Dunst
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Dunst はデスクトップ環境に同梱されている通知デーモンを置き換える軽量な代替デーモンです。
インストール
dunst パッケージをインストールしてください。dunst を起動・有効化する必要はありません。プログラムが dbus で通知を送信したときに systemd によって呼び出されます。
サンプル設定ファイルは /usr/share/dunst/dunstrc
に存在します。
ファイルを ~/.config/dunst/dunstrc
にコピーして適宜編集してください:
$ cp /usr/share/dunst/dunstrc ~/.config/dunst/dunstrc
設定
外観
Dunst では HTML を使って通知を表示できます。太字・斜体・取り消し線・下線のサンプルが存在します。詳しくは [1] を参照してください。markup
を no
に設定することで、通知から HTML を取り除くこともできます。
また、通知のフォーマットを指定できます。使用できるオプションは以下の通り:
%a アプリ名 %s 概要 %b 本文 %i アイコン名 (パスを含む) %I アイコン名 (パスは含まない) %p 進捗率 ([ 0%] から [100%])
上記のオプションは HTML と組み合わせて使うことができます。例えば format
を <b>%s</b>\n%b
と設定することで、太字の概要に、改行の後に本文を表示します。
アイコンセット
アイコンは icon_folders
オプションで設定できます。ステータスとデバイスアイコンは必須です。
# Paths to default icons. icon_folders = /usr/share/icons/Arc/status/16/:/usr/share/icons/Arc/devices/16/
ショートカット
ユーザーが何も操作しない状態で通知が画面に表示され続ける待機時間を設定できます。
タイムアウトする前に通知を閉じるには Control + space
を使います。また、Control + Shift + Space
で画面上の全ての通知を閉じることができます。
履歴リストは Control + grave
でアクセスできます。コンテキストメニューは Control + Shift + period
で開くことができます。コンテキストメニューは dmenu を使って URL をフィルタリングして URL で開きます。デフォルトのブラウザは以下のように設定できます:
browser = /usr/bin/chromium
ヒントとテクニック
スクリプト
Dunst を設定することで特定の通知が表示されたときにスクリプトを実行することができます。以下は Pidgin から誰かがサインオンしたという通知がきたときにスクリプトを実行する例です:
[signed_on] appname = Pidgin summary = "*signed on*" urgency = low script = do_something.sh