Unclutter
Unclutter は必要ないときに X のマウスカーソルを非表示にして、マウスカーソルが邪魔にならないようにします。マウスを動かせばマウスカーソルは再度表示されます。マウスを使う機会があまりないタイル型ウィンドウマネージャを使用する場合などに Unclutter は非常に有用です。
インストール
使用方法
.xinitrc ファイルや WM/DE を使って unclutter を起動するようにしてください。例えば、.xinitrc に以下を追記します:
unclutter &
既知のバグ
マウスカーソルの挙動がおかしくなる
タイル型ウィンドウマネージャ (xmonad や i3 など) で unclutter を使用すると問題が発生する場合、unclutter-xfixes-gitAUR をインストールするか -grab
オプションを使ってください:
unclutter -grab &
Unclutter を使っていると SDL 製のゲームでマウスが変な動きをすることもあり、その問題が原因で、マウスカーソルが一定の場所にリセットされます。詳細は こちら を参照。
SDL の問題に対する対処方法は2つあります。環境変数に SDL_VIDEO_X11_DGAMOUSE=0
を追加する方法 (ゲームによっては上手くいきません) と -grab
オプションを使って unclutter を起動する方法です。ただし、grab オプションを使用すると gksu などのアプリケーションが正しく動作しなくなるので注意してください。
代替
unclutter-xfixes
Unclutter は90年代初期に作られたツールで、それからアップデートされていません。Unclutter は偽のウィンドウを作成したりアクティブなポインタグラブを作成することで動作しますが、どちらも問題を抱えています。現在では、X11 拡張として Xinput2 と Xfixes がリリースされており、大抵のユーザー環境で使用することが可能です。unclutter-xfixes-gitAUR はこれらの新しい拡張を使用して、他のアプリケーションに干渉することなくカーソルを非表示にできます。
2018年12月現在、unclutter パッケージにより unclutter-xfixes がインストールされます [1][2]。
xbanish
xbanish は unclutter と同じような機能を持っているツールで別の方法を使っています。カーソルを移動する代わりに xbanish はタイピング中にカーソルを非表示にします。AUR の xbanishAUR または xbanish-gitAUR パッケージでインストールできます。