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2023年4月13日 (木) 15:05時点における版
このページにはミラーの選択と設定のガイドと現在利用できるミラーのリストがあります。
目次
公式ミラー
公式の Arch Linux ミラーリストは pacman-mirrorlist パッケージから取得されます。最新のミラーリストを取得したい場合、メインサイトの Pacman Mirrorlist Generator ページを使ってください。
Arch ミラーの状態は Mirror Status のページで確認できます。できるかぎり最新となっているミラーを使用することを推奨します。
公式のミラーリストにミラーを追加して欲しい場合は、DeveloperWiki:新しいミラー を見てください。それまでは、このページの下部にある#非公式ミラーリストに追加してください。
IPv6 対応ミラー
Pacman Mirrorlist Generator を使って最新の IPv6 ミラーのリストを確認することができます。
特定のミラーを有効にする
ミラーを有効にするには、/etc/pacman.d/mirrorlist
を開いてあなたの国の部分を見て下さい。あなたが使いたいミラーをアンコメントします。
例:
# Japan # Server = ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch Server = http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch
ミラーの選択を助けるツールについては #ミラーをソートする を見て下さい。
/etc/pacman.conf
でミラーを指定することも可能です。[core] リポジトリのデフォルトの設定は以下の通りです:
[core] Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
JAIST のミラーをデフォルトのミラーとして使いたい場合、Include
行の前に次を追加してください:
[core] Server = ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/core/os/$arch Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
pacman は最初にこのミラーに接続を試行するようになります。同じように [testing], [extra], [community] でミラーを設定することができます。
pacman にパッケージリストを更新させる
/etc/pacman.d/mirrorlist
を作成・編集した後は次のコマンドを実行してください:
# pacman -Syyu
2つの --refresh
や -y
フラグを渡すと (リストが最新でも) 強制的に pacman の全てのパッケージリストを更新させます。新しいミラーに変更した時はいつでも pacman -Syy
をするようにして下さい。無用な問題を避けることができます。Is -Syy safe? も参照。
ミラーをソートする
パッケージをダウンロードする際、pacman は /etc/pacman.d/mirrorlist
に書かれた順番でミラーを使用します。更新頻度と速度でミラーをソートする Reflector を使わない場合、以下の方法で手動でミラーをソートしてください。
最速のミラーだけを使うのはいいアイデアとは言えません。最速のミラーの更新が遅れることがありえるからです。速度で並び替えてからミラーの状態 を見て同期が遅れているミラーを排除するほうが良いでしょう。
速度で並び替える
pacman-contrib パッケージに含まれている Bash スクリプト /usr/bin/rankmirrors
で最速のローカルミラーを決定することができます。
既存の /etc/pacman.d/mirrorlist
をバックアップしてください:
# cp /etc/pacman.d/mirrorlist /etc/pacman.d/mirrorlist.backup
/etc/pacman.d/mirrorlist.backup
を編集して rankmirrors
でテストするミラーをアンコメントしてください。
全てのミラーをアンコメントしたいなら以下の sed
を実行:
# sed -i 's/^#Server/Server/' /etc/pacman.d/mirrorlist.backup
最後に、ミラーにランク付けをします。-n 6
は最速の6つのミラーを出力することを意味しています:
# rankmirrors -n 6 /etc/pacman.d/mirrorlist.backup > /etc/pacman.d/mirrorlist
rankmirrors -h
でオプションを全て一覧できます。
ライブミラーリストの取得と順位付け
ある国にある最新のミラーのショートリストを作って rankmirrors に送るには、Pacman Mirrorlist Generator からリストを取得することができます。 以下のコマンドは https プロトコルをサポートする 日本 と オーストラリア の最新ミラーを取得し、リスト内のサーバーのコメントを解除し、ランク付けして最も速い5つを出力します。
$ curl -s "https://archlinux.org/mirrorlist/?country=JP&country=AU&protocol=https&use_mirror_status=on" | sed -e 's/^#Server/Server/' -e '/^#/d' | rankmirrors -n 5 -
既存のツール
Rate Mirrors — これはミラーを取得し、古いミラーや同期していないミラーをスキップし、海底ケーブルやインターネット交換に関する情報を使って国間を移動し、高速なミラーを見つけます。そして、各アップデートの前に実行するのに十分な速さです。stdin を通して送られるカスタムミラーリストもサポートします。
サーバーサイドのランク付け
公式の Pacman Mirrorlist Generator を使うことで簡単にランク付けされたミラーのリストを取得できます。ランク付けには複数の要因が絡んでいるので、ミラーやクライアントの負担によって数値は変わる可能性があります。
サーバーをランク付けしてミラーリストを自動で生成するスクリプトは複数存在します:
- Reflector は MirrorStatus ページから最新のミラーリストを取得して、最新のミラーだけを抽出してから、速度でミラーをソートし、
/etc/pacman.d/mirrorlist
ファイルを上書きします。 - armrr は Pacman Mirrorlist Generator から特定の国のミラーリストをダウンロードして、現在のミラーリストにのバックアップを作成します。
トラブルシューティング
mirrorlist が存在しない場合
error: config file /etc/pacman.d/mirrorlist could not be read: No such file or directory
というエラーに遭遇した場合は、公式サイトから直接ミラーの一覧を取得してください:
# curl -o /etc/pacman.d/mirrorlist https://www.archlinux.org/mirrorlist/all/
上述のとおり好ましいミラーをアンコメントして、次を実行:
# pacman -Syu pacman-mirrorlist
ミラーの動作不良
ミラーが適切に動作しておらず、それが ミラーのステータス ページ に反映されていないことが確実な場合は、ミラーを変更して バグレポートを開いてください。 ミラーの場合、課題は Arch Linux プロジェクト (ログイン ボックスのすぐ下のリストを参照するか、ページで スイッチ を検索してください) タスク タイプ バグレポート、カテゴリ ミラー で開く必要があります。
参照
- GitHub archweb mirrorlist.py - archweb ミラーリストジェネレータのソースコード