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2017年10月20日 (金) 21:51時点における版
MediaWiki は PHP で書かれたフリーでオープンソースのウィキソフトウェアです。元は Wikipedia のために開発されました。
目次
インストール
MediaWiki を動かすには以下の3つが必要です:
任意で、サムネイルを表示するには imagemagick または php-gd パッケージを、Unicode 正規化を使うには php-intl パッケージもインストールしてください。
設定
MediaWiki を動かすには PHP の設定や MediaWiki の設定スニペットの追加などを行います。
PHP
まず、/etc/php/php.ini
の open_basedir
を変更して mediawiki のデータディレクトリ (デフォルトでは /var/lib/mediawiki
) を記述してください:
/etc/php/php.ini
open_basedir = /srv/http/:/home/:/tmp/:/usr/share/pear/:/usr/share/webapps/:/var/lib/mediawiki/
そして、同じく /etc/php/php.ini
の以下の行をアンコメントします (Dynamic Extensions
セクションの下):
extension=gd.so extension=intl.so extension=iconv.so
次に、session.save_path
パスでセッションの処理を変更します。この設定を行わないと致命的なエラーが表示されることがあります (PHP Fatal error: session_start(): Failed to initialize storage module[...]
)。/var/lib/php/sessions
や /tmp/
に設定するのが良いでしょう。
/etc/php/php.ini
session.save_path = "/var/lib/php/sessions"
ディレクトリが存在していない場合はディレクトリを作成してパーミッションを設定してください:
# mkdir -p /var/lib/php/sessions/ # chown http:http /var/lib/php/sessions # chmod go-rwx /var/lib/php/sessions
ウェブサーバー
Apache
/etc/webapps/mediawiki/apache.example.conf
を /etc/httpd/conf/extra/mediawiki.conf
にコピーして必要に応じて編集してください。
以下の行を /etc/httpd/conf/httpd.conf
に追加:
Include conf/extra/mediawiki.conf
httpd.service
デーモンを再起動してください。
Nginx
Nginx で MediaWiki を動作させるには、以下のファイルを作成してください:
/etc/nginx/mediawiki.conf
location / { index index.php; try_files $uri $uri/ @mediawiki; } location @mediawiki { rewrite ^/(.*)$ /index.php; } location ~ \.php5?$ { include /etc/nginx/fastcgi_params; fastcgi_pass unix:/var/run/php-fpm/php-fpm.sock; fastcgi_index index.php5; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name; try_files $uri @mediawiki; } location ~* \.(js|css|png|jpg|jpeg|gif|ico)$ { try_files $uri /index.php; expires max; log_not_found off; } # Restrictions based on the .htaccess files location ^~ ^/(cache|includes|maintenance|languages|serialized|tests|images/deleted)/ { deny all; } location ^~ ^/(bin|docs|extensions|includes|maintenance|mw-config|resources|serialized|tests)/ { internal; } location ^~ /images/ { try_files $uri /index.php; } location ~ /\. { access_log off; log_not_found off; deny all; }
以下のような server ディレクティブを記述してください:
/etc/nginx/nginx.conf
server { listen 80; server_name mediawiki; root /usr/share/webapps/mediawiki; index index.php; charset utf-8; # For correct file uploads client_max_body_size 100m; # Equal or more than upload_max_filesize in /etc/php/php.ini client_body_timeout 60; include mediawiki.conf; }
最後に、nginx.service
と php-fpm.service
デーモンを再起動してください。
Lighttpd
インストール・設定済みの Lighttpd が必要です。lighttpd の server.modules に "mod_alias" と "mod_rewrite" が必要になります。lighttpd の設定ファイルに以下の行を追加してください:
/etc/lighttpd/lighttpd.conf
alias.url += ("/mediawiki" => "/usr/share/webapps/mediawiki/") url.rewrite-once += ( "^/mediawiki/wiki/upload/(.+)" => "/mediawiki/wiki/upload/$1", "^/mediawiki/wiki/$" => "/mediawiki/index.php", "^/mediawiki/wiki/([^?]*)(?:\?(.*))?" => "/mediawiki/index.php?title=$1&$2" )
lighttpd.service
デーモンを再起動してください。
データベース
データベースサーバーが既にセットアップされている場合、MediaWiki は次のステップで (設定されたデータベースの root パスワードを使って) 自動的にデータベースを作成します。自動的に作成しない場合、手動でデータベースを作成する必要があります。上流の指示 を見て下さい。
LocalSettings.php
ブラウザで wiki の url (通常は http://your_server/mediawiki/
) を開いて初期設定を行って下さい。上流の指示 に従って下さい。
LocalSettings.php
ファイルが生成されるので、ダウンロードして /usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php
に保存します。このファイルには wiki の設定が定義されています。mediawiki パッケージをアップグレードしても、上書きされることはありません。
ヒントとテクニック
Mathematics (texvc)
通常通りに texvc をインストールして設定で有効にするだけで使えます:
$wgUseTeX = true;
問題が発生したら、シェルコマンドの制限を増やして下さい:
$wgMaxShellMemory = 8000000; $wgMaxShellFileSize = 1000000; $wgMaxShellTime = 300;
Unicode
php, apache, mysql が UTF-8 を使っていることを確認してください。エンコードが不一致だとおかしなバグが発生することがあります。
VisualEditor
MediaWiki の VisualEditor 拡張は MediaWiki にリッチテキストエディタを装備します。こちらのページ に従ってインストールしてください。
Node.js バックエンドの Parsoid も必要です。AUR の parsoid-gitAUR パッケージでインストールできます。
/usr/share/webapps/parsoid/api/localsettings.js
の MediaWiki のパスを調整してください:
parsoidConfig.setInterwiki( 'localhost', 'http://localhost/mediawiki/api.php' );
その後 parsoid.service
を起動・有効化してください。
もしくは parsoidAUR パッケージを使用して yaml ファイルでサービスを設定することもできます。以下の行が必要です:
/usr/share/webapps/parsoid/config.yaml
uri: `'http://localhost/mediawiki/api.php'` domain: 'localhost'
mediawiki の設定も合わせてください:
/usr/share/webapps/mediawiki/LocalSettings.php
$wgVirtualRestConfig['modules']['parsoid'] = array( // URL to the Parsoid instance // Use port 8142 if you use the Debian package 'url' => 'http://localhost:8000', // Parsoid "domain", see below (optional) 'domain' => 'localhost', // Parsoid "prefix", see below (optional) 'prefix' => 'localhost'
設定後、parsoid
サービスを起動・有効化してください。