.NET
.NET(以前の名前は .NET Core) は Microsoft が提供する C#, Visual Basic, F# のための FOSS ソフトウェアフレームワークです。先行の .NET Framework と異なり、クロスプラットフォームでモジュール化され、近代的なアプリケーションに適した設計が行われています。
目次
- 1 インストール
- 2 テレメトリ
- 3 タブ補完
- 4 トラブルシューティング
- 4.1 対応するフレームワークのバージョンを見つけることができませんでした
- 4.2 "the required library libhostfxr.so could not be found" エラー
- 4.3 Error MSB4019: The imported project "/usr/share/dotnet/sdk/.../Sdks/Microsoft.NET.Sdk/targets/Microsoft.NET.Sdk.Common.targets" was not found. Confirm that the expression in the Import declaration ... is correct, and that the file exists on disk.
- 4.4 指定された SDK が見つからない
- 5 参照
インストール
.NET マネージドアプリケーションを実行したいだけの場合は dotnet-runtime パッケージをインストールしてください。
.NET でアプリをビルドする場合は dotnet-sdk パッケージもインストールしてください。
Microsoft は .NET Core アプリをビルド・デバッグするときは Electron ベースのオープンソース IDE である Visual Studio Code を使うことを推奨しています。
手動による複数バージョンのインストール
.NET Foundation が提供する dotnet-install.sh スクリプトを使用して、.NET SDK またはランタイムの複数のバージョンをインストールできます。スクリプトのドキュメントはここにあります。
例えば、以下のコマンドは、/usr/share/dotnet
の "current" チャネルにある最新バージョンをインストールします:
# ./dotnet-install.sh --install-dir /usr/share/dotnet -channel Current -version latest
-Dryrun
を使用して、最初にインストールをシミュレートすることをお勧めします。
インストールしたら、利用可能な SDK を確認できます:
$ dotnet --list-sdks 2.2.108 [/usr/share/dotnet/sdk] 3.0.103 [/usr/share/dotnet/sdk] $ dotnet --version 3.0.103
手動でインストールしたバージョンをアンインストールする
dotnet-install.sh
でインストールした古いバージョンは削除することをお勧めします。自動化された .NET Uninstall Tool はまだ Linux をサポートしていないため、削除は手動で行う必要があります。
$ dotnet --list-sdks
5.0.100 [/usr/share/dotnet/sdk] 5.0.102 [/usr/share/dotnet/sdk]
sdk のアンインストール:
$ SDK_VERSION="5.0.100" $ DOTNET_UNINSTALL_PATH="/usr/share/dotnet" # rm -rf $DOTNET_UNINSTALL_PATH/sdk/$SDK_VERSION
dotnet-install.sh
を使用すると、dotnet ホストと共有パッケージもインストールされますが、リリースによっては追加で削除しなければならない場合もあります。
.NETバージョン ( sdk, host, shared ) の完全なアンインストール:
$ SDK_VERSION="5.0.100" $ DOTNET_VERSION="5.0.0" $ DOTNET_UNINSTALL_PATH="/usr/share/dotnet" # rm -rf $DOTNET_UNINSTALL_PATH/sdk/$SDK_VERSION # rm -rf $DOTNET_UNINSTALL_PATH/shared/Microsoft.NETCore.App/$DOTNET_VERSION # rm -rf $DOTNET_UNINSTALL_PATH/shared/Microsoft.AspNetCore.All/$DOTNET_VERSION # rm -rf $DOTNET_UNINSTALL_PATH/shared/Microsoft.AspNetCore.App/$DOTNET_VERSION # rm -rf $DOTNET_UNINSTALL_PATH/host/fxr/$DOTNET_VERSION
AURによる複数バージョンのインストール
Some of the AUR dotnet packages are made to be installed alongside each other. Only one host package (dotnet-host-binAUR or dotnet-host) is needed containing the command-line tool and you can install any of the available SDKs and Runtimes (latest packages of all major versions) next to it. List of compatible packages:
- dotnet-host-binAUR, dotnet-runtime-binAUR, aspnet-runtime-binAUR, dotnet-sdk-binAUR
- dotnet-host-previewAUR, dotnet-runtime-previewAUR, aspnet-runtime-previewAUR, dotnet-sdk-previewAUR
- dotnet-runtime-3.0AUR, aspnet-runtime-3.0AUR, dotnet-sdk-3.0AUR,
- dotnet-runtime-2.2AUR, aspnet-runtime-2.2AUR, dotnet-sdk-2.2AUR, dotnet-sdk-2.2-vs2017AUR
- dotnet-runtime-2.1AUR, aspnet-runtime-2.1AUR, dotnet-sdk-2.1AUR
PowerShell Core のインストール
You can install PowerShell Core as a "global" tool also [1] [2]
# dotnet tool install --global PowerShell
to update to current version
# dotnet tool update --global PowerShell
テレメトリ
テレメトリはデフォルトで有効になっていますが、環境変数の設定により無効にできます。DOTNET_CLI_TELEMETRY_OPTOUT=1
タブ補完
System.CommandLine.Parser
を使用して引数を解析するすべての dotnet プログラムはオートコンプリートをサポートしています。これを有効にするには、それぞれのドキュメントに記載されているように、.bashrc
/ .zshrc
ファイルに数行追加するだけです。スタンドアロン・バイナリについては、 こちらで説明されています。
トラブルシューティング
対応するフレームワークのバージョンを見つけることができませんでした
新しく作成したプロジェクトを実行しようとしたとき、次のエラーが発生した場合、GitHub のさまざまな問題の解決策に記載されているように、DOTNET_ROOT
変数を設定する必要がなくなりました。Arch の dotnet パッケージは(3.1現在)、Microsoft が推奨する /usr/share/dotnet
にインストールされます。
$ dotnet run
It was not possible to find any compatible framework version The framework 'Microsoft.AspNetCore.App', version '3.1.0' was not found. - No frameworks were found. You can resolve the problem by installing the specified framework and/or SDK. The specified framework can be found at: - https://aka.ms/dotnet-core-applaunch?framework=Microsoft.AspNetCore.App&framework_version=3.1.0&arch=x64&rid=arch-x64
これは、Arch ではランタイムが別パッケージとして出荷されているために起こるものです。aspnet-runtime パッケージがインストールされていることを確認する必要があります。
"the required library libhostfxr.so could not be found" エラー
一部の dotnet SDK ツール(例えば、libman, dotnet-watch など)では、環境変数 DOTNET_ROOT
が事前に設定されていることを期待している場合があります。そうでない場合、このようなエラーが発生する可能性があります。[3]
A fatal error occurred, the required library libhostfxr.so could not be found. If this is a self-contained application, that library should exist in [/home/my_user/.dotnet/tools/.store/microsoft.web.librarymanager.cli/1.0.172/microsoft.web.librarymanager.cli/1.0.172/tools/netcoreapp2.1/any/]. If this is a framework-dependent application, install the runtime in the default location [/usr/share/dotnet] or use the DOTNET_ROOT environment variable to specify the runtime location.
回避策としては、手動でシェルに DOTNET_ROOT
をエクスポートします。
~/.bashrc
export DOTNET_ROOT=/opt/dotnet
これはアップデート後に発生します。現在実行中のシェル/ログインセッションは、インストールされているものとは異なる dotnet SDK バージョンの環境変数が納められています。シェルを再起動するか、再度ログインすると直ります。
指定された SDK が見つからない
これは Mono と MSBuild SDK ライブラリと dotnet のライブラリが競合していることが原因だと思われます。これを修正するには、シェルでパスを手動で export します(必要に応じてバージョン番号を置き換えてください)。
~/.bashrc
export MSBuildSDKsPath=$( echo /usr/share/dotnet/sdk/3.*/Sdks );