st

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2020年11月10日 (火) 15:26時点におけるKgx (トーク | 投稿記録)による版 (→‎設定: パッチを翻訳して追加)
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stsuckless による X 向けのシンプルなターミナル実装です。xtermurxvt を置き換える軽量なターミナルとして作られました。st は現在、256色、ほとんどの VT10X エスケープシーケンス、UTF-8、X11 コピー/ペースト、フォントのアンチエイリアス (fontconfig を使用)、フォールバックフォント、リサイズ、config.h によるショートカット、線画をサポートしています。

インストール

stAUR または st-gitAUR パッケージをインストールしてください。

設定

stconfig.h ファイルで設定します。コンパイル時に config.h からコピーされます。デフォルトの config.def.h はソースに含まれています。

PKGBUILDconfig.h を自分でメンテナンスするようにしてください。

シェル

st のデフォルトシェルを変更するには、以下の行を編集:

static char shell[] = "/bin/sh";

ターミナル

ターミナルのタイプを変更するには、以下の行を編集:

static char termname[] = "st-256color";

sttermname の値を TERM 変数に設定します。

ノート: st で問題が発生する場合、termnamextermxterm-256color に設定してみてください。

フォント

以下の行を自由に編集してください:

static char font[] = "Liberation Mono:pixelsize=12:antialias=false:autohint=false";

コマンドラインでフォントの名前を指定することもできます:

$ st -f "Liberation Mono:size=12"

カーソル

デフォルトでは、マウスポインタは XC_xterm; であり、見つけるのが難しいことがよくあります。

カーソルテーマの通常のテーマに変更するには、以下を編集します:

static unsigned int mouseshape = XC_left_ptr;

カラー

以下の行を編集することで前景背景カーソルの色を設定できます:

static unsigned int defaultfg = 7;
static unsigned int defaultbg = 0;
static unsigned int defaultcs = 256;

上記の値は同一ファイルの *colorname[] 配列を参照します。デフォルトの色を使うことも #rrggbb という形式で色を追加することもできます。例:

static const char *colorname[] = {
  	/* 8 normal colors */
      "black",
      "red3",
      "green3",
      "yellow3",
      "blue2",
      "magenta3",
      "cyan3",
      "gray90",

      /* 8 bright colors */
      "gray50",
      "red",
      "green",
      "yellow",
      "#5c5cff",
      "magenta",
      "cyan",
      "white",

      [255] = 0,

      /* more colors can be added after 255 to use with DefaultXX */
      "#cccccc",
      "#eeeeee",
      "#111111",
};

/*
 * Default colors (colorname index)
 * foreground, background, cursor
 */
static unsigned int defaultfg = 257;
static unsigned int defaultbg = 258;
static unsigned int defaultcs = 256;

パッチ

suckless website から入手できるパッチはたくさんあります。 パッチを適用するには、diff をダウンロードし、 patch -i patch.diff を使用して適用します。 これにより、デフォルトの構成ファイル config.def.h が変更されます。 独自の config.h を維持している場合は、 config.h から config.def.h に構成をコピーし、名前を config.h に変更してから、クリーンインストールを実行します。

デスクトップエントリ

以下のようなデスクトップエントリを作成することで、指定したフォントで st を簡単に起動できます (例: adobe-source-code-pro-fonts):

~/.local/share/applications/simple-terminal.desktop
[Desktop Entry]
Name=Simple Terminal
GenericName=Terminal
Comment=standard terminal emulator for the X window system
Exec=st -t "Suckless Terminal" -f "Source Code Pro:style=Semibold:size=12" -g "80x24"
Terminal=false
Type=Application
Encoding=UTF-8
Icon=terminal
Categories=System;TerminalEmulator;
Keywords=shell;prompt;command;commandline;cmd;

上記のメニューエントリはアプリケーションリストのシステムツールに Simple Terminal として表示されます。

トラブルシューティング

アプリケーションによっては DEL キーが正しく機能しない

以下の行を ~/.inputrc または /etc/inputrc に追加してください:

set enable-keypad on

vim のテキストの背景色が文字でない部分に表示されない

config.htermnamest-256color に設定して再コンパイルしてみてください。シェルの中で TERM 変数は設定しないでください。st-256color に設定すると問題が発生します。

.vimrc ファイルに以下の行を記述するという解決方法もあります:

if &term =~ '256color'
    " disable Background Color Erase (BCE) so that color schemes
    " render properly when inside 256-color tmux and GNU screen.
    " see also http://sunaku.github.io/vim-256color-bce.html
    set t_ut=
endif

参照