GNU

提供: ArchWiki
2020年7月25日 (土) 00:13時点におけるShota (トーク | 投稿記録)による版 (序文を修正。英語版はWikipediaから引用していたが、本家のホームページから新しく引用するに留めた。)
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https://www.gnu.org/home.ja.html より:

「GNUはオペレーティング・システムで、(皆さんの自由を尊重する)自由ソフトウェアです。GNUオペレーティング・システムは、GNUパッケージ(特にGNUプロジェクトによってリリースされたプログラム)と、第三者によってリリースされた自由ソフトウェアから構成されます。GNUの開発はあなたの自由を踏みにじるソフトウェアなしでコンピュータで使うことを可能としました。」
「“GNU”という名称は、“GNU's Not Unix”(GNUはUnixではない)の再帰頭字語です。“GNU”はグヌー[ˈgnuː]と発音します。一音節で、“grew”のrをnで置き換えて言うようにです。」
「Unixライクなシステムにおいて、マシンのリソースを割り当てハードウェアとやりとりするプログラムは『カーネル』と呼ばれます。GNUは典型的にはLinuxと呼ばれるカーネルとともに使われます。この組み合わせがGNU/Linuxオペレーティング・システムです。GNU/Linuxは何百万人もの人に使われています。間違って“Linux”と呼ばれていますけれども。」

Hurd と言う GNU カーネルはリリース可能な状態ではないため [1]、 GNU では通常 Linux カーネルを使っています。 Arch Linux は GNU/Linux ディストリビューションであって、 BashGNU coreutilsGNU toolchain 、他多くのユーティリティやライブラリなどの GNU ソフトウェアを使っています。このページでは、400近くの GNU パッケージのいくつかのハイライトを紹介するだけに留めて、全てを列挙することはしません。


ベースシステム

インストールプロセスが終わった時、Arch システムは Linux カーネルと GNU ツールチェイン、そして有用なコマンドラインツールにすぎません。最小インストールでは基本的に base グループの全てが入っています。

カーネル

Hurd (GNU カーネル) は活発に開発されていますが、いまだに安定版は存在しません。そのため Arch や他の GNU ベースのシステムは Linux カーネルを使っています。Arch Hurd Project は Arch Linux を Hurd カーネルに移植することを目指しています。

ソフトウェアコレクション

  • GRUB — GRUB は GNU プロジェクトが開発しているブートローダーです。
https://www.gnu.org/software/grub/ || grub
  • glibc — glibc は C ライブラリの GNU 実装です。C++ や他の言語も間接的にサポートしています。システムコールや open, malloc, printf, exit などの基本的な機能を定義するライブラリです。
https://www.gnu.org/software/libc/ || glibc
  • binutils — 様々なオブジェクトファイルフォーマットのオブジェクトコードを操作するためのプログラミングツール群が入っています。
https://www.gnu.org/software/binutils/ || binutils
  • bash — sh 互換のシェルであり、Korn シェル (ksh) や C シェル (csh) の便利な機能を搭載しています。
https://www.gnu.org/software/bash/ || bash
  • coreutils — coreutils には基本的なファイル、シェル、テキスト操作ユーティリティが含まれています。
https://www.gnu.org/software/coreutils/ || coreutils
  • gzip — gzip は圧縮ファイルフォーマットでありソフトウェアアプリケーションの名前でもあります。
https://www.gnu.org/software/gzip/ || gzip
  • tar — tar アーカイブを作成・展開することができます。
https://www.gnu.org/software/tar/ || tar

開発ツール

必須ではありませんが、ユーザーはソフトウェア開発ツールを入手するために base-devel グループをインストールすることができます。このグループは Arch User Repository からパッケージを作成するのに必要です。

base-devel の中には GNU ツールチェインが含まれます。アプリケーションやオペレーティングシステムの開発に連続的に用いられるツールの総称です。ツールチェインの主要なコンポーネントは:

コンパイルとビルド: make

コンパイラコレクション: gcc

リンカやアセンブラなどのツール: binutils

w:gold (linker), w:ja:GNU Binutils, w:ja:GNU ld

パーサジェネレータ: bison

マクロプロセッサ: m4

GNU Build System (autotools):

ソースコードの自動 configure: autoconf
Makefile の自動作成: automake
ライブラリ補助ツール: libtool

他のツール

公式リポジトリには他にも多くの GNU ツールが含まれています:

デスクトップ環境: GNOME

フルスクリーンウィンドウマネージャ: GNU Screen

パーティションマネージャ: GNU Parted

画像エディタ: GIMP

スプレッドシート: Gnumeric

ウィジェットツールキット: GTK+

参照

全ての GNU プロジェクトのリストは、すべての GNU パッケージ を見て下さい。