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{{Tip|安定・ベータ・開発版の違いや、Chromium と Chrome、バージョン番号の説明などはこの [https://code.google.com/p/chromium/wiki/ChromiumBrowserVsGoogleChrome 2つの][http://news.softpedia.com/news/Google-Chrome-vs-Chromium-Understanding-Stable-Beta-Dev-Releases-and-Version-No-140060.shtml 記事] を見て下さい。}} |
{{Tip|安定・ベータ・開発版の違いや、Chromium と Chrome、バージョン番号の説明などはこの [https://code.google.com/p/chromium/wiki/ChromiumBrowserVsGoogleChrome 2つの][http://news.softpedia.com/news/Google-Chrome-vs-Chromium-Understanding-Stable-Beta-Dev-Releases-and-Version-No-140060.shtml 記事] を見て下さい。}} |
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− | ''chromium'' のバージョン35から、[https://code.google.com/p/chromium/issues/detail?id=348761#c15 SSE2 命令セットが存在しない古いハードウェアのサポートは上流から削除されました]。それでも ''chromium'' を使用したい古いハードウェアのユーザーは {{AUR|chromium-no-sse2}} パッケージを自分でビルドするか [[Repo-ck#Other packages|Repo-ck]] からコンパイル済みのパッケージをダウンロードしてください。SSE2 を必須にすることによって複数のバグが修正されているため、このパッチがあてられたバージョンについて問題が起こったとしても上流にレポートを送信するべきではありません。 |
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== 設定 == |
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=== フォントレンダリング === |
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$ xrdb -merge ~/.Xresources |
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{{Note|すでに {{pkg|flashplugin}} をインストールしていた場合は、Chromium が新しい Pepper Flash プラグインを使うように、{{ic|chrome://plugins}} から {{ic|/usr/lib/mozilla/plugins/libflashplayer.so}} にあるプラグインを無効にして {{ic|/usr/lib/PepperFlash/libpepflashplayer.so}} を有効にするようにしてください。}} |
{{Note|すでに {{pkg|flashplugin}} をインストールしていた場合は、Chromium が新しい Pepper Flash プラグインを使うように、{{ic|chrome://plugins}} から {{ic|/usr/lib/mozilla/plugins/libflashplayer.so}} にあるプラグインを無効にして {{ic|/usr/lib/PepperFlash/libpepflashplayer.so}} を有効にするようにしてください。}} |
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=== PDF ビューアプラグイン === |
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== Tips and tricks == |
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== トラブルシューティング == |
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また、Chromium によってあなたの使っているグラフィックカードがブラックリストに入れられている可能性もあります。ブラックリストを上書きするには {{ic|--ignore-gpu-blacklist}} フラグを使うか {{ic|about:flags}} から {{ic|Override software rendering list}} を有効にしてください。 |
また、Chromium によってあなたの使っているグラフィックカードがブラックリストに入れられている可能性もあります。ブラックリストを上書きするには {{ic|--ignore-gpu-blacklist}} フラグを使うか {{ic|about:flags}} から {{ic|Override software rendering list}} を有効にしてください。 |
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=== Google Play と Flash === |
=== Google Play と Flash === |
2015年7月6日 (月) 20:34時点における版
関連記事
Chromium は Google によるオープンソースのグラフィカルウェブブラウザです。Blink レンダリングエンジンを使用しています。
インストール
オープンソースプロジェクトの Chromium は公式リポジトリにある chromium パッケージでインストールできます。 また、AUR から以下をインストールできます:
- chromium-devAUR - 開発版
- chromium-continuous-binAUR - 自動テストされているナイトリー版
- chromium-snapshot-binAUR - テストされてないナイトリー版
Flash プレイヤーや Widevine EME などが同梱された、Google Chrome は AUR の google-chromeAUR パッケージでインストールできます。 また、AUR から以下をインストールできます:
- google-chrome-betaAUR - ベータ版
- google-chrome-devAUR - 開発版
設定
Chromium をデフォルトブラウザに設定する
この設定は xdg-open と関連があります: xdg-open#デフォルトのブラウザを設定 を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、デフォルトアプリケーションを見て下さい。
ファイルの関連付け
この設定は xdg-open と関連があります: xdg-open#設定 を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、デフォルトアプリケーションを見て下さい。
フォントレンダリング
Chromium (と Google Chrome) は ~/.config/fontconfig/fonts.conf
の設定を使います。以下を試すことでレンダリングが良くなるかもしれません。ファイルが存在しない場合は作成してください。
~/.config/fontconfig/fonts.conf
<match target="font"> <edit mode="assign" name="autohint"><bool>true</bool></edit> <edit mode="assign" name="hinting"><bool>true</bool></edit> <edit mode="assign" name="hintstyle"><const>hintslight</const></edit> </match>
この設定でもフォントのレンダリングが良くない場合、ここに記述されている Xft 設定を使うことができます:
~/.Xresources
[...] ! Xft settings --------------------------------------------------------------- Xft.dpi: 96 Xft.antialias: true Xft.rgba: rgb Xft.hinting: true Xft.hintstyle: hintslight [...]
設定した後は次のコマンドで X Resources のデータベースを更新してください:
$ xrdb -merge ~/.Xresources
Flash Player プラグイン
Linux 用の古い Flash プラグインはもう更新されませんが、Google Chrome には最新の Flash Player が含まれています。このプラグインは Chromium と互換があります。
Chromium に pepper-flash をインストールする一番簡単な方法は AUR にある以下のパッケージのどれかを使うことです:
- chromium-pepper-flashAUR - 安定版
- chromium-pepper-flash-devAUR - 開発版
Widevine Content Decryption Module プラグイン
Widevine は Google の Encrypted Media Extensions (EME) Content Decryption Module (CDM) です。Netflix などの有料ビデオコンテンツを視聴するのに使われます。Widevine は Chrome には同梱されています。
Widevine CDM を Chromium にインストールするには、chromium-widevineAUR パッケージをインストールしてください。
chrome://plugins
でプラグインが有効になっていることを確認しましょう。
PDF ビューアプラグイン
Chromium の PDF サポートを有効にする方法は以下のとおり複数存在します。
libpdf
libpdf は Google Chrome に同梱されている Google による PDF レンダラーの実装です。v37 から Chromium にも内蔵されるようになりました。
v36 から v37 にアップデートする際に、chromium-libpdfAUR や chromium-libpdf-devAUR はアンインストールする必要があります。プラグインが無効になっている場合は、chrome://plugins
でプラグインを有効にしてください。
PDF.js を使う
次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#PDF.js
mozplugger を使う
次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#MozPlugger
KParts プラグインを使う
次の記事を参照してください: ブラウザプラグイン#kpartsplugin
印刷プレビュー
Google Chrome とは違い、Chromium では印刷プレビュー機能はデフォルトで無効になっています。有効にするには #PDF ビューアプラグイン をインストールして --enable-print-preview
を使う必要があります。
証明書
Chromium は証明書の管理に NSS を使っています。設定
→ 詳細設定を表示...
→ 証明書の管理...
から証明書を管理できます。
Tips and tricks
次の記事を参照してください: Chromium 設定
トラブルシューティング
KDE で定期的にフリーズする
libcanberra-pulse をアンインストールしてください。参照: BBS#1228558。
音が割れる
hdmi オーディオを使うと chromium で音割れがするという報告があります。問題を修正するには chromium を起動するときにオーディオバッファサイズを変えてみて下さい:
$ chromium --audio-buffer-size=2048
プロクシー設定
プロクシーの設定が上手く通らないという状況は多数考えられます (特に KDE のインターフェイスを使って設定した場合)。今のところ --proxy-pac-url
や --proxy-server
のように Chromium のコマンドラインオプションを使ってプロクシーを設定するのが最良の方法です。
デフォルトプロファイル
Chromium を起動しようとしたときにデフォルトプロファイルが取得できず以下のようなエラーが表示される場合:
$ chromium
[2630:2630:485325611:FATAL:chrome/browser/browser_main.cc(755)] Check failed: profile. Cannot get default profile. Trace/breakpoint trap
次のようにして ~/.config/chromium
ディレクトリの所有者を適切に設定してください:
# chown -R yourusername:yourusergroup ~/.config/chromium
WebGL
ときどき、Chromium が特定のグラフィックカードの設定で WebGL を無効にしてしまうことがあります。通常は URL バーに about:flags
を入力して WebGL フラグを有効にすることで直すことができます。ターミナルで Chromium にコマンドラインフラグ --enable-webgl
を指定することでも WebGL を有効にできます。
また、Chromium によってあなたの使っているグラフィックカードがブラックリストに入れられている可能性もあります。ブラックリストを上書きするには --ignore-gpu-blacklist
フラグを使うか about:flags
から Override software rendering list
を有効にしてください。
Bumblebee で Chromium を使っている場合、GPU のサンドボックスによって WebGL がクラッシュすることがあります。このようなときは、optirun chromium --disable-gpu-sandbox
で GPU のサンドボックスを無効にできます。
上記の方法で問題が解決しない場合、chrome://gpu/
のデバッグ情報を見て下さい。
Google Play と Flash
Flash の DRM コンテンツは再生に HAL を必要とします。このことは Google Play ムービーを使えばすぐにわかります。HAL なしで Google Play ムービーを再生しようとすると、YouTube のような画面が出ますが、動画が再生されません。詳しくは Flash DRM コンテンツを見て下さい。
radeon ドライバーなどで Pepper Flash Player の 3D アクセラレーションを強制的に有効にする
3D レンダリングを強制するオプションとして chrome://flags
に "Override software rendering list" があります。また、ビデオアクセラレーションの変数を export する必要があるかもしれません、ATI#ビデオアクセラレーションを有効にする を見て下さい。chrome://gpu
からアクセラレーションが機能しているかどうか確認できます。
speech-dispatcher コアダンプ
Chromium は依存パッケージとして speech-dispatcher をインストールします。音声合成インターフェイスの独自レイヤーでありデフォルトでバックエンドとして festival を使います。コアダンプが頻繁にされる場合、おそらく festival をインストールしていないのが原因です。エラーメッセージを解決するには、festival をインストールするか speech-dispatcher が使用するバックエンドを変更してください。