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2015年1月12日 (月) 19:58時点における版
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LXQt ホームページ より:
- LXQt は LXDE (Lightweight Desktop Environment) を Qt に移植した次のバージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが合併して作られました。軽量で柔軟性があり、極めて高速で、ユーザーフレンドリなデスクトップ環境です。
目次
歴史
2013年の初めに、Hong Jen Yee "PCMan" によって LXDE コンポーネントの Qt ツールキットへの移植が開始されました。PCMan は GTK+2 ツールキットから LXDE を移植する必要を認識していました、GTK+2 は現在メンテナンスが終わっており、GTK+3 には不満があったのです。2013年7月3日に LXDE-Qt の最初のプレビュー がリリースされました。そして、7月21日、(LXDE と同じような設計思想でデスクトップを開発していた) Razor-qt プロジェクトと LXDE プロジェクトが合併することがアナウンスされます。これによって Razor-qt コンポーネントと移植した LXDE コンポーネントを使い Qt によって作成されるデスクトップ、LXQt が誕生しました。現在、プロジェクトの開発努力は LXQt に多く向けられていますが、LXDE の GTK+2 バージョンもしばらくの間は開発が続けられる予定です。Razor-qt のユーザーにとっては Razor-qt バージョン 0.6.0 が最後のパッケージとなります。このリリースの後は、Razor-qt ツリーのメンテナンスは打ち切られることになっています。そして全ての開発者は LXQt デスクトップの開発に従事することになります。
インストール
以下のパッケージをインストールしてください:
- lxqt-desktop-gitAUR - LXQt のコアコンポーネント。
- pcmanfm-qt-gitAUR - LXQt ファイルマネージャとデスクトップマネージャ。
- openbox - LXQt のデフォルトのウィンドウマネージャ。
また、以下のパッケージもインストールすると良いでしょう:
- lximage-qt-gitAUR - LXQt 画像ビューア。
- qterminal-gitAUR - 軽量な Qt ターミナルエミュレータ。
- obconf-qt-gitAUR - openbox の設定ツール ObConf の Qt 移植。
- lxqt-lightdm-greeter-gitAUR - LightDM ディスプレイマネージャの LXQt greeter。
- oxygen-icons - LXQt デスクトップに合っているアイコンテーマ。
- qtcurve - LXQt デスクトップに合っている Qt テーマ。
LXQt の起動
グラフィカルログイン
お好きなディスプレイマネージャのセッションメニューから LXQt Desktop を選択してください。
LXQt を手動で起動する
~/.xinitrc
ファイルに次の行を追加してください:
exec startlxqt
設定
最初に、以下のようにデフォルトの設定ファイルを home ディレクトリにコピーしてください:
mkdir -p ~/.config/lxqt cp /etc/xdg/lxqt/* ~/.config/lxqt
デフォルトのウィンドウマネージャを変更する
Openbox が LXQt におけるデフォルトのウィンドウマネージャですが、~/.config/lxqt/session.conf
ファイルを編集することで LXQt で使用するウィンドウマネージャを指定することができます。
次の行を使用したいウィンドウマネージャに変更してください:
window_manager=openbox
例えば、LXQt で metacity を使いたい場合、次のとおりに変更してください:
window_manager=metacity
LXQt で Compiz を使いたい場合は、次のとおりに変更してください:
window_manager=compiz ccp
アプリケーションの提案
LXQt は軽量デスクトップであるため、ただインストールしただけではデスクトップアプリケーションがあまり入っていません。インストールするアプリケーションの選択はユーザーに委ねられています。Razor-qt wiki にインストールできる便利な Qt アプリケーションがリストアップされたページが存在します。また、Arch で利用できるアプリケーションを包括的にまとめたアプリケーション一覧のページも参照してください。
トラブルシューティング
Qt テーマが反映されない
LXQt のアプリケーションが使用している Qt テーマにそわない場合 (特に KDE のシステム設定を使ってテーマを設定した場合)、KDE 4.6.1 現在、KDE のスタイルを探す場所を Qt に知らせる必要があります (Oxygen, QtCurve など)。
そのためには QT_PLUGIN_PATH
環境変数を設定してください。例えば、次のような行を /etc/profile
(root 権限がない場合 ~/.profile
) に挿入してください:
export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/
これで qtconfig があなたの KDE スタイルを探せるようになって問題が解決するはずです。
また、KDE の styles ディレクトリに Qt の styles ディレクトリからシンボリックリンクを貼ることも可能です:
# ln -s /usr/lib/kde4/plugins/styles/ /usr/lib/qt/plugins/styles
Qt Configuration が起動しない
LXQt Configuration Center や設定メニューの 'Qt Configuration' は qtconfig を起動するために使用します。qtconfig を動かす前に以下の環境変数を設定する必要があります:
export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig export QT_SELECT=4
上記は qt4 の qtconfig を有効にします。