HDR モニターのサポート

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2022年5月16日 (月) 10:36時点におけるKusanaginoturugi (トーク | 投稿記録)による版 (→‎Transparency issues: 飜訳)
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このページでは、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像の視聴方法を説明することを目的としています。

ノート:
  • HDR ビデオの再生は Linux ではまだ初期段階であり、この機能には多くの制限があります。
  • Red Hat は HDR の改善に取り組む人を雇い、X.org の開発者も Linux での HDR の改善に取り組んでいます。ロードマップをご覧ください。
  • このガイドは、お使いのコンピュータの性能に影響を与える可能性があります。

要件

内蔵グラフィックスカードは動作しますが、ビデオ再生のフレームレートが低下します。

制限事項

  • HDR10 ビデオのみが機能しているようです。
  • Dolby Vision はまだサポートされていません。
  • NVIDIA グラフィックスカードでは、mpv のみが HDR ストリームを正しく再生できるようですが、Chromium には色と深度に問題があるようです。AMD と Intel のカードは mpv に限定されません。
  • X11 はピーク輝度 600 ニトまでしか出せないようです。それ以上は生かせない。
  • ハイブリッドグラフィックは今のところ動作しません。BIOS/UEFI メニューから統合カードを無効化することをお勧めします。
  • Firefox、Epiphany などのブラウザは、まだ HDR をサポートしていません。Chromium ベースのブラウザを使用することをお勧めします。
  • VLC でも HDR コンテンツを再生できることを報告しているユーザーもいますが、ほとんどの場合、意図したとおりに動作していません。
  • Game/AutoHDR のサポートはまだありません。
  • カラープロファイル bt.2020 は、表示深度の問題があります。bt.1889 を使用することが推奨されます。
  • Wayland は HDR カラープロファイルを実装していますが、それを活用できるのはコンポジターのみです。今のところ、SwayWeston だけがこの機能を一応実装しているようです。
  • 一部のアプリケーションは壊れるか、起動を拒否します。ゲームが壊れる例としては、Steam があります。

セットアップ

この記事またはセクションは加筆を必要としています。
理由: A section for wayland might be necessary, since we list weston and sway as having support in the previous section. (議論: トーク:HDR モニターのサポート#)

ディスプレイマネージャー

今のところ、これらのディスプレイマネージャーだけが HDR を活用することができます。

その他のディスプレイマネージャはクラッシュするか、青と赤のディスプレイ出力信号が切り替わるか、あるいは単に HDR ビデオ再生に対応しないかのどちらかです。

X サーバー

X 設定で DefaultDepthDepth の値を 30 に設定します。

/etc/X11/xorg.conf
Section "Screen" 
    ...
    DefaultDepth 30
    ...
    SubSection "Display"
        ...
        Depth 30
        ...
    EndSubSection
EndSection
警告: 4、8、12、16、24、または 30 以外の値を設定すると、ディスプレイサーバーにアクセスできなくなります。

Chromium

次のフラグを追加します。

--enable-features=VaapiVideoDecoder,VaapiVideoEncoder,RawDraw --ignore-gpu-blocklist --enable-gpu-rasterization --use-gl=desktop

about://flags#force-color-profileDisplay P3 D65 に変更するのが望ましいです。

ノート:
  • ハードウェアアクセラレーションが必要です。Chromium#ハードウェアビデオアクセラレーション を参照してください。
  • Chromium 100 からは、#force-color-profile オプションを表示させるために #temporary-unexpire-flags-m98#temporary-unexpire-flags-m99 の両方を有効にする必要があります。

mpv

HDR 対応はネイティブで、デフォルトで全ての設定が正しい値に設定されています。ピーク輝度は --target-peak で調整できます。

使用方法

mpv を使用する場合は、その上で HDR ビデオを起動してください。

Chromium を使用する場合は、HDR HTML5 ビデオをその上で再生します。Netflix や YouTube などのサイトも HDR 動画再生に対応しています。

トラブルシューティング

Square/Straighten corners on GNOME

Installing the mutter-roundedAUR package and tweaking it using mutter_settings seems to solve this issue.

透明性の問題

NVIDIA では、プロプライエタリドライバを 470.xx よりも高いバージョンでインストールしてください。これである程度解決するように思えますが、gnome-terminal-transparencyAUR のようないくつかのアプリケーションは NVIDIA でまだ透明度の問題があります。

HDRを見ているかどうかをチェックする

影などのディテールをよく見て、ピクセルが多い、色がおかしいと感じたら、SDR で再生している可能性が高いです。

Chromium の場合、HDR の YouTube 動画を見て、HDR でストリーミングしているかどうかを確認します。歯車のアイコンに HDR のラベルが付いていれば、HDR でストリーミングしていることを意味します。

モニターの青と赤の信号が入れ替わっている

以下の可能性があります。

  • ハイブリットシステムを使用している。BIOS/UEFI で統合 GPU を無効にします。
  • 互換性のないディスプレイマネージャーを使用している。#ディスプレイマネージャーを参照します。

Chromium のウィンドウが青と紫で表示されます

AMD と NVIDIA のグラフィックカードでは、Vulkan が原因である可能性があります。この機能を --enable-features フラグから削除して無効にしてみてください。