Nullmailer
Nullmailer は既存のメールアカウントを使ってメールを送信できるシンプルなメールプログラムです (SMTP サーバーを利用)。技術的には、これは MTA です。Nullmailer は常にオンラインではないシステムで特に有用です (旅行用ノートパソコンなど)。
インストール
nullmailer パッケージをインストールしてください。
設定
設定ファイルは /etc/nullmailer/
に存在します。各ファイルにはひとつオプションが含まれますが設定については詳しいドキュメントがありません。以下は gmail をリレーホストとして設定する例です。
設定したら、nullmailer.service
を起動・有効化してください。
例: gmail
/etc/nullmailer/remotes
ファイルの中でリレーホストの接続を設定する必要があります。gmail の場合:
smtp.gmail.com smtp --port=465 --auth-login --user=gmail_address --pass=password --ssl
starttls を使うこともできますが開発者は SSL を推奨しています。
/etc/nullmailer/me
ファイルの中でコンピュータのホストネームをエンコードする必要があります。インストールによって正しくセットアップされます。
/etc/nullmailer/defaultdomain
ファイルには gmail のドメインを設定してください:
gmail.com
他の設定
/etc/nullmailer/pausetime
ファイルではメッセージがキューにあるときの最低待機時間を秒数で設定します。デフォルトは 60 です。例えば1時間に設定したい場合:
3600
/etc/nullmailer/sendtimeout
ファイルでは特定のメッセージを送信するときに nullmailer が諦めるまでどれくらい試行するか設定します。デフォルトは1時間ですが、3分が合理的な閾値でしょう:
180
テスト
テストメールを送信して設定をテストできます:
$ echo "Subject: sendmail test" | sendmail -v recipient_address
参照
nullmailer の情報はインターネット上にいくらか存在します。
- AUR に nullmailer が作られた時の古いブログ記事: flexion.org/posts/2013-03-nullmailer-on-arch-linux。
- メーリングリストへのリンクだけがある公式ページ: untroubled.org/nullmailer。
- 有用な設定ヒントが載っている「猫でもわかる」スタイルのブログ記事: www.troubleshooters.com/linux/nullmailer。