F2FS

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F2FS (Flash-Friendly File System) は NAND フラッシュメモリに最適化されたファイルシステムです。F2FS はカーネル 3.8 からサポートされています。

F2FS パーティションの作成

F2FS パーティションを作成するには、公式リポジトリから f2fs-tools パッケージをインストールする必要があります。

パーティションの作成:

# mkfs.f2fs /dev/sdxY

/dev/sdxY の部分は F2FS のフォーマット対象ボリュームです。

F2FS パーティションのマウント

ファイルシステムを手動または他のメカニズムを介してマウントできます。

# mount /dev/sdxY /mnt/foo

F2FSファイルシステムの拡大

ファイルシステムをアンマウント時には、パーティションを拡張すると、ファイルシステムを拡大することができます。縮小は現在サポートされていません

まず、パーティショニングツール を使用してパーティションのサイズを変更します。たとえば、parted を実行して、print コマンドを実行した時の出力が次のようになっているとします。

   Number  Start   End     Size        File system     Name                  Flag
    1      1049kB  106MB   105MB       fat32           EFI system partition  boot, esp
    2      106MB   11,0GB  10,9GB      ext4
    3      11,0GB  12,3GB  1322MB      f2fs
    4      31,0GB  31,3GB  261MB       ext4

f2fs パーティションのサイズを変更して4番目のスペースまでの全スペースを使用するには、resizepart 3 31GBexit を実行します。次に以下のようにして、ファイルシステムを拡張して新しいパーティションを埋めることができます。

# resize.f2fs /dev/sdxY

ここで、/dev/sdxY は変更対象のF2FSボリュームになります。サポートされているオプションについては resize.f2fs(8) を参照してください。

ノート: GPTを使用している場合、パーティションのGUID( /dev/disk/by-partuuid/ )は変更される可能性がありますが、ファイルシステムのUUID( /dev/disk/by-uuid/ )は変更されません。

チェックと修復

f2fs パーティションのチェックと修復は f2fs-tools に含まれている fsck.f2fs で行うことができます。詳しくは man ページを見てください。

ファイルベースの暗号化サポート

Linux 4.2以降、F2FS はファイル暗号化をネイティブでサポートしています。 暗号化はディレクトリレベルで適用され、ディレクトリごとに異なる暗号化キーを使用できます。 これは、ブロックデバイスレベルの暗号化である dm-crypt と、スタック暗号化ファイルシステムである eCryptfs のどちらとも異なります。 F2FS のネイティブ暗号化サポートを使用するには、fscrypt の記事を参照してください。

既知の問題点

fsck の実行時間が長くなり起動を遅くなる

ブート時にカーネルのバージョンが変更されていた場合、fsck.f2fs ユーティリティは完全なファイルシステムチェックを実行するので、完了までに時間がかかります。