「NVIDIA/トラブルシューティング」の版間の差分
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[[Category:X サーバー]] |
[[Category:X サーバー]] |
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[[en:NVIDIA/Troubleshooting]] |
[[en:NVIDIA/Troubleshooting]] |
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− | [[ru:NVIDIA/Troubleshooting]] |
+ | [[ru:NVIDIA (Русский)/Troubleshooting]] |
+ | [[zh-hans:NVIDIA/Troubleshooting]] |
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== 画面が崩れる: "Six screens" 問題 == |
== 画面が崩れる: "Six screens" 問題 == |
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− | GeForce GT 100M を使用している場合、X を起動した後に画面が6つに分割されて解像度が 640x480 になってしまうことがあり |
+ | GeForce GT 100M を使用している場合、X を起動した後に画面が6つに分割されて解像度が 640x480 になってしまうことがあります。 |
+ | 同じ問題は Quadro 2000 や高解像度ディスプレイでも最近報告されています。 |
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− | この問題を解決するには、{{ic|Device}} セクションで Validation Mode |
+ | この問題を解決するには、{{ic|Device}} セクションで Validation Mode {{ic|NoTotalSizeCheck}} を有効にしてください: |
Section "Device" |
Section "Device" |
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... |
... |
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== '/dev/nvidia0' input/output error == |
== '/dev/nvidia0' input/output error == |
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+ | |||
+ | {{Accuracy|BIOS 関連の提案が機能することや、トラブルシューティング中に偶然設定されたものでないことを確認してください。}} |
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このエラーはいくつかの異なる理由により起こりえます。このエラーに対する最も一般的な解決策はグループ/ファイルのパーミッションを確認することで、ほとんどの場合、これは問題では''ありません''。NVIDIA のドキュメントには、この問題を解決するために何をすべきかについては詳しく書かれていません。しかし、一部の人にとって役に立った方法がいくつかあります。この問題は他のデバイスとの IRQ 衝突であるか、カーネルか BIOS のどちらか一方による不適切なルーティングである可能性があります。 |
このエラーはいくつかの異なる理由により起こりえます。このエラーに対する最も一般的な解決策はグループ/ファイルのパーミッションを確認することで、ほとんどの場合、これは問題では''ありません''。NVIDIA のドキュメントには、この問題を解決するために何をすべきかについては詳しく書かれていません。しかし、一部の人にとって役に立った方法がいくつかあります。この問題は他のデバイスとの IRQ 衝突であるか、カーネルか BIOS のどちらか一方による不適切なルーティングである可能性があります。 |
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== クラッシュの一般的な対処方法 == |
== クラッシュの一般的な対処方法 == |
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+ | * If fullscreen applications are freezing or crashing, try enabling {{ic|Display Compositing}} and {{ic|Direct fullscreen rendering}} options in your desktop environment's settings. |
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− | * {{ic|xorg.conf}} で {{ic|RenderAccel}} を無効にしてみる。 |
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+ | |||
− | * Xorg が {{ic|conflicting memory type}} や {{ic|failed to allocate primary buffer: out of memory}} というエラーを出力する場合、あるいは nvidia-96xx ドライバーを使用しているときに "Signal 11" でクラッシュする場合、[[カーネルパラメータ]]に {{ic|nopat}} を追加してください。 |
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+ | |||
+ | * xorg.conf で {{ic|RenderAccel}} を無効にしてみる。 |
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+ | * Xorg が {{ic|"conflicting memory type"}} や {{ic|"failed to allocate primary buffer: out of memory"}} というエラーを出力する場合、あるいは nvidia-96xx ドライバーを使用しているときに "Signal 11" でクラッシュする場合、[[カーネルパラメータ]]に {{ic|nopat}} を追加してください。 |
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* NVIDIA のコンパイラが、カーネルをコンパイルしたのに使用した GCC と現在使っている GCC のバージョンが異なるというエラーを出力する場合、{{ic|/etc/profile}} に以下を追加してください: |
* NVIDIA のコンパイラが、カーネルをコンパイルしたのに使用した GCC と現在使っている GCC のバージョンが異なるというエラーを出力する場合、{{ic|/etc/profile}} に以下を追加してください: |
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export IGNORE_CC_MISMATCH=1 |
export IGNORE_CC_MISMATCH=1 |
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− | * |
+ | * フルスクリーンのアプリケーションがフリーズ/クラッシュする場合、あなたの使用しているデスクトップ環境の設定で {{ic|Display Compositing}} と {{ic|Direct fullscreen rendering}} を有効化してみてください。 |
− | ドライバーのトラブルシューティングに関する詳細は [https://forums.geforce.com/ NVIDIA フォーラム] にあります。 |
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== 新しいバージョンのドライバーをインストールした後にパフォーマンスが悪くなる == |
== 新しいバージョンのドライバーをインストールした後にパフォーマンスが悪くなる == |
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+ | If the command prints: |
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− | 古いドライバーと比べて FPS が落ちている場合、まずダイレクトレンダリングがオンになっているか確認してください (glxinfo は {{Pkg|mesa-demos}} に含まれています): |
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+ | direct rendering: No |
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+ | |||
+ | A possible solution could be to regress to the previously installed driver version and rebooting afterwards. |
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+ | |||
+ | 古いドライバーと比べて FPS が落ちている場合、まずダイレクトレンダリングがオンになっているか確認してください ({{ic|glxinfo}} は {{Pkg|mesa-demos}} に含まれています): |
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$ glxinfo | grep direct |
$ glxinfo | grep direct |
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+ | |||
上のコマンドで以下のように表示されるなら: |
上のコマンドで以下のように表示されるなら: |
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direct rendering: No |
direct rendering: No |
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− | これは FPS が下がっていることの兆候かもしれません。 |
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前にインストールしたバージョンのドライバーに戻して再起動すれば解決することがあります。 |
前にインストールしたバージョンのドライバーに戻して再起動すれば解決することがあります。 |
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51行目: | 62行目: | ||
== 画面のティアリングを抑える == |
== 画面のティアリングを抑える == |
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− | {{Note|この方法は一部の OpenGL アプリケーションでパフォーマンスの低下が報告されており、WebGL で問題が発生することがあります。また、ドライバがロード後にクロックダウンする時間が大幅に増加します。([https://forums.developer.nvidia.com/t/if-you-have-gpu-clock-boost-problems-please-try-gl-experimentalperfstrategy-1/71762 |
+ | {{Note|この方法は一部の OpenGL アプリケーションでパフォーマンスの低下が報告されており、WebGL で問題が発生することがあります。また、ドライバがロード後にクロックダウンする時間が大幅に増加します。([https://forums.developer.nvidia.com/t/if-you-have-gpu-clock-boost-problems-please-try-gl-experimentalperfstrategy-1/71762 NVIDIA Support Thread])}} |
コンポジタを使用しているかどうかに関わらず、完全なコンポジションパイプラインを強制することでティアリングを回避することができます。この方法がうまく行くかどうかテストするには以下を実行してください: |
コンポジタを使用しているかどうかに関わらず、完全なコンポジションパイプラインを強制することでティアリングを回避することができます。この方法がうまく行くかどうかテストするには以下を実行してください: |
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− | |||
$ nvidia-settings --assign CurrentMetaMode="nvidia-auto-select +0+0 { ForceFullCompositionPipeline = On }" |
$ nvidia-settings --assign CurrentMetaMode="nvidia-auto-select +0+0 { ForceFullCompositionPipeline = On }" |
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または、''X Server Display Configuration'' メニューオプションにある ''Advanced'' を押してください。''Force Composition Pipeline'' か ''Force Full Composition Pipeline'' のどちらか一方を選択して、''Apply'' をクリックしてください。 |
または、''X Server Display Configuration'' メニューオプションにある ''Advanced'' を押してください。''Force Composition Pipeline'' か ''Force Full Composition Pipeline'' のどちらか一方を選択して、''Apply'' をクリックしてください。 |
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− | この変更を永続化させるには、[[Xorg]] |
+ | この変更を永続化させるには、[[Xorg]] 設定ファイルの {{ic|"Screen"}} セクションにこの設定を追加してください。そうする場合、ドライバーの設定で {{ic|TripleBuffering}} を有効化して、{{ic|AllowIndirectGLXProtocol}} を無効化するべきです。以下の設定例を見てください: |
{{hc|/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf|2= |
{{hc|/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf|2= |
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Section "Device" |
Section "Device" |
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− | Identifier " |
+ | Identifier "NVIDIA Card" |
Driver "nvidia" |
Driver "nvidia" |
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VendorName "NVIDIA Corporation" |
VendorName "NVIDIA Corporation" |
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}} |
}} |
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− | [[Xorg]] の設定ファイルが存在しない場合、{{ic|nvidia-xconfig}} を使って、現在使用しているハードウェア用の設定ファイルを作成することができます([[NVIDIA#自動設定]]を参照してください)。そして、作成したファイルを {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} から適当な場所({{ic|/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf}})に移動してください。 |
+ | [[Xorg]] の設定ファイルが存在しない場合、{{ic|nvidia-xconfig}} を使って、現在使用しているハードウェア用の設定ファイルを作成することができます ([[NVIDIA#自動設定]]を参照してください)。そして、作成したファイルを {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} から適当な場所 ({{ic|/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf}}) に移動してください。 |
{{Note|{{ic|nvidia-xconfig}} を使って {{ic|20-nvidia.conf}} に生成された設定オプションの多くはドライバーによって自動的に設定され、必須ではありません。コンポジションパイプラインを有効化するためだけにこのファイルを使用するのであれば、{{ic|Identifier}} と {{ic|Option}} の値の行を含んでいる {{ic|"Screen"}} セクションだけが必須です。残りのセクションはファイルから削除できます。}} |
{{Note|{{ic|nvidia-xconfig}} を使って {{ic|20-nvidia.conf}} に生成された設定オプションの多くはドライバーによって自動的に設定され、必須ではありません。コンポジションパイプラインを有効化するためだけにこのファイルを使用するのであれば、{{ic|Identifier}} と {{ic|Option}} の値の行を含んでいる {{ic|"Screen"}} セクションだけが必須です。残りのセクションはファイルから削除できます。}} |
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modprobe: ERROR: could not insert 'nvidia': No such device |
modprobe: ERROR: could not insert 'nvidia': No such device |
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modprobe: INFO: context 0x24481e0 released |
modprobe: INFO: context 0x24481e0 released |
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− | insmod /lib/modules/4.8.6-1-ARCH/extramodules/nvidia.ko.gz |
+ | insmod /lib/modules/4.8.6-1-ARCH/extramodules/nvidia.ko.gz |
}} |
}} |
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{{hc|# dmesg| |
{{hc|# dmesg| |
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[[NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する]] を見てください。 |
[[NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する]] を見てください。 |
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− | [[GDM |
+ | [[GDM]] サービスを使用している際にサスペンド後に画面がおかしくなるバグは nvidia 515.43.04 ドライバで解決されました [https://forums.developer.nvidia.com/t/corrupted-graphics-upon-resume-gnome-41-x-org-495-44-driver/194565/18]。 |
− | == 400 シリーズのカードで CPU |
+ | == 400 シリーズのカードで CPU 使用率のスパイクが発生する == |
400 シリーズのカードで時々 CPU の使用率が急上昇するような場合、PowerMizer が GPU のクロック周波数を断続的に変更しているのが原因です。以下を Xorg 設定の {{ic|Device}} セクションに追加して、PowerMizer の設定を Adaptive から Performance にしてください: |
400 シリーズのカードで時々 CPU の使用率が急上昇するような場合、PowerMizer が GPU のクロック周波数を断続的に変更しているのが原因です。以下を Xorg 設定の {{ic|Device}} セクションに追加して、PowerMizer の設定を Adaptive から Performance にしてください: |
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141行目: | 151行目: | ||
options nvidia NVreg_Mobile=1 |
options nvidia NVreg_Mobile=1 |
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− | 以下の設定 |
+ | 以下の設定によって問題が解決することもありますが、逆にパフォーマンスが著しく悪化することもあります: |
options nvidia NVreg_DeviceFileUID=0 NVreg_DeviceFileGID=33 NVreg_DeviceFileMode=0660 NVreg_SoftEDIDs=0 NVreg_Mobile=1 |
options nvidia NVreg_DeviceFileUID=0 NVreg_DeviceFileGID=33 NVreg_DeviceFileMode=0660 NVreg_SoftEDIDs=0 NVreg_Mobile=1 |
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{{ic|NVreg_Mobile}} は使用しているノートパソコンにあわせて変更する必要があります: |
{{ic|NVreg_Mobile}} は使用しているノートパソコンにあわせて変更する必要があります: |
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− | * Dell のノートパソコンの場合 |
+ | * 1: Dell のノートパソコンの場合。 |
− | * コンパル製でない東芝のノートパソコンの場合 |
+ | * 2: コンパル製でない東芝のノートパソコンの場合。 |
− | * その他のノートパソコンの場合 |
+ | * 3: その他のノートパソコンの場合。 |
− | * コンパル製の東芝のノートパソコンの場合 |
+ | * 4: コンパル製の東芝のノートパソコンの場合。 |
− | * Gateway のノートパソコンの場合 |
+ | * 5: Gateway のノートパソコンの場合。 |
− | 詳しくは [ |
+ | 詳しくは [https://download.nvidia.com/XFree86/Linux-x86/355.11/README/README.txt NVIDIA ドライバーの README: Appendix K] を見て下さい。 |
== 画面は認識されるが、設定が全くできない == |
== 画面は認識されるが、設定が全くできない == |
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− | ときに NVIDIA と X が有効な画面を確認できないことがあります。グラフィックカードに複数の出力端子がある場合、モニターを別の端子に接続してみてください。ノートパソコンの場合、グラフィックカードに VGA/TV 出力が存在することが原因の可能性があります。 |
+ | ときに NVIDIA と X が有効な画面を確認できないことがあります。グラフィックカードに複数の出力端子がある場合、モニターを別の端子に接続してみてください。ノートパソコンの場合、グラフィックカードに VGA/TV 出力が存在することが原因の可能性があります。Xorg.0.log に詳しい情報が出力されます。 |
− | 誤っている {{ic|"ConnectedMonitor" Option}} をわざと {{ic|Section "Device"}} に追加して、正しく認識させる方法を確認することもできます。ConnectedMonitor については [ |
+ | 誤っている {{ic|"ConnectedMonitor" Option}} をわざと {{ic|Section "Device"}} に追加して、正しく認識させる方法を確認することもできます。ConnectedMonitor の設定については [https://download.nvidia.com/XFree86/Linux-x86/355.11/README/xconfigoptions.html これ]を参照してください。 |
− | X を再起動した後に |
+ | X を再起動した後に Xorg.0.log を確認して正しい CRT-x,DFP-x,TV-x の値を見てください。 |
{{ic|nvidia-xconfig --query-gpu-info}} で役に立つ情報が得られることもあります。 |
{{ic|nvidia-xconfig --query-gpu-info}} で役に立つ情報が得られることもあります。 |
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165行目: | 175行目: | ||
== X の起動時に黒画面 / X のシャットダウン時にマシンの電源が切れる == |
== X の起動時に黒画面 / X のシャットダウン時にマシンの電源が切れる == |
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− | NVIDIA ドライバーを更新した後に、Xorg の起動時に画面が黒くなったり、Xorg をシャットダウンするとマシンの電源がオフになるようになった場合、以下の |
+ | NVIDIA ドライバーを更新した後に、Xorg の起動時に画面が黒くなったり、Xorg をシャットダウンするとマシンの電源がオフになるようになった場合、以下の回避策を試してください: |
+ | * xinitrc の先頭に "xrandr --auto" を追加する。 |
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− | * {{ic|<nowiki>rcutree.rcu_idle_gp_delay=1</nowiki>}} [[カーネルパラメータ]]を使用する。 |
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+ | |||
− | * [[mkinitcpio]] の設定ファイルに直接 {{ic|nvidia}} モジュールを追加する。 |
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+ | * {{ic|1=rcutree.rcu_idle_gp_delay=1}} [[カーネルパラメータ]]を使用する。 |
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− | * {{ic|<nowiki>rcutree.rcu_idle_gp_delay=1</nowiki>}} [[カーネルパラメータ]]を設定して [[mkinitcpio]] の設定ファイルに {{ic|nvidia}} モジュールを追加しても問題が解決しない場合、{{Pkg|nvidia}} と {{Pkg|nvidia-libgl}}{{Broken package link|置換パッケージ: {{Pkg|nvidia-utils}}}} をこの順番で再インストールして、ドライバーをリロードしてみてください: |
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+ | |||
+ | * {{ic|nvidia}} モジュールを直接 [[mkinitcpio.conf]] に追加してみることもできます。 |
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+ | |||
+ | * {{ic|1=rcutree.rcu_idle_gp_delay=1}} [[カーネルパラメータ]]を追加して、'''かつ''' {{ic|nvidia}} モジュールを直接 [[mkinitcpio.conf]] に追加してもなお、スクリーンが依然として黒画面である場合は、{{Pkg|nvidia}} と {{Pkg|nvidia-utils}} をこの順番で再インストールしてみて、最後にドライバをリロードしてください: |
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# modprobe nvidia |
# modprobe nvidia |
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181行目: | 195行目: | ||
画面をオフにして、何かキーを押したときにバックライトを再度オンにするには: |
画面をオフにして、何かキーを押したときにバックライトを再度オンにするには: |
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− | + | vbetool dpms off && read -n1; vbetool dpms on |
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もしくは、xrandr でモニターの出力を有効化・無効化できます (root 権限は不要です): |
もしくは、xrandr でモニターの出力を有効化・無効化できます (root 権限は不要です): |
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− | + | xrandr --output DP-1 --off; read -n1; xrandr --output DP-1 --auto |
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=== 415 ドライバー: HardDPMS === |
=== 415 ドライバー: HardDPMS === |
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+ | プロプライエタリの 415 ドライバには HardDPMS という新機能が含まれています。これは DisplayPort で接続されたモニターのサスペンドに関する問題を解決することが一部のユーザによって報告されています。 |
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− | {{Expansion|Add references for the "user reports".}} |
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+ | これは将来のバージョンではデフォルトになると報告されていますが、今の所、{{ic|HardDPMS}} オプションは {{ic|Device}} か {{ic|Screen}} セクション内で設定することができます。例: |
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− | |||
− | プロプライエタリの 415 ドライバには HardDPMS という新機能が含まれています。これは DisplayPort で接続されたモニターのサスペンドに関する問題を解決することが一部のユーザによって報告されています。これは将来のバージョンではデフォルトになると報告されていますが、今の所、{{ic|HardDPMS}} オプションは {{ic|Device}} か {{ic|Screen}} セクション内で設定することができます。 |
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− | |||
− | 例: |
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{{hc|/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf| |
{{hc|/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf| |
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Section "Device" |
Section "Device" |
||
... |
... |
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− | Option "HardDPMS" "true" |
+ | Option "HardDPMS" "true" |
... |
... |
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EndSection |
EndSection |
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221行目: | 232行目: | ||
GRUB を使っていてレッドスクリーンになる場合は、{{ic|/etc/default/grub}} を編集して {{ic|1=GRUB_TERMINAL_OUTPUT=console}} をアンコメントして GRUB のフレームバッファを無効にしてください。詳しくは [[GRUB/ヒントとテクニック#フレームバッファの無効化]]を参照。 |
GRUB を使っていてレッドスクリーンになる場合は、{{ic|/etc/default/grub}} を編集して {{ic|1=GRUB_TERMINAL_OUTPUT=console}} をアンコメントして GRUB のフレームバッファを無効にしてください。詳しくは [[GRUB/ヒントとテクニック#フレームバッファの無効化]]を参照。 |
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− | == |
+ | == 内蔵 GPU が載っている環境で黒画面 == |
− | 内蔵 GPU |
+ | 内蔵 GPU (例: Intel HD 4000、VIA VX820 Chrome 9、AMD Cezanne) のあるシステムを使用していて {{Pkg|nvidia}} パッケージもインストールしている場合、起動時、仮想ターミナル切り替え時、X セッションの終了時に黒画面が発生する場合があります。これは、グラフィックモジュール間の競合が原因かもしれません。関連する GPU モジュールをブラックリストに入れることで解決できます。{{ic|/etc/modprobe.d/blacklist.conf}} を作成し、起動時に関連するモジュールがロードされないように設定してください: |
{{hc|/etc/modprobe.d/blacklist.conf| |
{{hc|/etc/modprobe.d/blacklist.conf| |
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install i915 /usr/bin/false |
install i915 /usr/bin/false |
||
install intel_agp /usr/bin/false |
install intel_agp /usr/bin/false |
||
+ | install viafb /usr/bin/false |
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+ | install radeon /usr/bin/false |
||
+ | install amdgpu /usr/bin/false |
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}} |
}} |
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234行目: | 248行目: | ||
時々 nvidia の HDMI オーディオデバイスが以下のコマンドで表示されないことがあります: |
時々 nvidia の HDMI オーディオデバイスが以下のコマンドで表示されないことがあります: |
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− | aplay -l |
+ | $ aplay -l |
− | 何かしらの理由により一部の新しいマシンでは |
+ | 何かしらの理由により一部の新しいマシンでは NVIDIA GPU のオーディオチップがブート時に無効化されます。詳しくは、[https://devtalk.nvidia.com/default/topic/1024022/linux/gtx-1060-no-audio-over-hdmi-only-hda-intel-detected-azalia/?offset=4 NVIDIA のウェブサイト]や[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=230125 フォーラムの投稿]を読んでください。 |
− | オーディオを有効化して |
+ | オーディオを有効化して NVIDIA デバイスを再読み込みする必要があります。そうするためには、(ノート PC/Bumblebee の場合) GPU がオンになっていることや、GPU がリセットされるので GPU 上で X を実行していないことを確認してください: |
# setpci -s 01:00.0 0x488.l=0x2000000:0x2000000 |
# setpci -s 01:00.0 0x488.l=0x2000000:0x2000000 |
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247行目: | 261行目: | ||
# xinit -- -retro |
# xinit -- -retro |
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− | + | NVIDIA 上で TTY を実行している場合、スクリーンが表示されなくなってしまわないように上記のコマンドを1つのスクリプトに記述してください。 |
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− | |||
− | == VIA 内蔵 GPU が載っている環境で黒画面 == |
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− | |||
− | 上記と同じように、''viafb'' モジュールをブラックリストに入れることで NVIDIA ドライバーとの衝突を解決できます: |
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− | |||
− | {{hc|/etc/modprobe.d/blacklist.conf| |
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− | install viafb /usr/bin/false |
||
− | }} |
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== 複数の GPU を使うと "no screens found" によって X が起動しない == |
== 複数の GPU を使うと "no screens found" によって X が起動しない == |
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313行目: | 319行目: | ||
== xrandr BadMatch == |
== xrandr BadMatch == |
||
− | [[xrandr]] を使って DELL U2515H のような WQHD モニターを設定しようとしたときに、{{ic|xrandr --addmode}} が {{ic|X Error of failed request: BadMatch}} というエラーを吐く場合、プロプライエタリの NVIDIA ドライバーが HDMI 出力の最大周波数を 225 MHz 以下に制限しているのが原因 |
+ | [[xrandr]] を使って DELL U2515H のような WQHD モニターを設定しようとしたときに、{{ic|xrandr --addmode}} が {{ic|X Error of failed request: BadMatch}} というエラーを吐く場合、プロプライエタリの NVIDIA ドライバーが HDMI 出力のピクセルクロック最大周波数を 225 MHz 以下に制限しているのが原因かもしれません。モニターを最大解像度に設定するには [[nouveau]] ドライバーをインストールする必要があります。[[カーネルパラメータ]]で {{ic|1=nouveau.hdmimhz=297}} (あるいは {{ic|330}}) を設定することで強制的に特定のピクセルクロック周波数を使うことができます。 |
もしくは、モニターの EDID が誤っている可能性があります。[[#EDID を上書きする]]を参照してください。 |
もしくは、モニターの EDID が誤っている可能性があります。[[#EDID を上書きする]]を参照してください。 |
||
+ | 他に考えられる理由としては、デフォルトで現在の NVIDIA ドライバは EDID によって明示的に報告されたモードのみを許可しますが、モニタによって報告されていないリフレッシュレートや解像度のほうが望ましい場合もあります (とは言え、EDID 情報は正しいです。現在の NVIDIA ドライバの制限が厳しすぎるだけなのです)。 |
||
− | == EDID を上書きする == |
||
+ | そのような場合、非 EDID モードを許可するオプションを {{ic|xorg.conf}} に追加すると良いかもしれません: |
||
− | モニターの EDID 情報が間違っている場合、nvidia ドライバーはとても小さな解像度を設定します。 |
||
− | |||
− | 手動で xorg の設定に modeline を記述する他に、non-edid モードを使えるように device セクションで edid を無効化する必要があります: |
||
− | |||
− | {{hc|/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf|2= |
||
− | Section "Monitor" |
||
− | Identifier "Monitor0" |
||
− | VendorName "Unknown" |
||
− | ModelName "Unknown" |
||
− | HorizSync 30-94 |
||
− | VertRefresh 56-76 |
||
− | DisplaySize 518.4 324.0 |
||
− | Option "DPMS" |
||
− | # 1920x1200 59.95 Hz (CVT 2.30MA-R) hsync: 74.04 kHz; pclk: 154.00 MHz |
||
− | Modeline "1920x1200R" 154.00 1920 1968 2000 2080 1200 1203 1209 1235 +hsync -vsync |
||
− | EndSection |
||
+ | {{bc| |
||
Section "Device" |
Section "Device" |
||
Identifier "Device0" |
Identifier "Device0" |
||
Driver "nvidia" |
Driver "nvidia" |
||
VendorName "NVIDIA Corporation" |
VendorName "NVIDIA Corporation" |
||
+ | ... |
||
− | Option "UseEdidFreqs" "FALSE" |
||
− | Option "UseEDID" "FALSE" |
||
Option "ModeValidation" "AllowNonEdidModes" |
Option "ModeValidation" "AllowNonEdidModes" |
||
+ | ... |
||
− | EndSection |
||
− | |||
− | Section "Screen" |
||
− | Identifier "Screen0" |
||
− | Device "Device0" |
||
− | Monitor "Monitor0" |
||
− | DefaultDepth 24 |
||
− | SubSection "Display" |
||
− | Depth 24 |
||
− | Modes "1920x1200R" |
||
− | EndSubSection |
||
EndSection |
EndSection |
||
}} |
}} |
||
+ | これは出力毎に設定できます。詳細は NVIDIA ドライバの readme (Appendix B. X Config Options) を参照してください。 |
||
− | もしくは、モニターの EDID は間違っていなくて、ドライバーがそれを信用できていない可能性もあります。モニターから渡された EDID を強制的に使用するには、X11 Device で {{ic|IgnoreEDIDChecksum}} オプションを有効にしてください。 |
||
+ | == EDID を上書きする == |
||
− | {{warning|EDID が本当に間違っている場合、チェックサムを無視するとハードウェアにダメージを与える危険があります。モニターのモードが正しく認識できるという確信がある場合にのみ以下の設定を行ってください (他の OS や他のドライバー、他の出力では問題が起こらない場合など)。}} |
||
+ | [[Kernel Mode Setting#モードの強制と EDID]]、[[Xrandr#トラブルシューティング]]、[[:en:Qnix QX2710#Fixing X11 with Nvidia]] を参照してください。 |
||
− | {{bc|Section "Device" |
||
− | Identifier "Device0" |
||
− | Driver "nvidia" |
||
− | Option "IgnoreEDIDChecksum" "''displayName''" |
||
− | EndSection}} |
||
+ | == nvidia-settings の GUI によるオーバークロックが機能しない == |
||
− | {{ic|''displayName''}} はディスプレイデバイスの名前に置き換えてください (例: {{ic|DFP-4}})。ディスプレイデバイスの名前は Xorg のログで確認できます。[[Xrandr]] の出力で確認できる出力の名前 (例: {{ic|DVI-I-0}}) とは違います。 |
||
+ | [[NVIDIA/ヒントとテクニック#オーバークロックを有効にする]]に書かれているように、オーバークロックを有効にした後、nvidia-settings の CLI を使って変数を設定することでオーバークロックできます。詳しくは {{man|1|nvidia-settings}} を参照。 |
||
− | == nvidia-settings の GUI によるオーバークロックが機能しない == |
||
+ | |||
+ | 全ての変数を確認する例: |
||
+ | nvidia-settings -q all |
||
− | [[NVIDIA/ヒントとテクニック#オーバークロックを有効にする]]に書かれているようにオーバークロックを有効にした後、nvidia-settings の CLI を使って変数を設定することでオーバークロックできます。詳しくは {{ic|man nvidia-settings}} を参照。 |
||
+ | パフォーマンスモードを優先するように PowerMizerMode を設定する例: |
||
− | 全ての変数を確認するには: |
||
− | + | nvidia-settings -a [gpu:0]/GPUPowerMizerMode=1 |
|
− | + | ファンスピードを 21% 固定に設定する例: |
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− | + | nvidia-settings -a [gpu:0]/GPUFanControlState=1 -a [fan:0]/GPUTargetFanSpeed=21 |
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− | 複数の変数を同時に設定する例: |
+ | 複数の変数を同時に設定する例 (50MHz だけ GPU をオーバークロック、50MHz だけビデオメモリをオーバークロック、100mV だけ GPU 電圧を上昇): |
− | + | nvidia-settings -a GPUGraphicsClockOffsetAllPerformanceLevels=50 -a GPUMemoryTransferRateOffsetGPUGraphicsClockOffsetAllPerformanceLevels=50 -a GPUOverVoltageOffset=100 |
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== Unknown Error によりオーバークロックが動作しない == |
== Unknown Error によりオーバークロックが動作しない == |
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# strings /sys/firmware/acpi/tables/DSDT | grep -i 'windows ' | sort | tail -1 |
# strings /sys/firmware/acpi/tables/DSDT | grep -i 'windows ' | sort | tail -1 |
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− | {{ic|1=acpi_osi=! "acpi_osi=''version''"}} [[カーネルパラメータ]]を |
+ | {{ic|1=acpi_osi=! "acpi_osi=''version''"}} [[カーネルパラメータ]]を[[ブートローダー]]の設定に追加してください。 |
+ | |||
+ | この問題を引き起こす他の可能性として、{{Pkg|nvidia-open}} パッケージを使用しているというものもあります。以下で説明されています: |
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+ | * https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=2047692 |
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+ | * https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/450 |
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+ | * https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/223 |
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+ | * https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/94 |
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== アプリケーション開始時に Vulkan のエラーが発生する == |
== アプリケーション開始時に Vulkan のエラーが発生する == |
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− | {{Accuracy| |
+ | {{Accuracy|他のユーザによる確認が必要}} |
Vulkan アクセラレーションを必要とするアプリケーションの実行時に、以下のエラーが発生する場合 |
Vulkan アクセラレーションを必要とするアプリケーションの実行時に、以下のエラーが発生する場合 |
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Vulkan call failed: -4 |
Vulkan call failed: -4 |
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{{ic|~/.nv}} か {{ic|~/.cache/nvidia}} ディレクトリを削除してみてください。 |
{{ic|~/.nv}} か {{ic|~/.cache/nvidia}} ディレクトリを削除してみてください。 |
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+ | == Xorg が極端にラグい == |
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+ | {{Accuracy|[https://gitlab.gnome.org/GNOME/mutter/-/issues/2233#note_1538392 ある NVIDIA 開発者]によると、この問題は GNOME 固有ではなく、この問題に関するコメントにはマルチモニタ環境に言及していません。}} |
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+ | Mutter の一般的な問題は、[https://gitlab.gnome.org/GNOME/mutter/-/issues/2233 アニメーション、動画再生、ゲーミングが Xorg 上でデスクトップの極端なラグを生じさせる]ことです。 |
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+ | [[NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する]] を参照してください。 |
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+ | これでこの問題を解決できるはずですが、できない場合、おそらく運がないのでしょう。この問題を軽減する1つの方法は、以下のオプションを追加することです: |
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+ | {{hc|/etc/environment|2= |
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+ | CLUTTER_DEFAULT_FPS=''メインディスプレイのリフレッシュレート'' |
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+ | __GL_SYNC_DISPLAY_DEVICE=''メインディスプレイの出力名'' |
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+ | そして、NVIDIA Settings で {{ic|Sync to VBlank}} と {{ic|Allow flipping}} をオフにし、NVIDIA Settings を起動時に {{ic|--load-config-only}} フラグを使って起動するようにしてください。 |
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+ | これでもデスクトップの挙動がラグいでしょうが (特に最後の2番目 (または3番目) のモニタ)、遥かにマシになっているはずです。 |
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+ | {{TranslationStatus|NVIDIA/Troubleshooting|2023-02-12|767314}} |
2023年2月12日 (日) 15:14時点における版
目次
- 1 画面が崩れる: "Six screens" 問題
- 2 '/dev/nvidia0' input/output error
- 3 クラッシュの一般的な対処方法
- 4 新しいバージョンのドライバーをインストールした後にパフォーマンスが悪くなる
- 5 画面のティアリングを抑える
- 6 linux >= 4.8 で Modprobe エラー: "Could not insert 'nvidia': No such device"
- 7 サスペンドからの復帰後にスクリーンがおかしくなる
- 8 400 シリーズのカードで CPU 使用率のスパイクが発生する
- 9 ノートパソコン: ログイン/ログアウト時に X がフリーズするが、Ctrl+Alt+Backspace で回避できる
- 10 画面は認識されるが、設定が全くできない
- 11 X の起動時に黒画面 / X のシャットダウン時にマシンの電源が切れる
- 12 バックライトがオフにならない
- 13 Xorg がロードに失敗する、またはレッドスクリーンになる
- 14 内蔵 GPU が載っている環境で黒画面
- 15 HDMI で音が出ない
- 16 複数の GPU を使うと "no screens found" によって X が起動しない
- 17 Xorg がブート時に失敗し、ブート完了後は起動できる
- 18 xrandr BadMatch
- 19 EDID を上書きする
- 20 nvidia-settings の GUI によるオーバークロックが機能しない
- 21 Unknown Error によりオーバークロックが動作しない
- 22 ドライバーをインストールした後にシステムが起動しない
- 23 "Failing initialization of X screen" により X が起動しない
- 24 システムがサスペンドから復帰しない
- 25 アプリケーション開始時に Vulkan のエラーが発生する
- 26 Xorg が極端にラグい
画面が崩れる: "Six screens" 問題
GeForce GT 100M を使用している場合、X を起動した後に画面が6つに分割されて解像度が 640x480 になってしまうことがあります。 同じ問題は Quadro 2000 や高解像度ディスプレイでも最近報告されています。
この問題を解決するには、Device
セクションで Validation Mode NoTotalSizeCheck
を有効にしてください:
Section "Device" ... Option "ModeValidation" "NoTotalSizeCheck" ... EndSection
'/dev/nvidia0' input/output error
このエラーはいくつかの異なる理由により起こりえます。このエラーに対する最も一般的な解決策はグループ/ファイルのパーミッションを確認することで、ほとんどの場合、これは問題ではありません。NVIDIA のドキュメントには、この問題を解決するために何をすべきかについては詳しく書かれていません。しかし、一部の人にとって役に立った方法がいくつかあります。この問題は他のデバイスとの IRQ 衝突であるか、カーネルか BIOS のどちらか一方による不適切なルーティングである可能性があります。
まずはビデオキャプチャカードなどの他のビデオデバイスを取り外してみて問題が解決しないか確認してください。同一システム上にビデオプロセッサがたくさん存在すると、ビデオコントローラのメモリアロケーションに問題が発生してカーネルがデバイスを使えなくなることがあります。特に、ビデオメモリが極端に少ない環境では、ビデオプロセッサが一つしかないときでも問題が発生します。そのような場合、システムのビデオメモリの量を確認して (例: lspci -v
)、カーネルにアロケーションパラメータを指定してください。例えば32ビットのカーネルの場合:
vmalloc=384M
64ビットのカーネルを使っている場合、ドライバーの問題によって IOMMU がオンになっている場合に NVIDIA モジュールの初期化が失敗している可能性があります。ユーザーによっては BIOS で IOMMU をオフにすることで問題が解決するようです [1]en2:User:Clickthem#nvidia module。
もう一つ試すべきことは BIOS IRQ ルーティングを Operating system controlled
から BIOS controlled
に、またはその逆に変更してみることです。BIOS controlled
に変更する場合はカーネルパラメータとして以下を渡すことで可能です:
PCI=biosirq
noacpi
カーネルパラメータも一つの解決策として提案されてきましたが、これは ACPI を完全に無効化するので注意して使用されるべきです。一部のハードウェアはオーバーヒートにより簡単に損傷します。
クラッシュの一般的な対処方法
- If fullscreen applications are freezing or crashing, try enabling
Display Compositing
andDirect fullscreen rendering
options in your desktop environment's settings.
- xorg.conf で
RenderAccel
を無効にしてみる。 - Xorg が
"conflicting memory type"
や"failed to allocate primary buffer: out of memory"
というエラーを出力する場合、あるいは nvidia-96xx ドライバーを使用しているときに "Signal 11" でクラッシュする場合、カーネルパラメータにnopat
を追加してください。 - NVIDIA のコンパイラが、カーネルをコンパイルしたのに使用した GCC と現在使っている GCC のバージョンが異なるというエラーを出力する場合、
/etc/profile
に以下を追加してください:
export IGNORE_CC_MISMATCH=1
- フルスクリーンのアプリケーションがフリーズ/クラッシュする場合、あなたの使用しているデスクトップ環境の設定で
Display Compositing
とDirect fullscreen rendering
を有効化してみてください。
新しいバージョンのドライバーをインストールした後にパフォーマンスが悪くなる
If the command prints:
direct rendering: No
A possible solution could be to regress to the previously installed driver version and rebooting afterwards.
古いドライバーと比べて FPS が落ちている場合、まずダイレクトレンダリングがオンになっているか確認してください (glxinfo
は mesa-demos に含まれています):
$ glxinfo | grep direct
上のコマンドで以下のように表示されるなら:
direct rendering: No
前にインストールしたバージョンのドライバーに戻して再起動すれば解決することがあります。
画面のティアリングを抑える
コンポジタを使用しているかどうかに関わらず、完全なコンポジションパイプラインを強制することでティアリングを回避することができます。この方法がうまく行くかどうかテストするには以下を実行してください:
$ nvidia-settings --assign CurrentMetaMode="nvidia-auto-select +0+0 { ForceFullCompositionPipeline = On }"
または、X Server Display Configuration メニューオプションにある Advanced を押してください。Force Composition Pipeline か Force Full Composition Pipeline のどちらか一方を選択して、Apply をクリックしてください。
この変更を永続化させるには、Xorg 設定ファイルの "Screen"
セクションにこの設定を追加してください。そうする場合、ドライバーの設定で TripleBuffering
を有効化して、AllowIndirectGLXProtocol
を無効化するべきです。以下の設定例を見てください:
/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "Device" Identifier "NVIDIA Card" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" BoardName "GeForce GTX 1050 Ti" EndSection Section "Screen" Identifier "Screen0" Device "Device0" Monitor "Monitor0" Option "ForceFullCompositionPipeline" "on" Option "AllowIndirectGLXProtocol" "off" Option "TripleBuffer" "on" EndSection
Xorg の設定ファイルが存在しない場合、nvidia-xconfig
を使って、現在使用しているハードウェア用の設定ファイルを作成することができます (NVIDIA#自動設定を参照してください)。そして、作成したファイルを /etc/X11/xorg.conf
から適当な場所 (/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
) に移動してください。
マルチモニタ
マルチモニタ環境においては、それぞれのディスプレイに対して ForceCompositionPipeline=On
を指定する必要があります。例えば:
$ nvidia-settings --assign CurrentMetaMode="DP-2: nvidia-auto-select +0+0 {ForceCompositionPipeline=On}, DP-4: nvidia-auto-select +3840+0 {ForceCompositionPipeline=On}"
こうしないと、nvidia-settings
コマンドはサブモニタを無効化してしまいます。
--query
を使えば、現在のスクリーン名とオフセットを入手できます:
$ nvidia-settings --query CurrentMetaMode
先のコマンドは、2台の 3840x2160 モニタが DP-2 と DP-4 に接続されている場合です。xorg.conf
をエクスポートして正しい CurrentMetaMode
を手に入れ、使用しているそれぞれのディスプレイに対して ForceCompositionPipeline
を追加する必要があります。ForceCompositionPipeline
の設定は対象にしたディスプレイにのみ影響します。
linux >= 4.8 で Modprobe エラー: "Could not insert 'nvidia': No such device"
linux 4.8 ではディスクリートカードを使おうとすると次のエラーが発生することがあります:
$ modprobe nvidia -vv
modprobe: INFO: custom logging function 0x409c10 registered modprobe: INFO: Failed to insert module '/lib/modules/4.8.6-1-ARCH/extramodules/nvidia.ko.gz': No such device modprobe: ERROR: could not insert 'nvidia': No such device modprobe: INFO: context 0x24481e0 released insmod /lib/modules/4.8.6-1-ARCH/extramodules/nvidia.ko.gz
# dmesg
... NVRM: The NVIDIA GPU 0000:01:00.0 (PCI ID: 10de:139b) NVRM: installed in this system is not supported by the 370.28 NVRM: NVIDIA Linux driver release. Please see 'Appendix NVRM: A - Supported NVIDIA GPU Products' in this release's NVRM: README, available on the Linux driver download page NVRM: at www.nvidia.com. ...
この問題は Linux カーネルの PCIe 電源管理に関連する不適切なコミットによるものです( この NVIDIA DevTalk スレッド でドキュメント化されています)。
回避策は pcie_port_pm=off
をカーネルパラメータに追加することです。これにより、すべてのデバイスにおける PCIe 電源管理が無効化されることに注意してください。
サスペンドからの復帰後にスクリーンがおかしくなる
NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する を見てください。
GDM サービスを使用している際にサスペンド後に画面がおかしくなるバグは nvidia 515.43.04 ドライバで解決されました [2]。
400 シリーズのカードで CPU 使用率のスパイクが発生する
400 シリーズのカードで時々 CPU の使用率が急上昇するような場合、PowerMizer が GPU のクロック周波数を断続的に変更しているのが原因です。以下を Xorg 設定の Device
セクションに追加して、PowerMizer の設定を Adaptive から Performance にしてください:
Option "RegistryDwords" "PowerMizerEnable=0x1; PerfLevelSrc=0x3322; PowerMizerDefaultAC=0x1"
ノートパソコン: ログイン/ログアウト時に X がフリーズするが、Ctrl+Alt+Backspace で回避できる
もし、レガシーな NVIDIA ドライバーを使っていて、ログインやログアウト時に Xorg がフリーズし (特に画面が黒と白/灰の部分に分かれる)、Ctrl+Alt+Backspace
によるログインはできる場合 (X を終了するキーバインドを実行した時)、/etc/modprobe.d/modprobe.conf
に以下を追加してみてください:
options nvidia NVreg_Mobile=1
以下の設定によって問題が解決することもありますが、逆にパフォーマンスが著しく悪化することもあります:
options nvidia NVreg_DeviceFileUID=0 NVreg_DeviceFileGID=33 NVreg_DeviceFileMode=0660 NVreg_SoftEDIDs=0 NVreg_Mobile=1
NVreg_Mobile
は使用しているノートパソコンにあわせて変更する必要があります:
- 1: Dell のノートパソコンの場合。
- 2: コンパル製でない東芝のノートパソコンの場合。
- 3: その他のノートパソコンの場合。
- 4: コンパル製の東芝のノートパソコンの場合。
- 5: Gateway のノートパソコンの場合。
詳しくは NVIDIA ドライバーの README: Appendix K を見て下さい。
画面は認識されるが、設定が全くできない
ときに NVIDIA と X が有効な画面を確認できないことがあります。グラフィックカードに複数の出力端子がある場合、モニターを別の端子に接続してみてください。ノートパソコンの場合、グラフィックカードに VGA/TV 出力が存在することが原因の可能性があります。Xorg.0.log に詳しい情報が出力されます。
誤っている "ConnectedMonitor" Option
をわざと Section "Device"
に追加して、正しく認識させる方法を確認することもできます。ConnectedMonitor の設定については これを参照してください。
X を再起動した後に Xorg.0.log を確認して正しい CRT-x,DFP-x,TV-x の値を見てください。
nvidia-xconfig --query-gpu-info
で役に立つ情報が得られることもあります。
X の起動時に黒画面 / X のシャットダウン時にマシンの電源が切れる
NVIDIA ドライバーを更新した後に、Xorg の起動時に画面が黒くなったり、Xorg をシャットダウンするとマシンの電源がオフになるようになった場合、以下の回避策を試してください:
- xinitrc の先頭に "xrandr --auto" を追加する。
rcutree.rcu_idle_gp_delay=1
カーネルパラメータを使用する。
nvidia
モジュールを直接 mkinitcpio.conf に追加してみることもできます。
rcutree.rcu_idle_gp_delay=1
カーネルパラメータを追加して、かつnvidia
モジュールを直接 mkinitcpio.conf に追加してもなお、スクリーンが依然として黒画面である場合は、nvidia と nvidia-utils をこの順番で再インストールしてみて、最後にドライバをリロードしてください:
# modprobe nvidia
バックライトがオフにならない
デフォルトでは、タイムアウトを設定したり xset を実行すると DPMS はバックライトをオフにします。しかしながら、プロプライエタリの Nvidia ドライバーのバグによって、黒画面になるだけで節電ができないことがあります。バグが修正されるまで、対応策として root で vbetool
を使う方法があります。
vbetool パッケージをインストールしてください。
画面をオフにして、何かキーを押したときにバックライトを再度オンにするには:
vbetool dpms off && read -n1; vbetool dpms on
もしくは、xrandr でモニターの出力を有効化・無効化できます (root 権限は不要です):
xrandr --output DP-1 --off; read -n1; xrandr --output DP-1 --auto
415 ドライバー: HardDPMS
プロプライエタリの 415 ドライバには HardDPMS という新機能が含まれています。これは DisplayPort で接続されたモニターのサスペンドに関する問題を解決することが一部のユーザによって報告されています。
これは将来のバージョンではデフォルトになると報告されていますが、今の所、HardDPMS
オプションは Device
か Screen
セクション内で設定することができます。例:
/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "Device" ... Option "HardDPMS" "true" ... EndSection Section "Screen" ... Option "HardDPMS" "true" ... EndSection
HardDPMS
は BlankTime
のようなスクリーンセーバーの設定にトリガーされます。以下の ServerFlags
は何も操作せずに 10 分経つとモニターをサスペンドします。
/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "ServerFlags" Option "BlankTime" "10" EndSection
Xorg がロードに失敗する、またはレッドスクリーンになる
GRUB を使っていてレッドスクリーンになる場合は、/etc/default/grub
を編集して GRUB_TERMINAL_OUTPUT=console
をアンコメントして GRUB のフレームバッファを無効にしてください。詳しくは GRUB/ヒントとテクニック#フレームバッファの無効化を参照。
内蔵 GPU が載っている環境で黒画面
内蔵 GPU (例: Intel HD 4000、VIA VX820 Chrome 9、AMD Cezanne) のあるシステムを使用していて nvidia パッケージもインストールしている場合、起動時、仮想ターミナル切り替え時、X セッションの終了時に黒画面が発生する場合があります。これは、グラフィックモジュール間の競合が原因かもしれません。関連する GPU モジュールをブラックリストに入れることで解決できます。/etc/modprobe.d/blacklist.conf
を作成し、起動時に関連するモジュールがロードされないように設定してください:
/etc/modprobe.d/blacklist.conf
install i915 /usr/bin/false install intel_agp /usr/bin/false install viafb /usr/bin/false install radeon /usr/bin/false install amdgpu /usr/bin/false
HDMI で音が出ない
時々 nvidia の HDMI オーディオデバイスが以下のコマンドで表示されないことがあります:
$ aplay -l
何かしらの理由により一部の新しいマシンでは NVIDIA GPU のオーディオチップがブート時に無効化されます。詳しくは、NVIDIA のウェブサイトやフォーラムの投稿を読んでください。
オーディオを有効化して NVIDIA デバイスを再読み込みする必要があります。そうするためには、(ノート PC/Bumblebee の場合) GPU がオンになっていることや、GPU がリセットされるので GPU 上で X を実行していないことを確認してください:
# setpci -s 01:00.0 0x488.l=0x2000000:0x2000000 # rmmod nvidia-drm nvidia-modeset nvidia # echo 1 > /sys/bus/pci/devices/0000:01:00.0/remove # echo 1 > /sys/bus/pci/devices/0000:00:01.0/rescan # modprobe nvidia-drm # xinit -- -retro
NVIDIA 上で TTY を実行している場合、スクリーンが表示されなくなってしまわないように上記のコマンドを1つのスクリプトに記述してください。
複数の GPU を使うと "no screens found" によって X が起動しない
複数の GPU が搭載されているようなシステムで X が以下のメッセージによって起動しない場合:
[ 76.633] (EE) No devices detected. [ 76.633] Fatal server error: [ 76.633] no screens found
ディスクリートカードの BusID を X の設定に追加してください。これは、Intel CPU と内蔵 GPU があるシステムや、2つ以上の Nvidia カード が接続されているシステムで起こりえます。BusID を確認するには:
# lspci | grep -E "VGA|3D controller"
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Xeon E3-1200 v2/3rd Gen Core processor Graphics Controller (rev 09) 01:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK107 [GeForce GTX 650] (rev a1) 08:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108GLM [Quadro K620M / Quadro M500M] (rev a2)
X の設定ファイル内でカードの Device セクションに追加することで修正できます。例:
/etc/X11/xorg.conf.d/10-nvidia.conf
Section "Device" Identifier "Device0" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" BusID "PCI:1:0:0" EndSection
上の例では、01:00.0
が 1:0:0
のように短縮されて記述されています。しかし、BusID の変換はより複雑になることもあります。lspci
の出力は16進法ですが、設定ファイルでは BusID は10進法で記述されるのです! これはつまり、BusID が9よりも大きい場合に16進数から10進数に変換する必要があるということです!
例: lspci での 5e:00.0
は PCI:94:0:0
となります。
Xorg がブート時に失敗し、ブート完了後は起動できる
起動時間がとても短いシステムの場合、NVIDIA ドライバーが完全に初期化される前に systemd がディスプレイマネージャを起動してしまうことがあります。起動時に Xorg が実行された時にだけ、ログに以下のようなメッセージが表示されます:
/var/log/Xorg.0.log
[ 1.807] (EE) NVIDIA(0): Failed to initialize the NVIDIA kernel module. Please see the [ 1.807] (EE) NVIDIA(0): system's kernel log for additional error messages and [ 1.808] (EE) NVIDIA(0): consult the NVIDIA README for details. [ 1.808] (EE) NVIDIA(0): *** Aborting ***
このような場合、ディスプレイマネージャから DRI デバイスまでの順番付けをする必要があります。まず、新しい udev ルールファイルを作成して DRI デバイスのデバイスユニットを作成してください:
/etc/udev/rules.d/99-systemd-dri-devices.rules
ACTION=="add", KERNEL=="card*", SUBSYSTEM=="drm", TAG+="systemd"
次にディスプレイマネージャからデバイスまでの依存関係を作成します:
/etc/systemd/system/display-manager.service.d/10-wait-for-dri-devices.conf
[Unit] Wants=dev-dri-card0.device After=dev-dri-card0.device
デスクトップに必要な追加カードが存在する場合は、Wants と After にスペースで区切って記述してください。
xrandr BadMatch
xrandr を使って DELL U2515H のような WQHD モニターを設定しようとしたときに、xrandr --addmode
が X Error of failed request: BadMatch
というエラーを吐く場合、プロプライエタリの NVIDIA ドライバーが HDMI 出力のピクセルクロック最大周波数を 225 MHz 以下に制限しているのが原因かもしれません。モニターを最大解像度に設定するには nouveau ドライバーをインストールする必要があります。カーネルパラメータで nouveau.hdmimhz=297
(あるいは 330
) を設定することで強制的に特定のピクセルクロック周波数を使うことができます。
もしくは、モニターの EDID が誤っている可能性があります。#EDID を上書きするを参照してください。
他に考えられる理由としては、デフォルトで現在の NVIDIA ドライバは EDID によって明示的に報告されたモードのみを許可しますが、モニタによって報告されていないリフレッシュレートや解像度のほうが望ましい場合もあります (とは言え、EDID 情報は正しいです。現在の NVIDIA ドライバの制限が厳しすぎるだけなのです)。
そのような場合、非 EDID モードを許可するオプションを xorg.conf
に追加すると良いかもしれません:
Section "Device" Identifier "Device0" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" ... Option "ModeValidation" "AllowNonEdidModes" ... EndSection
これは出力毎に設定できます。詳細は NVIDIA ドライバの readme (Appendix B. X Config Options) を参照してください。
EDID を上書きする
Kernel Mode Setting#モードの強制と EDID、Xrandr#トラブルシューティング、en:Qnix QX2710#Fixing X11 with Nvidia を参照してください。
nvidia-settings の GUI によるオーバークロックが機能しない
NVIDIA/ヒントとテクニック#オーバークロックを有効にするに書かれているように、オーバークロックを有効にした後、nvidia-settings の CLI を使って変数を設定することでオーバークロックできます。詳しくは nvidia-settings(1) を参照。
全ての変数を確認する例:
nvidia-settings -q all
パフォーマンスモードを優先するように PowerMizerMode を設定する例:
nvidia-settings -a [gpu:0]/GPUPowerMizerMode=1
ファンスピードを 21% 固定に設定する例:
nvidia-settings -a [gpu:0]/GPUFanControlState=1 -a [fan:0]/GPUTargetFanSpeed=21
複数の変数を同時に設定する例 (50MHz だけ GPU をオーバークロック、50MHz だけビデオメモリをオーバークロック、100mV だけ GPU 電圧を上昇):
nvidia-settings -a GPUGraphicsClockOffsetAllPerformanceLevels=50 -a GPUMemoryTransferRateOffsetGPUGraphicsClockOffsetAllPerformanceLevels=50 -a GPUOverVoltageOffset=100
Unknown Error によりオーバークロックが動作しない
Xorg を非 root ユーザとして実行していて NVIDIA GPU をオーバークロックしようとした場合、以下と似たようなエラーが発生します:
$ nvidia-settings -a "[gpu:0]/GPUGraphicsClockOffset[3]=10"
ERROR: Error assigning value 10 to attribute 'GPUGraphicsClockOffset' (trinity-zero:1[gpu:0]) as specified in assignment '[gpu:0]/GPUGraphicsClockOffset[3]=10' (Unknown Error).
この問題を避けるためには、Xorg を root ユーザとして実行しなければなりません。詳しくは Xorg#Rootless Xorg をご覧ください。
ドライバーをインストールした後にシステムが起動しない
NVIDIA ドライバーをインストールした後に、システムがディスプレイマネージャが起動する前に止まる場合、カーネルモードセッティングを無効にしてみてください。
"Failing initialization of X screen" により X が起動しない
もし /var/log/Xorg.0.log
に、X server がスクリーンの初期化に失敗したと書き込まれる場合
(EE) NVIDIA(G0): GPU screens are not yet supported by the NVIDIA driver (EE) NVIDIA(G0): Failing initialization of X screen
そして nvidia-smi が No running processes found
と書き込む場合
解決策は、まず始めに最新の nvidia-utils を再インストールして、/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf
を /etc/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf
へとコピーします。その後、/etc/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf
を編集して Option "PrimaryGPU" "yes"
という行を追加してください。コンピューターを再起動すれば、この問題は解決します。
システムがサスペンドから復帰しない
以下のようなログが発生するとき:
kernel: nvidia-modeset: ERROR: GPU:0: Failed detecting connected display devices kernel: nvidia-modeset: ERROR: GPU:0: Failed detecting connected display devices kernel: nvidia-modeset: WARNING: GPU:0: Failure processing EDID for display device DELL U2412M (DP-0). kernel: nvidia-modeset: WARNING: GPU:0: Unable to read EDID for display device DELL U2412M (DP-0) kernel: nvidia-modeset: ERROR: GPU:0: Failure reading maximum pixel clock value for display device DELL U2412M (DP-0).
[3] から考えられる解決策があります:
以下のコマンドを実行して version
の文字列を取得してください:
# strings /sys/firmware/acpi/tables/DSDT | grep -i 'windows ' | sort | tail -1
acpi_osi=! "acpi_osi=version"
カーネルパラメータをブートローダーの設定に追加してください。
この問題を引き起こす他の可能性として、nvidia-open パッケージを使用しているというものもあります。以下で説明されています:
- https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=2047692
- https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/450
- https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/223
- https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/94
アプリケーション開始時に Vulkan のエラーが発生する
Vulkan アクセラレーションを必要とするアプリケーションの実行時に、以下のエラーが発生する場合
Vulkan call failed: -4
~/.nv
か ~/.cache/nvidia
ディレクトリを削除してみてください。
Xorg が極端にラグい
Mutter の一般的な問題は、アニメーション、動画再生、ゲーミングが Xorg 上でデスクトップの極端なラグを生じさせることです。
NVIDIA/ヒントとテクニック#サスペンド後にビデオメモリを保持する を参照してください。
これでこの問題を解決できるはずですが、できない場合、おそらく運がないのでしょう。この問題を軽減する1つの方法は、以下のオプションを追加することです:
/etc/environment
CLUTTER_DEFAULT_FPS=メインディスプレイのリフレッシュレート __GL_SYNC_DISPLAY_DEVICE=メインディスプレイの出力名
そして、NVIDIA Settings で Sync to VBlank
と Allow flipping
をオフにし、NVIDIA Settings を起動時に --load-config-only
フラグを使って起動するようにしてください。
これでもデスクトップの挙動がラグいでしょうが (特に最後の2番目 (または3番目) のモニタ)、遥かにマシになっているはずです。