Unity
Unity は Canonical Ltd によって開発されている Ubuntu 向けの GNOME デスクトップ環境のデスクトップシェルです。Unity は Compiz ウィンドウマネージャのプラグインとして実装されています。
目次
- 1 インストール
- 2 トラブルシューティング
- 2.1 Unity の通知が動作しない
- 2.2 画面ロックが動作しない
- 2.3 オンラインアカウントが動作しない
- 2.4 ssh 鍵がキーリングに記憶されない
- 2.5 KDE アプリが HUD やメニューバーに統合されない
- 2.6 ファイルとフォルダのレンズが動作しない
- 2.7 デスクトップを右クリックできない
- 2.8 Unity がアップデート後停止する
- 2.9 ウィンドウの装飾が適切に動作しない
- 2.10 ウィンドウの装飾で特定のテーマを使えない
- 2.11 GTK+ テーマが GNOME3.6 へアップデート後、汚くなる
- 2.12 ワークスペースの切り替えウィジェットが表示されない
- 2.13 新しく開いたウィンドウがいつもスクリーンの (0,0) に配置される
- 2.14 最大化したときもウィンドウのタイトルバーが消えない
- 3 既知の問題
- 4 参照
インストール
Unity を Arch Linux 上にインストールする方法は3つあります。非公式リポジトリを使う方法、AUR から行う方法、そしてソースから行う方法です。
非公式リポジトリから (推奨)
非公式の Unity リポジトリは Dropbox でホストされています:
/etc/pacman.conf
[Unity-for-Arch] SigLevel = Optional TrustAll Server = http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch [Unity-for-Arch-Extra] SigLevel = Optional TrustAll Server = http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch
コアパッケージは Unity-for-Arch で入手できます:
# pacman -Syu # pacman -S $(pacman -Slq Unity-for-Arch)
Unity-for-Arch-Extras の全ての追加パッケージを表示するには:
# pacman -Slq Unity-for-Arch-Extra
Testing リポジトリ
最先端の機能を提供し GitHub リポジトリと常に同期する testing リポジトリも存在します。パッケージの衝突が起こる場合は、こちらのほうも推奨されます。
[Unity-for-Arch-GNOME312] SigLevel = Optional TrustAll Server = http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch [Unity-for-Arch-Extra-GNOME312] SigLevel = Optional TrustAll Server = http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch
AUR から
メインの AUR パッケージは unityAUR です。完全な環境を作るためにインストールするべき任意の依存パッケージが多数存在します。
パッケージの中には Unity-for-Arch GitHub のパッケージを直接元にしているものもあります。
ソースから
全ての PKGBUILD は GitHub リポジトリ で見ることができます。Unity-For-Arch は最小で動作する Unity シェルを提供し、Unity-For-Arch-Extra は lightdm-ubuntuAUR (Ubuntu のパッチがあてられた LightDM), ubuntu-themesAUR, unity-tweak-tool (人気の Unity 設定ツール) など追加アプリケーションを提供します。
git をインストールしてソースをビルドするディレクトリまで移動し、次を実行してください:
$ git clone https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch.git
README
を開いてリストの順番通りにパッケージをビルドする (参照: Makepkg#使用方法):
$ cd <package name> $ makepkg -sci
アップデート
元のディレクトリに移動して全ての変更を pull します:
$ git pull
パッケージをアップデートする必要があるか調べます:
$ ./"What_can_I_update?.py"
トラブルシューティング
Unity の通知が動作しない
次をインストールしてください: notify-osd。
画面ロックが動作しない
次をインストールしてください: gnome-screensaver-ubuntuAUR (AUR)。
オンラインアカウントが動作しない
次をインストールしてください: signon-keyring-extensionAUR (AUR), gnome-keyring, telepathy (group)
ssh 鍵がキーリングに記憶されない
次をインストールしてください: gnome-keyring。
KDE アプリが HUD やメニューバーに統合されない
次をインストールしてください: appmenu-qt。
ファイルとフォルダのレンズが動作しない
次をインストールしてください: zeitgeist-ubuntuAUR (AUR)。
デスクトップを右クリックできない
その他の問題:
- 上のタイトルバーに 'Arch Linux Desktop' と表示されない
- アクティブウィンドウがないときに
Super
やAlt
などのショートカットキーが動作しない
gnome-tweak-tool をインストールしてください。gnome-tweak-tool
を開いて、Desktop から Icons on Desktop を ON に設定します。
Unity がアップデート後停止する
次を実行:
$ compiz.reset
そして Unity セッションに再ログインしてください。
それでも Unity が動かないようなら、github に問題を報告するか、Arch Linux フォーラムのスレッドで議論してください。
ウィンドウの装飾が適切に動作しない
gnome-tweak-tool を使ってテーマを変更してみてください。また、Compiz で gtk-window-decorator
が正しく起動しているか確認してください。参照: Compiz#Starting the window decorator.
ウィンドウの装飾で特定のテーマを使えない
次をインストールしてください: metacity-ubuntuAUR (AUR)。
gtk-window-decorator
テーマの選択に関する詳細は Compiz Configuration 記事のこのセクションを見て下さい。
GTK+ テーマが GNOME3.6 へアップデート後、汚くなる
Unity のデフォルトテーマと light テーマで起こります。次を使って下さい:
~/.config/gtk3.0/gtk.css
GtkLabel { background-color: @transparent; }
ワークスペースの切り替えウィジェットが表示されない
Compiz Configuration Settings Manager ccsm
で、次のオプションにチェックが入っていることを確認してください: Settings > Appearance > Behaviour > Enable workspaces。
新しく開いたウィンドウがいつもスクリーンの (0,0) に配置される
次をインストールしてください: metacity-ubuntuAUR (AUR)。
最大化したときもウィンドウのタイトルバーが消えない
次をインストールしてください: metacity-ubuntuAUR (AUR)。
既知の問題
Indicator-messages が上手く動作しない
Pidgin などのアプリケーションは、API の変更により indicator-messagesAUR と統合することができません。上流のソフトウェアアップデートを待ってください。