Radicale
Radicale は CalDav と CardDav プロトコルに対応するサーバーです。最低でも Python 3.3 が必要です。
インストール
このパッケージは、Radicale systemd の指示に従って radicale
ユーザーとサービスを作成し、/var/lib/radicale/collections
データフォルダーを作成します。したがって、radicale.service
を有効化するだけで済みます。
設定
メインの設定ファイルは /etc/radicale/config
です。
ほとんどの設定オプションはコマンドラインから変更することができます:
$ radicale --help
統合
Radicale は Apache などの mod_wgsi インターフェイスをサポートしている HTTP ウェブサーバーと統合することができます。Radicale のオプションのいくつかが無視されます: [server] セクションの hosts, daemon, pid, ssl, certificate, key, protocol, ciphers keys の設定。Python のパスに radicale モジュールをインストールして (ドキュメントルートに) .wgsi ファイルを書いてください:
# import radicale # radicale.log.start() # application = radicale.Application()
そして radicale のバーチャルホストを設定します。例:
<VirtualHost *:80> ServerName cal.yourdomain.org WSGIDaemonProcess radicale user=http group=http threads=1 WSGIScriptAlias / /srv/http/radicale.wsgi <Directory /var/www> WSGIProcessGroup radicale WSGIApplicationGroup %{GLOBAL} AllowOverride None Order allow,deny allow from all </Directory> </VirtualHost>
クライアントのサポート
Radicale は CalDav と CardDav プロトコルを使用しているため、ほとんどのクライアントに対応しています。特に、公式にサポートされているクライアント。
以下のリストは、正確でない可能性があります:
- Thunderbird
- カレンダーを追加するには、カレンダー表示で「新しいカレンダー」をクリックし -> ネットワーク上で、ロケーションフィールドに radicale がリッスンしているルートアドレス、例えば
http://localhost:5232
を追加します。単一のカレンダーのアドレスではなく、Thunderbird は radicale が共有するすべてのカレンダーを自動的に検出します。
- カレンダーを追加するには、カレンダー表示で「新しいカレンダー」をクリックし -> ネットワーク上で、ロケーションフィールドに radicale がリッスンしているルートアドレス、例えば
- GNOME/Evolution, Contacts と Calendar
- KOrganizer (korganizer)
- InfCloud (infcloudAUR), CalDavZAP, CardDavMATE
- syncEvolution (syncevolutionAUR)
- DAVx⁵, Infomaniak kSync, Simple Contacts Pro SE for Android (ICSx⁵ は単一のカレンダーには対応しますが、radicale が公開するすべてのカレンダーとアドレス帳を自動的に検出するためには DAVx⁵ が強く推奨されます)。
- Mac OSX Calendar/Contacts
- Apple iOS
- iOS では CalDAV/CarDAV を同期するために SSL が必要であることに注意してください (iOS14 時点では自己署名 SSL で Radicale をアカウントとして統合することが可能です) [1]。自己署名 SSL を作成する手順は、OpenSSL#Generate a self-signed certificate with private key in a single command の指示に従ってください。
- また、鍵サイズは 2048 ビット以上である必要があることにも注意してください [2]。
- iOS では CalDAV/CarDAV を同期するために SSL が必要であることに注意してください (iOS14 時点では自己署名 SSL で Radicale をアカウントとして統合することが可能です) [1]。自己署名 SSL を作成する手順は、OpenSSL#Generate a self-signed certificate with private key in a single command の指示に従ってください。