「Ccache」の版間の差分
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=== makepkg で ccache を有効にする === |
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*[http://ccache.samba.org/manual.html ccache マニュアル] |
*[http://ccache.samba.org/manual.html ccache マニュアル] |
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2016年7月10日 (日) 01:13時点における版
gcc のための素敵なツール、それが ccache です。ccache の説明は ホームページ にあります。
同じプログラムを何度もコンパイルするような場合 (複数のカーネルパッチを試してみたり、ソフトウェアの開発でテストしたりするような場合など) に、ccache はうってつけです。ccache でプログラムをコンパイルすると最初は数秒だけ長く時間がかかりますが、それ以降のコンパイルはずっと早くなります。
目次
インストール
公式リポジトリから ccache をインストールしてください。
設定
makepkg で ccache を有効にする
makepkg の使用時に ccache を有効にするには /etc/makepkg.conf を編集して下さい。BUILDENV の中の ccache の前のエクスクラメーションマークを除去すれば有効になります。例:
/etc/makepkg.conf
BUILDENV=(fakeroot !distcc color ccache check !sign)
コマンドラインで有効にする
パッケージを作成するのではなく、コマンドラインからコードをコンパイルするとき、ccache を使うことでコンパイル速度を向上させることができます。
そのためには、$PATH に ccache のバイナリを(コンパイラのパスの前に)含むようにする必要があります。
$ export PATH="/usr/lib/ccache/bin/:$PATH"
定期的に使う場合は ~/.bashrc ファイルにこの行を加えると良いでしょう。
colorgcc で有効にする
colorgcc もコンパイララッパーなので、正しい順番でラッパーが呼ばれるように注意する必要があります。
export PATH="/usr/lib/colorgcc/bin/:$PATH" # As per usual colorgcc installation, leave unchanged (don't add ccache) export CCACHE_PATH="/usr/bin" # Tell ccache to only use compilers here
そして本当のコンパイラの代わりに ccache を呼び出すように colorgcc を設定してください。/etc/colorgcc/colorgccrc を編集し /usr/bin のパスを /usr/lib/ccache/bin にある全てのコンパイラに対応するように /usr/lib/ccache/bin のパスに変更します:
/etc/colorgcc/colorgccrc
g++: /usr/lib/ccache/bin/g++ gcc: /usr/lib/ccache/bin/gcc c++: /usr/lib/ccache/bin/g++ cc: /usr/lib/ccache/bin/cc g77:/usr/bin/g77 f77:/usr/bin/g77 gcj:/usr/bin/gcj
その他
キャッシュディレクトリを変更する
デフォルトの ~/.ccache ディレクトリから、SSD や RAM ディスクなどの高速にアクセス可能な場所にキャッシュディレクトリを移動することができます。
キャッシュの位置を変更するには:
$ export CCACHE_DIR=/ramdisk/ccache
環境変数でキャッシュを無効化
現在のシェルでのみ CCache を無効化したい場合、以下を設定:
$ export CCACHE_DISABLE=1
CLI
ccache のコマンドラインユーティリティを使うことで以下の操作ができます。
統計を表示する:
$ ccache -s
キャッシュを完全に削除する:
$ ccache -C