「ハードウェアビデオアクセラレーション」の版間の差分
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== 設定 == |
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− | {{Note|VA-API と VDPAU のどちらでもビデオドライバーは基本的にハードウェアビデオアクセラレーションを自動的に有効化しますが、場合によっては手動で VA-API/VDPAU を手動で有効にする必要があります。有効化されているかどうか[[#確認|確認]]をしてください。}} |
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+ | ビデオドライバは VA-API と VDPAU の両方に対してハードウェアビデオアクセラレーションのサポートを自動的に有効化するはずですが、場合によっては手動で VA-API/VDPAU を手動で設定する必要があります。[[#確認]] セクションを見た場合にのみ、このセクションを読み進めてください。 |
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+ | (他に設定が存在しない場合に使用される) デフォルトのドライバ名はシステムによって推測されます。しかし、それらはしばしばトリッキーで、機能しないこともあります。推測された値は [[Xorg]] のログファイルに出力されます。ログファイルは、Xorg が rootless の場合は {{ic|~/.local/share/xorg/Xorg.0.log}}、Xorg が root として実行されている場合は {{ic|/var/log/Xorg.0.log}} です。ログファイルからある値を検索するには: |
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+ | {{hc|$ grep -iE 'vdpau {{!}} dri driver' ''xorg_のログファイル''| |
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+ | (II) RADEON(0): [DRI2] DRI driver: radeonsi |
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+ | (II) RADEON(0): [DRI2] VDPAU driver: radeonsi |
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+ | この出力の場合、{{ic|radeonsi}} が VA-API と VDPAU のデフォルトです。 |
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+ | {{Note|[[GDM]] を使用している場合、代わりに {{ic|1=journalctl -b --grep='vdpau {{!}} dri driver'}} を root として実行してください。}} |
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+ | しかし、これは ''設定'' を表すものではありません。上記の値は、オーバーライドしたとしても変更されません。 |
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=== VA-API の設定 === |
=== VA-API の設定 === |
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− | VA-API |
+ | {{ic|LIBVA_DRIVER_NAME}} [[環境変数]] を使うことで、VA-API 用に使用する[https://www.freedesktop.org/wiki/Software/vaapi/#driversback-endsthatimplementva-api ドライバ]をオーバーライドできます: |
* [[Intel Graphics]]: |
* [[Intel Graphics]]: |
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* NVIDIA: |
* NVIDIA: |
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** [[Nouveau]] の場合は {{ic|nouveau}} を使ってください。 |
** [[Nouveau]] の場合は {{ic|nouveau}} を使ってください。 |
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− | ** [[NVIDIA]] の場合は {{ic|vdpau}} を使ってください。 |
+ | ** [[NVIDIA]] VDPAU の場合は {{ic|vdpau}} を使ってください。 |
+ | ** [[NVIDIA]] NVDECODE の場合は {{ic|nvidia}} を使ってください。 |
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− | * ATI/AMD: |
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+ | * AMD: |
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− | ** [[AMDGPU]] の場合は {{ic|radeonsi}} を使ってください。 |
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+ | ** [[AMDGPU]] ドライバの場合は {{ic|radeonsi}} を使ってください。 |
{{Note| |
{{Note| |
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* インストールされているドライバーは {{ic|/usr/lib/dri/}} ディレクトリを見ることで確認できます。{{ic|/usr/lib/dri/'''${LIBVA_DRIVER_NAME}'''_drv_video.so}} として使われます。 |
* インストールされているドライバーは {{ic|/usr/lib/dri/}} ディレクトリを見ることで確認できます。{{ic|/usr/lib/dri/'''${LIBVA_DRIVER_NAME}'''_drv_video.so}} として使われます。 |
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− | * 一部のドライバーは互換性を保つために異なる名前を使っていることがあります。{{ic|sha1sum /usr/lib/dri/*}} を実行することで確認できます。 |
+ | * 一部のドライバーは互換性を保つために異なる名前を使っていることがあります。{{ic|sha1sum /usr/lib/dri/* {{!}} sort}} を実行することで確認できます。 |
* {{ic|LIBVA_DRIVERS_PATH}} を使うことで VA-API ドライバーのパスを上書きできます。 |
* {{ic|LIBVA_DRIVERS_PATH}} を使うことで VA-API ドライバーのパスを上書きできます。 |
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* バージョン 12.0.1 から {{Pkg|libva-mesa-driver}} は {{ic|gallium}} の代わりとして {{ic|radeonsi}} を提供しています。 |
* バージョン 12.0.1 から {{Pkg|libva-mesa-driver}} は {{ic|gallium}} の代わりとして {{ic|radeonsi}} を提供しています。 |
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=== VDPAU の設定 === |
=== VDPAU の設定 === |
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− | + | {{ic|VDPAU_DRIVER}} [[環境変数]]を使うことで、VDPAU 用に使用するドライバをオーバーライドできます。 |
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+ | 適切なドライバ名は、あなたのセットアップに依存します: |
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− | 使用しているビデオドライバーにあわせて適切なドライバーの名前を指定してください: |
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− | * Intel |
+ | * Intel graphics の場合、{{ic|va_gl}} に設定する[[#Failed to open VDPAU backend|必要があります]]。 |
− | * オープンソースの AMD |
+ | * オープンソースの AMD ドライバの場合、あなたの GPU に合わせて適切なドライババージョンを設定してください。[[#確認]] を参照。 |
− | * オープンソースの Nouveau ドライバ |
+ | * オープンソースの Nouveau ドライバの場合、{{ic|nouveau}} に設定してください。 |
− | * NVIDIA のプロプライエタリ |
+ | * NVIDIA のプロプライエタリなバージョンの場合、{{ic|nvidia}} に設定してください。 |
{{Note| |
{{Note| |
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* インストールされているドライバーは {{ic|/usr/lib/vdpau/}} ディレクトリを見ることで確認できます。{{ic|/usr/lib/vdpau/libvdpau_'''${VDPAU_DRIVER}'''.so}} として使われます。 |
* インストールされているドライバーは {{ic|/usr/lib/vdpau/}} ディレクトリを見ることで確認できます。{{ic|/usr/lib/vdpau/libvdpau_'''${VDPAU_DRIVER}'''.so}} として使われます。 |
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* 一部のドライバーは互換性を保つために異なる名前を使っていることがあります。{{ic|sha1sum /usr/lib/vdpau/*}} を実行することで確認できます。 |
* 一部のドライバーは互換性を保つために異なる名前を使っていることがあります。{{ic|sha1sum /usr/lib/vdpau/*}} を実行することで確認できます。 |
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− | * ハイブリッド構成 (NVIDIA と AMD の両方のカードが搭載されている) 場合、{{ic| |
+ | * ハイブリッド構成 (NVIDIA と AMD の両方のカードが搭載されている) 場合、{{ic|DRI_PRIME}} [[環境変数]]を設定する必要があるかもしれません。詳しくは [[PRIME]] を参照。 |
+ | }} |
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+ | === アプリケーションの設定 === |
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+ | マルチメディアフレームワーク: |
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+ | * [[FFmpeg#ハードウェアアクセラレーション]] |
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+ | * [[GStreamer#ハードウェアアクセラレーション]] |
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+ | * [[Kodi#ヒントとテクニック]] |
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+ | * [[MPlayer#ハードウェアアクセラレーション]] |
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+ | * [[mpv#ハードウェアデコード]] |
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+ | * [[VLC media player#ハードウェアアクセラレーションのサポート]] |
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+ | ウェブブラウザ: |
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+ | * [[Chromium#ハードウェアビデオアクセラレーション]] |
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+ | * [[Firefox#ハードウェアビデオアクセラレーション]] |
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+ | * [[GNOME Web#ハードウェアアクセラレーション]] |
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+ | マルチメディア録画/ストリーミング: |
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+ | * [[Open Broadcaster Software#ハードウェアアクセラレーション]] |
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== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
2023年1月4日 (水) 04:18時点における版
ハードウェアビデオアクセラレーションにより、ビデオカードで動画をデコード/エンコードすることができ、CPU の負担を下げて電力を節約することができます。
Linux でこれを実現する方法は複数存在します:
- Video Acceleration API (VA-API) はハードウェア支援による動画エンコード・デコードの両方を実現する仕様とオープンソースライブラリです。Intel によって開発されました。
- Video Decode and Presentation API for Unix (VDPAU) は GPU ビデオハードウェアに動画のデコードやポストプロセス処理をオフロードするオープンソースのライブラリです。NVIDIA によって開発されました。
- Advanced Media Framework (AMF) は、AMDGPU PRO を使用してマルチメディア処理のために AMD GPU に「部分的に」アクセスできるようにするオープンソースのフレームワークです。AMD によって開発されました。
- NVDECODE/NVENCODE - Fermi 以降の NVIDIA GPU によって使われている、ハードウェアビデオアクセラレーションのためのプロプライエタリ API。
ドライバとアプリケーションのサポートの包括的な概要については、#比較一覧 を参照してください。
インストール
Intel
Intel Graphics オープンソースドライバーは VA-API に対応しています:
- Broadwell (2014) 及びそれ以降の HD Graphics シリーズは intel-media-driver によってサポートされています。
- (Coffee Lake (2017) までの HD Graphics を含む) GMA 4500 (2008) 及びそれ以降の GPU は libva-intel-driver によってサポートされています。
- GMA 4500 の H.264 デコードは libva-intel-driver-g45-h264AUR によってサポートされています。Intel#GMA 4500 での H.264 デコードのハードウェアアクセラレーション を参照。
- Haswell Refresh から Skylake までの VP9 デコードと、Broadwell から Skylake までのハイブリッド VP8 エンコードは intel-hybrid-codec-driverAUR によってサポートされています。
- Skylake 及びそれ以降は linux-firmware も必要です。
VAAPI がサポートするハードウェアと機能 もご覧ください。
NVIDIA
Nouveau オープンソースドライバーは VA-API と VDPAU に対応しています:
- GeForce GTX 750 までの GeForce 8 シリーズ及びそれ以降の GPU は libva-mesa-driver と mesa-vdpau によってサポートされています。
- (現在 NVIDIA のバイナリドライバーから抽出される) nouveau-fwAUR ファームウェアパッケージが 必要 です。
NVIDIA プロプライエタリドライバは nvidia-utils によってサポートされています:
- GeForce 8 シリーズ及びそれ以降の GPU における VDPAU
- Fermi 及びそれ以降の GPU における NVDECODE [1]
- Kepler 及びそれ以降の GPU における NVENCODE
ATI/AMD
ATI と AMDGPU オープンソースドライバーは VA-API と VDPAU に対応しています:
- VA-API は Radeon HD 2000 及びそれ以降の GPU で libva-mesa-driver によってサポートされています。
- VDPAU は Radeon R300 及びそれ以降の GPU で mesa-vdpau によってサポートされています。
AMDGPU PRO プロプライエタリドライバーは AMDGPU ドライバー上で動作し、AMF に加えて VA-API と VDPAU に対応しています。
- Fiji 及びそれ以降の GPU における AMF は amf-amdgpu-proAUR によってサポートされています。
互換レイヤー
- libva-vdpau-driver — VA-API のための VDPAU ベースのバックエンド。
- https://cgit.freedesktop.org/vaapi/vdpau-driver || libva-vdpau-driver, libva-vdpau-driver-chromiumAUR, libva-vdpau-driver-vp9-gitAUR
- libvdpau-va-gl — OpenGL/VAAPI バックエンドを用いた VDPAU ドライバ。H.264 のみ。
- nvidia-vaapi-driver — VA-API のための CUDA NVDECODE ベースのバックエンド。
確認
VA-API の確認
VA-API の設定は libva-utils パッケージに含まれている vainfo
を実行することで確認できます:
$ vainfo
libva info: VA-API version 0.39.4 libva info: va_getDriverName() returns 0 libva info: Trying to open /usr/lib/dri/i965_drv_video.so libva info: Found init function __vaDriverInit_0_39 libva info: va_openDriver() returns 0 vainfo: VA-API version: 0.39 (libva 1.7.3) vainfo: Driver version: Intel i965 driver for Intel(R) Skylake - 1.7.3 vainfo: Supported profile and entrypoints VAProfileMPEG2Simple : VAEntrypointVLD VAProfileMPEG2Simple : VAEntrypointEncSlice VAProfileMPEG2Main : VAEntrypointVLD VAProfileMPEG2Main : VAEntrypointEncSlice VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointVLD VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointEncSlice VAProfileH264ConstrainedBaseline: VAEntrypointEncSliceLP VAProfileH264Main : VAEntrypointVLD VAProfileH264Main : VAEntrypointEncSlice VAProfileH264Main : VAEntrypointEncSliceLP VAProfileH264High : VAEntrypointVLD VAProfileH264High : VAEntrypointEncSlice VAProfileH264High : VAEntrypointEncSliceLP VAProfileH264MultiviewHigh : VAEntrypointVLD VAProfileH264MultiviewHigh : VAEntrypointEncSlice VAProfileH264StereoHigh : VAEntrypointVLD VAProfileH264StereoHigh : VAEntrypointEncSlice VAProfileVC1Simple : VAEntrypointVLD VAProfileVC1Main : VAEntrypointVLD VAProfileVC1Advanced : VAEntrypointVLD VAProfileNone : VAEntrypointVideoProc VAProfileJPEGBaseline : VAEntrypointVLD VAProfileJPEGBaseline : VAEntrypointEncPicturehttp://img.2chan.net/b/futaba.php?mode=cat VAProfileVP8Version0_3 : VAEntrypointVLD VAProfileVP8Version0_3 : VAEntrypointEncSlice VAProfileHEVCMain : VAEntrypointVLD VAProfileHEVCMain : VAEntrypointEncSlice
あなたのカードを使ってデコードできるフォーマットが VAEntrypointVLD
で、エンコードできるフォーマットが VAEntrypointEncSlice
で示されます。
上の例では、以下の行があることから i965
ドライバーが使われていることが確認できます:
libva info: Trying to open /usr/lib/dri/i965_drv_video.so
vainfo
を実行したときに以下のようなエラーが表示される場合:
libva info: va_openDriver() returns -1 vaInitialize failed with error code -1 (unknown libva error),exit
適切なドライバーを設定する必要があります。VA-API の設定を見てください。
VDPAU の確認
vdpauinfo をインストールしてから、以下のコマンドを実行してください。VDPAU ドライバーがロードされていることや、現在の設定が確認できます:
$ vdpauinfo
display: :0 screen: 0 API version: 1 Information string: G3DVL VDPAU Driver Shared Library version 1.0 Video surface: name width height types ------------------------------------------- 420 16384 16384 NV12 YV12 422 16384 16384 UYVY YUYV 444 16384 16384 Y8U8V8A8 V8U8Y8A8 Decoder capabilities: name level macbs width height ---------------------------------------------------- MPEG1 --- not supported --- MPEG2_SIMPLE 3 9216 2048 1152 MPEG2_MAIN 3 9216 2048 1152 H264_BASELINE 41 9216 2048 1152 H264_MAIN 41 9216 2048 1152 H264_HIGH 41 9216 2048 1152 VC1_SIMPLE 1 9216 2048 1152 VC1_MAIN 2 9216 2048 1152 VC1_ADVANCED 4 9216 2048 1152 ..
設定
ビデオドライバは VA-API と VDPAU の両方に対してハードウェアビデオアクセラレーションのサポートを自動的に有効化するはずですが、場合によっては手動で VA-API/VDPAU を手動で設定する必要があります。#確認 セクションを見た場合にのみ、このセクションを読み進めてください。
(他に設定が存在しない場合に使用される) デフォルトのドライバ名はシステムによって推測されます。しかし、それらはしばしばトリッキーで、機能しないこともあります。推測された値は Xorg のログファイルに出力されます。ログファイルは、Xorg が rootless の場合は ~/.local/share/xorg/Xorg.0.log
、Xorg が root として実行されている場合は /var/log/Xorg.0.log
です。ログファイルからある値を検索するには:
$ grep -iE 'vdpau | dri driver' xorg_のログファイル
(II) RADEON(0): [DRI2] DRI driver: radeonsi (II) RADEON(0): [DRI2] VDPAU driver: radeonsi
この出力の場合、radeonsi
が VA-API と VDPAU のデフォルトです。
しかし、これは 設定 を表すものではありません。上記の値は、オーバーライドしたとしても変更されません。
VA-API の設定
LIBVA_DRIVER_NAME
環境変数 を使うことで、VA-API 用に使用するドライバをオーバーライドできます:
- Intel Graphics:
- libva-intel-driver の場合は
i965
を使ってください。 - intel-media-driver の場合は
iHD
を使ってください。
- libva-intel-driver の場合は
- NVIDIA:
- AMD:
- AMDGPU ドライバの場合は
radeonsi
を使ってください。
- AMDGPU ドライバの場合は
VDPAU の設定
VDPAU_DRIVER
環境変数を使うことで、VDPAU 用に使用するドライバをオーバーライドできます。
適切なドライバ名は、あなたのセットアップに依存します:
- Intel graphics の場合、
va_gl
に設定する必要があります。 - オープンソースの AMD ドライバの場合、あなたの GPU に合わせて適切なドライババージョンを設定してください。#確認 を参照。
- オープンソースの Nouveau ドライバの場合、
nouveau
に設定してください。 - NVIDIA のプロプライエタリなバージョンの場合、
nvidia
に設定してください。
アプリケーションの設定
マルチメディアフレームワーク:
ビデオプレイヤ:
ウェブブラウザ:
マルチメディア録画/ストリーミング:
トラブルシューティング
Failed to open VDPAU backend
適切なドライバを指すように VDPAU_DRIVER
変数を設定する必要があります。#VDPAU の設定 を参照。
VAAPI init failed
エラーは libva: /usr/lib/dri/i965_drv_video.so init failed
という行で確認できます。Wayland が正しく認識されていないことが原因で発生します。$DISPLAY
の設定を解除することで mpv, MPlayer, VLC などは X11 であると誤認しないようになります。mpv の場合は --gpu-context=wayland
パラメータを追加することでも解決できます。
このエラーは、あなたのハードウェアに合わない VA-API ドライバをインストールした場合にも起こりえます。
AMDGPU ドライバーを使用したビデオデコード時の破損や歪み
AMDGPU ドライバーでビデオデコードの破損または歪みが発生する場合は、allow_rgb10_configs=false
を 環境変数 または driconf
として設定します。[2]
比較一覧
VA-API ドライバ
コーデック | libva-intel-driver [3] | intel-media-driver [4] | libva-mesa-driver [5] [6] | libva-vdpau-driver (VDPAU アダプタ) |
libva-nvidia-driverAUR (NVDECODE アダプタ) |
---|---|---|---|---|---|
デコード | |||||
MPEG-2 | GMA 4500 以降 | Broadwell 以降 | Radeon HD 6000 以降 GeForce 8 以降1 |
#VDPAU ドライバ を参照 | #NVIDIA ドライバのみ を参照 |
H.263/MPEG-4 Visual4 | No | No | Radeon HD 6000 以降 | No6 | |
VC-1 | Sandy Bridge 以降 | Broadwell 以降 | Radeon HD 2000 以降 GeForce 9300 以降1 |
#NVIDIA ドライバのみ を参照 | |
H.264/MPEG-4 AVC | GMA 45002, Ironlake 以降 | Radeon HD 2000 以降 GeForce 8 以降1 | |||
H.265/HEVC 8bit | Cherryview/Braswell 以降 | Skylake 以降 | Radeon R9 Fury 以降 | ||
H.265/HEVC 10bit | Broxton 以降 | Broxton/Apollo Lake 以降 | Radeon 400 以降 | No6 | |
VP8 | Broadwell 以降 | Broadwell 以降 | No | No | #NVIDIA ドライバのみ を参照 |
VP9 8bit | Broxton 以降 Hybrid: Haswell refresh から Skylake3 |
Broxton/Apollo Lake 以降 | Raven Ridge 以降 | #VDPAU ドライバ を参照5 | |
VP9 10bit | Kaby Lake 以降 | Kaby Lake 以降 | No | No6 | |
AV1 8-bit & 10-bit | No | Tiger Lake 以降 | Radeon RX 6000 以降 | 実験的7 | |
エンコード | |||||
MPEG-2 | Ivy Bridge 以降 | Broadwell 以降 Broxton/Apollo Lake を除く |
No | – | No6 |
H.264/MPEG-4 AVC | Sandy Bridge 以降 | Broadwell 以降 | Radeon HD 7000 以降 | ||
H.265/HEVC 8bit | Skylake 以降 | Skylake 以降 | Radeon 400 以降 | ||
H.265/HEVC 10bit | Kaby Lake 以降 | Kaby Lake 以降 | Raven Ridge 以降 | ||
VP8 | Cherryview/Braswell 以降 Hybrid: Haswell から Skylake3 |
No | |||
VP9 8bit | Kaby Lake 以降 | Icelake 以降 | |||
VP9 10bit | No |
- 1 GeForce GTX 750 まで。
- 2 代わりに libva-intel-driver-g45-h264AUR によってサポートされています。
- 3 Hybrid VP8 エンコーダと VP9 エンコーダは intel-hybrid-codec-driverAUR によってサポートされています。
- 4 MPEG-4 Part 2 は VAAPI の制限のためデフォルトで無効化されています。使用してみるには、
VAAPI_MPEG4_ENABLED=true
環境変数を設定してください。 - 5 実験的な VP9 サポートは代わりに libva-vdpau-driver-vp9-gitAUR によって提供されています。
- 6 NVIDIA CUDA アダプタコーデックのサポートは活発に開発中であり、これは変更される可能性があります。
- 7 機能することは保証されていません。FireFox 98 以降が必要です [7]。
VDPAU ドライバ
コーデック | 色深度 | mesa-vdpau [8] [9] | nvidia-utils | libvdpau-va-gl (VA-API アダプタ) |
---|---|---|---|---|
デコード | ||||
MPEG-2 | 8bit | Radeon R300 以降 GeForce 8 以降1 |
GeForce 8 以降 | No |
H.263/MPEG-4 Visual | 8bit | Radeon HD 6000 以降 GeForce 200 以降1 |
GeForce 200 以降 | |
VC-1 | 8bit | Radeon HD 2000 以降 GeForce 9300 以降1 |
GeForce 8 以降2 | |
H.264/MPEG-4 AVC | 8bit | Radeon HD 2000 以降 GeForce 8 以降1 |
GeForce 8 以降 | #VA-API ドライバ を参照 |
H.265/HEVC | 8bit | Radeon R9 Fury 以降 | GeForce 900 以降3 | No |
10bit | Radeon 400 以降 | No4 | ||
VP9 | 8bit | No | GeForce 900 以降3 | |
10bit | No | No4 | ||
AV1 | 8bit | No | GeForce 30 以降5 | |
10bit | No | No4 |
- 1 GeForce GTX 750 まで。
- 2 GeForce 8800 Ultra、8800 GTX、8800 GTS (320/640 MB) は除く。
- 3 GeForce GTX 970 と GTX 980 は除く。
- 4 NVIDIA の実装は8ビットストリームまでに制限されています [10] [11]。
- 5 ドライババージョン 510 から [12]
NVIDIA ドライバのみ
コーデック | nvidia-utils [13] | |
---|---|---|
NVDECODE | NVENCODE | |
MPEG-2 | Fermi 以降1 | No |
VC-1 | ||
H.264/MPEG-4 AVC | Kepler 以降2 | |
H.265/HEVC 8bit | Maxwell (GM206) 以降 | Maxwell (2nd Gen) 以降 |
H.265/HEVC 10bit | Pascal 以降 | |
VP8 | Maxwell (2nd Gen) 以降 | No |
VP9 8bit | Maxwell (GM206) 以降 | |
VP9 10bit | Pascal 以降 | |
AV1 8bit & 10bit | Ampere 以降3 |
- 1 GM108 は除く (未サポート)
- 2 GM108 と GP108 は除く (未サポート)
- 3 A100 は除く (未サポート)
アプリケーションサポート
アプリケーション | デコード | エンコード | ドキュメント | |||
---|---|---|---|---|---|---|
VA-API | VDPAU | NVDECODE | VA-API | NVENCODE | ||
FFmpeg | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | FFmpeg#ハードウェアアクセラレーション |
GStreamer | Yes1 | No | Yes | Yes1 | Yes | GStreamer#ハードウェアアクセラレーション |
Kodi | Yes | Yes | No | – | – | Kodi#ヒントとテクニック |
mpv | Yes | Yes | Yes | – | – | mpv#ハードウェアデコード |
VLC media player | Yes | Yes | No | – | – | VLC media player#ハードウェアアクセラレーションのサポート |
MPlayer | Yes2 | Yes | No | – | – | MPlayer#ハードウェアアクセラレーション |
Flash | No3 | Yes3 | No | – | – | ブラウザプラグイン#Adobe Flash Player |
Chromium | Yes | No | No | Yes | No | Chromium#ハードウェアビデオアクセラレーション |
Firefox | Yes | No | No | No | No | Firefox#ハードウェアビデオアクセラレーション |
GNOME/Web | GStreamer | ? | ? | GNOME Web#ビデオ |
- 1 GStreamer は VA-API ドライバのホワイトリストを使用します。ホワイトリストを無視する方法については、GStreamer#ドライバのホワイトリストは無視する を見てください。
- 2 VA-API サポートは代わりに mplayer-vaapiAUR によって提供されています。
- 3 VDPAU は NPAPI プラグインによってのみサポートされています。部分的な VA-API と VDPAU アクセラレーションを提供する、PPAPI プラグインから NPAPI ブラウザへの実験的なアダプタが利用できます。