Maple
公式ウェブサイト より:
- Maple は数値計算や視覚化、プログラミングなどに使うための高水準言語とインタラクティブ環境です。Maple を使うことで、データを解析したりアルゴリズムを開発、あるいはモデルやアプリケーションを作成することができます。言語とツール、そして組み込まれている数学関数によって複数のアプローチを調査したり、C/C++ や Java などの伝統的なプログラミング言語やスプレッドシートよりも素早く解に辿り着くことが可能です。
Maple は Maplesoft によって開発されているプロプライエタリソフトウェアで入手・インストール・アクティベーションするにはライセンスが必要です。公式には Arch はサポートされていませんが、Maplesoft によるインストーラを部分的に動作させることができます。
目次
インストール
Maplesoft が提供しているインストーラスクリプトが Arch Linux でも動作します。バージョン 18 は AUR の maple18AUR と組み合わせることでパッケージとしてインストールできます。インストールする前に Java 環境をセットアップしてください。
ライセンスを購入したら、適当な Maple リリースパッケージを ダウンロード して適当な場所に展開してください。ターミナルを開いて、ファイルを展開したディレクトリに移動、そして通常ユーザーでインストーラスクリプトを実行します。デフォルトではユーザーのホームディレクトリにプログラムのファイルがインストールされ、後で簡単に全てのコンポーネントを削除することができます。
パッケージをインストールしたら、ライセンスのアクティベーションコードが必要です。インストールアーカイブに含まれているはずです。
問題
"Failed to determine Host ID of license server"
Maple にアクティベーションコードを認識させるには、AUR の ld-lsb パッケージをインストールする必要があります。このパッケージは標準的な Linux スタンダードベースランタイムを偽装して認証サーバーから有効なアクティベーションコードを認められるようにします。MapleSoft のインストールサポートサイト によれば、lsb-release ではこの問題は解決しません。
タイル型ウインドウマネージャにおいてメインウィンドウが真っ白になる
Java#リペアレントしないウィンドウマネージャ を参照してください。
3D プロットが動作しない
Maple 自身に C++ ランタイムが組み込まれており、このランタイムが 3D 描画 (plot3d や implicitplot3d など) で問題を引き起こしているようです。
システムの libstdc++ にリンクさせると解決するようです。例えば、x64 システムでの Maple 2016 では、次に移動し、
maple2016/bin.X86_64_LINUX/system
libstdc++.so.6.0.20
と libstdc++.so.6
をシステムのバージョンとリンクしてください:
libstdc++.so.6 -> /usr/lib64/libstdc++.so.6 libstdc++.so.6.0.20 -> /usr/lib64/libstdc++.so.6.0.22
オフラインアクティベーション
ライセンスキーによるアクティベーションがうまくいかない場合は、Offline Activation も可能です。
ライセンスキーを Purchase Code 欄に入力し、Host ID あるいは Disk Serial Number をハードウエアによるアクティベーションの手段として選択します。
Host ID は次のコマンドを実行すると把握できます:
ip address show | grep link/ether | awk '{ print $2; }' | sed 's/://g'
E-Mail Address を入力し、メールに記載された内容を maplehome/license/license.dat
にコピーします。
すると、次回起動時に Maple のアクティベーションが出来ているはずです。