「Music Player Daemon/ヒントとテクニック」の版間の差分

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restore_paused "yes"
 
restore_paused "yes"
   
== サンプル設定: Output with 44.1 KHz at e. g. 16 bit depth, multiple programs at once ==
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== サンプル設定: 44.1KHz、16ビットでの出力、複数のプログラムを同時に出力する場合など ==
   
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''なぜこれらのフォーマットなのか?'' なぜなら、これらのフォーマットが CD オーディオの標準フォーマットであるためです。また、ALSA は、複数のプログラムが dmix (デフォルトで劣ったリサンプリング アルゴリズムを使用する) でのみ ''音を出す'' ことを許可しているためです。 48KHz までの低いもの (またはその時点で再生されているより高いフォーマット) をリサンプリングします。また、少なくとも {{ic|mpd.conf}} をこのように変更しないと、クリック音がするものもあります。
''Why these formats?'' Because they are the standard format for CD audio, because ALSA on its own allows more than one program "to sound" only with dmix — which uses an inferior resampling algorithm by default — and because dmix by default resamples anything lower to 48 KHz (or whatever higher format is playing at the time). Also, some get clicking sounds if at least {{ic|mpd.conf}} is not changed this way.
 
   
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''マイナス面は何ですか?'' これらの設定により、通常 48KHz である DVD や TV の素材など、''すべて'' (必要な場合) がこの形式にリサンプリングされます。しかし、ALSA で動的にフォーマットを変更する既知の方法はありません。特に、他の何よりもはるかに多くの CD を聴いている場合、時折 48 から 44.1 になることはそれほど大きな損失ではありません。
''What is the downside?'' These settings cause ''everything'' (if necessary) to be resampled to this format, such as material from DVD or TV which usually is at 48 KHz. But there is no known way to have ALSA dynamically change the format, and particularly if you listen to far more CDs than anything else the occasional 48 → 44.1 is not too great a loss.
 
   
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以下は、競合する他の設定が既に存在しないことを前提に、上書きしています。これは特に、現在のユーザの潜在的な {{ic|~/.asoundrc}} に当てはまります。- MPD を無視するので、以下は {{ic|/etc/asound.conf}} に記述してください。
The following assumes that there are not already other settings which conflict resp. overwrite it. This applies especially to the current user's potential {{ic|~/.asoundrc}} — which MPD as its own user ignores, therefore the following should go to {{ic|/etc/asound.conf}}:
 
   
 
{{hc|/etc/asound.conf|
 
{{hc|/etc/asound.conf|
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}}
 
}}
   
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{{Note|MPD は、デコード時に mp3 形式に特別な処理を行います。常に 24ビットとして出力されます。(''format'' 行によって強制される変換は、その後に行われます。)}}
{{Note|MPD gives the mp3 format a special treatment at decoding: it is always put out as 24 bit. (The conversion as forced by the ''format'' line only comes after that.)}}
 
   
If one wants to leave the bit depth decision to ALSA resp. MPD, comment out resp. omit the ''dmix.format'' line and change the one for mpd with ''format'' to "44100:*:2".
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ビット深度の決定を ALSA MPD に任せたい場合は、''dmix.format'' 行をコメントアウトして、mpd ''format'' 行を "44100:*:2" に変更してください。
   
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{{Note|異なるビット深度でデコードされた 2 つのファイル(例えば、1つの mp3 と 1つの 16ビット flac)間の ''クロスフェード'' は、変換がアクティブでない限り機能しません。}}
{{Note|''Crossfading'' between files decoded at two different bit depths (say, one mp3 and one 16 bit flac) does not work unless conversion is active.}}
 
   
 
== lirc で MPD をコントロール ==
 
== lirc で MPD をコントロール ==

2023年2月1日 (水) 17:25時点における最新版

メインの記事は Music Player Daemon

ライブラリの管理

MPD はライブラリの管理は行いません。公式リポジトリbeetspicard などを使うようにしてください。

Last.fm/Libre.fm scrobbling

ノート: mpd リリース 0.18 から Last.fm の サポート は削除されましたが、mpd とは独立して scrobbling ができるクライアントが存在します。

MPD を使って曲を Last.fmLibre.fm に scrobble したい場合、いくつかの選択肢があります。

mpdas

mpdas は C++ で書かれた MPD の AudioScrobbler クライアントです。curllibmpd を使っています。mpdas は最新の AudioScrobbler プロトコル (2.0) をサポートしており、ネットワークに接続していない場合 unscrobble した再生ファイルを ~/.mpdascache にキャッシュします。

mpdasAURAUR からインストールすることができます。

mpdas の設定はとてもシンプルです。公式の README を見て下さい。/etc/mpdasrc のベーシックな例として /etc/mpdasrc が使えます。

mpdasmpd を一緒に自動起動するには、mpd を起動しているファイルに mpdas のエントリを追加してください (例: xinitrc):

[[ -z $(pgrep -xU $UID mpdas) ]] && mpdas &

mpdsystemd ユーザーサービスで起動している場合、mpdas も同じ方法で起動するほうが良いでしょう:

$ systemctl --user start mpdas.service
ヒント: システムの起動時に mpdas.service が起動できない場合、mpd.socket によるソケットアクティベーションを使ってください。

mpdscribble

mpdscribbleAURAUR からインストールできるデーモンです。半公式の MPD scrobbler であり MPD の新しい "idle" 機能を使用して正確な scrobble を実現します。また、/etc に変更を加えないため設定に root 権限が必要ありません。詳しくは 公式ウェブサイト を見てください。

設定のサンプルは /usr/share/mpdscribble/mpdscribble.conf.exampleにあります。~/.mpdscribble/mpdscribble.conf にコピーして用途に応じて編集してください。

ノート: 設定ファイルにコメントを書く場合は行を分けてください。パーサは同行にあるコメントは認識できません。

パスワードは md5hash の形式にすることができます:

$ echo -n "password" | md5sum | cut -f 1 -d " "

自動起動するには systemd ユーザーインスタンスで mpdscribble.service を使ってください。詳しくは systemd/ユーザーを参照。

もしくは mpd と共に自動起動したい場合は、 mpd を起動しているファイルに mpdscribble のエントリを追加してください (例: xinitrc):

[[ -z $(pgrep -xU $UID mpdscribble) ]] && mpdscribble &
ノート: [last.fm] handshake failed, username or password incorrect (BADAUTH) というエラーが表示される場合、ユーザー名とパスワードが正しいことを確認してください。パスワードが 32文字 ではないことも確認してください。

Sonata

Sonata は scrobble をサポートしていますが、プログラムをずっと実行する必要があります。さらに、Sonata は曲をキャッシュしないため、再生中に Last.fm に転送できなくなった場合、統計に曲が追加されません。

YAMS

YAMS は Python で書かれた MPD のための FM scrobbling デーモンです。

Last.FM の scrobbling API の v2.0 に向けて書かれているため、YAMS はユーザネームやパスワードをローカルには保存しません。代わりにクッキーを利用します。他の scrobblers と同様に、YAMS は失敗した scrobbles を保存して後からそれらをアップードできます。例えば一行で複数回再生されたトラックなど重複した scrobbles を無視することなど、YAMS は scrobble がどう行われるか何を行うかを設定するための項目を十分備えています。

AUR から python-yamsAUR がインストール可能です。

認証するために、ユーザは少くとも一度は yams コマンドをターミナル上で実行する必要があります。説明が出力されるのでそれに従って下さい。

その後、YAMS は次の様にして実行できます:

yams: デフォルトのデーモンとして実行します。(yams -N とするとフォアグラウンドで実行できます。)

yams -k: 実行中のインスタンスをキルします。

yams -a: 実行中インスタンスのログファイルに接続します。デーモンの出力が見られます。

yams -h: 全てのコマンドラインオプションを出力します。

YAMS は systemd のサービスファイルも提供します。認証された後であれば、systemctl --user start yams としてスタートできます。

起動時のレジューム再生を無効化

この機能は mpd バージョン 0.16.2 から追加されました。この機能を有効にすると、たとえ mpd を停止したときに曲を再生していても、mpd は "paused" 状態で起動します。以下の行を mpd.conf に追加すれば機能が有効になります:

restore_paused "yes"

サンプル設定: 44.1KHz、16ビットでの出力、複数のプログラムを同時に出力する場合など

なぜこれらのフォーマットなのか? なぜなら、これらのフォーマットが CD オーディオの標準フォーマットであるためです。また、ALSA は、複数のプログラムが dmix (デフォルトで劣ったリサンプリング アルゴリズムを使用する) でのみ 音を出す ことを許可しているためです。 48KHz までの低いもの (またはその時点で再生されているより高いフォーマット) をリサンプリングします。また、少なくとも mpd.conf をこのように変更しないと、クリック音がするものもあります。

マイナス面は何ですか? これらの設定により、通常 48KHz である DVD や TV の素材など、すべて (必要な場合) がこの形式にリサンプリングされます。しかし、ALSA で動的にフォーマットを変更する既知の方法はありません。特に、他の何よりもはるかに多くの CD を聴いている場合、時折 48 から 44.1 になることはそれほど大きな損失ではありません。

以下は、競合する他の設定が既に存在しないことを前提に、上書きしています。これは特に、現在のユーザの潜在的な ~/.asoundrc に当てはまります。- MPD を無視するので、以下は /etc/asound.conf に記述してください。

/etc/asound.conf
defaults.pcm.dmix.rate 44100 # Force 44.1 KHz
defaults.pcm.dmix.format S16_LE # Force 16 bits
/etc/mpd.conf
audio_output {
        type                    "alsa" # Use the ALSA output plugin.
	name			"your_custom_name" # Must be present and does not have to match the actual card name , e.g. what you have in /etc/asound.conf
        options                 "dev=dmixer"
        device                  "plug:dmix" # Both lines cause MPD to output to dmix
	format	        	"44100:16:2" # the actual format
	auto_resample		"no" # This bypasses ALSA's own algorithms, which generally are inferior. See below how to choose a different one.
}
ノート: MPD は、デコード時に mp3 形式に特別な処理を行います。常に 24ビットとして出力されます。(format 行によって強制される変換は、その後に行われます。)

ビット深度の決定を ALSA と MPD に任せたい場合は、dmix.format 行をコメントアウトして、mpd の format 行を "44100:*:2" に変更してください。

ノート: 異なるビット深度でデコードされた 2 つのファイル(例えば、1つの mp3 と 1つの 16ビット flac)間の クロスフェード は、変換がアクティブでない限り機能しません。

lirc で MPD をコントロール

lircd と MPD の間を取り持つように作られたクライアントは既にいくつか存在しますが、実用レベルでは、機能が限られているためにあまり使い物になりません。

mpc と irexec を使用することが推奨されます。mpc はコマンドラインプレイヤーであり、コマンドを MPD に送信してすぐに終了するので (lirc に含まれているコマンド実行プログラムである) irexec にはうってつけです。irexec はリモコンのボタンが押されたのを受信すると指定されたコマンドを実行します。

まず最初に LIRC の記事を参照してリモコンをセットアップしてください。

lirc のスタートアップ設定ファイルを編集して下さい、デフォルトの設定ファイルの場所は ~/.lircrc です。

以下のパターンをファイルに記述します:

begin
     prog = irexec
     button = <button_name>
     config = <command_to_run>
     repeat = <0 or 1>
end

例:

## irexec
begin
     prog = irexec
     button = play_pause
     config = mpc toggle
     repeat = 0
end

begin
     prog = irexec
     button = stop
     config = mpc stop
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = previous
     config = mpc prev
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = next
     config = mpc next
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = volup
     config = mpc volume +2
     repeat = 1
end
begin
     prog = irexec
     button = voldown
     config = mpc volume -2
     repeat = 1
end
begin
     prog = irexec
     button = pbc
     config = mpc random
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = pdvd
     config = mpc update
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = right
     config = mpc seek +00:00:05
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = left
     config = mpc seek -00:00:05
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = up
     config = mpc seek +1%
     repeat = 0
end
begin
     prog = irexec
     button = down
     config = mpc seek -1%
     repeat = 0
end

mpc には複数の機能が存在します。詳しくは mpc(1) を実行してください。

PulseAudio

ローカル (通常のユーザーを使用)

特殊なオプションは必要ありません。mpd の設定ファイルのコメントに書かれているように pulse アウトプットを追加するだけです。

ローカル (特別な mpd ユーザーを使用)

mpd 用のユーザーを使って mpd を実行している場合、他のユーザーの pulseaudio サーバーに音声を送信することができません。pulseaudio をシステム全体のデーモンとして設定するのではなく、pulseaudio の tcp モジュールを使ってローカルホストに音声を送信するよう mpd を設定することができます:

まず /etc/pulse/default.pa または $XDG_CONFIG_HOME/pulse/default.pa (通常は ~/.config/pulse/default.pa) の tcp モジュールをアンコメントして許可する IP アドレスとして 127.0.0.1 を設定してください。ホームディレクトリの設定のほうが優先されます:

### Network access (may be configured with paprefs, so leave this commented
### here if you plan to use paprefs)
#load-module module-esound-protocol-tcp
load-module module-native-protocol-tcp auth-ip-acl=127.0.0.1
#load-module module-zeroconf-publish

; で区切って cidr 表記の IP アドレスを追加することもできます。設定できたら、pulseaudio を再起動してください:

$ pulseaudio --kill
$ pulseaudio --start # または start-pulseaudio-x11/kde

次に /etc/mpd.conf を編集してリモートサーバーとして pulse を新しく 127.0.0.1 に出力するように設定を追加してください:

audio_output {
       type		"pulse"
       name		"Local Music Player Daemon"
       server		"127.0.0.1"
}

追加できたら mpd を再起動してください。

mpd で出力を有効にすれば、全てのユーザーからローカルの mpd が使えるようになります。

リモート

PulseAudio を使用するプログラムと同じように、mpd はネットワーク経由で音声を送信できます。mpd を動作させているサーバーに完全な PulseAudio システムは必要ありません。ソースとして使う場合に必要なのは libpulse だけであり、mpd の依存パッケージとしてインストールされます。

mpd から他のコンピュータに音声を送信するには、mpd が稼働しているサーバーの /etc/mpd.conf を編集して送信先のコンピュータの IP アドレスを使うように上記の設定を行ってください。また、送信先のコンピュータの /etc/pulse/default.pa または $XDG_CONFIG_HOME/default.pa (通常は ~/.config/pulse/default.pa) を編集してサーバーの IP アドレスを使ってください。

設定すると、再生中または一時停止中の場合、サーバーの mpd ソースが送信先のコンピュータに表示され、通常のソースと同じように制御することができます。mpd を停止すると送信先のマシンにはソースが表示されなくなります。

Cue ファイル

mpd 0.17 から cue のサポートに特別な設定は必要なくなりました。MPD にはパーサーが組み込まれており、外部の cue シートも、埋め込まれている cue シートも使うことができます。例えば、mpc load albumx/x.cue コマンドで music_directory/albumx/x.cue ファイルがプレイリストとしてロードされます。CUESHEET タグの場合、mpc load albumx/x.flac

CUE ファイルのクライアントサポートはやや制限があります。CUE ファイルをサポートしているプログラムとして cantatancmpcpp があります。

HTTP ストリーミング

バージョン 0.15 から MPD には HTTP ストリーミングデーモン/サーバーが付属するようになりました。

設定

ストリーミングサーバーを有効にするには mpd.conf で以下のアウトプットデバイスを設定してください:

audio_output {    
	type		"httpd"    
	name		"My HTTP Stream"
	encoder		"vorbis"		# optional
	port		"8000"
#	quality		"5.0"			# do not define if bitrate is defined
	bitrate		"128"			# do not define if quality is defined
	format		"44100:16:1"
	always_on      "yes" # prevent MPD from disconnecting all listeners when playback is stopped.
	tags            "yes" # httpd supports sending tags to listening streams.
}

フォーマット

MPD は複数のエンコードフォーマットに対応しています。以下のコマンドで MPD が対応しているフォーマットを確認できます:

$ mpd --version

使用

好きな音楽プレイヤーで mpd サーバーの URL (と指定のポート) を開くことでストリームを試聴することができます。

ノート: URL に適切なファイル拡張子を含めて、ストリームのファイル形式を指定する必要がある場合があります。例えば、Winamp 5.5 を使用する場合、http://192.168.1.2:8000/ の代わりに http://192.168.1.2:8000/mpd.ogg を使います。

mpd を使って他のコンピューターのストリームに接続するには:

mpc add http://192.168.1.2:8000

MPRIS2 のサポート

mpDris2AUR パッケージをインストールしてください。ユーザーセッションで動作し mpd サーバーを監視します。

デフォルト設定ファイルを /usr/share/doc/mpdris2/mpDris2.conf から ~/.config/mpDris2/mpDris2.conf にコピーして必要に応じて編集してください。

mpDris2 には .desktop ファイルが存在しますが、デフォルトでは表示されません。ログイン時に自動起動するように設定できます。デスクトップ環境で自動起動できない場合、~/.config/autostart/ にシンボリックリンクを作成することで手動で設定できます:

$ ln -s /usr/share/applications/mpdris2.desktop ~/.config/autostart/