非公式ユーザーリポジトリ/Repo-ck
関連記事
Repo-ck は Con Kolivas による MuQSS (発音は mux) や -ck
パッチセットを搭載した、汎用と CPU 最適化済みのカーネルとサポートパッケージが含まれた、非公式の Arch Linux リポジトリです。
目次
セットアップ
リポジトリの追加
repo-ck リポジトリを pacman.conf
に追加します。
/etc/pacman.conf
[repo-ck] Server = http://repo-ck.com/$arch
graysky の鍵を署名してください。
# pacman-key -r 5EE46C4C --keyserver hkp://pool.sks-keyservers.net && pacman-key --lsign-key 5EE46C4C
追加のミラー
aviallon は6時間毎に同期される、より優れた帯域幅と安定性を備えたミラーをホストしています。あなたはそれを pacman.conf
に追加することができます:
/etc/pacman.conf
[repo-ck] Server = https://mirror.lesviallon.fr/$repo/os/$arch Server = http://repo-ck.com/$arch
Install Kernel
Update your sync database and install the chosen kernel variant (see below for available variants):
# pacman -Syu linux-ck
Update Boot Loader Config
If you are using grub with a common setup, then you can update its config by running this command:
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
カーネルと関連パッケージ
Arch Linux の公式カーネルは x86_64 アーキテクチャ向けにビルドされた汎用パッケージです。Repo-ck では汎用版の linux-ck だけでなく特定の CPU に最適化したパッケージを用意しています。
CPU タイプ | グループエイリアス | 説明 |
---|---|---|
Any | ck-generic | 公式 Arch Linux カーネルと同じような汎用カーネル。 |
Intel | ck-nehalem | Intel の第1世代 Core i3/i5/i7 ファミリー |
ck-sandybridge | Intel の第2世代 Core i3/i5/i7 ファミリー | |
ck-ivybridge | Intel の第3世代 Core i3/i5/i7 ファミリー | |
ck-haswell | Intel の第4世代 Core i3/i5/i7 ファミリー | |
ck-broadwell | Intel の第5世代 Core i3/i5/i7 ファミリー | |
ck-skylake | Intel の第6世代 Core i3/i5/i7 ファミリー | |
AMD | ck-zen | x86-64 命令セット対応の AMD Family 17h コアを搭載した CPU。 |
ck-zen2 | x86-64 命令セット対応の AMD 3 Gen Ryzen コアを搭載した CPU。 |
適切な CPU に最適化されたパッケージを選択
よくわからない場合は、ck-generic グループをインストールしてください。どんな互換 CPU でも動作します。特定の CPU に最適化されたパッケージが欲しい場合は、以下のコマンドを実行してください (base-devel のインストールが必要です):
$ gcc -c -Q -march=native --help=target | grep march
出力された -march
が GCC がネイティブで使用する march です。下の表を見て、出力された値に適切なグループを確認してください。
ブランド | グループ | March |
---|---|---|
Intel | ck-atom | bonnell |
ck-silvermont | silvermont | |
ck-core2 | core2 | |
ck-nehalem | nehalem | |
ck-sandybridge | sandybridge | |
ck-ivybridge | ivybridge | |
ck-haswell | haswell | |
ck-broadwell | broadwell | |
ck-skylake | skylake | |
ck-p4 | pentium4, prescott, nocona | |
ck-pentm | pentm, pentium-m | |
AMD | ck-kx | athlon, athlon-4, athlon-tbird, athlon-mp, athlon-xp, k8-sse3 |
ck-k10 | amdfam10 | |
ck-bobcat | btver1 | |
ck-bulldozer | bdver1 | |
ck-piledriver | bdver2 | |
ck-zen | vnver1 | |
ck-zen2 | vnver2 |
詳しくは、以下を参照:
- https://wiki.gentoo.org/wiki/Safe_CFLAGS#Intel
- https://wiki.gentoo.org/wiki/Safe_CFLAGS#AMD
- http://www.linuxforge.net/docs/linux/linux-gcc.php
CPU 最適化済みのパッケージによる速度の改善
GCC のコンパイルオプションによる影響を比較したテストの結果は、全く変化がないものから劇的にスピードアップしたものまで、様々です [1] [2] [3]。
トラブルシューティング
サポート
BBS スレッド を使って下さい。
ダウンロードが定期的に途切れる
Graysky は Go Daddy を使ってウェブホストしています。Go Daddy の貧相なサーバーエンドからの転送は完了しないこともあります。転送が途切れても続行するように、リポジトリのアドレスを複数回記述して、pacman が自動的に次のサーバーを試行するようにしてください。repo-ck にはアドレスが一つしかないので (ミラーなし)、同一のサーバー行を使って下さい:
[repo-ck] Server = http://repo-ck.com/$arch Server = http://repo-ck.com/$arch Server = http://repo-ck.com/$arch Server = http://repo-ck.com/$arch Server = http://repo-ck.com/$arch
もしくは、pacman のダウンローダーを wget に変更することで、自動的にダウンロードのレジュームができます。
この問題については こちらのフォーラム投稿 を見てください。
エラー: signature from graysky is unknown trust
graysky の gpg 鍵をインポート・署名してください。手順は repo-ck.com に載っています。pacman-key#非公式な鍵を追加も参照。