Stoq
Stoq はオープンソースの経営管理スイートです。
Stoq アプリケーションはデータベースバックエンドとして PostgreSQL を使用します。グラフィカルインターフェイスクライアントが存在します。
目次
インストール
Stoq のインストール
stoqAUR パッケージをインストールしてください。Stoq が依存する webkitgtkAUR はインストールに時間がかかります。
Stoq の設定
最初に Stoq を起動したら、使用するデータベースを設定する必要があります。クライアントからデータベースに接続する方法は2つ存在します:
- データベースにローカルで接続。
- 手動でデータベースサーバーを設定。
データベースにローカルで接続
データベースにローカルで接続するには postgresql をインストールする必要があります。
PostgreSQL データベースクラスタを初期化していない場合、PostgreSQL#PostgreSQL のインストールの手順に従ってください。
root で postgresql.service
を起動・有効化してください。
"Database location" 画面で "I want to use Stoq just on this computer" オプションを使ってください。
手動でデータベースサーバーを設定
"Database location" 画面で "I want to manually configure the database connection" オプションを選択してデータベースの情報を入力してください。
Stoq 設定ファイル
Stoq のメイン設定ファイルは ~/.stoq/stoq.conf
です。
stoq-server のインストール
stoq-serverAUR パッケージをインストールしてください。新しく作成される stoqserver ユーザーのパスワードを設定してください。
stoq-server の設定
PostgreSQL データベースクラスタを初期化していない場合、PostgreSQL#PostgreSQL のインストールの手順に従ってください。
root で postgresql.service
を起動・有効化してください。
stoqserver 用に新しく PostgreSQL の設定を作成する必要があります。デフォルトの PostgreSQL スーパーユーザー ('postgres') でログインするには以下のコマンドを実行:
- sudo を使っていて
sudoers
に設定を行っている場合:
$ sudo -u postgres -i
- sudo が使えない場合:
$ su # su -l postgres
stoqsconf スクリプトを使って必要な設定ファイルを生成:
[postgres]$ stoqsconf -p 5432 -D "/usr/share/stoqserver"
-p
は PostgreSQL でリモートで接続するときに使用するポートです。-D
は stoq-server の設定ファイルを保存するディレクトリのパスです。
exit
で通常ユーザーに戻ってください。
stoq-server にリモートからアクセスできるようにしたい場合、PostgreSQL#リモートホストから PostgreSQL にアクセスできるように設定を見てください。
root で supervisord.service
を起動・有効化してください。
スーパーバイザープロセスを再起動:
# supervisorctl update # supervisorctl restart stoqserver
Stoq-server 設定ファイル
stoqserver のメインの設定ファイルは /usr/share/stoqserver/.stoq/stoq.conf
です。
シリアル接続
stoqserver はシリアル接続や USB 経由のシリアル接続でコンピュータと通信します。そのためシリアルデバイスファイルを読み書きできる権限が必要です。Udev によって作成される /dev/tts/
のファイルは所有グループが uucp
となるため、ユーザーを uucp
グループに追加することで読み書き権限を付与できます:
# gpasswd -a stoqserver uucp