Duply
duply.net より:
- Duply は頼りになる Duplicity のフロントエンドです。Duplicity はリモートストレージに暗号化した状態で差分バックアップを行う Python ベースのシェルアプリケーションです。
インストール
Duply は duplyAUR パッケージでインストールできます。
使用方法
Duply の簡単な使用法は duply usage
を実行することで確認できます。
まずはプロファイルを作成してください。duply my_profile create
を実行すると my_profile という名前のプロファイルが作成されます。~/.duply/my_profile/conf ファイルを使ってプロファイルを設定できます。
設定が完了したら、duply my_profile backup
を使用することでバックアップを作成できます。リストアするには duply my_profile restore restore_directory
です。
設定
GPG 鍵でバックアップを暗号化・署名するために GPG_KEY を設定してください。GPG_PW には GPG のパスフレーズを設定します。Duply から GPG のパスフレーズが要求される場合は#GPG パスフレーズを入力しないを見てください。'TARGET にはバックアップ先を指定してください。SOURCE はバックアップ元です。Duply のバックアップ設定に関しては conf ファイルを見てください。
例:
~/.duply/my_profile/conf
GPG_KEY='72AD0468' GPG_PW='password' TARGET='file://my_profile_backup' SOURCE='/tmp/important_files'
duply my_profile backup
を実行すると /tmp/important_files
内の全てのファイルがバックアップされます。duply my_profile backup
を初めて実行した時、ユーザーは GPG パスフレーズを入力する必要があります。鍵をエクスポートしておくと安全です。その後は Duply はパスフレーズを要求しません。
バックアップからファイルを除外するには、~/.duply/my_profile/exclude
ファイルを見てください:
~/.duply/my_profile/exclude
# Backup everything except this directory - **/less_important_files
または:
~/.duply/my_profile/exclude
# Individual files + /tmp/important_files/file1 + /tmp/important_files/file2 # Exclude cache inside directory - /tmp/important_files/directory/cache + /tmp/important_files/directory # Exclude everything else - **
Dupicity でファイルを除外するには **
が必要です。
GPG パスフレーズを入力しない
Duplyt の バグ が原因で、gpg-agent からパスフレーズを取れるときでも duplicity が GPG のパスフレーズを要求することがあります。鍵を使うのにパスフレーズは必要ないのでプロンプトが出てもエンターを押せば問題ありません。もしくは conf' に DUPL_PARAMS="$DUPL_PARAMS --use-agent"
という行を追加してください:
~/.duply/my_profile/conf
# Turn on --use-agent option no matter what DUPL_PARAMS="$DUPL_PARAMS --use-agent"
GPG バージョン 2.1.0 以降を使用した署名が失敗する
GPG の最近のバージョンの変更により、バックアッププロセス中に次のメッセージが表示される場合があります。
duply gpg: signing failed: Inappropriate ioctl for device
これは、Duply の conf ファイルの GPG_OPTS セクションのコメントを外し、--pinentry-mode loopback 引数を追加することで修正できます。
~/.duply/my_profile/conf OR /etc/duply/my_profile/conf (if running as root)
GPG_OPTS='--pinentry-mode loopback'
設定のバックアップ
プロファイルの設定をバックアップしておかないと、いざというときにバックアップをリカバリすることができません。post スクリプトを追加することで自動的にプロファイルを tar でまとめることができます。例:
~/.duply/my_profile/post
#!/bin/bash profile_name=$(basename $CONFDIR) time=$(date +%s) backup_file="$HOME/.duply/duply-$profile_name-"$time".tar.gz" # Archive the profile in the ~/.duply directory. tar -zcvf $backup_file -C $HOME/.duply $profile_name chmod 600 $backup_file
*.tar.gz ファイルは LastPass, KeePass, Peerio あるいはオフラインの USB ハードドライブなど安全な場所に保管してください。