CloudCross
CloudCross はローカルのファイルを様々なクラウドストレージに同期するマルチクラウドクライアントです。Qt だけを使って書かれておりサードパーティ製のライブラリは使用していません。現在のところ Yandex Disk, Google Drive, Dropbox がサポートされています。CloudCross は GPL ライセンスで配布されています。主な特徴:
- Google Drive を使用する場合、Microsoft Office や Open/LibreOffice のファイルフォーマットの双方向の変換をサポートしています。
- 同期するファイルをブラックリスト・ホワイトリストで指定できます。
- ファイルに変更があったときに同期するように設定することが可能です。
- Google Drive での新しいファイルの作成を管理できます。
- ファイルを強制的にダウンロード・アップロードできます。
- ダウンロードリンクから直接ファイルをクラウド上にダウンロードできます。
インストール
cloudcrossAUR パッケージをインストールしてください。
使用方法
ccross(1) Man_ページ または online usage を見てください。
同期して実行するディレクトリへの変更を開始するには:
$ ccross --auth --provider provider_name
リンクをコピーしてブラウザに貼り付けるように要求されます。リンクを開いて、Google アカウントにログインしたら、CloudCross アプリケーションを許可してください。その後、プログラムに貼り付ける確認コードが表示されます。認証を行うことでプログラムを使用する準備が整います。
トラブルシューティング
ファイルがダウンロードされるかわりに削除される
空のフォルダに同期を開始した場合、クラウドのリモートストレージからファイルがダウンロードされるかわりにファイルが削除されます。デフォルトではローカルのファイルが優先されるようになっているためです。--prefer=remote
オプションを使って起動することで問題を避けることができます:
$ ccross --prefer=remote
ただし、どんな場合でもローカルやリモートのファイルが永続的に削除されることはありません。クラウドのゴミ箱や同期フォルダの .trash からいつでも復元できます。
常時アップロード/ダウンロードオフィスファイル
Googleドライブと同期するときに、オプション--convert-doc
を使用すると、変更されていないアップロードされたファイルが再び同期されていることがわかります。 これはエラーではありません。 これは、ファイル形式の変換により内容を変更せずにファイルのチェックサムが変更されるため、ccrossはファイルが変更されたと想定してファイルの同期を試みるためです。 最後の同期以降にファイルが変更されている場合は、ファイルの新しいバージョンを同期してください。