Eclipse
Eclipse はユニバーサルな開発プラットフォームを目指している、オープンソースコミュニティプロジェクトです。Eclipse プロジェクトはクロスプラットフォームの統合開発環境 (IDE) として広く知られています。Arch Linux パッケージ (とこのガイド) は IDE を扱っています。
Eclipse IDE は主として Java で書かれていますが Java, C/C++, PHP, Perl, Python など様々な言語によるアプリケーション開発に使うことができます。また、IDE は subversion をサポートしており、タスク管理もできます。
目次
- 1 インストール
- 2 プラグイン
- 3 javadoc との統合を有効にする
- 4 トラブルシューティング
- 5 参照
インストール
以下のパッケージのどれかをインストールしてください:
上記のパッケージを複数同時にインストールすることはできません。FS#45577 を参照。上記の中で一番必要なパッケージをインストールした後、別の言語を追加する必要があるときはプラグインを使用してください。
プラグイン
pacman を使うことで多くのプラグインは簡単にインストールできます (詳しくは Eclipse プラグインパッケージガイドラインを見て下さい)。また、pacman を使うことでプラグインは最新状態に保たれます。他に、Eclipse Marketplace や Eclipse 内蔵のプラグインマネージャを使う方法もあります。
デフォルトのアップデートサイトを追加
あなたの使用している Eclipse のバージョンにあった、デフォルトのアップデートサイトが設定されていることを確認してください。プラグインが依存するパッケージは自動的にインストールされます。Eclipse の最新バージョンは Mars で、デフォルトのアップデートサイトは次になります: http://download.eclipse.org/releases/mars 。Help > Install new Software > Add を選択して、後でアップデートサイトがわかるように名前を付けて下さい。例えば: Mars Software Repository。そして url を入力します。
Eclipse Marketplace
Eclipse Marketplace を使用するには、まずインストールを行ってください: Help > Install new software > Switch to the default update site > General Purpose Tools > Marketplace Client を開きます。Eclipse を再起動すれば Help > Eclipse Marketplace から使用することができるようになります。
プラグインマネージャ
Eclipse のプラグインマネージャを使用することで Eclipse のリポジトリからプラグインをダウンロード・インストールすることができます。その場合、プラグインのウェブサイトで必要なリポジトリを確認してから、Help > Install New Software... を開き、Work with フィールドにリポジトリを入力、そして下のリストからインストールするプラグインを選択して指示に従ってください。
プラグインマネージャでアップデート
Eclipse を起動して Help > Check for Updates を選択してください。上のセクションで推奨しているように root でプラグインをインストールした場合、root で Eclipse を起動する必要があります。
プラグインをアップデートするために、プラグインのアップデートリポジトリが Window > Preferences > Install/Update > Available Software Sites で有効になっていることを確認してください: プラグインのリポジトリは各プラグインのプロジェクトウェブサイトで確認できます。リポジトリを追加・編集・削除する際は Available Software Sites パネルの右にあるボタンを使ってください。Eclipse 4.5 (Mars) の場合、以下のリポジトリが有効になっていることを確認してください:
http://download.eclipse.org/releases/mars
アップデート通知を受信するには、Window > Preferences > Install/Update > Automatic Updates を開きます。root でインストールしたプラグインの通知を受信したい場合、root で Eclipse を起動して Window > Preferences > Install/Update > Available Software Sites を開き、インストールしたプラグインのリポジトリを選択して Export してください。その後、通常ユーザーで Eclipse を起動してから同じパネルでリポジトリを Import します。
プラグイン一覧
- AVR — AVR マイクロコントローラプラグイン。
- Aptana — HTML5/CSS3/JavaScript/Ruby/Rails/PHP/Pydev/Django のサポート。スタンドアロンのアプリケーションとしても使えます。
- Eclipse CDT — C/C++ のサポート。
- Eclipse PDT — PHP のサポート。
- EclipseFP — Haskell のサポート。
- https://eclipsefp.github.io/ || eclipse-eclipsefpAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]
- EGit — Git のサポート。
- EPIC — Perl のサポート。
- IvyDE — IvyDE 依存関係マネージャ。
- Markdown — Eclipse 用の Markdown エディタプラグイン。
- MercurialEclipse — Mercurial のサポート。
- Mylyn — タスクリストのサポート。
- PHPEclipse — PHP のサポート。
- PyDev — Python のサポート。
- Subclipse — Subversion のサポート。
- Subversive — Subversion のサポート。
- TestNG — TestNG のサポート。
- TeXlipse — LaTeX のサポート。
- Eclipse PTP — 並列プログラミング C/C++ のサポート。
- Checkstyle — Eclipse Checkstyle のサポート。
javadoc との統合を有効にする
Java の標準メソッドにマウスポインタを乗せたときに API エントリを表示する方法。
オンライン版
マシンから常時インターネットに接続している場合、オンラインドキュメントを使うことができます:
- Window > Preferences から、Java > Installed JREs を開いて下さい。
- "Standard VM" タイプの "java" が存在するので、それを選択して Edit をクリック。
- "JRE system libraries:" の下の
/opt/java/jre/lib/rt.jar
アイテムを選択して、Javadoc Location... をクリック。 - "Javadoc location path:" テキストフィールドに "https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/" と入力します。
オフライン版
openjdk8-doc パッケージをインストールすることでドキュメントをローカルに保存することが可能です。Eclipse は javadocs を自動的に検出します。自動検出が行われない場合、rt.jar の Javadoc の位置を file:/usr/share/doc/java8-openjdk/api
に設定してください。
トラブルシューティング
最初の起動時や Help > Welcome を選択するとクラッシュする
以下の行を /usr/share/eclipse/eclipse.ini
に追加してください:
-Dorg.eclipse.swt.browser.UseWebKitGTK=true
Firefox をインストールしている場合は、以下も試して下さい:
-Dorg.eclipse.swt.browser.DefaultType=mozilla
Ctrl+X で Eclipse が終了する
この バグが原因です。~/workspace/.metadata/.plugins/org.eclipse.e4.workbench/workbench.xmi
を開いて Ctrl+X
のコンビネーションを削除してください。一番最初にあります。
Eclipse 4 に暗い/カスタムした gtk テーマが反映されず背景が白くなる
4.2.0 と 4.3.0
次のディレクトリから全ての .css ファイルを削除あるいはバックアップフォルダに移動してください: /usr/share/eclipse/plugins/org.eclipse.platform_4.2.0.v201206081400/css/
。
ソース: https://www.eclipse.org/forums/index.php/m/872214/
バージョン 4.3.x (Kepler) の場合、/usr/share/eclipse/plugins/org.eclipse.platform_4.3.xxx/css/
から css フォルダをバックアップしてください。
4.4.0 (Luna)
Luna には Dark テーマが存在し、Preferences > Appearance から 'Dark' テーマを選択することで有効にできます。
ダークテーマは GTK のテーマカラーではなく独自の色を使用します。GTK の色設定を完全に反映させたい場合、次のフォルダから全ての .css ファイルを削除してください: /usr/share/eclipse/plugins/org.eclipse.ui.themes_1.0.0.xxxx/css/
。
Adwaita テーマを使っている場合にツールチップの背景色が暗くなる
GTK+ 3 の無効化セクションの手順で SWT_GTK3 を無効化してから公式リポジトリの webkitgtk2 パッケージをインストールすることで旧テーマが使えます。
トグルボタンの状態が選択している時も選択していない時も変わらない
/usr/share/themes/Adwaita/gtk-2.0/gtkrc
の最後の行を以下のようにコメントアウトしてください:
#widget "*swt*toolbar*" style "null"
修正済みのテーマを適用するには、gnome-tweak-tool
で一度違うテーマを選択してから Adwaita に戻します。
関連するバグ:
デフォルトのウィンドウタイトルのフォントサイズを変更
Eclipse の設定からウィンドウタイトルのフォントサイズを変更することはできません。テーマの .css ファイルを編集する必要があります。Eclipse のアップデートで、変更した設定は戻ってしまうので注意してください。編集するファイルは以下のディレクトリにあります:
/usr/share/eclipse/plugins/org.eclipse.platform_4.3.<your version number>/css
テキストエディタで適切なファイルを開いて下さい。例えば "GTK theme" を使用している場合、e4_default_gtk.css
を編集します。ファイルの中にある .MPartStack を探して、font-size を適当なサイズに変更してください:
.MPartStack { font-size: 9; swt-simple: false; swt-mru-visible: false; }
GTK+ 3 の無効化
SWT GTK+ 3 UI が使い物にならない場合、Eclipse を起動するときに SWT_GTK3=0
環境変数を使うことで GTK+ 3 の使用を無効にすることができます:
SWT_GTK3=0 eclipse
また、/usr/lib/eclipse/eclipse.ini
に以下を追加することでも同じ効果が適用されます:
--launcher.GTK_version 2
上記の2行は以下の文字列よりも前に追加してください:
--launcher.appendVmargs
webkitgtk2 パッケージがインストールされていない場合、上記の設定を行うと、Javadoc のポップアップが正しく表示されなくなるので注意してください。
クイックアウトラインや型階層の文字が読めない
GTK2 バックエンドを使用している場合、テーマを編集することで解決できます。以下を e4_default_gtk.css
に追加してください:
Tree { color: black; }
GTK3 バックエンドでは、この問題は既に解決済みです。詳しくは https://bugs.eclipse.org/bugs/show_bug.cgi?id=492376 を参照。