Master Boot Record

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2015年8月19日 (水) 21:01時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版
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マスターブートレコード (MBR) はストレージデバイスの最初の 512 バイトのことです。MBR はパーティションではありません; OS のブートローダとストレージデバイスのパーティションテーブルのために予約された領域です。MBR を置き換える比較的新しいものに GUID Partition Table があり、Unified Extensible Firmware Interface の仕様の一部になっています。

ブートプロセス

ブートには複数の段階があります。今日多くの PC は BIOS と呼ばれる、一般にシステムボード上の ROM チップ内にあるファームウェアによってシステムデバイスを初期化します。システムデバイスが初期化されると、BIOS は最初に認識されるストレージデバイス (ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、CD/DVD ドライブ、USB ドライブ...) の MBR にあるブートローダか、デバイスの最初のパーティションを読み込みます。それからプログラムを実行します。ブートローダはパーティションテーブルを読み込み、OS のロードを始めます。一般的な GNU/Linux ブートローダには GRUBSyslinux などがあります。

歴史

MBR は短いアセンブリコード (イニシャルブートローダ – 446 バイト)、4つのプライマリパーティション (それぞれ 16 バイト) を持つパーティションテーブルと標識 (ブートシグニチャ、0xAA55) によって構成されています。

"形式的な" Windows/DOS MBR ブートローダは唯一の active パーティションを持つパーティションテーブルをチェックし、パーティションの X セクタを読み込んでから OS にコントロールを移します。Windows/DOS ブートローダは Linux カーネルをロードできるように設計されていないので、Arch Linux パーティションをブートすることはできません。(GRUB が安全に無視する) activeprimary パーティションだけ動作します。

GRand Unified Bootloader (GRUB) は GNU/Linux のデファクトスタンダードであるブートローダであり、ユーザーは MBR に GRUB をインストールして全てのパーティション(プライマリパーティションか論理パーティション)からブートできるようにすることが推奨されます。

バックアップとリストア

MBR はディスクにあるため、バックアップとリカバリができます。

MBR をバックアップするには:

# dd if=/dev/sda of=/path/mbr-backup bs=512 count=1

MBR をリストアするには:

# dd if=/path/mbr-backup of=/dev/sda bs=512 count=1
警告: 間違ったパーティションテーブルで MBR をリストアすると、あなたのデータが読み込めなくなりほとんど修復できなくなります。ブートローダを再インストールするだけならば GRUBSyslinux を見て下さい。

(他の OS のフルインストールが必要な時などに) MBR を消去するには最初の 446 バイトだけをゼロで埋めます(その後のデータにはパーティションテーブルが含まれます):

# dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=446 count=1

Windows ブートレコードをリストアする

Windows は慣例として(インストールを楽にするために)初めのパーティションにインストールされ、パーティションの最初のセクタにあるブートローダにパーティションテーブルとリファレンスをインストールします。GRUB などのブートローダを偶然にも Windows のパーティションにインストールしてしまうなど何らかの理由でそのブートレコードを破壊すると、それを修復するためのユーティリティを使う必要があります。Microsoft はブートセクタの修復ユーティリティである FIXBOOTFIXMBRという名前の MBR の修復ユーティリティを彼らのリカバリ CD に (時にはインストール CD にも) 入れています。これを使えば最初のパーティションのブートセクタにあるリファレンスと最初のパーティションの MBR にあるリファレンスを修復できます。その後 MBR に GRUB を再インストールする必要があります (GRUB ブートローダに Windows ブートローダをロードさせることができます)。

もし Windows だけを使うように戻したいならば、FIXBOOT コマンドを使って MBR とパーティションのブートセクタに鎖をかけて、自動で Windows OS がロードするように戻すことができます。

また、ms-sys という名の Linux ユーティリティ (AUR の ms-sysAUR パッケージ) で MBR をインストールすることができます。しかしながらこのユーティリティは今のところ新しい MBR (全ての OS とファイルシステムがサポート) とブートセクタ (別名ブートレコード、つまり FIXBOOT と同じ機能) を FAT ファイルシステムでしか書き出せません。ほとんどの LiveCD にはこのユーティリティはデフォルトでは入っていませんので、まず LiveCD にインストールするか、Parted Magic などのレスキュー CD を使う必要があります。

まず、パーティション情報(テーブル)をもう一度書き出します:

# ms-sys --partition /dev/sda1

次に Windows 2000/XP/2003 MBR を書き込みます:

# ms-sys --mbr /dev/sda  # Read options for different versions

それから新しいブートセクタ(ブートレコード)を書き込みます:

# ms-sys -(1-6)          # Read options to discover the correct FAT record type

また、ms-sys は Windows 98, ME, Vista, 7 の MBR を書き込むことができます、ms-sys -h を見て下さい。

TestDisk MBRCode

公式リポジトリtestdisk は独自の コード を使って (Windows を起動できるようにする) MBR を書き出します。このパッケージはインストールメディアにも含まれています。

参照