効化する
- 4.12 Fido U2F 認証
- 4.13 ALSA に戻す
- 4.14 WebGL を強制的に有効化する
- 4.15 Enable Recommended by Pocket
- 4.16 ダウンロードパネルを自動的に開かないようにする
- 5 参照
パフォーマンス
Firefox のパフォーマンスを向上させる方法は次の2つに分けられます: 開発者の意図通りに Firefox の実行中に入力できるパラメータや設定ファイルの変更、そして外部のプログラムやスクリプトを使用する高度な手順。
このセクションでは、パフォーマンスの調整に関する Firefox の高度なオプションを扱っています。その他の情報はこれらの MozillaZine の記事を参照してください。
パフォーマンス設定を変更する
Firefox は、ご使用のコンピューターに最適な設定を自動的に使用します [1]
これらの設定は、設定 ページで、あるいは about:config
内で手動で dom.ipc.processCount
の値を 1-8
に、browser.preferences.defaultPerformanceSettings.enabled
を false
に変更することで行うことができます。
この設定を手動で設定して、ローエンドデバイスのメモリ使用量を減らしたりすることもできます。
以下の場合では、現在のユーザーの Content process limit は 4 に増加されています:
$ ps -e | grep 'Web Content'
13991 tty1 00:00:04 Web Content 14027 tty1 00:00:09 Web Content 14031 tty1 00:00:20 Web Content 14040 tty1 00:00:26 Web Content
WebRender
WebRender は、Rust で書かれた、GPU でアクセラレートされた高パフォーマンスな 2D レンダリングエンジンです。Firefox と Servo ブラウザエンジンプロジェクトで使用されているコンポジタです。Firefox 93 の時点では、全ユーザに対してデフォルトで有効化されています。また、ハードウェアが最低でも OpenGL 3.0 か OpenGL ES 3.0 (2021年4月の時点) をサポートし、かつ最低限のドライバ要件を満たす場合においてはデフォルトでハードウェアレンダリングが使用されます。システムがこれらの要件を満たさない場合は、Software Webrender を使用するソフトウェアレンダリングにフォールバックします。
あなたのマシンと最新のドライバでレンダリングの問題が発生する場合、about:config
で gfx.webrender.software
プリファレンスを true
に設定することで Software Webrender を強制的に有効化することができます。
ディスクキャッシュの無効化
読み込まれた全てのオブジェクト (HTML ページ、JPEG 画像、CSS スタイルシート、GIF バナー) は、今後ダウンロードせずに使用できるようにするために Firefox のキャッシュに保存されます。これらのオブジェクトのうちほんの一部だけ (通常、約 30 %) が再利用されると推定されます。これは、オブジェクトの有効期限が非常に短いことや、ページの更新、またはユーザの操作 (既に開いたページに戻らずに新しいページを開くこと) が原因です。Firefox のキャッシュはメモリキャッシュとディスクキャッシュに分割されており、後者ではディスクへの書き込みが頻繁に発生します: 新しく読み込まれたオブジェクトはメモリに書き込まれ、古いオブジェクトは削除されます。
別のアプローチは about:config
の設定を使用することです:
browser.cache.disk.enable
をfalse
に設定する。browser.cache.memory.enable
がtrue
に設定されていることを確認する。このオプションに関する詳細は browser.cache.memory に関する Mozilla 記事で見られます。browser.cache.memory.capacity
という名前のエントリを追加し、確保したいサイズを KB 単位で設定してください。あるいは、-1
に設定すると、自動的にキャッシュサイズが選択されます (この手順をスキップすると、-1
に設定することと同じになります)。- "自動的な" サイズ選択は、8GB 以下のメモリしか搭載していないシステムに対する設定のみを含む10年前のテーブルに基づいています。次の式はこのテーブルに非常に近く、Firefox のキャッシュをより動的に設定するために使用できます:
41297 - (41606 / (1 + ((RAM / 1.16) ^ 0.75)))
(ただし、RAM
は GB 単位で、結果は KB 単位です)。
- "自動的な" サイズ選択は、8GB 以下のメモリしか搭載していないシステムに対する設定のみを含む10年前のテーブルに基づいています。次の式はこのテーブルに非常に近く、Firefox のキャッシュをより動的に設定するために使用できます:
この方法にはいくつかの欠点があります:
- ブラウザがクラッシュした場合や再起動した場合、現在閲覧しているウェブページのコンテンツが失われますが、anything-sync-daemon や同様の定期的な同期スクリプトを使用することで、キャッシュが定期的にドライブにコピーされるようにすることで回避できます。
- 設定は各ユーザに個別に設定する必要があります。
ディスクキャッシュを RAM に移動
別の方法は、"ディスク" キャッシュを RAM ディスクに移動することです。これにより、上記 2 つの中間の解決策が得られます。キャッシュは Firefox の実行中 (Firefox のクラッシュリカバリを含む) は保持され、再起動 (OS のクラッシュを含む) すると破棄されます。
これを行うには、about:config
を開き、browser.cache.disk.parent_directory
を /run/user/UID/firefox
に設定します。ここで、UID
は、id -u
を実行することで取得できるユーザーの ID です。
about:cache
を開いて、新しいディスクキャッシュの場所を確認してください。
セッションを保存する間隔を長くする
Firefox は現在のセッションの状態 (開かれている URL、cookie、履歴、フォームデータ) を定期的にディスク上に保存します。これは、Firefox がクラッシュした場合に以前のセッションを回復するために使用されます。 デフォルトの設定では、15 秒おきにセッションが保存されます。その結果、頻繁にディスクアクセスが発生します。
例えば、保存間隔を 10 分 (600000 ミリ秒) に増やすには、about:config
で browser.sessionstore.interval
を 600000
に変更してください。
この機能を完全に無効化するには、browser.sessionstore.resume_from_crash
を false
に変更してください。
プロファイルの SQLite データベースのデフラグ
Firefox はブックマーク、履歴、パスワードを SQLite データベースに保存します。SQLite データベースは時間の経過とともに断片化し、あちこちに空きスペースが現れます。ただし、データベースをチェックして最適化する管理プロセスがないため、これらの要因により最終的にパフォーマンスが低下します。起動やその他のブックマークや履歴関連のタスクを改善する良い方法は、これらのデータベースから未使用の領域をデフラグしてトリミングすることです。
Firefox が実行されていない時に profile-cleaner を使うことでデフラグを行えます:
SQLite データベース | デフラグ前のサイズ | デフラグ後のサイズ | % 変化 |
---|---|---|---|
urlclassifier3.sqlite | 37 M | 30 M | 19 % |
places.sqlite | 16 M | 2.4 M | 85 % |
Firefox の最近のバージョンでは、ページのロードが遅くなったりプロファイルの破損の原因となる places データベースをデフラグ・最適化するツールが用意されています。このツールを使うには about:support
ページを開いてください。Places データベース
の下にある 完全性を検証
ボタンを押してください。
tmpfs 経由でプロファイル全体を RAM にキャッシュする
システムにメモリに余裕がある場合は、tmpfs
を使用して プロファイルディレクトリ全体をキャッシュすることができ、これにより Firefox の応答性が向上する可能性があります。
Pocket の無効化
Pocket サービスを使用しない場合、about:config
で extensions.pocket.enabled
を false に設定することで無効にできます。
外観
フォント
フォント設定 を参照してください。
DPI の値を設定する
システムの DPI が 96 を下回っている場合、この値を変更することで Firefox におけるフォントの見た目を改善することができます。デフォルトでは、Firefox は DPI の値として 96 を使用します。システムの DPI が 96 を上回っている場合にのみ、システムの DPI が使用されます。システムの DPI をその値に依らずに強制するには、アドレスバーに about:config
と打ち込み、layout.css.dpi
を 0 に設定してください。
上記の設定は Firefox のユーザーインターフェイスの DPI 設定にしか影響を与えないことに注意してください。ウェブページのコンテンツの DPI は 96 のままであり、そのせいで見た目が悪くなったり、高解像度のディスプレイにおいては表示が小さくなりすぎてしまう場合があります。解決策は、layout.css.devPixelsPerPx
を、システムの DPI を 96 で割った値に設定することです。例えば、システムの DPI が 144 である場合、値は 144/96 = 1.5 です。layout.css.devPixelsPerPx
を 1.5 に設定すれば、ウェブページのコンテンツは 144 の DPI を使用するようになり、見た目がうんと良くなります。
Firefox 103 より後のリリースでこれを行うとフォントが大きくなりすぎてしまう場合、browser.display.os-zoom-behavior
を 0 に設定してください。次に、about:config
の検索バーに ui.textScaleFactor
と打ち込み、'整数値' ('number') の横の丸ボタンを選択し、プラスのボタンをクリックしてこの設定キーを追加し、そのキーに対して layout.css.devPixelsPerPx
の 100 倍の値を設定してください。例えば、layout.css.devPixelsPerPx
が 1.25 に設定されている場合、ui.textScaleFactor
は 125 にする必要があります。
HiDPI ディスプレイに関する情報は HiDPI#Firefox を、DPI の計算については [2] を参照してください。
Microsoft Windows のデフォルトのフォント設定
以下は、Firefox が Microsoft Windows にインストールされた場合のデフォルトのフォント設定です。多くのウェブサイトは Microsoft のフォントを使っています。
Proportional: Serif Size (pixels): 16 Serif: Times New Roman Sans-serif: Arial Monospace: Courier New Size (pixels): 13
一般的なユーザーインターフェイスの CSS 設定
Firefox のユーザーインターフェイスは、~/.mozilla/firefox/profile/chrome/
内の userChrome.css
と userContent.css
を編集することで変更することができます (profile_dir は hash.name という形式であり、hash は見た目はランダムな8文字の文字列で、プロファイルの name は通常、default です)。Firefox のドキュメントで説明されている通り、 URL バーに about:support
と入力し、アプリケーション基本情報
セクションの プロファイルディレクトリー
を探せば、実際のプロファイル名を知ることができます。
このセクションでは、ウェブページではなく Firefox のユーザーインターフェイスを変更する userChrome.css
のみを扱います。
インターフェイスのフォントを変更する
この設定はグローバルな GTK フォントの設定をオーバーライドします。ウェブページには影響を与えず、Firefox のユーザーインターフェイスだけが変更されます:
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userChrome.css
* { font-family: "FONT_NAME"; }
ボタンのアイコンを非表示にする
テキストのみのボタンを有効化します:
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userChrome.css
.button-box .button-icon { display: none; }
様々なタブのボタンを非表示にする
以下の設定はタブバーの縁で表示される矢印、全てのタブのドロップダウンリストを切り替えるボタン、新しいタブを作成するプラス記号を非表示にします:
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userChrome.css
/* タブバー */ toolbarbutton#scrollbutton-up, toolbarbutton#scrollbutton-down { /* タブのスクロールボタンを隠す */ display: none; } .browser-toolbar > * #alltabs-button { /* タブのドロップダウンリストを隠す */ display: none; } .browser-toolbar > * #new-tab-button { /* 新しいタブを開くボタンを隠す */ display: none; }
水平タブ
タブバーをブラウザウィンドウの側面に水平に積み重ねて配置するには:
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userChrome.css
/* タブバーを左に表示する */ #content > tabbox { -moz-box-orient: horizontal; } .tabbrowser-strip { -moz-box-orient: vertical; /* * ここには -moz-scrollbars-vertical を設定することもできますが、 * そうするとスクロールバーが常に表示されるようになってしまいます。 * 以下のように設定することで、スクロールバーを表示しないようにし、 * 通常のタブバーのように振る舞わせます。 */ overflow: -moz-scrollbars-none; } .tabbrowser-tabs { -moz-box-orient: horizontal; min-width: 20ex; /* この値を増やしても良いです */ -mox-box-pack: start; -moz-box-align: start; } .tabbrowser-tabs > hbox { -moz-box-orient: vertical; -moz-box-align: stretch; -moz-box-pack: start; } .tabbrowser-tabs > hbox > tab { -moz-box-align: start; -moz-box-orient: horizontal; }
タイトルバーとウィンドウの枠を非表示にする
タイトルバーをタブバーに置き換えるには、about:config
で browser.tabs.drawInTitlebar
を有効化してください。
または、"メニュー"、"カスタマイズ" の順に進み、左下隅に "タイトルバー" という名前のチェックボックスを見つけます。 チェックを外します。チェックボックスがない場合は、XDG_CURRENT_DESKTOP
環境変数が正しく設定されているか、MOZ_GTK_TITLEBAR_DECORATION
環境変数が "client" に設定されていることを確認してください。
KDE でタイトルバーのみを非表示にする
上記の設定では、Firefox は KDE で最小化/最大化/閉じるボタンをタブバーに追加しますが、タイトルバーはそのまま残ります。
それを右クリックし、"More Actions > Configure Special Application Settings" を選択して削除できます。そこに "タイトルバーとフレームなし" の新しいプロパティを追加し、それを有効にすることを忘れないでください。"はい" を選択する必要があります。 (タイトルバーがなくなった後でルールを変更するには、System settings > Window Management > Window Rules に移動します。)
ただし、それではフレームも消えてしまいますので、基本的にウィンドウサイズの変更はできません。 別の方法として、System settings > Application Style > Window Decorations に移動し、Breeze を選択して設定を変更します。 最後のタブ Window-Specific Overrides で、新しいものを追加します。 名前を取得するには、Detect Window Properties ボタンを使用します。または、Firefox だけでなく、すべてのウィンドウに対してこのオーバーライドを設定する場合は、正規表現フィールドにドット (.) を入力できます。 その後、Decoration Options を設定して、タイトル バーのみを非表示にします。
ブックマークツールバーを自動で非表示にする
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userChrome.css
#PersonalToolbar { visibility: collapse !important; } #navigator-toolbox:hover > #PersonalToolbar { visibility: visible !important; }
サイドバーの幅の制限を無くす
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userChrome.css
/* サイドバーの最大/最小幅の制限を無くす */ #sidebar { max-width: none !important; min-width: 0px !important; }
GTK ダークテーマで入力フィールドが読めない
GTK ダークテーマを使用している場合に、入力フィールドとテキストフィールドが読めないインターネットのページに遭遇することがあります (例えば、白い背景に白いテキスト、暗い背景に黒いテキストのテキスト入力フィールド)。これは、サイトが背景色またはテキスト色のいずれかのみを設定し、Firefox がテーマからもう一方を取得するために発生する可能性があります。Firefox が Web ページでテーマの色と暗いテーマをそれぞれ使用しないようにするには、about:config
で browser.display.use_system_colors
と widget.content.allow-gtk-dark-theme
が false
に設定されていることを確認してください。
この変更で問題が解決しなかった場合は、about:config
で widget.content.gtk-theme-override
という名前の新しい文字列を追加し、それに Breeze:light
や Adwaita:light
といったライトテーマを設定することにより、Firefox を GTK ライトテーマで起動することができます。
入力フィールドの色を CSS でオーバーライドする
Text Contrast for Dark Themes 拡張機能は、コントラストを維持するために必要に応じて他の色を設定します。
あるいは、userContent.css
または stylus アドオンを使用して、すべての Web ページに標準の色を明示的に設定してください。スタイルシートは通常、chrome/userContent.css
のプロファイルフォルダー (パスについては about:profiles
にアクセスしてください) にありますが、そうでない場合はそこに作成できます。
以下は、入力フィールドを標準の黒のテキスト/白の背景に設定します。色が意図した通りに表示されるように、表示されているサイトで両方をオーバーライドできます:
input:not(.urlbar-input):not(.textbox-input):not(.form-control):not([type='checkbox']):not([type='radio']), textarea, select { -moz-appearance: none !important; background-color: white; color: black; } #downloads-indicator-counter { color: white; }
GTK テーマを変更する
ウェブコンテンツと UI の両方で Firefox にライトテーマ (例えば Adwaita) を強制させる方法は、GTK#テーマ を見てください。
コンテンツ処理のみに対して GTK テーマを変更する
ウェブコンテンツのみに対して Firefox にライトテーマ (例えば Adwaita) を使用させるには:
- アドレスバーに
about:config
と打ち込む。 widget.content.gtk-theme-override
という新しい文字列型のエントリを作成する。- レンダリングに使用するライトテーマを設定する (例えば
Adwaita:light
)。 - Firefox を再起動する。
ウェブコンテンツの CSS 設定
このセクションではウェブコンテンツに CSS のカスタムルールを追加できる userContent.css
ファイルについて扱います。このファイルへの変更はブラウザの再起動時に適用されます。
頻繁に使うウェブサイトに小さな修正を加えたり個人的なスタイルを適用することが可能です。人気のウェブサイトのカスタムスタイルシートは userstyles.org などから手に入れることができます。superUserContent[リンク切れ 2020-03-29] などのアドオンをインストールしてテーマを管理することが可能です。このアドオンは chrome/userContent.css.d
ディレクトリを作成してページが更新されたときに中に入っている CSS ファイルに変更を適用します。
他の CSS ファイルをインポートする
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userContent.css
@import url("./imports/some_file.css");
ドメインの特定部位をブロックする
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userContent.css
@-moz-document domain(example.com) { div#header { background-image: none !important; } }
PDF ファイルのリンクの後ろに [pdf] を追加する
~/.mozilla/firefox/profile/chrome/userContent.css
/* PDF ファイルのリンクの後ろに [pdf] を追加する */ a[href$=".pdf"]:after { font-size: smaller; content: " [pdf]"; }
広告をブロックする
userContent.css
を使って広告をブロックする方法については floppymoose.com にサンプルがあります。
マウスとキーボード
マウスホイールのスクロール速度
マウスホイールによるスクロール速度のデフォルト値を変更する (つまり、速度を上げる) には、about:config
を開いて mousewheel.acceleration
を検索してください。利用可能なオプションが表示されるので、以下を変更してください:
mousewheel.acceleration.start
を1
に設定する。mousewheel.acceleration.factor
を好きな値に設定する (10
から20
が一般的な値です)。
あるいは、システムの値を使用するには、mousewheel.system_scroll_override.enabled
を false
に設定してください。
マウスホイールのスクロール速度を上げる Mozilla 推奨の方法は:
mousewheel.default.delta_multiplier_y
を200
と500
の間に設定する (デフォルトは100
)。
ピクセル単位で正確なトラックパッドのスクロール
(Nautilus などの GTK3 アプリケーションで使われている) 正確なトラックパッドスクロールを有効にするには、Firefox を起動する前に MOZ_USE_XINPUT2=1
環境変数を設定してください。
スクロールがぎくしゃくする場合、設定 > 一般 > ブラウジング にある スムーズスクロール機能を使用する を有効にしてみてください。
タッチスクリーンジェスチャを有効化する
dom.w3c_touch_events.enabled
が 1 (有効) または 2 (デフォルト、自動検出) に設定されていることを確認してください。
MOZ_USE_XINPUT2=1
環境変数を設定してください。
一部のデバイスにおいては、以下を実行して xinput のタッチスクリーンジェスチャを無効化する必要がある場合があります:
$ xsetwacom --set デバイス Gesture off
URL バーをマウスでクリックしたときの挙動
Firefox の古いバージョンでは、アドレスバーの挙動を about:config
で変更することが可能でした。しかし、この機能は2020年3月に削除されました。
アドレスバーをクリックしたときにアドレスバーの内容を選択する挙動を無効化したり、URL をダブルクリックしてすべて選択できるようにするなどの変更を加えるには、https://github.com/SebastianSimon/firefox-omni-tweaks などのユーザ貢献のスクリプトを見てください。
スムーズスクロール
Firefox でスムーズな物理ベースのスクロールを実現するには、general.smoothScroll.msdPhysics
設定を変更して、他の Web ブラウザと同様のより高速な動作をエミュレートしてください。構成をより迅速に行うには、次の行を ~/.mozilla/firefox/your-profile/user.js
に追加してください。(再起動が必要):
user_pref("general.smoothScroll.lines.durationMaxMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.lines.durationMinMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.mouseWheel.durationMaxMS", 200); user_pref("general.smoothScroll.mouseWheel.durationMinMS", 100); user_pref("general.smoothScroll.msdPhysics.enabled", true); user_pref("general.smoothScroll.other.durationMaxMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.other.durationMinMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.pages.durationMaxMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.pages.durationMinMS", 125);
また、マウスホイールのスクロール設定も、スムーズに反応するように変更する必要があります:
user_pref("mousewheel.min_line_scroll_amount", 30); user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.enabled", true); user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.horizontal.factor", 175); user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.vertical.factor", 175); user_pref("toolkit.scrollbox.horizontalScrollDistance", 6); user_pref("toolkit.scrollbox.verticalScrollDistance", 2);
パフォーマンスの問題が発生する場合は、mousewheel.min_line_scroll_amount
を修正してみてください。
質量-ばね-ダンパーのパラメータを変更するさらに高度な設定は、AveYo の自然スクロールの設定を見てください。
バックスペースの動作を設定する
Firefox#バックスペースが '戻る' ボタンとして機能しない を見てください。
マウスの中ボタンのクリップボードペーストを無効化する
Firefox#中クリックの動作 を見てください。
Emacs のキーバインディング
テキストフィールドで Emacs/Readline ライクなキーバインディングを設定する方法については、GTK#Emacs キーバインド を見てください。
その他
ハードウェアビデオデコーディングを強制的に有効にする
media.hardware-video-decoding.enabled
はデフォルトで有効になっていますが、media.hardware-video-decoding.force-enabled
を true
に設定してハードウェアビデオデコードを強制的に有効にする必要がある場合があります。
フルスクリーンの警告を無効化する
ビデオをフルスクリーンにしたときに表示される警告 (... は現在全画面表示モードです) は、about:config
で full-screen-api.warning.timeout
を 0
に設定することで無効化できます。
Firefox 検索バーの検索エンジンの順番を変更する
検索エンジンの表示順を変更するには:
- 検索エンジンのドロップダウンリストを開いて Manage Search Engines... エントリをクリックする。
- 移動したい検索エンジンを選択して Move Up や Move Down で移動する。ドラッグアンドドロップで移動することも可能です。
"I'm Feeling Lucky" モード
一部の検索エンジンには "feeling lucky" 機能が付いています。例えば、Google には "I'm Feeling Lucky" があり、DuckDuckGo には "I'm Feeling Ducky" があります。
これらを有効化するには、about:config
で keyword.url
を検索し、その値を検索エンジンの URL に変更してください。
Google の場合:
https://www.google.com/search?btnI=I%27m+Feeling+Lucky&q=
DuckDuckGo の場合:
https://duckduckgo.com/?q=\
DNSSEC バリデーターによるセキュアな DNS
DNSSEC サポートを有効化することで、ブラウジングをより安全にできます。
DNS over HTTPS によるセキュアな DNS
ドメイン名前解決#アプリケーションレベルの DNS を見てください。
マグネットプロトコルの関連付けの追加
about:config
で network.protocol-handler.expose.magnet
を false
に設定してください。この設定が存在しない場合は、作成する必要があります。空いた場所で右クリックし、New > Boolean を選択し、network.protocol-handler.expose.magnet
と入力して、false
に設定してください。
次回マグネットリンクを開いたとき、Launch Application ダイアログが表示されます。そこから、好きな BitTorrent クライアントを選択してください。このテクニックは、他のプロトコルに対しても使用できます: network.protocol-handler.expose.<protocol>
。
間違って閉じてしまうのを防ぐ
これに対処する方法はいくつかあります:
この動作は、about:config
内で browser.quitShortcut.disabled
プロパティを true
に設定することで無効化できます。
その他の方法は、ウィンドウマネージャの設定ファイルにルールを追加することです。例えば、Openbox では以下を ~/.config/openbox/rc.xml
ファイルの <keyboard> セクション内に追加してください:
<keybind key="C-q"> <action name="Execute"> <execute>false</execute> </action> </keybind>
Disable Ctrl-Q and Cmd-Q 拡張機能をインストールすることで、間違ってブラウザを閉じてしまうのを防ぐことができます。
スクロールがギクシャクしている
Firefox でのスクロールが"ガタガタ"あるいは"ムラがある"と感じられることがあります。MozillaZine が Gentoo でスクロールを修正する設定を投稿していますが、Arch Linux でも同じように直ることが報告されています:
mousewheel.min_line_scroll_amount
を 40 に設定する。general.smoothScroll
とgeneral.smoothScroll.pages
を false に設定する。image.mem.min_discard_timeout_ms
を 2100000000 のように大きな値に設定する。ただし 2140000000 を超えてはいけません。この値よりも上の値に設定してしまうと Firefox は次のエラーを吐きます: "The text you entered is not a number."。image.mem.max_decoded_image_kb
を最低でも 512K に設定する。
これでスクロールがスムーズになるはずです。
Firefox を nspawn コンテナ内で実行する
systemd-nspawn#Firefox を起動する を見てください。
WebRTC オーディオの後処理を無効化する
PulseAudio の PulseAudio#Microphone echo/noise cancellation[リンク切れ: セクションが存在しません] を使用している場合、Firefox に追加のオーディオの後処理をさせたくないでしょう。
オーディオの後処理を無効化するには、以下の設定の値を false
に設定してください:
media.getusermedia.aec_enabled
(Acoustic Echo Cancellation)media.getusermedia.agc_enabled
(Automatic Gain Control)media.getusermedia.noise_enabled
(Noise suppression)media.getusermedia.hpf_enabled
(High-pass filter)
Fido U2F 認証
Firefox は Fido U2F 認証プロトコルをサポートしています。必要な udev ルールが含まれる libfido2 をインストールしてください。
ALSA に戻す
Arch が Firefox を ac_add_options --enable-alsa でビルドし続ける限り、Firefox はシステム上で特別な設定なしに、そして (ただし、システムでパルスを使用していて、 Firefox がパルスを使用しないようにしたい場合はこの限りではない。) パルスなしに、正常に動作します。以前は ioctl の syscall を許可しなければならず、デフォルトでは Firefox のサンドボックスでブロックされ、 about:config
のALSA の設定 security.sandbox.content.syscall_whitelist
で、正しい ioctl の syscall 番号にする必要がありました。これは x86-64 では 16、x86-32 では 54 ですが、今ではそうではありません。詳細については、こちらを参照してください:
WebGL を強制的に有効化する
一部のプラットフォームでは、ユーザが WebGL を使用したい場合でも、 WebGL が無効化される場合があります。WebGL を強制的に有効にするには、webgl.force-enabled
を true
に設定し、WebGL アンチエイリアシングも強制的に有効にするには、webgl.msaa-force
を true
に設定してください。
次のようなエラーが表示された場合:
libGL error: MESA-LOADER: failed to retrieve device information libGL error: image driver extension not found libGL error: failed to load driver: i915 libGL error: MESA-LOADER: failed to retrieve device information ...
Firefox のバグ 1480755 で説明されている解決策を試してみてください [6]:
security.sandbox.content.read_path_whitelist
を /sys/
に設定する。
Enable Recommended by Pocket
"Recommended by Pocket" (設定 > ホーム > Firefox Home コンテンツ - "トップサイト" と "ハイライト" の間に) が表示されない場合は、browser.newtabpage.activity-stream.feeds.section.topstories
および browser.newtabpage.activity-stream.feeds.system.topstories
から true
に設定することで、有効化できます。このオプションは 設定 には表示されませんが、新しく開いたタブ/ウィンドウ (Firefox Home
に設定した場合) に Pocket recommendations が表示されるようになるはずです。
ダウンロードパネルを自動的に開かないようにする
Firefox 98 以降では、ダウンロードが開始されるたびに、ダウンロードパネル (進行中/最近のダウンロード) が必ず開きます。
この動作を無効にするには、about:config
で browser.download.alwaysOpenPanel
設定を false
に設定します。