「LibreOffice」の版間の差分
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+ | スペルチェックをするには、{{Pkg|hunspell}} がインストールされている必要があります。LibreOffice の still と fresh 両方のバージョンで動作します。また、hunspell 用の言語辞典が必要です (英語は {{Pkg|hunspell-en}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|hunspell-en_AU}}}}、ドイツ語は {{Pkg|hunspell-de}} など)。インストールしたら、''Tools -> Options -> Language Settings -> Writing Aids -> Hunspell SpellChecker'' のチェックボックスを選択して有効にしてください。 |
;フィンランド語 |
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2018年12月19日 (水) 23:45時点における版
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- LibreOfficeは自由でかつオープンソースのオフィススイートです。Windows、Macintosh、Linux を始めとする多くのプラットフォームで動作します。文書の作成やデータの処理のお役に立ちます豊富な機能を備えた6つのアプリケーションWriter、Calc、Impress、Draw、Math、Baseを提供します。ユーザーや貢献者、開発者からなる大きなコミュニティから、サポートとドキュメントを無償で得ることができます。もちろん、あなたも参加して関わることができます。
目次
- 1 Arch Linux における LibreOffice
- 2 インストール
- 3 テーマ
- 4 拡張機能の管理
- 5 言語補助ツール
- 6 マクロのインストール
- 7 LibreOffice の高速化
- 8 トラブルシューティング
- 8.1 フォントを替える
- 8.2 アンチエイリアス
- 8.3 NFSv3 共有を使うとフリーズする
- 8.4 Java Framework エラーの修正
- 8.5 LibreOffice が証明書を認識しない
- 8.6 .pps ファイルを編集モードで実行する(スライドショーを使わない)
- 8.7 文献目録の作成
- 8.8 アプリケーションエラー (起動できない)
- 8.9 保存ボタンを押したときに終了してしまう
- 8.10 メディアサポート
- 8.11 Writer や Draw のデフォルトの用紙サイズ
- 8.12 ダークテーマで LibreOffice のツールバーが読めなくなる
- 8.13 Breeze/Plasma 5 のダークテーマ LibreOffice のツールバーが読めない
- 8.14 en_US 以外のシステムロケールで AutoText のデフォルトの挙動が機能しない
- 9 参照
Arch Linux における LibreOffice
OpenOffice.org の公式サポートは LibreOffice が選ばれたために打ち切られました。LibreOffice は "Document Foundation" によってフォークされたプロジェクトで、様々な機能の追加がなされています。Dropping Oracle OpenOffice (arch-general) を見て下さい。
インストール
以下のグループのどちらかをインストールしてください:
- libreoffice-fresh はプログラムの新しい機能が入っている最新版です。
- libreoffice-still は安定版です。
pacman が提案する推奨・任意の依存パッケージをチェックしてください。Libreoffice Base を使う必要がない場合は Java 実行環境は不要です: Java を見て下さい。Libreoffice Base の モジュール を使う場合 hsqldb-java[リンク切れ: パッケージが存在しません] が必要なことがあります。
Microsoft フォント
公式の Microsoft フォントによってページ付けの問題を解決できます。MS フォントのページを確認してください。
テーマ
LibreOffice は GTK+ と Qt のテーマの統合をサポートしています。Qt と GTK アプリケーションの外観の統合を見てください。
LibreOffice バージョン 3.5.x からはデスクトップ UI を自動検知するようになっています。ライブラリを見つける順番は次の通りです:
gtk3 > gtk > kde4 > generic
特定の VCL UI インターフェースを強制するには SAL_USE_VCLPLUGIN=gen
, SAL_USE_VCLPLUGIN=kde4
, SAL_USE_VCLPLUGIN=gtk
, SAL_USE_VCLPLUGIN=gtk3
環境変数のどれかを使ってください。これらの環境変数は /etc/profile.d/libreoffice-fresh.sh
や /etc/profile.d/libreoffice-still.sh
でアンコメントすることができます。
Windows 98 アイコンが使われてしまっている場合は、メニューの ツール > オプション から LibreOffice > Accessibility を選択して "Automatically detect high-contrast mode of operating system" のチェックを外して下さい。
すぐに変更が適用されない場合は、使っているアイコンセットを変える必要があります。オプションダイアログの LibreOffice > View から "Icon size and style" の2つのポップアップボックスを使って下さい (二番目のポップアップボックスは "High-contrast" 以外のどれかに変更する必要があります)。
Firefox テーマ
Libreoffice 4.x では Firefox テーマが使えるようになっています。 Libreoffice のオプションから "Personalization", "Select Theme" を選んでテーマの URL を入力してください。ダイアログボックスのボタンでブラウザが開きます。
テーマは Mozilla のテーマリポジトリで見つけることができます。
起動ロゴを無効にする
スタートアップロゴを無効にしたい場合は、/etc/libreoffice/sofficerc
を開き Logo=
という行を探して、Logo=0
を設定してください。
拡張機能の管理
Arch は以下の追加エクステンションを提供しています:
他にも拡張機能をインストールしたい場合は AUR や LibreOffice 内蔵の拡張機能マネージャ、または libreplanet をチェックしてください。
言語補助ツール
スペルチェック
スペルチェックをするには、hunspell がインストールされている必要があります。LibreOffice の still と fresh 両方のバージョンで動作します。また、hunspell 用の言語辞典が必要です (英語は hunspell-en[リンク切れ: 置換パッケージ: hunspell-en_AU]、ドイツ語は hunspell-de など)。インストールしたら、Tools -> Options -> Language Settings -> Writing Aids -> Hunspell SpellChecker のチェックボックスを選択して有効にしてください。
- フィンランド語
- フィンランド語のユーザーは4つのパッケージをインストールする必要があります。この順番でパッケージをインストールして下さい: libvoikko, malagaAUR, voikko-fiAUR, hfstospellAUR, voikko-libreofficeAUR。
ハイフネーションルール
ハイフネーションルールを使うには、hyphen と言語別のハイフンルールセットが必要です (英語は hyphen-en、ドイツ語は hyphen-de など)。
類語辞典
類語辞典オプションを使うには、libmythes と言語別の mythes 類語辞典が必要です (英語は mythes-en、ドイツ語は mythes-de など)。
文法チェック
文法チェックを使いたい場合、複数のツールが利用できます。最もよく使われているツールは LanguageTool です。languagetool パッケージでインストールできますが、LibreOffice の拡張はパッケージになっていません。従って libreoffice-extension-languagetoolAUR パッケージを使ってインストールすることを推奨します。このパッケージには LanguageTool が含まれていますが、languagetool パッケージと衝突はしません。将来的には、languagetool パッケージに依存するようになる可能性があります。
このパッケージをインストールした後は、Java 8 実行環境 (jre8-openjdk) がインストールされていることを確認してください。Languagetool は Java を使っているので LibreOffice の動作を重くしたりフリーズさせたりすることがあります (特にドキュメントを開いた時)。ただし最初にドキュメントを開くときだけそうなるのであって他の動作では問題ないことが普通です。Java をインストールしたら、LibreOffice でデフォルト環境として有効にすると良いでしょう。"Tools" --> "Options" --> "Advanced" から適切な JRE (1.8.0) を選択して "Ok" を押してください。LibreOffice スイートの再起動が必要です。再起動したら Languagetools をインストールできるはずです。
他の文法ツールは LibreOffice Extension Page や LibreOffice Extensions 公式ウェブサイト、OpenOffice のウェブサイト にあります。全ての OpenOffice 拡張が LibreOffice で動くという保証はありません。
- フランス語
- フランス語については LanguageTool や Java をインストールする必要はありません。フランス語専用の Python 拡張が Dicollecte によって提供されています。Dicollecte のウェブサイト や libreoffice-extension-grammalecte-frAUR パッケージでインストールすることができます。どちらの方法でも、この拡張には hunspell-fr のフランス語辞書が付属しています。
英語のオフラインヘルプ
バージョン 5.2.2 現在、libreoffice-fresh には英語のオフラインヘルプファイルが含まれています。他の言語のヘルプファイルは libreoffice の言語パッケージに含まれています (例: libreoffice-fresh-ja)。
マクロのインストール
マクロを使うには、JRE を有効にする必要があります。JRE はデフォルトで有効になっていますが、無効にすることで Libreoffice を高速化できます。
Arch Linux での LibreOffie のマクロディレクトリのパスは:
~/.config/.libreoffice/4/user/Scripts/
LibreOffice の高速化
設定によって LibreOffice の起動時間やレスポンスを改善することができます。ただし、いくつかの設定は多くの RAM を使用することになるので、気をつけて使って下さい。 全て Tools > Options からアクセスできます。
- メモリ:
- 「元に戻す」ステップの数を 100 以下に減らします、20 か 30 ステップくらい。
- グラフィックキャッシュの、「LibreOffice用に使用」を 128 MB (デフォルト値は 20MB) に設定します。
- オブジェクト当たりのメモリを 20MB (デフォルト値は 5MB) に設定します。
- LibreOffice をよく使う場合、クイック起動を有効にします。
- Java、「Java 実行環境(JRE)を使用」のチェックを外します。
トラブルシューティング
フォントを替える
LibreOffice のオプションから設定を変更できます。ドロップダウンメニューから、ツール > オプション > LibreOffice > フォントの種類 を選んでください。「置換テーブルを使う」のチェックボックスをチェックします。フォントボックスに Andale Sans UI
と入力して置換候補から使いたいフォントを選んでください。それができたら、チェックマークをクリックしてください。それから下のボックスで常にと画面のみを選びます。OK をクリックしてください。
それから ツール > オプション > LibreOffice > 表示 と辿り、「ユーザーインターフェースにシステムフォントを使用」のチェックを外す必要があります。Arial など、アンチエイリアスのないフォントを使う場合は、フォントを正しくレンダリングするために「スクリーンフォントの縁を滑らかする」のチェックも外す必要があります。
アンチエイリアス
次を実行してください:
$ echo "Xft.lcdfilter: lcddefault" | xrdb -merge
変更を永続するには、~/.Xresources
ファイルに Xft.lcdfilter: lcddefault
を加えて、$ xrdb -merge ~/.Xresources
を実行してください。ソース。詳しくは X resources を見て下さい。
これが働かない場合、~/.Xdefaults
に Xft.lcdfilter: lcddefault
を加えることも試してください。このファイルが存在しないときは作る必要があります。
NFSv3 共有を使うとフリーズする
NFSv3 共有にあるドキュメントを開いたり保存したりしようとすると LibreOffice がハングアップする場合、/usr/lib/libreoffice/program/soffice
内の (go-openoffice を使っているなら /usr/bin/soffice
) 以下の行の前に #
を付けてみて下さい:
# file locking now enabled by default SAL_ENABLE_FILE_LOCKING=1 export SAL_ENABLE_FILE_LOCKING
アップデートのときに上書きされてしまうのを避けるために /usr/local/bin
内の /usr/lib/libreoffice/program/soffice
をコピーしておいてください。
Java Framework エラーの修正
LibreOffice を実行しようとすると次のようなエラーが表示されるかもしれません。
[Java framework] Error in function createSettingsDocument (elements.cxx). javaldx failed!
この場合、~/.config/
の所有者をあなた自身にします:
# chown -vR username:users ~/.config
LibreOffice が証明書を認識しない
ドキュメントに署名しようとしたときに証明書が見つからない場合、Mozilla Firefox (もしくは Thunderbird) で証明書を設定する必要があります。それでも LibreOffice が証明書を表示しないなら、Mozilla Firefox (もしくは Thunderbird) フォルダを指定する MOZILLA_CERTIFICATE_FOLDER
環境変数を設定してください。
export MOZILLA_CERTIFICATE_FOLDER=$HOME/.mozilla/firefox/XXXXXX.default/
.pps ファイルを編集モードで実行する(スライドショーを使わない)
.pps
ファイルを .ppt
に名前を変えるのが唯一の解決策です。
以下のスクリプトを home ディレクトリに追加して .pps
ファイルを開くときに使って下さい。メールで受け取った .pps
ファイルを(保存しないで)開くときに便利です。
#!/bin/bash f=$(mktemp) cp "$1" "${f}.ppt" && libreoffice "${f}.ppt" && rm -f "${f}.ppt"
文献目録の作成
文献目録データベースを開こうとすると次のエラーが出て Writer が落ちる場合:
com::sun::star::loader::CannotActivateFactoryException
libreoffice-base[リンク切れ: パッケージが存在しません] をインストールしてください。この既知のバグは修正されています。
アプリケーションエラー (起動できない)
Adwaita 以外の GTK テーマを使っていると、LibreOffice が起動できないことがあります:
(soffice:2148): GLib-GObject-CRITICAL **: g_value_set_boxed: assertion 'G_VALUE_HOLDS_BOXED (value)' failed (soffice:2148): GLib-GObject-WARNING **: gtype.c:4268: type id '0' is invalid (soffice:2148): GLib-GObject-WARNING **: can't peek value table for type '<invalid>' which is not currently referenced Application Error
FS#46614 を見てください。
保存ボタンを押したときに終了してしまう
以下の方法を試してください:
~/.config/libreoffice
フォルダを削除する。LibreOffice 関連の全ての設定が消去されます。LibreOffice を次に起動したときに再生成されます。
- メニューの Tools > Options > LibreOffice > General から
Use LibreOffice dialogs
にチェックを入れる。
メディアサポート
埋め込んだビデオが灰色のボックスになる場合、必要な GStreamer プラグインがインストールしてあるか確認してください。
Writer や Draw のデフォルトの用紙サイズ
空の Writer や Draw のドキュメントでデフォルトの用紙サイズがロケールにあってない場合、任意の依存パッケージである libpaper をインストールして、/etc/papersize
(システム全体の設定) を更新するか PAPERSIZE
環境変数 (ユーザー個別の設定) を適当な用紙サイズで設定してください。詳しくは papersize(5) を参照。
ダークテーマで LibreOffice のツールバーが読めなくなる
https://bugs.documentfoundation.org/show_bug.cgi?id=94632 を見てください。
ダークテーマと互換性のあるツールバーアイコンを使用するには、VCL_ICONS_FOR_DARK_THEME=1
環境変数を設定してください。
また、libreoffice をライトテーマで起動する方法もあります (例: GTK_THEME=Adwaita:light
環境変数を使用)。
Breeze/Plasma 5 のダークテーマ LibreOffice のツールバーが読めない
breeze-gtk をインストールしたくない場合、Tools > Options > LibreOffice > View > Icon Style からアイコンのスタイルを LibreOffice が提供しているスタイルに変更してください。
もしくは GTK+ の Breeze テーマ breeze-gtk と LibreOffice 用の Breeze ダークアイコン libreoffice-breeze-iconsAUR をインストールしてください。
問題が解決しない場合、LibreOffice で gtk
インターフェイスが使われるようにしてください。詳しくはテーマを参照。
正しく動作しない場合、gen
インターフェイスを使ってみてください [2]。
en_US 以外のシステムロケールで AutoText のデフォルトの挙動が機能しない
システムロケールが en_US
以外の場合に AutoText の期待されるデフォルトの挙動が存在しない場合 (例えば、Writer のドキュメントで fn
と入力してから F3
キーを押しても数字の付いた関数が自動的に挿入されない)、AutoText のパスにデフォルトの en_US
AutoText テンプレートを追加する必要があります。Tools > AutoText から Path... をクリックして次のパスをリストに追加してください: /usr/lib/libreoffice/share/autotext/en-US
。これで AutoText がデフォルトで動作するようになるはずです。