「HDR モニターのサポート」の版間の差分
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NVIDIA では、プロプライエタリドライバを 470.xx よりも高いバージョンでインストールしてください。これである程度解決するように思えますが、{{Aur|gnome-terminal-transparency}} のようないくつかのアプリケーションは NVIDIA でまだ透明度の問題があります。 |
NVIDIA では、プロプライエタリドライバを 470.xx よりも高いバージョンでインストールしてください。これである程度解決するように思えますが、{{Aur|gnome-terminal-transparency}} のようないくつかのアプリケーションは NVIDIA でまだ透明度の問題があります。 |
2022年5月16日 (月) 10:58時点における版
このページでは、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像の視聴方法を説明することを目的としています。
目次
要件
- HDR 対応グラフィックカード
- ディスプレイサーバーとして X11
- mpv (NVIDIA カードでは必須、それ以外ではオプション)。
- 互換性のあるディスプレイマネージャー。
- HDR10 認証モニター。
内蔵グラフィックスカードは動作しますが、ビデオ再生のフレームレートが低下します。
制限事項
- HDR10 ビデオのみが機能しているようです。
- Dolby Vision はまだサポートされていません。
- NVIDIA グラフィックスカードでは、mpv のみが HDR ストリームを正しく再生できるようですが、Chromium には色と深度に問題があるようです。AMD と Intel のカードは mpv に限定されません。
- X11 はピーク輝度 600 ニトまでしか出せないようです。それ以上は生かせない。
- ハイブリッドグラフィックは今のところ動作しません。BIOS/UEFI メニューから統合カードを無効化することをお勧めします。
- Firefox、Epiphany などのブラウザは、まだ HDR をサポートしていません。Chromium ベースのブラウザを使用することをお勧めします。
- VLC でも HDR コンテンツを再生できることを報告しているユーザーもいますが、ほとんどの場合、意図したとおりに動作していません。
- Game/AutoHDR のサポートはまだありません。
- カラープロファイル
bt.2020
は、表示深度の問題があります。bt.1889
を使用することが推奨されます。 - Wayland は HDR カラープロファイルを実装していますが、それを活用できるのはコンポジターのみです。今のところ、Sway と Weston だけがこの機能を一応実装しているようです。
- 一部のアプリケーションは壊れるか、起動を拒否します。ゲームが壊れる例としては、Steam があります。
セットアップ
ディスプレイマネージャー
今のところ、これらのディスプレイマネージャーだけが HDR を活用することができます。
その他のディスプレイマネージャはクラッシュするか、青と赤のディスプレイ出力信号が切り替わるか、あるいは単に HDR ビデオ再生に対応しないかのどちらかです。
X サーバー
X 設定で DefaultDepth
と Depth
の値を 30 に設定します。
/etc/X11/xorg.conf
Section "Screen" ... DefaultDepth 30 ... SubSection "Display" ... Depth 30 ... EndSubSection EndSection
Chromium
次のフラグを追加します。
--enable-features=VaapiVideoDecoder,VaapiVideoEncoder,RawDraw --ignore-gpu-blocklist --enable-gpu-rasterization --use-gl=desktop
about://flags
で #force-color-profile
を Display P3 D65
に変更するのが望ましいです。
mpv
HDR 対応はネイティブで、デフォルトで全ての設定が正しい値に設定されています。ピーク輝度は --target-peak
で調整できます。
使用方法
mpv を使用する場合は、その上で HDR ビデオを起動してください。
Chromium を使用する場合は、HDR HTML5 ビデオをその上で再生します。Netflix や YouTube などのサイトも HDR 動画再生に対応しています。
トラブルシューティング
Square/Straighten corners on GNOME
Installing the mutter-roundedAUR package and tweaking it using mutter_settings
seems to solve this issue.
透明度の問題
NVIDIA では、プロプライエタリドライバを 470.xx よりも高いバージョンでインストールしてください。これである程度解決するように思えますが、gnome-terminal-transparencyAUR のようないくつかのアプリケーションは NVIDIA でまだ透明度の問題があります。
HDRを見ているかどうかをチェックする
影などのディテールをよく見て、ピクセルが多い、色がおかしいと感じたら、SDR で再生している可能性が高いです。
Chromium の場合、HDR の YouTube 動画を見て、HDR でストリーミングしているかどうかを確認します。歯車のアイコンに HDR のラベルが付いていれば、HDR でストリーミングしていることを意味します。
モニターの青と赤の信号が入れ替わっている
以下の可能性があります。
- ハイブリットシステムを使用している。BIOS/UEFI で統合 GPU を無効にします。
- 互換性のないディスプレイマネージャーを使用している。#ディスプレイマネージャーを参照します。
Chromium のウィンドウが青と紫で表示されます
AMD と NVIDIA のグラフィックカードでは、Vulkan が原因である可能性があります。この機能を --enable-features
フラグから削除して無効にしてみてください。