Abiword
Abiword は LibreOffice Writer や OpenOffice Writer の代わりとなる軽量なワードプロセッサです。軽量でありながらしっかり機能します。Abiword は ODF ドキュメント, Microsoft Word ドキュメント, WordPerfect ドキュメント, Rich Text Format ドキュメント, HTML ウェブページなど多数の文章形式をサポートしています。
インストール
abiword パッケージをインストールしてください。スペルチェック用の辞書をインストールしたい場合、英語の辞書は aspell-en パッケージに入っています。
カーソルが小さかったりテキストが整列されない問題を修正するため、公式リポジトリの ttf-liberation か AUR の ttf-ms-fontsAUR と公式リポジトリの ttf-freefont をインストールしてください。
テンプレート
Abiword のデフォルトスタイルを変更したい場合、新しいドキュメントを開いて、必要に応じて変更し、normal.awt という名前で $HOME/.AbiSuite/templates
ディレクトリに保存してください。新しいドキュメントは作成したテンプレートを使うようになります。
上記の方法は Abiword 3.0 では使えません。以下のようにしてください:
新しいドキュメントを開き、メニューから Format -> Create and Modify Styles... を選択して、Normal スタイルを自由に修正して、~/normal.awt
に保存してから、次を実行:
# mv ~/normal.awt /usr/share/abiword-3.0/templates/
同じように /usr/share/abiword-3.0/templates/
の他のスタイルも修正できます。
文法チェック
Edit>Preferences>Spell Checking>Automatic grammar checking から文法チェックを有効にして下さい。
キーバインドの変更
Abiword のデフォルトキーバインドを変更する方法は this wiki post を見て下さい。
上記の方法が上手くいかない場合、/usr/share/abiword-3.0/system.profile
の中の SystemDefaults
タグに KeyBindings="viEdit"
を追加して下さい。
LaTeX フォント
abiword パッケージには LaTeX のコードをドキュメントに挿入する機能が付いています。数学記号を正しく表示するには、latex-xft-fonts をダウンロードして /usr/share/fonts
ディレクトリに保存する必要があります。フォントをインストールするには、tarball を解凍して次のコマンドを実行して下さい:
# fc-cache -fv
トラブルシューティング
印刷ダイアログがクラッシュする
何らかの理由で、Abiword と libgnomeprint は上手く組み合わされていません。.abw
のデフォルトテンプレートが印刷するときにプログラムをクラッシュさせています。.rtf
フォーマットを使うように Abiword を設定すること解決します。以下の手順に従えば、デフォルトの保存フォーマットが .rtf
に設定され Abiword は .rtf
ファイルをデフォルトテンプレートとして使用します。
~/.AbiSuite/AbiWord.Profile
を開いて以下の行を二番目の <scheme> セクションに挿入してください。
DefaultSaveFormat=".rtf"
以下のようになるはずです:
<Scheme name="_custom_" ZoomPercentage="64" DefaultSaveFormat=".rtf" />
次にデフォルトテンプレートを変更する必要があります。以下の手順を正確に実行して下さい。
- Abiword を開いて空のドキュメントを
~/.AbiSuite/templates/
にnormal.rtf
という名前で保存。ディレクトリが存在しない場合は作成してください。 - ファイルの名前を normal.awt に変更。
ただ空の .awt
ファイルを保存してはいけません。上記の方法を使うときは .rtf
テンプレートを使用するように Abiword を設定する必要があります。
Abiword と libgnomeprint の衝突が解決されれば、上記の手順は必要なくなります。